看護助手の志望動機とは?採用されやすくなるポイントを解説【例文付】
「看護助手の求人に応募したいけど、志望動機はどう書いたら良いの?」「採用されやすい看護助手の志望動機って何?」など、悩んだり不安になったりしている方は多いでしょう。
看護チームの一員として、看護師の指示のもとで看護補助業務をおこなう看護助手。医療現場で看護助手の方は重要な役割を担っています。
看護助手として働きたいと考えていても、志望動機を書くのは難しいですよね。
この記事で、看護助手の志望動機について、採用されやすくなるポイントを踏まえながら解説しました。例文付きで紹介しているため、看護助手への転職を検討している方はぜひ参考にしてください。
採用されやすい志望動機とは
厚生労働省の調査によると、令和4年度の看護助手の有効求人倍率は3.98倍です。つまり、看護助手の業界は人手不足であるといえます。
ただし「患者さまの入院生活をより良いものにしたい」「チームの一員として地域の医療に貢献したい」と意欲を持って応募しても、すべての就職希望者が採用されるとは限りません。看護助手に採用されやすい志望動機を書くために、以下4つのポイントを押さえましょう。
- 「なぜ看護助手として働きたいか」が明確である
- 内容がまとまっている
- 全体の見やすさ
- 誤字・脱字がない
看護助手として働きたい理由は、志望動機の始めに書く場合が多いため、採用担当者が最初に目にするところです。理由がはっきりしていないと、病院や施設はあなたに魅力を感じません。
そのため、働きたい理由を明確にして、他の就職希望者が書けない志望動機にしましょう。
また、採用担当者は忙しい中で多くの履歴書を見ます。内容のまとまり、全体の見やすさも確認してアピールしてください。さらに、誤字や脱字があると読み手である採用担当者が読みにくいため、提出前にすべてを読み返しましょう。
看護助手の志望動機で書くべきポイント
看護助手の志望動機で書くべきポイントは以下の4つです。
- 自分の強み
- これまでの実績
- 看護助手を志したきっかけ
- その病院に応募した理由
ポイントをそれぞれ詳細に紹介します。ぜひ参考にして、採用担当者の目に留まりやすい志望動機にしましょう。
自分の強み
看護助手の履歴書で、志望動機は重要なポイントのひとつです。その中でも「自分の強み」はとくに大切だといえます。
というのも、自分の強みを看護助手の業務に役立てると「どのように病院に貢献できるのか」「どう能力を発揮できるのか」を採用担当者が判断できるためです。具体的には、以下のことを書くと良いでしょう。
- 看護助手の経験の豊富さ
- 資格の有無(介護福祉士や、ホームヘルパーなど)
- コミュニケーション能力の高さ
経験や資格などを志望動機に書くと、看護助手として必要な知識やスキルを身につけていることや仕事に対するモチベーションの高さを証明できます。
さらに、看護助手の方は、患者さまやほかの医療職と話をしながら業務を進めていく機会が多いため、コミュニケーション能力の高さは、医療現場で欠かせないでしょう。
これまでの実績
看護助手の志望動機にこれまでの実績を書くことが大切です。
採用担当者は、実績がわかると「〇〇病棟で働けそう」「〇〇病棟に配属すると活躍しそう」とイメージできるためです。即戦力として採用されやすくなります。たとえば、以下の実績を書いてください。
- 〇〇病棟で3年間働いた経験
- 管理職の経験
- 担当した業務
看護助手として働いた経験がある方は、これまでの実績を書いてください。介護施設から病院へ、病院からほかの病院へ転職経験がある方も採用担当者にあなたの魅力を伝えられるでしょう。
看護助手を志したきっかけ
看護助手を志したきっかけも志望動機には欠かせません。
履歴書に書く内容によっては、看護助手として働くうえでの強みとなる可能性があるためです。たとえば、これまでに体験したことや感銘を受けた言葉、目指したい将来像など具体的な動機を含めてください。
そうすると、ほかの志望者にはない個別性のある志望動機となり、採用担当者に熱意が伝わるでしょう。
その病院に応募した理由
「なぜその病院を選んだのか」「なぜその病院でなければならないのか」についても記載しましょう。
他の病院と異なる点や数ある病院のなかから選んだ理由を伝えてください。ホームページや求人サイトなどから病院について詳しく調べると、明確な理由を書けるでしょう。
このとき、給与や待遇などについて挙げるのは避けてください。「給与が高いから応募したのか」と採用担当者があなたに不信感を抱く恐れがあるため、たとえ魅力的な条件であっても志望動機には書かないほうが良いでしょう。
看護助手の志望動機の例文
ここでは、看護助手の志望動機の例文を以下5つ紹介します。
- 看護助手としての経験をアピールする例文
- 人と関わる仕事がしたい想いを伝える例文
- 未経験ながらも意欲を示す例文
- その病院の理念に共感した例文
- ブランクがある場合の例文
転職経験がない方や「何年も志望動機を書いていないから忘れた」と不安な方は、ぜひ参考にしてください。
看護助手としての経験をアピールする例文
私は看護助手として5年間働いた経験で、患者さまへの深い理解と思いやりを培いました。コミュニケーション能力を駆使し、患者さまとの信頼関係を築くことを心がけており、その結果、患者さまの安心感の向上に貢献しました。今後も、高い倫理観とプロ意識をもって、新たな職場で患者さまへ安心した療養生活を支援できるように働きたいと思います。 |
