オペ看護師あるある15選!オペ看護師のメリットや向いている人の特徴

公開日:2025/05/12 更新日:2025/05/12
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手術室で働くオペ看護師には、同業者なら「あるある!」と頷いてしまうような共通の経験や習慣があります。

この記事では、そんなオペ看護師のあるあるを15個紹介します。また、オペ看護師の魅力や、どのような人がこの仕事に向いているのかについても解説します。

この記事を読むことで、オペ看護師のリアルな日常が垣間見え、この仕事をより深く理解できるようになるため、転職する際に役立つでしょう。

オペ看護師のあるある15選

ここでは、オペ看護師のあるあるを紹介します。

  1. アイメイクにこだわりがち
  2. 感染対策には人一倍気を遣う
  3. つい持ち物の数や確認をしてしまう
  4. ゴミを投げて入れる
  5. 腕組みがクセになっている
  6. 着信音への反応が速い
  7. 術式が変更になると内心驚くけど冷静に対応する
  8. 「今日は落ち着いているね」はいってはいけない
  9. 「オペ看護師って怖いよね?」といわれがち
  10. 「オペ看護師って性格悪いの?」と聞かれがち
  11. ドクターの怒るクセを把握している
  12. オペ看護師は年収が高いと思われていることに疑問を感じる
  13. 術後の申し送りが憂うつに感じる
  14. 急患を呼ぶオペ看護師がいる
  15. オペ室のスタッフと恋愛しがち

日本医療労働組合連合会「2017年看護職員の労働実態調査」によると、看護師のうちオペ室で働いているのは4.2%(1,396人)であることが明らかになりました。オペ看護師のあるあるを知る機会は貴重であるため、ぜひ転職する際の参考にしてください。

1.アイメイクにこだわりがち

オペ看護師は、普段のメイクでも、とくにアイメイクに力を入れる傾向があります。

手術中は感染予防のためマスクと帽子で顔のほとんどが隠れてしまうため、患者さまやほかの医療従事者とのコミュニケーションにおいて、目元が表情や印象を伝える重要な要素となるからです。

服務規程で許される範囲内で、清潔感のあるナチュラルな色合いのカラコンを選んだり、長時間の手術でも崩れにくいウォータープルーフタイプのアイライナーを使用したりするオペ看護師もいます。

2.感染対策には人一倍気を遣う

オペ看護師は、オペ室での無菌操作や感染対策が身体に染みついていることが多く、日常生活でも感染対策に敏感です。

プライベートでも手首から指先までをしっかり洗うため、 友人からは「潔癖症なの?」と勘違いされることもあるようです。感染リスクへの意識が高くなるのは、職業柄当然のことといえます。

