新卒看護師の履歴書の書き方!志望動機や自己PRを8つの例文で解説
新卒看護師として初めて履歴書を作成する際、どのように書いたら良いか分からず悩む新卒看護師の方は多いでしょう。
学生時代にアルバイト経験がある方は、履歴書を書いたことがあるかもしれませんが、就職のための履歴書作成ははじめての方がほとんどです。
この記事では、そうした不安を解消できるよう履歴書な基本的な書き方から志望動機や自己PRの具体的な例文まで丁寧に解説します。採用担当者に自分の魅力を伝えられる履歴書を作成し、自信を持って応募できるようにしましょう。
新卒看護師の履歴書の書き方
新卒看護師の方の履歴書では、基本的な項目であるごとに重要なポイントを解説します。
項目 | ポイント |
氏名・日付・住所・電話番号 | ・読みやすく正確に記入 ・電話番号は緊急時の連絡で活用するため注意 |
写真 | ・清潔感のある写真を使用(白いシャツやスーツで背景は無地) ・リラックスした表情の写真を選ぶ |
学歴・職歴 | ・学歴は高校卒業から記載(〇〇高等学校卒業20XX年3月) ・職歴がある場合は簡潔に記入 |
免許・資格 | 看護師・保健師の免許など資格取得見込みを明記 (看護師免許取得見込み(20XX年4月) |
志望動機 | ・なぜその職場を選んだのかを具体的に記載 ・応募先の特徴と自分の志向性を結びつけて記載 |
本人希望欄 | ・勤務希望時間や勤務地についての要望があれば記入 ・柔軟性を持たせることが望ましい |
さらに、履歴書の書き方やマナーを知りたい新卒看護師の方は、あわせて下記の記事を確認しましょう。
関連記事:看護師の履歴書の書き方とマナーとは?|ケース別の10選の例文を紹介
新卒看護師における履歴書の書き方の注意点
次に、新卒看護師の方が履歴書を書く際の注意点を紹介します。
- 誤字脱字に注意する
- 空欄がないようにすべて記入する
- 文字は丁寧に書く
- 清潔感のある写真を貼る
- 提出前にコピーをとる
それぞれのポイントをおさえて採用担当者へ伝わる履歴書を作成しましょう。
誤字脱字に注意する
誤字脱字は応募者の印象を大きく損ねる原因になります。
履歴書を完成させたら、そのまま提出するのではなく必ず見直しをしてください。できれば家族や友人に見てもらうことで、自分では気づけなかったミスを防止できます。
また、チェックの際には、誤字脱字だけでなく、内容の一貫性や文章の流れも確認するとより良いです。時間に余裕があれば、履歴書を書いた後に少し時間を置き、改めて自分で見直すことで新たなミスに気づけるでしょう。
空欄がないようにすべて記入する
空欄があると、志望の意欲が低いと見なされることがあるため、すべての項目を丁寧に記入しましょう。
たとえば、書くことがない項目でも「特になし」と記入することで、空欄を避けられます。
空欄があることで応募者の準備不足を疑われるきっかけとなるため、どんなに小さな項目でも何らかを記入することが重要です。内容に迷った場合は、自分の強みや意欲を強調する形で工夫して記入してみましょう。
文字は丁寧に書く
文字の美しさも大切な印象の一部です。手書きの場合は丁寧に書き、読みやすさを重視しましょう。
たとえば、ペンを選ぶ際はインクがにじまないものを使用し、ゆっくりと書くことを意識しましょう。
また、読み手にとって見やすい文字の大きさを心がけ、行間を適度に空けることで、より読みやすくする工夫も大切です。
清潔感のある写真を貼る
採用担当者に好印象を与えるため、スーツや清楚な服装での撮影した清潔感のある写真を用意してください。
たとえば、髪型はすっきりと整え、アクセサリーは控えめにすることで、よりプロフェッショナルな印象を与えられます。また、背景にも気を配り、無地で落ち着いた色の背景を選ぶことで、写真全体に統一感が出て、好印象を与えられます。
面接写真を写真スタジオに依頼すると、ライティングをしたセットで何枚か撮った中から自分で確認して選ぶことができます。また、自然光を利用して撮影すると、顔の表情が明るく見えるのでおすすめです。
提出前にコピーをとる
提出後も内容を確認できるよう、コピーを取っておいてください。
スマートフォンで写真を撮っておくと、手軽に確認ができます。
また、コピーを取ることで、面接時に内容を見返したり、万が一の再提出にも迅速に対応したりできるため、準備しておくと安心です。
新卒看護師における履歴書の志望動機の書き方【例文】
志望動機は、応募先の病院や施設に合わせて工夫することが重要です。次に、新卒看護師の方向けの志望動機の例文をいくつか紹介します。
- 訪問看護ステーションに応募するときの例文
- 大学病院や総合病院に応募するときの例文
- 専門性の高い病院に応募するときの例文
- 介護施設やデイサービスに応募するときの例文
それぞれの例文を確認しましょう。
訪問看護ステーションに応募するときの例文
<例文> 私は在宅医療に強い関心があり、利用者さまの日々の生活を支える訪問看護に魅力を感じています。実際に、祖父母が訪問看護を利用していた際に、看護師の方の支えが家族全員にとって大変心強かった経験があります。この経験から在宅医療の重要性を実感し、訪問看護師として働きたいと強く思いました。貴ステーションでは、地域に根差した看護を実践している点に共感し、看護師として地域に貢献したいと考え、応募いたしました。 |
