救急看護師の志望理由とは?魅力的に書くコツと6つの例文を紹介

公開日:2025/02/04 更新日:2025/02/04
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救急看護師は、救命の最前線で活躍するやりがいのある仕事です。

しかし、救急看護師を目指す際に、履歴書の志望理由がうまく書けない、面接でしっかりと伝えられないと悩む方もいるのではないでしょうか。

ここでは、救急看護師の志望理由を魅力的に書くためのコツと例文を紹介します。この記事を読むと、書類審査や面接でアピールできる志望理由になり、転職活動をスムーズに進められるでしょう。

救急看護師の志望理由とは?

救急看護師の方は、患者さまの命に直結する重要な役割を担うため、志望理由には次のポイントが求められます。

  • 重症度が高い患者さまのケアをしたい
  • これまでの経験やスキルを活かしたい
  • 急変時にスムーズに対応できるようになりたい
  • 自然災害や交通事故にあった患者さまへ適切に対応したい
  • 患者さまやご家族の精神的なケアができるようになりたい

これらの要素を踏まえ、ご自身の経験や思いを具体的に表現することで、説得力のある志望理由を作成できます。ここでは、救急看護師の志望理由にはどのようなものがあるのか解説します。

重症度が高い患者さまのケアをしたい

重症度が高い患者さまのケアをしたいと考える方は多く、説得力のある志望理由のひとつです。

救急看護師は、生死にかかわる状況にある患者さまに専門的な知識やスキルを駆使してケアする必要があるからです。

たとえば、呼吸困難のある患者さまには、気道確保や人工呼吸器の管理をおこなったり、出血が止まらない患者さまには、止血処置の補助をしたりします。これらは、患者さまの命を救うために不可欠であり、救急看護師が貢献できる場面です。

また、重篤な状態から回復していく姿を間近で見守ることは、看護師にとって喜びとやりがいにつながります。

患者さまの命を救いたい、苦しんでいる患者さまを支えたいという想いは、救急看護師を目指すうえで魅力的な志望理由となります。

これまでの経験やスキルを活かしたい

これまでの経験やスキルを活かしたいと考えるのは自然なことであり、採用担当者にアピールできる志望理由となります。

スキルや経験が豊富な看護師は、新しい職場で即戦力となるからです。とくに、救急の現場では、幅広い知識と臨機応変な対応力が求められるため、さまざま診療科での経験が役立ちます。

たとえば、内科病棟での経験は、内科疾患の患者さまへの対応に役立ち、外科病棟での経験は、創傷処置や術後管理、疼痛管理などのケアに活かせます。

ほかにも、集中治療室(ICU)での経験があれば、重症患者さまのモニタリングや呼吸管理、循環管理ができます。救急の現場では、容態が急変する患者さまも多く、ICUでの経験は重宝されるでしょう。

このように、これまで培ってきた経験や技術が、救急の現場でどのように活かせるのかを示すことで、採用担当者に熱心な思いが伝わり、即戦力としての期待感を与えられます。

急変時にスムーズに対応できるようになりたい

急変時にスムーズに対応できるようになりたいという思いは、救急看護師を目指すうえでの立派な志望理由です。

救急の現場では、患者さまの状態が刻一刻と変化するため、迅速な判断と状況に応じた柔軟な対応が求められます。また、予期せぬ事態が起こることも少なくありません。

そのような状況で、冷静に判断して適切な対応をとるためには、経験と知識にもとづいた瞬時の判断力が不可欠です。

この能力を身につけたい、または既に持っているこの能力を活かしたいという思いは、救急看護師を目指す動機となります。

自然災害や交通事故にあった患者さまへ適切に対応したい

自然災害や交通事故にあった患者さまに適切に対応したいという思いが書かれた志望理由も、救急看護師を目指す動機として採用担当者に高く評価されるでしょう。

災害や事故の現場で多くの方が心身にダメージを受けるなかで、医療を提供することは、人々の命と生活を守るうえで重要です。

とくに、大規模な災害時には多数の負傷者が同時に発生するためトリアージの対応が求められ、避難所では、通常の環境とは異なるところで医療を提供する場合もあります。

災害医療の研修や地域の防災訓練に参加して、災害時の対応能力を高めていく姿勢を示すことが志望理由でアピールするためには不可欠です。

患者さまやご家族の精神的なケアができるようになりたい

患者さまやご家族の精神的なケアができるようになりたいという志望理由も、救急看護師を目指す動機として重要です。

なぜなら、救急の現場は、患者さまだけでなくご家族にとっても不安で心細く感じているからです。事故や病気、大切な方の容態の急変など、突然の出来事にショックを受けているご家族にとって、看護師の温かい言葉や寄り添う姿勢は、安心感を与えます。

