派遣看護師に向いている人を4つの雇用形態別に徹底解説!

公開日:2025/04/01 更新日:2025/04/01
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派遣看護師として働きたいと考えはじめているものの「自分に向いているのか」「どの雇用形態を選べばよいのか」と悩んでいませんか。

看護師の人手不足や働き方の多様化により、派遣看護師の需要は高まっています。

しかし、派遣と一言でいっても雇用形態によって働き方が異なり、自分に合わない雇用形態で働くと「想像と違った」という事態を招きかねません。

この記事では、派遣看護師の4つの雇用形態ごとに向いている人の特徴を解説します。

最後までお読みいただくと、派遣看護師としての理想の働き方を見つけられます。

ぜひ参考にしてください。

派遣看護師に向いている人と4つの雇用形態

派遣看護師に向いている人にはいくつかの特徴があり、それぞれに合う派遣スタイルが異なります。

派遣看護師に向いている人の特徴合う派遣スタイル
すぐに収入を得たい人単発派遣(スポット勤務)
特定の時期だけ集中して働きたい人短期派遣(数週間〜数ヶ月)
経験を積んでスキルアップを目指したい人長期派遣(半年以上)
派遣から正社員へステップアップしたい人紹介予定派遣(直接雇用を前提)

自身に合うスタイルを見つける参考にしてください。

1.すぐに収入を得たい人|単発派遣(スポット勤務)

派遣看護師のなかには「すぐにお金が必要」という理由

で働く方もいます。そんな方には、単発派遣が向いています。

単発派遣は、1回限りの勤務やスポットで勤務する派遣形態であり、一般的に勤務が終わるとすぐに給与が入金されるからです。

老人ホームや保育園などで急に人手が必要になった場合や、特定のイベントや処置に対応するために派遣されます。

ただし「15日までに働いた分をまとめて月末払い」とする派遣会社もあり、単発だからといってすぐに入金されるとは限りません。

すぐに収入を得たい場合は、即日入金に対応している派遣会社を選ぶとよいでしょう。

2.特定の時期だけ集中して働きたい人|短期派遣(数週間〜数ヶ月)

スケジュールに余裕がある、短期間である程度の収入がほしいなどと考えている看護師には、短期派遣がおすすめです。

短期派遣は、数週間から数ヶ月の期間限定で働く形態で、ある程度まとまった期間働けるからです。

短期派遣は単発派遣では感じにくい施設特有の雰囲気を知れるため、施設が自分に合っているのか、見極めるきっかけにもなります。

3.経験を積んでスキルアップを目指したい人|長期派遣(半年以上)

長期派遣は半年以上同じ現場で働くため、スキルアップを目指したい看護師に向いています。

長く働くと先輩看護師や医師との連携が深まり、指導を受ける機会も増えるため、スキルアップにつながりやすい環境が整います。

また、長期派遣は短期派遣に比べて収入が安定しやすいため、経済面での安心感も得られる働き方です。

スキルを磨きながら、安定した環境で働きたい看護師は、長期派遣を選択するのをおすすめします。

4.派遣から正社員へステップアップしたい人|紹介予定派遣(直接雇用を前提)