人と関わる仕事がしたい想いを伝える例文
人と触れ合うことが、私の仕事に求める最も大切な要素です。これまでの経験から、コミュニケーションをしっかりとることで患者さまの、入院生活を支える力になると確信しました。患者さまの声に耳を傾け、ニーズを理解することで、患者さまとより良い関係を築けると信じています。これからも、患者さまとの時間を大切にして、少しでも前向きに過ごせるように支援したいと考えます。 |
未経験ながらも意欲を示す例文
学びたい意欲と深い関心があります。患者さまとのふれあいを通じ、役立つ存在として成長したいという強い願いが私の学びたい意欲を高めています。柔軟性やコミュニケーション能力を発揮し、未熟ながらも真摯な姿勢で仕事に取り組んでいきたいと思います。新たな環境での挑戦に対する意欲と責任感を持ち、看護のプロフェッショナルとして成長していきます。 |
その病院の理念に共感した例文
貴院の理念に強く共感し、その一員として患者さまに真摯なサポートを提供したいと考えたため志望致しました。患者さま中心のアプローチやチームワークの重要性を掲げ、個々のニーズに応じたケアを提供する姿勢は、私の価値観と一致しています。また、病院全体が連携し、地域社会に貢献する姿勢に深い感銘を受けました。この理念に基づき、私のスキルを最大限に発揮し、患者さまとの信頼を築き入院生活を支えていきたいと思います。 |
ブランクがある場合の例文
長らくのブランクがありますが、その期間を有意義に過ごし、新たなスキルや洞察力を得られました。その間に深めた人間関係を構築するスキルや柔軟性、問題解決能力は、職務においても有効であると確信しています。また、ブランク期間中におこなった学び直しやトレーニングを通じ、最新の医療情報やケアの方法についても十分な理解を得ました。これらの経験を活かし、患者さまのケアに取り組んでまいります。 |
書いてはいけない看護助手の志望動機
ここでは書いてはいけない以下3つの看護助手の志望動機を解説します。
- 内容が漠然としている
- 年収や待遇を意識しすぎている
- 看護助手の役割を理解できていない
それぞれを詳しくみていきましょう。
内容が漠然としている
内容が漠然としていると、ありきたりな志望動機となるため気をつけてください。
というのも、漠然とした内容であると採用担当者にアピールできず、ほかの志望者に差をつけられないためです。たとえば、以下のような内容は控えましょう。
- 「以前から、病院で働くことに興味があり未経験から挑戦できるため志望いたしました」
- 「看護助手は、患者さまの役に立つ仕事であるため志望いたしました」
- 「病院が家から近く、通いやすいと思ったので志望いたしました」
いずれの内容もテンプレートのような文章となっており「なぜその病院を選んだのか」がわかりにくいです。多くの方がやってしまいがちです。
病院や施設について深く理解すると具体的な内容を書けます。選んだ理由を明確にして個別性のある志望動機を書いて、採用担当者に意欲を伝えましょう。
年収や待遇を意識しすぎている
転職をする際に、年収や待遇、福利厚生など気にする方は多いでしょう。看護助手の仕事は身体的にも精神的にも負担がある仕事であるため、病院で働き続けるためには大切なことかもしれません。
ただし、志望動機で年収や待遇を書くのは避けてください。採用担当者に「年収が高いから選んだのか」「待遇ばかり気にして、働く意欲は低いのか」など、マイナスの印象を与え採用されない可能性があるためです。
年収や待遇はホームページや転職サイトで確認しましょう。転職のエージェントが病院に年収や待遇を直接確認してくれる場合があるため、転職サイトを活用しましょう。
看護助手の役割を理解できていない
看護助手は医療スタッフの一員でありベッドメイキングや患者さまの移送、医療器具の洗浄や消毒など多岐に渡る業務を担い、患者さまの入院生活を支えます。
看護助手の役割を理解できていない志望動機は、採用担当者に即戦力として働けないと判断され、不採用の要因となります。
さらに、看護助手の役割を理解していなければ、実際に働いてみて「ここまで大変だとは思わなかった」「こんなに責任が重いと知らなかった」など、理想と現実のギャップにより早期退職につながる可能性があります。
そのため、看護助手の役割を理解したうえで志望動機を書いて、採用担当者にアピールしてください。看護助手として長く働くために、再度、業務内容や役割を理解しましょう。
まとめ
看護チームの一員として患者さまの入院生活を支えており、重要な役割を担っている「看護助手」。
看護助手の業界は人手不足の状態であるため、スムーズに採用されると考える方がいるかもしれません。
ただし、看護助手の志望動機で内容が漠然としていたり、年収や待遇ばかりを気にしたりすると採用担当者にマイナスの印象を与える可能性があります。
そのため、志望動機が明確であり、自身の経験や実績を具体的に書いてください。採用担当者に熱意が伝わる志望動機を書いて、転職を成功させましょう。
参考サイト・文献
「NsPace Career ナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「NsPace Career」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。