患者さまの身体的なケアはもちろんのこと、ご家族を精神的にサポートしたいという思いは、救急看護師を目指すうえで大事な動機といえるでしょう。

救急看護師の志望理由を魅力的に書くコツ

志望理由を魅力的に書くには、次のようにいくつかのコツがあります。

  • 救急救命センターで働きたい理由を明らかにする
  • 病院の魅力について書く
  • 転職後にどのように貢献できるのか書く
  • ポジティブな内容にする

これらのコツを押さえることで、採用担当者に強い印象を与えられます。

救急救命センターで働きたい理由を明らかにする

救急救命センターで働きたいと感じた動機をはっきりとさせましょう。

採用担当者は、なぜ当院の救急救命センターを選んだのか、その動機から応募者の適性や熱意、そして貢献意欲を見極めたいからです。

そのため、救急でなければならないという強い意志と、具体的な理由を伝えることが、採用を勝ち取るために重要です。

たとえば「迅速な対応が求められる環境で貴院に貢献したい」「重症患者さまのケアを通して看護師としてスキルアップしたい」など具体的であると、面接で好印象を与えるでしょう。

病院の魅力について書く

志望理由を書く際に、応募する病院の魅力について書いてください。

病院のホームページやパンフレットをよく読み、病院の理念や特徴、力を入れている分野などを調べることで、志望度の高さをアピールできるからです。

たとえば「地域の中核病院として高度な医療を提供している点に救命救急センターの魅力を感じます」などと記述しましょう。

これらの情報を自分の言葉で説明することで、書類審査の際にアピールできます。

転職後にどのように貢献できるのか書く

転職後にどのように貢献できるのかを具体的に記述することが魅力的な志望動機を書くコツです。

採用担当者は、応募者が入職後、どのような活躍をしてくれるのか、病院や救急部門にどのような利益をもたらしてくれるのかを知りたいと考えているからです。

「急性期の病院での経験を活かし、重症患者さまの急変に対応し救命に貢献できる」「クリティカルケア認定看護師の資格取得を目指し、救急医療の質の向上に努めたい」などと具体的に記述してください。

これまでの経験やスキルをどのように活かせるのか、過去の経験と将来の目標を結びつけて説明することで、入職後の具体的な活躍をイメージでき、採用担当者に好印象を与えるでしょう。

ポジティブな内容にする

救急看護師の志望理由を書くうえで、ポジティブな内容を意識することは重要です。

採用担当者は、志望動機から応募者の人となりや仕事への取り組み方、姿勢を判断しているからです。

ネガティブな表現や過去の不満を書くのではなく、将来への希望や救急看護への情熱をポジティブに表現することで、採用担当者に好印象を与え、選考を有利に進められるでしょう。

関連記事:救急看護師に向いている人の9つの特徴!年収やきついと言われる理由 

救急看護師の志望理由の例文

救急看護師の志望理由の例文は、次のとおりです。

  • 救急未経験で救急看護師になりたいとき
  • 急変時にスムーズに対応できる看護師になりたいとき
  • 一次救急で働きたいとき
  • 二次救急で働きたいとき
  • 三次救急で働きたいとき
  • フライトナースとして働きたいとき

例文をそのまま活用するのではなく、あくまでも参考にしてください。志望動機を書く際には自分の意思や熱い思いを、素直に伝えることが大切です。

救急未経験で救急看護師になりたいときの例文

(例文) 私はこれまで一般病棟で5年間勤務してまいりましたが、患者様の急変時に迅速に対応することの重要性を痛感し、救急看護の分野に強い関心を持つようになりました。未経験ではありますが、貴院の救急部門で一から学び、緊急性の高い状況でも冷静に判断し、適切なケアを提供できる看護師を目指したいです。特に、貴院の「患者様とご家族の思いに寄り添った医療」に魅力を感じています。貴院に貢献できる看護師になれると確信しております。

