看護師が稼ぐ方法7選!タイプ別のおすすめの稼ぎ方を解説

「将来のためにもっと収入を増やしたい」「看護師でほかに稼げる方法はないのかな?」と感じた経験のある看護師もいるでしょう。
夜勤や責任の重さに対して給料が見合わないと感じたり、将来への不安があったりするなどの理由から、転職や副業といった「稼げる働き方」を模索する看護師が増えています。
この記事では、看護師が年収アップを実現するための7つの現実的な方法を、タイプ別にわかりやすく解説します。最後までお読みいただくと、しっかり稼ぎたい、在宅で副業したいなど、希望に合った働き方が見つかります。今より稼ぎたいと考える看護師は、ぜひ参考にしてください。
看護師が稼ぐ方法7選!収入アップする現実的な働き方
看護師として「もっと収入を上げたい」「夜勤ばかりの働き方を見直したい」と感じる方には、以下の働き方がおすすめです。
- ICU・救命救急センターなどの手当が多い科に異動する
- 単発バイトで収入を得る
- 看護師ライターとして副業を始める
- SNS・発信活動で収益化を狙う
- 美容クリニックでインセンティブ報酬を得る
- 訪問看護に転職して件数で稼ぐ
- 訪問看護やプライベートナース領域で開業する
それぞれ解説します。

1.ICU・救命救急センターなどの手当が多い科に異動する
ICUや救急外来では「特殊勤務手当」や「危険手当」と呼ばれる手当が支給され、一般病棟よりも給与水準が高くなりやすい傾向です。また、夜勤の回数も一般病棟より多い分、夜勤手当が手厚いことも、給料が高い理由のひとつです。
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均年収は519万7,000円であり、それ以上の給料を得られる可能性があります。
業務のハードさはありますが「今のうちにしっかり稼ぎたい」「貯金を増やしたい」という看護師には、収入を早く増やせる選択肢といえるでしょう。
内部リンク:ICU看護師の年収は約520万円!病棟より高い理由3つや向いている人を解説
2.単発バイトで収入を得る
空いた時間で効率よく稼ぎたい看護師には、1日単位で働ける単発バイトがおすすめです。
ワクチン接種や健診業務など、時期によって募集が集中しやすく、短時間で働ける案件もあります。時給1,800円〜2,500円が相場で、1日だけの勤務でも1万円前後の収入が見込めます。
「すきま時間で少しだけ稼ぎたい」という看護師のニーズに合った柔軟な働き方といえるでしょう。
3.看護師ライターとして副業を始める
医療系メディアや企業のコラム執筆、監修など専門知識を活かして在宅で収入を得られる働き方がライター業の特徴です。
1記事5,000円程度の案件もあり、執筆スキルを磨けば副収入として月5万〜10万円も狙えます。文章を書くのが好きな看護師や副業初心者にも人気が高く、コツコツ続ければ収入源の1つとなる可能性があります。
4.SNS・発信活動で収益化を狙う
SNS発信は、看護師の専門知識を活かして、収入を得られる手段です。
知識や経験をSNSで発信すると、企業からPR案件が届いたり、アフィリエイト(紹介した商品やサービスが購入されると報酬が発生する仕組み)で収益を得られたりする可能性があります。
すぐに結果が出るものではありませんが、フォロワーが増えれば案件単価も上がり、長期的な副収入の柱となるかもしれません。「発信が好き」「自分の世界観を作りたい」などの看護師に向いている稼ぎ方です。
5.美容クリニックでインセンティブ報酬を得る
美容看護は、施術件数や商品の販売数に応じてインセンティブ報酬が加算される給与形態が特徴です。そのため、高収入が狙いやすく、月収40万円も目指せます。
夜勤がなく、生活リズムも安定しやすいのも美容クリニックで働くメリットです。接遇スキルや営業的な視点が求められるため、コミュニケーションが得意な看護師に適しています。
6.訪問看護に転職して件数で稼ぐ
訪問看護は1件あたりの報酬が明らかで、件数をこなすほどステーションの収益が増える仕組みです。
地域やステーションによっては月収40万円以上を得るのも可能で、スケジュール調整の自由度が高いのも魅力の1つです。インセンティブ制度のある事業所もあり、頑張りが収入に反映される可能性があります。
訪問看護師としての働き方に興味がある方は「NsPaceCareer」を覗いてみてください。訪問看護に特化した求人サイトであり、稼げる求人を見つけられます。
7.訪問看護やプライベートナース領域で開業する