いずれ正社員として働きたい方は、紹介予定派遣を選択しましょう。

紹介予定派遣は、一定期間派遣社員として働いたあと、正社員として雇用されることを前提としており、派遣期間中に双方が合意すれば正社員として働けるからです。

「転職の難易度が高い施設に正社員で就職したい」「面接が苦手」などの看護師でも、実務を通じてアピールできるため正社員に登用されやすくなるメリットがあります。

仮に派遣期間中に「この病院や施設で働けない」と判断した場合でも、直接雇用を断ることも可能です。

自分が長く働ける環境かを、体感して判断したい看護師に、もっとも向いている派遣形態といっても過言ではないでしょう。

派遣看護師に向いていない人

派遣看護師に向いていない人の特徴は、次のとおりです。

  • 安定した雇用を求める人
  • 研修や教育を通じてスキルアップしたい人

派遣看護師は、短期的で収入が不安定になりやすいことから、安定した雇用を求める看護師にはあまり向いていない傾向です。

また、一般的に派遣看護師は即戦力が求められることから、派遣先で研修や教育を受ける機会がほとんどありません。

自身で学習して知識をつけることが心配な方は、派遣看護師に不向きである可能性があります。

しかし、長期派遣や紹介予定派遣では安定した収入が得られたり、スキルアップを目指せたりするため、デメリットをカバーできる派遣スタイルを見つけましょう。

関連記事:派遣看護師の給料はいくら?派遣の方が稼げる理由3つと向いている人を解説

派遣看護師のデメリット

派遣看護師として働くには、いくつかのデメリットがあります。

  • 福利厚生が限られている
  • キャリアアップしにくくボーナスがない

デメリットを知っておくと、派遣看護師として働きはじめたときに「こんなはずではなかった」というギャップを感じにくくなります。

一つずつ見ていきましょう。

福利厚生が限られている

派遣看護師は、正社員の看護師と比べて福利厚生が限られていることがあります。

そのため、高収入を得たい、安定した雇用環境を求めるなどの看護師にはデメリットに感じるでしょう。

たとえば、健康保険や年金の加入条件が異なる場合があり、産休や育休の制度が十分でないこともあります。

派遣会社によって制度が異なるので、福利厚生を重視する看護師は、派遣会社の契約内容を確かめてから契約することをおすすめします。

キャリアアップしにくくボーナスがない

派遣看護師は、管理職への昇進が難しく、キャリアアップを目指す看護師には不向きです。

派遣では特定の職場での経験や実績を積みにくく、管理職に必要なスキルや信頼関係を築く機会が限られるためです。

また、派遣看護師は昇給やボーナスがないため、長く働いても報酬の増加が期待できません。

キャリアや収入の安定を重視するなら、正社員登用の可能性がある紹介予定派遣を検討するのがよいでしょう。

派遣看護師で働くメリット

派遣看護師で働くデメリットがいくつかありますが、それをカバーできるメリットもあります。

  • 柔軟な勤務形態で働ける
  • さまざまな施設で経験を積める

それぞれ解説します。

柔軟な勤務形態で働ける

派遣看護師のメリットの一つは、勤務時間やシフトの柔軟性です。

自分のライフスタイルに合わせて働くことが可能で、家庭やプライベートとのバランスをとりやすい働き方です。

また、勤務地を自由に選べるため、希望する病院や施設で働けるチャンスが広がります。

もし、家族の転勤が発生した場合でも、転勤先で探すこともできるでしょう。

さまざまな施設で経験を積める

派遣看護師は、病院やクリニック、老人ホームなどさまざまな施設で働けます。

あらゆる分野を経験できるため、医療機関にとらわれず自分の看護観に合う職場を見つけやすいでしょう。

また、短期間で複数の施設を経験することで、さまざまな病気があり処置が必要な患者さまとかかわれるため、知識やスキルの向上にもつながります。

派遣看護師のおもな派遣先と仕事内容

派遣看護師が働くところは、おもに次のとおりです。

  • 病院
  • クリニック
  • 介護施設
  • 訪問看護ステーション
  • 健診センター・企業の医務室

施設によって、働ける派遣スタイルが限られている場合があります。

確認しながら読み進めていきましょう。

病院

病院での派遣看護師は、急性期、回復期、慢性期のそれぞれの環境で異なるケアを提供します。

病院の種類おもなケア内容
急性期病院急患や手術後の患者さまをサポート
回復期病院患者さまのリハビリ支援をおもとした治療後の回復を援助
慢性期病院長期的な治療や生活支援