大学病院や総合病院に応募するときの例文
<例文> 高度な医療に触れ、多職種連携を学べる環境で看護師として成長したいと考えています。学生時代に大学病院の心臓血管外科の病棟で実習した際に、最新の機器を使用した治療や多職種チームでのカンファレンスに参加した経験があり、その経験が自身の学びに非常に大きな影響を与えました。貴院では最新の医療技術を学び、患者さまに最良のケアを提供できる看護師を目指したいと思い、応募させていただきました。 |
専門性の高い病院に応募するときの例文
<例文> 私は特定の疾患に対する専門性を高めたいと考えており、貴院での研修制度に魅力を感じています。学生時代に心臓疾患について深く学ぶ機会があり、その際に患者さまへの専門的なケアの重要性を強く感じました。また、心臓リハビリテーションの実習では、患者さまの回復に貢献でき、看護の重要さを改めて実感しました。スキルのある看護師として、患者さまに寄り添いながら質の高いケアを提供したいため応募いたしました。 |
介護施設やデイサービスに応募するときの例文
<例文> 高齢者の方々に寄り添い、日常生活の支援を通じて安心と笑顔を届けたいと思っています。ボランティア活動でデイサービスを訪問した際、入居者さまの笑顔に触れ、自分も寄り添う看護を提供したいと強く感じました。また、その際に入居者さまから『あなたが来てくれて嬉しい』と言っていただき、自分の存在が少しでも安心感や喜びにつながることを実感しました。貴施設でのチームケアに参加し、入居者さまに寄り添った温かな看護を提供したいと考え、応募いたしました。」 |
新卒看護師における履歴書の自己PRの書き方
新卒看護師の方が履歴書の自己PRを書く際のポイントは、次のとおりです。
- 自分の強みを洗い出す
- 学生時代の具体的なエピソードを盛り込む
- 応募先の職場に関連した話題にする
- 言いたいことを簡潔にまとめる
- 結論から書き始める
このポイントに沿って自己PRを書けると、採用担当者にアピールできるでしょう。さらに、新卒看護師の自己PRについて詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
関連記事:新卒看護師の自己PRはどうすれば良い?例文付きで解説
新卒看護師における履歴書の自己PRの書き方【例文】
ここでは、新卒看護師の方の自己PRについて、例文を踏まえて紹介します。
- 看護学生時代の印象的なエピソードを交えた例文
- 看護学生時代の実習で学んだことを交えた例文
- 向上心をアピールする例文
- コミュニケーション能力の高さをアピールする例文
それぞれの例文をチェックして、履歴書を書く際に役立ててくださいね。
看護学生時代の印象的なエピソードを交えた例文
<例文> 看護学生時代、実習先で多職種と連携しながら患者様のケアを行った経験があります。患者さまがリハビリに対して不安を感じていた際に、リハビリスタッフと連携して支援した結果、患者さまが積極的にリハビリに取り組む姿を見られたことが非常に印象的でした。この経験を通じて、チーム医療の重要性を学び、自分の協調性が患者さまの回復に寄与することを実感しました。 |
看護学生時代の実習で学んだことを交えた例文
<例文> 実習中に患者さまの立場に立って考えることの重要性を学びました。実習の際に、患者さまとのコミュニケーションを通じて、些細な悩みを聞き取り、それを看護師に報告することで迅速な対応につながった経験があります。患者さまとの信頼関係の構築がケアの質に大きく影響することを実感し、コミュニケーション能力の向上に努めてきました。 |
向上心をアピールする例文
<例文> 私は常に学び続ける姿勢を大切にしています。学生時代も自主的に医療に関する最新情報を学び、実習で積極的に活用しました。例えば、新卒看護師向けのセミナーに参加し、根拠に基づいた看護技術を学びました。学んだことを実習中に実践し、患者さまから感謝の言葉をいただいた経験があります。今後も知識と技術を磨き続け、患者さまに最善の看護を提供したいと考えています。 |
コミュニケーション能力の高さをアピールする例文
<例文> 私はコミュニケーションを通じて患者さまの不安を和らげることが得意です。実習中、不安があった患者さまに時間をかけて丁寧に話を聞き、リラックスできるようサポートした結果「あなたと話すと安心する」と言っていただいたことがあります。この経験を通じて看護師としてのコミュニケーション能力の重要性を再認識しました。 |
まとめ
新卒看護師として履歴書を作成する際は、それぞれの項目を丁寧に記入し、誤字脱字や空欄がないよう注意することが重要です。
志望動機や自己PRでは、自分の強みを具体的なエピソードで示し、応募先に合った内容にカスタマイズすることで、採用担当者に好印象を与えられます。 たとえば、実習での具体的な経験や学びを盛り込むことで、自分の熱意や能力をより明確に伝えることができます。しっかりと準備を整え、自信を持って応募しましょう。
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