看護師としての専門性を最大限に活かし、高収入を目指すなら、自分で事業を始めるという道もあります。具体的には、訪問看護ステーションを立ち上げたり、富裕層向けのプライベートナースとして独立したりする方法です。
管理業務や法人設立などの準備にはハードルを感じるかもしれませんが、地域に根ざしたサービスを提供できれば、収入につながるでしょう。
近年、高齢化が進み、個人宅での看護ニーズはさらに高まると予想されています。そのため、この分野での開業は、自由度の高い働き方と収入の両立を実現できる将来性のある選択肢といえます。
看護師のタイプ別の向いている稼ぎ方
「とにかく稼ぎたい」「育児と両立したい」など、看護師が求める働き方はさまざまで、稼ぎ方にも次のように違いがあります。
看護師のタイプ | 向いている稼ぎ方 |
しっかり稼ぎたい・今すぐ収入がほしい | ・訪問看護 ・美容クリニック ・ICU、救急 ・単発バイト |
在宅でコツコツ副収入を得たい | ・看護師ライター ・オンライン講座の運営 ・SNS発信 |
夜勤をやめて生活リズムを整えて稼ぎたい | ・訪問看護 ・美容クリニック ・治療コーディネーター |
将来独立したい・自由に働きたい | ・訪問看護、プライベート看護での独立 ・看護師ライター ・SNS発信 |
それぞれを詳しく見ていきましょう。
しっかり稼ぎたい・今すぐ収入がほしい
「すぐに収入を上げたい」という看護師には、インセンティブ制度がある訪問看護ステーションや美容クリニックがおすすめです。また、ICUや救命救急センターなど、手当や夜勤の多い科への異動も収入アップが期待できる手段のひとつです。
単発バイトも早ければ即日給料が受け取れるため、すぐに収入がほしい看護師にはメリットといえます。
在宅でコツコツ副収入を得たい
子育てや介護と両立しながら働きたい看護師には、看護師ライターやSNS発信などの在宅ワークが向いています。
始めは収入が少なくても、続けることで安定した収入を得られる可能性があります。空いた時間で取り組めるため、本業と両立しやすい点が魅力です。
夜勤をやめて生活リズムを整えながら稼ぎたい
夜勤がつらくなってきた看護師には、日勤中心でも高収入を目指せる訪問看護や治験コーディネーター、美容看護の道があります。
職場によっては、月収40万円以上を目指せます。生活リズムを整えながらも年収アップを実現したい看護師にとって、魅力的な選択肢になるでしょう。
将来独立したい・自由に働きたい
「組織に縛られず働きたい」「いつかは独立したい」と考えているなら、訪問看護ステーションの開業やプライベートナースとしての活動が向いています。
訪問看護ステーションは開業数が年々増加しており、厚生労働省の「令和5年介護サービス施設・事業所調査」では、営利法人が運営する事業所数は1万519か所と、前年より約1,400か所増えています。
ここには、個人が設立した法人での運営も含まれているため、自らの裁量で地域に密着した看護サービスを提供できるチャンスがあるかもしれません。また、病棟勤務を辞めて、ライターやSNS発信を本業として取り組む看護師もいます。
これまでの経験を活かし、自分らしいキャリアを築ける分野といえるでしょう。
看護師が高収入を得るために活かせる資格・スキル
収入を上げたいと考えたとき、転職や副業だけでなく、資格やスキルを磨くことも有効な手段です。
- 訪問看護・在宅領域で役立つ資格
- 美容・自費診療で求められるスキル
- 副業や発信で武器になるスキル
ここでは、訪問看護・美容医療・在宅ワークの3分野にわけて、それぞれの場面で役立つ資格やスキルをご紹介します。
訪問看護・在宅領域で役立つ資格
訪問看護や在宅ケアの分野では、次のような資格が収入やキャリアアップに直結します。
- 在宅看護専門看護師
- ケアマネジャー(介護支援専門員)
- 認定看護管理者
将来的に、訪問看護ステーションの開設を目指すなら「認定看護管理者」を取得するのがおすすめです。この資格を取得すると、マネジメントスキルの高さを証明でき、開設したあとに、医療機関や利用者さまからの信頼を得やすくなるため、外部からの依頼が増え、収益アップが期待できます。
美容・自費診療で求められるスキル
美容医療の現場では「接遇力」「販売力」「商品知識」といったスキルが重視されます。
一例として、丁寧なカウンセリングで患者さまの不安を解消できると、施術の契約や商品の購入につながり、インセンティブ報酬も得やすくなります。
また、皮膚の構造や薬剤の知識があると説明に説得力が増し、リピーターを獲得しやすくなる結果、高収入につながるでしょう。
副業や発信で武器になるスキル
在宅ワークやSNS発信で収入を得るには、医療知識だけでなく伝える力やデザイン力が必須です。