ただし、病院への派遣は紹介予定派遣と産前産後休業や育児休業、介護休業の代替に限られる点に注意してください。

クリニック

病院と同様に、クリニックで派遣看護師として働くには、紹介予定派遣または産休代替派遣(*)などの契約である必要があります。

クリニックでの派遣看護師は、専門的なスキルが求められる場面もあれば、患者さまとの密接なかかわりが重要な場合などさまざまな業務があります。

たとえば美容クリニックでは、美容施術のサポートやカウンセリング、内科や小児科クリニックの場合は、日常的な健康診断や予防接種の補助がおもな仕事内容です。

患者さま一人ひとりに寄り添ったケアを提供できることがクリニックの魅力です。

(*)産休代替派遣:育休・産休を取得した看護師が復帰するまでの1年〜2年程度の期間で働くこと

介護施設

介護施設での派遣看護師は、おもに高齢者の健康管理を担当します。

特別養護老人ホーム(特養)や老人保健施設(老健)では、入居者のバイタルチェックや服薬管理をおこない、デイサービスではリハビリや日常的なサポートを提供します。

ただし、介護老人保健施設に限っては、病院やクリニックと同様に派遣形態に制限がある点に注意が必要です。

訪問看護ステーション

訪問看護ステーションでは、ご自宅で過ごす利用者さまに対し、バイタルチェックや内服支援、リハビリサポートを提供します。

訪問看護は柔軟なケアが求められ、利用者さまの生活環境に合わせたサポートが必要です。

また、ご家族との連携が重要なため、協調性が求められる場面にも対応できると働きやすいでしょう。

訪問看護ステーションも、病院やクリニックと同様に「医療機関」の位置づけとなるため、紹介予定派遣や産休代替派遣が対象となります。

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健診センター・企業の医務室

健診センターや企業の医務室では、健康管理業務が中心です。

健診センターでは身長・体重測定、血圧測定、採血などを担当し、企業の医務室では従業員の健康管理や応急処置をおこないます。

健診センターは「医療機関」となるため、派遣形態が紹介予定派遣と産休代行派遣に限定されます。

関連記事:看護師が企業への転職を成功させるには?産業看護師以外の転職先や企業で働くメリットを解説

イベント救護室・ツアーナース

イベント救護やツアーの付き添いは、単発派遣先として多く指定されるようです。

イベント救護室では、コンサートやスポーツ大会などの会場で体調不良者の対応や応急処置をおこないます。ツアーナースは修学旅行や合宿に同行し、参加者の健康管理を担当します。

これらの派遣先では、急な体調不良に対応する判断力や、臨機応変な対応が必要です。

関連記事:看護師から他職種への転職!看護師以外の仕事がしたいを実現する8つのポイント

派遣看護師で働く際の注意点

派遣看護師で働くときは、以下に注意しましょう。

  • 自分に合った派遣形態や派遣先を選ぶ
  • スキルアップと資格取得を目指す
  • 契約内容を確認する

注意点をおさえておくと、身体的・精神的に安定して働けます。

くわしく解説します。

自分に合った派遣形態や派遣先を選ぶ

派遣看護師として働くうえでもっとも大切なのは、自分に合う派遣先の選択です。

たとえば、忙しい病院での勤務が得意な人もいれば、おだやかな介護施設でのケアにやりがいを感じる看護師もいます。

より多くの派遣先から選べるよう、複数の派遣会社に登録することをおすすめします。

スキルアップと資格取得を目指す

派遣看護師は、研修や教育の機会が少ない傾向です。そのため、自発的にスキルアップに取り組むことが大切です。

特定の専門分野の資格を取得することで、将来的に高い給与や好条件での仕事に就ける可能性が高まります。

スキルを磨くことで派遣先からの信頼を得られ、よりよい環境で働けるチャンスが広がるでしょう。

契約内容を確認する

派遣看護師として働く際は、派遣会社との契約内容をしっかりと確認することが大切です。

派遣先と直接契約するわけではないため、時給や勤務時間、福利厚生などを事前に明確にしておくことで、トラブルを防げます。

また、派遣先で問題が発生した際の対応や、契約期間の更新・終了時期、つぎの派遣先についても確認しておくと、安定して働きやすくなるでしょう。

派遣看護師に向いている人に関するよくある質問

派遣看護師に関する疑問にお答えします。

派遣看護師の実態について深く知り、自分に合った働き方かどうかを判断する参考にしてください。

Q1:看護師派遣とパートの違いはなんですか?

派遣看護師とパート看護師の違いは、以下のとおりです。

働き方契約形態働き方給与
派遣派遣会社と契約期間限定時給制
パート施設と直接雇用契約ほとんど期限なし時給制または月給制

待遇や働き方の柔軟性を考慮し、自分に合った選択をしましょう。

Q2:派遣看護師になるためにはどこに登録すればいいですか?

派遣看護師として働くには、看護師専門の派遣会社に登録してみてください。

一般的な医療機関向けの派遣会社だけでなく、イベントナースやツアーナースなどの単発派遣に特化した派遣会社もあります。

働く目的に合う派遣会社を選ぶと、より希望に近い仕事が見つけやすくなるでしょう。

派遣看護師に向いている人は派遣形態で違う!自分に合う働き方を見つけましょう

派遣看護師として働くことには、柔軟な働き方が叶うことやさまざまな経験が可能という魅力があります。

派遣にもさまざまな形態があるため、働く目的に合うスタイルを選択しましょう。

安定した雇用や長期的なキャリアアップを望む人には、派遣ではなく正社員看護師が向いているかもしれません。

自分のライフスタイルやキャリアプランに合わせて、派遣看護師という働き方を考えてみてはいかがでしょうか。

<参考サイト・文献>
労働者派遣事業を行うことができない業務は・・・|厚生労働省

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

「NsPace Career ナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「NsPace Career」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。

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