急変時にスムーズに対応できる看護師になりたいときの例文

(例文) 看護師として働くなかで、患者様の容態が急変する場面に何度か遭遇しました。その際、迅速に対応することの重要性を強く感じ、より高度な知識とスキルを身につけたいと考えるようになりました。貴院の救急看護はまさにその最前線であり、自身のスキルアップと患者様への貢献を同時に実現できる場であると確信しております。急変時にも冷静に対応できる看護師として成長していきたいです。

一次救急で働きたいときの例文

(例文) 地域住民の方々の健康を支える一次救急の現場に貢献したいと考えております。初期対応の重要性を認識しており、迅速な判断と適切な処置で、患者様の不安を軽減し、その後の治療へのスムーズな連携につなげられるよう努めたいです。地域に密着した医療を提供している貴院で、地域住民の皆様の安心を支える一員としてサポートしていきたいと考えております。

二次救急で働きたいときの例文

(例文) 私はこれまで循環器内科の病棟で勤務しており、緊急性を要する患者様の対応経験があります。二次救急では、より専門的な知識とスキルが求められると認識しており、貴院に役立つと考えております。また、循環器領域に特化した専門分野に魅力を感じ、自身の経験を活かしながら、より高度な救急医療を実践していきたいです。

三次救急で働きたいときの例文

(例文) 生命の危機に瀕した重篤な患者様の治療に携わることで、自身の看護師としての能力を発揮したいと考えております。三次救急では、高度な医療機器や専門チームとの連携が不可欠であり、そのなかで知識とスキルを磨き、患者様の救命に貢献できることにやりがいを感じます。貴院の高度救命救急センターで、最先端の医療に携わりスキルアップしていくことで救急医療の発展に貢献していきたいと考えております。

フライトナースとして働きたいときの志望理由

(例文) 私は、災害現場や離島など、医療資源が限られた場所で、迅速な医療を提供することに強い使命感を感じています。フライトナースは、まさにその最前線で活躍する存在であり、高度な知識と判断力、そして体力と精神力が求められる仕事です。貴院のフライトナースチームで、困難な状況でも冷静に任務を遂行し、1人でも多くの命を救うことに貢献しなければならないと考えております。

救急看護師の志望理由についてのよくある質問

ここでは、救急看護師の志望理由についての質問に回答します。それぞれを詳しくみていきましょう。

Q1:救急看護師に求められるものは何ですか?

救急看護師には、次の要素が求められます。

  • 迅速な判断力
  • 的確な処置能力
  • 冷静な対応力
  • 高いコミュニケーション能力
  • 体力と精神力
  • 学び続ける向上心

これらの要素に加えて、救急看護師には、患者さまの命を救いたいという強い使命感や、患者さまに寄り添う優しさも求められます。

救急看護師は、大変な仕事ですが、やりがいのある仕事でもあります。これらの情報を参考に、救急看護師を目指してみてはいかがでしょうか。

Q2:新卒で救急看護師になりたいときの志望理由は?

新卒で救急看護師を目指す場合は、救急医療への強い興味や関心、そして困難に立ち向かう意欲を伝えることが重要です。

学生時代の実習経験や救急医療に関する学びから、なぜ救急看護師を目指すのかを具体的に説明しましょう。

また、未経験であることを謙虚に伝えつつ、学ぶ意欲と成長への意欲を示すことが大切です。

救急看護師の志望理由は働きたい理由と配属後の貢献をアピールしよう

救急看護師の志望理由を作成する際には、なぜ救急看護師として働きたいのかという動機と、配属後にどのように貢献したいのかという意欲をはっきりと伝えることが重要です。

これまでの経験も交えながら、具体的なエピソードや目標を伝えられると、熱意と覚悟をアピールできるでしょう。

この記事で紹介した例文を参考にして、救急看護師への転職を成功させましょう。

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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