訪問看護の魅力とは?地域の“よろずや”を目指す在宅医療の現場~かすがい訪問看護リハビリステーション 星野さんにインタビュー~

東京都青梅市にある「かすがい訪問看護リハビリステーション」。2023年10月に開設されたこのステーションは、訪問看護と訪問リハビリを通して地域の在宅医療を支えています。
今回お話を伺ったのは、代表取締役で理学療法士の星野さん。回復期病院で約15年の経験を積んだ後、地域医療へと視野を広げました。
訪問分野に興味を持つ医療職の方に向けて、事業所の想いや訪問看護の魅力についてお話を伺いました。
【※本記事はNsPace Career が事業所向けに提供している「特集記事掲載サービス」によるものです。取材・撮影・編集はNsPace Career が担当しました。】
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事業所名
雇用形態
給与
就業場所
ケガをきっかけに理学療法士の道へ
―まずは、理学療法士を目指したきっかけを教えてください。
「高校・大学・社会人とアメリカンフットボールをやっていたのですが、膝の前十字靭帯を2回切ってしまったんです」
大学4年生の時と、社会人1年目の時。
2度の大きなケガが、今後のキャリアを意識するきっかけになりました。
「スポーツ復帰まで1年近くかかるケガだったので、リハビリと長く向き合うことになりました。母が看護師だったこともあり、医療は身近な存在でもありました」
リハビリの経験を通して、理学療法士という職業に興味を持つようになります。
その後、27歳で養成校へ進学。4年間学び、31歳で理学療法士としてのキャリアをスタートさせました。
病院勤務15年で見えた在宅医療の可能性
卒業後は回復期病院に勤務し、約15年間リハビリテーションに携わりました。
―具体的にはどんな職場だったのでしょうか。
「回復期リハビリと外来リハビリの両方を担当していました。外来リハビリは10年以上担当していて、スポーツ障害の若い方から高齢の方まで幅広く関わりました」
そんな中で、週に1回ほど訪問リハビリに出る機会がありました。
この経験が、星野さんの視野を大きく広げたといいます。
「患者さんは最終的には自宅で生活されます。病院でのリハビリも大切ですが、生活の中でどう過ごすのかを考えることが重要だと感じました」
在宅医療では、利用者さんの生活背景まで含めて支援を考える必要があります。
「生活の中でどう動くのか、家の中の環境はどうか。そういう視点で関わることが、とても面白いと感じました」
―他にはどんなことが転職のきっかけになりましたか。
「2020年から始まった新型コロナウイルス感染症ですね。コロナの影響で、病院は外部との関係がかなり遮断されました。そのときに“このままずっと病院で働くのかな”と考えるようになりました。」
45歳という節目の年齢も重なり、新しい挑戦への思いが強くなっていきました。

地域の“よろずや”を目指して事業所を開設
2023年10月、「かすがい訪問看護リハビリステーション」を開設しました。
―事業所名にはどんな意味が込められていますか。
「柱と柱をつなぐ“かすがい”のように、人や地域の資源をつなぐ役割を担えたらと思っています」
人と人をつなぐ存在でありたいという想いが込められています。
星野さんが目指しているのは、地域のハブのような存在です。
「“まちのよろずや”のような場所になれたらいいなと思っています」
事業所には地域の方がふらっと立ち寄ることもあります。
ある日、高齢の方が相談に訪れました。
「お話を聞いてみると、介護保険制度をあまり知らない状況でした。何か支援が必要だと感じて、市役所につないで一緒に相談に行きました」
その方はその後、デイサービスを利用できるようになったそうです。
「うちを利用してもらうことが目的ではなく、その人に必要なサービスにつなぐことが大切だと思っています」
チームで支える訪問看護の現場
現在のスタッフは看護師が約6名、リハビリ職は理学療法士5名、言語聴覚士1名となっています。多職種が連携しながら在宅支援を行っています。
星野さんが大切にしているのは、働きやすい環境づくりです。
―働きやすい環境とはどんな工夫をされていますか。
「私は“事業は働く人が100%”だと思っています。スタッフが安心して働ける環境があってこそ、良いサービスが提供できると思うんです」
そのため顔を合わせて話す機会も大切にしています。
「毎朝のミーティング、ランチの時間の交流やフリーアドレスのデスク配置などを通して、コミュニケーションを取りやすい環境を整えています」
また、事務スタッフにもお願いしていることがあります。
「スタッフが帰ってきたら“おかえりなさい”と声をかけてほしいとお願いしています。訪問看護は基本的に、ひとりで訪問し、頑張る仕事なので、その一言が大事だと思っています。」
訪問看護の魅力と未経験者へのメッセージ
―訪問看護に興味があっても、不安を感じる方もいます。入職した方にはどんなサポートをされていますか。
「そうですね。ひとりで訪問することに不安を感じる方は多いと思います。利用者さんが倒れている場面に出会うこともありますし、看取りに関わることもあります。」
そのため入職後は同行訪問を重視しています。
「1か月以上同行することもあります。利用者さんの背景や生活を理解することが大切なので、焦らずじっくりと慣れていってもらえたらと思っています」
そして訪問看護の魅力について、こう語ります。
「在宅では、その人の生活全体をどう支えるかを考えます。1日や1週間の生活をイメージしながら関わることで、看護の見え方も変わってくると思います」
利用者さんの人生や暮らしを支える視点。
それこそが訪問看護の大きな魅力だといえるでしょう。
今後の展望 ― 医療・介護・福祉をつなぐ取り組み
星野さんは現在、新しい取り組みにも挑戦しています。
沖縄県糸満市で放課後等デイサービスを運営しているのです。
「沖縄は発達障がいの割合が全国平均より高いと言われていますが、支援体制はまだ十分とは言えません」
―今後、チャレンジしていきたいことはありますか。
「放課後等デイサービス、就労支援と訪問看護など、福祉分野を含めた支援体制の構築を目指しています」
また、多摩地域での事業展開も視野に入れています。
「青梅を中心に、多摩地域で5〜10拠点くらい展開できたらと思っています」
スタッフが新しい挑戦をできる環境をつくることも目標です。
「沖縄で働く可能性もあるかもしれません。ライフスタイルが変わったり、希望で異動したりと、働く場を選択できる。そういった選択肢を持てる会社にしていきたいですね」

インタビュアーより
今回のインタビューで印象的だったのは、星野さんが「地域とのつながり」をとても大切にされている点でした。
玄関を開けておき、地域の方が気軽に立ち寄れる場所にする。必要な支援につなげる。そうした取り組みからは、「まちのよろずや」のような存在を目指す姿勢が強く伝わってきました。
また、スタッフが安心して働ける環境づくりを大切にされている点も印象的でした。日々のコミュニケーションや温かな声かけが、職場の雰囲気を支えているのだと感じました。
地域の中で人と人をつなぎながら、利用者さんの生活を支える訪問看護。その魅力を改めて感じるインタビューとなりました。
事業所概要
事業所名
かすがい訪問看護リハビリステーション
住所
東京都青梅市東青梅3丁目12番地の7・1F
事業所紹介ページ:https://ns-pace-career.com/facilities/20233
【青梅市・常勤】年間休日120日以上/オープン3年以内/年収500万円以上可能◎地域密着型ステーションで訪問看護師募集
事業所名
雇用形態
給与
就業場所
NsPace Careerナビ 編集部 「NsPace Career ナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「NsPace Career」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。
