准看護師の平均年収は?低いといわれる3つの理由や年収アップの方法

「准看護師の平均年収はいくら?」「准看護師の給料は低いっていわれることがあるの?」
このように不安を感じている准看護師の方はいらっしゃいませんか。
准看護師の仕事は、病院や施設で患者さまのケアをしたり、診療の補助をおこなったりします。基本的には、看護師と同じような仕事内容になりますが、准看護師にはできない業務もあり、責任も異なるため、准看護師の平均年収は低くなる傾向です。
この記事では、准看護師の平均年収や低いといわれる理由などを解説します。准看護師の平均年収について分からず不安を感じているあなたの悩みを解消し、年収アップにつなげられれば幸いです。

准看護師の平均年収は417万1,700円
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、准看護師の平均年収は417万1,700円です。その内訳は、次の表のとおりです。なお、年収は「月収(きまって支給する現金給与額の)12ヶ月分+賞与」で計算しています。
| 項目 | 准看護師 |
| 年収 | 417万1,700円 |
| 月収 | 29万4,300円 |
| 賞与 | 64万100円 |
ただし、この平均年収はあくまでも目安であり、勤務先や働き方によっても大きく変わります。キャリアプランを考える際に、給料の全体像を把握しておくことが大切です。
准看護師の平均年収の比較
ここでは、准看護師の平均年収を以下の切り口で比較します。
- 年齢別
- 施設規模別
- 経験年数別
- 性別
それぞれで准看護師の平均年収について詳しく解説します。自身の平均年収と比べてみると、実態を把握しやすくなります。なお、解説するデータは厚生労働省の調査結果を参考にしています。
准看護師の年収【年齢別】
まずは、年齢別で准看護師の平均年収を比べていきましょう。ここでの年収は「月収(きまって支給する現金給与)12ヶ月分+賞与」で計算したものです。
| 年齢 | 年収 | 月収 | 賞与 |
| ~19歳 | 213万4,800円 | 17万7,900円 | 0円 |
| 20~24歳 | 312万1,500円 | 22万9,500円 | 36万7,500円 |
| 25~29歳 | 349万5,400円 | 25万4,000円 | 44万7,400円 |
| 30~34歳 | 366万1,600円 | 26万5,300円 | 47万8,000円 |
| 35~39歳 | 375万6,600円 | 27万2,500円 | 48万6,600円 |
| 40~44歳 | 405万2,500円 | 28万8,500円 | 59万500円 |
| 45~49歳 | 435万800円 | 30万5,900円 | 68万円 |
| 50~54歳 | 422万6,100円 | 29万7,500円 | 65万6,100円 |
| 55~59歳 | 465万1,500円 | 32万2,400円 | 78万2,700円 |
| 60~64歳 | 418万4,900円 | 29万4,000円 | 65万6,900円 |
| 65~69歳 | 405万9,200円 | 28万7,500円 | 60万9,200円 |
| 70歳~ | 368万9,800円 | 26万200円 | 56万7,400円 |
准看護師の平均年収は50代でピークを迎え、その平均年収は約465万円です。50代は臨床での経験が豊富であり、知識とスキルを有した年代といえます。
しかし、60代を超えると再雇用での雇用形態となったり、夜勤や勤務の回数を調整したりするケースもあり、結果として平均年収がダウンする傾向があります。
准看護師の平均年収【施設規模別】
ここでは「10~99人」「100~999人」「1,000人以上」の3つにわけて、施設の規模別で准看護師の平均年収を比較します。表の年収は「月収(きまって支給する現金給与額)12ヶ月分+賞与」で計算しています。
| 施設規模 | 年収 | 月収 | 賞与 |
| 10~99人 | 417万7,000円 | 29万5,200円 | 63万4,600円 |
| 100~999人 | 416万5,400円 | 29万2,600円 | 65万4,200円 |
| 1,000人以上 | 419万2,400円 | 30万4,000円 | 54万4,400円 |
施設の規模が大きくなるほど、准看護師は高い年収を得やすいです。
規模が大きい病院は患者さまが集まりやすく、診療報酬を得やすいため経営が安定するからです。
高い給料を得たい准看護師は、転職する際に施設の病床数やスタッフの数などについての情報収集をすると良いでしょう。