また、体調管理もオペ看護師にとって大切なことです。

3. つい持ち物の数や確認をしてしまう

オペ看護師は、プライベートでも持ち物の数や確認を怠らないクセがあるようです。

オペ終了時に、使用した器械やガーゼなどを正確にカウントする作業は、オペ看護師にとって緊張感もありストレスを感じやすい業務です。

そのため、新人看護師やオペ室の仕事に慣れていない看護師は入念に数を数えたり、ベテランのオペ看護師も日常のクセとして数を数えたりしがちです。

4.ゴミを投げて入れる

オペ室は、清潔区域と不潔区域にわかれています。

手洗いをした後は、不潔にならないようにするために、不潔区域にあるゴミ箱には触れないことが基本です。

そのため、ゴミを入れる際はできる限り近づかないようにするために、ゴミを投げ入れる形になるのです。

5.腕組みがクセになっている

オペ室では腕組みをすることは「手を出しません」という合図です。

また、手をブラブラさせると、無意識のうちにどこか触ってしまい不潔になってしまう恐れがあるため、腕組みすることもあります。

手術が終わり、病棟や集中治療室の看護師に申し送りをする際にも、腕組みをすることもあるため「怖い」「なんだか偉そうだな」と思われることもあります。

6.着信音への反応が速い

夜間や休日、緊急入院の対応がなければ院内で待機、もしくはオンコールで自宅待機となっています。

オンコール体制の場合は「着信があって30分以内に病院の到着すること」「自宅から出ないこと」というルールが決められている場合があります。

そのため、スマートフォンの着信がなると「緊急の手術だ」とすぐに反応するオペ看護師もいるようです。

7.術式が変更になると内心驚くけど冷静に対応する

オペ看護師は、手術直前、または手術中に術式が変更になると、事前に準備していた機材や手順をすぐに変更しなければならないため、内心驚いたり戸惑ったりします。

たとえば、腹腔鏡下の手術から開腹手術への変更は、まったく異なる機材セットや体位の調整が必要になります。

主治医から術式の変更を告げられたときには、表情には出さずに冷静に対応します。

8.「今日は落ちついているね」はいってはいけない

「今日は落ち着いているね」と言った直後に、患者さまの急変があったり、緊急入院があったりするというのは、オペ看護師に限らず看護師あるあるかもしれません。

この言葉がきっかけで緊急オペが入るといったエピソードもあります。勤務中は、この言葉を出さないように気をつけているオペ看護師もいるでしょう。

9.「オペ看護師って怖いよね?」といわれがち

オペ看護師は「怖い」というイメージを持たれる傾向にあります。

オペ室では、ピリッとした空気が流れていることがあり、冷静な姿勢やはっきりとした受け答えが好まれ、この姿にほかの診療科の看護師は怖さを感じることもあります。

病棟から異動してきた看護師からは「最初は声をかけづらかった」と告白されることもあるかもしれません。

しかし、実際に一緒に働いてみると「親切で親しみやすい」と印象が変わることがほとんどです。

10.「オペ看護師って性格悪いの?」と聞かれがち

安全対策のためにルールを厳しく守るよう注意することや、緊急時にはっきりと短い言葉で指示することは「冷たい」「厳しすぎる」と受け止められがちです。

厳しい態度が誤解されることがありますが、これらはすべて患者さまの安全を守るためのプロ意識から生まれた行動なのです。

11.ドクターの怒るクセを把握している

オペ看護師は、担当医師の怒りのサインを熟知していることがあります。

長時間の手術を担当するなかで、医師のストレスのサインを察知する能力が自然と身につくからです。

「器械の受け渡しするときは静かにするほうが望ましい」「手術中に音楽が流れていると機嫌が良い」など、医師の好みやクセも把握して手術がスムーズに進むように配慮しています。

12.オペ看護師は年収が高いと思われていることに疑問を感じる

オペ看護師の方は「高給取り」といわれることに違和感を持っています。

確かに、夜勤手当や特殊勤務手当がある場合もありますが、責任の重さやスキルに見合った報酬とはいえないと感じるオペ看護師の方もいます。

精神的・身体的な負担を考えると「もっと評価されてもいいのでは」「給料が低くて割に合わない」と感じることあるでしょう。また、緊急手術のオンコール体制による拘束時間も長く、ストレスも大きいものです。

関連記事:オペ看護師とはどんな仕事?向いている人の特徴や仕事内容を解説

13.術後の申し送りが憂うつに感じる

オペ看護師は、術後の病棟看護師やICU看護師への申し送りを憂うつに感じている場合があります。

病棟看護師からの質問に即答できなかったときに焦りを感じたり「もっと詳しく確認すべきだった」と後悔したりすることもあります。

14.急患を呼ぶオペ看護師がいる

チームのなかに「急患を呼ぶオペ看護師がいる」と噂されるケースもあるようです。

特定のオペ看護師が勤務する日に限って緊急手術が入ったり、オペ中の出血量が多くなったりすることがあります。

もちろん科学的な根拠はないもの「都市伝説」として、オペ室で話題となることもあります。

15.オペ室のスタッフと恋愛しがち

オペ看護師は、同じオペ室のスタッフと恋愛関係になりやすいといわれています。

閉鎖的な環境で過ごし、緊張感のある場面を乗り越えることで、絆が生まれやすいからです。とくに、長時間の難しい手術を一緒に乗り越えた経験は、強い信頼関係を生みます。

オペ看護師のメリット・デメリット

ここでは、オペ看護師のメリットとデメリットを紹介します。それぞれを知って、自分の希望や条件と合うのか、転職する際の情報として役立ててください。

オペ看護師のメリット

オペ看護師には、次のような多くの魅力があります。

  • 専門的な知識と技術が身につく
  • 緊急時の対応能力が向上する
  • 夜勤が少ない職場もあり生活リズムが整いやすい
  • 手術の成功に直接関与できやりがいを感じられる

オペ室では、専門性の高いスキルが身につくため、新たな資格の取得といったキャリアアップの選択肢が広がります。

また、主治医やオペ看護師のほかに、麻酔科医や病棟看護師、臨床工学技士、薬剤師などさまざまな職種や診療科のスタッフとコミュニケーションを取る機会が増えるため、病棟に異動となった際にもスムーズに仕事を進められるでしょう。

オペ看護師のデメリット

オペ看護師のメリットがある一方で、いくつかデメリットもあります。これらのデメリットを把握しておかなければ、オペ看護師になったことに後悔する恐れがあります。

  • 閉鎖的な環境にストレスを感じる
  • 立ち仕事が多く身体的な負担が大きい
  • オペ室特有の緊張から精神的なプレッシャーが大きい
  • 緊急手術や長時間の手術などで勤務時間が不規則になる

看護ケアの幅が限定的になりがちで、病棟看護のような看護経験を積み上げにくいという側面もあります。オペ看護師のこのようなデメリットを知り、別の職場で働きたいと考えている看護師は、訪問看護の分野を検討してみませんか。

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オペ看護師に向いている人の特徴

ここでは、オペ看護師に向いている人の特徴を紹介します。

  • 解剖生理学に興味がある人
  • 体力がありメンタルが強い人
  • 土日に休みを取りたい人
  • コミュニケーションスキルが高い人
  • 閉鎖的な空間につらさを感じない人

これらの特徴に当てはまる看護師の方は、やりがいを感じながら働き続けられるでしょう。オペ看護師の勤務形態は、スケジュールが立てやすく、家族との時間を取りたい方におすすめです。

さらに、詳しく向いている人の特徴を知りたい看護師は、以下の記事をチェックしてみてください。

関連記事:手術室看護師に向いている人とは?オペナースの仕事内容や向いていない人の特徴も解説

まとめ:オペ看護師は魅力的な仕事!自分に合った働き方を見つけよう

オペ看護師は、特殊な環境で働いているため、病棟の看護師にはないような「あるある」がある一方で、専門的なスキルや知識を習得できるやりがいや魅力もある仕事です。

向いている人の特徴を参考にしつつ、キャリアプランを考えてみてください。

オペ看護師としての経験は、看護師キャリアの中でも貴重な財産となるはずです。

<参考サイト・文献>

2017年看護職員の労働実態調査|日本医療労働組合連合会

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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