実際に、読みやすい文章を書くスキルが身につけば、看護師ライターとして継続案件が入りやすくなり、収入が安定したという声もあります。また、デザインツールで投稿画像を整える能力があると、SNS上での閲覧数やフォロワーが増え、企業案件につながる可能性が高まります。
看護師が高収入を得る働き方で注意すべきことと対策
高収入を目指すのはポジティブな行動ですが、働き方を変えることで起きやすいトラブルや負担もあります。
- 体力的に無理なく働くためのシフト選びと職場探し
- 安心して働くための雇用形態と契約内容の確認
- 税金や保険トラブルの回避
これらを事前に知っておくことで、無理なく収入を得られるでしょう。
体力的に無理なく働くためのシフト選びと職場探し
収入が上がっても、体力を消耗しすぎては長く続けられません。
たとえば、ICUや夜勤の多い科、美容医療の立ち仕事などは、体力への負担が大きくなりがちです。一方、訪問看護ステーションでは、1日の訪問件数が決まっており、時間調整が可能な職場もあるため、自分の体調や家庭状況に合わせやすい環境が整っています。
長期的に稼ぐことを考え、負担となりすぎない働き方や職場を選択しましょう。
安心して働くための雇用形態と契約内容の確認
業務委託やパート、単発バイトなどの働き方を選ぶ際には、雇用条件や契約内容のチェックが欠かせません。
交通費やキャンセル時の保障の有無、報酬の支払い時期などが契約書に明記されていないとトラブルのもととなるためです。報酬が高い案件ほど、リスクがある可能性もあるため注意が必要です。
税金や保険トラブルの回避
副業や業務委託で収入が増えると、確定申告や住民税の手続きが必要となり、対応を誤ると意図しないトラブルにつながりかねません。
また、年収が一定額を超えると扶養から外れたり、保険料が上がったりすることもあるため、年収の上限を把握して取り組みましょう。
看護師の稼ぐ方法に関するよくある質問
看護師が稼ぐうえで抱きやすい疑問に回答します。現実的な方法を見いだすヒントとなれば幸いです。
Q1:看護師で稼げるおすすめの方法は何ですか?
高収入が見込めるのは、訪問看護ステーションの開業や業務委託によるフリーランス訪問看護です。インセンティブ制度や件数報酬により、病院勤務では得られにくい水準の収入を目指せます。
ただし、業務内容や契約内容に左右されるため、職場の選び方が重要です。
Q2:看護師が年収800万円や年収1000万円を得ることは可能ですか?
訪問看護ステーションの開業や、自費診療を扱う美容クリニックでのインセンティブ報酬によって、年収800〜1000万円に到達する看護師もいます。
また、SNSや講演、監修など複数の仕事を組み合わせて、高収入を得ている看護師もいるでしょう。時間や努力は必要ですが、計画的に準備すると年収800万円以上に到達できる可能性はあります。
内部リンク:訪問看護師で年収1,000万円稼げる?近づける7つのポイントや稼げる職場
Q3:副業を病院に知られることはありますか?
「住民税の通知」から、病院に副業をしていることが知られてしまう可能性があります。
副業を禁止している職場の場合、罰則を受けるリスクがあるため、副業を始める前に就業規則を確認したり、人事担当者に質問したりしましょう。
Q4:美容クリニックは稼げると聞くけど、営業が大変なのでしょうか?
美容クリニックでは、施術件数や商品の販売数に応じてインセンティブが支給されるため、稼ぎやすい環境ではあります。
ただし、一部のクリニックでは販売ノルマや業績目標が設定されており、営業的な要素が求められることに戸惑う看護師もいるでしょう。
看護師が稼ぐ方法は病院勤務だけではない!自分に合う稼ぎ方で将来の安心を得ましょう
看護師が収入を上げる方法は、訪問看護や美容医療、副業や独立などさまざまです。
大切なのは、自分の価値観やライフスタイルに合った方法を見つけることです。
無理のない形で働きながら、確実に収入を増やす道を選びましょう。
「どの働き方が自分に合うかわからない」と感じたら、まずは求人情報を見てみるのもおすすめです。NsPaceCareerでは、訪問看護の求人を多数掲載しているため、あなたの条件や希望に合った働き方が見つかります。ぜひご活用ください。
<参考サイト・文献>

「NsPace Career ナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「NsPace Career」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。