准看護師の平均年収【経験年数別】
次に、経験年数別で准看護師の平均年収を比較してみましょう。平均年収は「手取りの月収(所定内給与額)12ヶ月分+賞与」で計算しています。
| 経験年数 | 年収 | 月収 | 賞与 |
| 0年 | 279万6,400円 | 22万600円 | 14万9,200円 |
| 1~4年 | 338万6,500円 | 24万5,600円 | 43万9,300円 |
| 5~9年 | 378万900円 | 26万9,300円 | 54万9,300円 |
| 10~14年 | 368万1,600円 | 26万1,200円 | 54万7,200円 |
| 15年以上 | 407万500円 | 28万700円 | 70万2,100円 |
准看護師の平均年収は、経験年数を重ねると上がりやすいといえます。
また、この平均年収の差は、勤続年数ではなく経験年数をもとに評価されていることが重要なポイントです。年収を勤続年数で評価する病院では「長く勤めていたほうが給料は上がりやすい」こともあるからです。
経験年数で年収を評価する病院や施設であれば、准看護師も転職しやすいでしょう。
准看護師の平均年収【性別】
次に、性別で准看護師の平均年収を比較します。平均年収は「月収(きまって支給する現金給与額)12ヶ月分+賞与」で計算したものです。
<男性>
| 年齢 | 年収 | 月収 | 賞与 |
| ~19歳 | データなし | データなし | データなし |
| 20~24歳 | 339万9,300円 | 23万6,400円 | 56万2,500円 |
| 25~29歳 | 413万8,000円 | 30万円 | 53万8,000円 |
| 30~34歳 | 388万4,600円 | 28万1,100円 | 51万1,400円 |
| 35~39歳 | 408万3,500円 | 28万8,800円 | 61万7,900円 |
| 40~44歳 | 463万8,500円 | 32万9,300円 | 68万6,900円 |
| 45~49歳 | 467万4,700円 | 31万7,200円 | 86万8,300円 |
| 50~54歳 | 410万4,300円 | 28万4,200円 | 69万3,900円 |
| 55~59歳 | 534万7,600円 | 36万7,900円 | 93万2,800円 |
| 60~64歳 | 369万6,600円 | 27万5,000円 | 39万6,600円 |
| 65~69歳 | 400万300円 | 30万5,700円 | 33万1,900円 |
| 70歳~ | データなし | データなし | データなし |
<女性>
| 年齢 | 年収 | 月収 | 賞与 |
| ~19歳 | 213万4,800円 | 17万7,900円 | 0円 |
| 20~24歳 | 302万7,800円 | 22万7,200円 | 30万1,400円 |
| 25~29歳 | 335万8,700円 | 24万4,200円 | 42万8,300円 |
| 30~34歳 | 354万3,000円 | 25万6,900円 | 46万200円 |
| 35~39歳 | 366万3,500円 | 26万7,900円 | 44万8,700円 |
| 40~44歳 | 390万6,100円 | 27万8,300円 | 56万6,500円 |
| 45~49歳 | 431万3,200円 | 30万4,600円 | 65万8,000円 |
| 50~54歳 | 424万2,400円 | 29万9,300円 | 65万800円 |
| 55~59歳 | 460万5,700円 | 31万9,400円 | 77万2,900円 |
| 60~64歳 | 421万600円 | 29万5,000円 | 67万600円 |
| 65~69歳 | 405万9,500円 | 28万7,000円 | 61万5,500円 |
| 70歳~ | 368万9,800円 | 26万200円 | 56万7,400円 |
性別で准看護師の給料を比較すると、多くの年代において「月給」「賞与」「平均年収」いずれも男性が高い傾向です。
年収の差が最もあらわれるのは25~29歳の年代であり、その差は約78万円です。
この年代は、女性は結婚や出産、子育てなどのイベントによって退職したり、パートや時短勤務など勤務形態を変更したりして、年収に影響しやすいからといえます。
准看護師の平均年収【都道府県別】
ここでは、准看護師(常勤)の地域別の年収相場を解説します。
| 都道府県 | 平均月収 | 平均賞与 | 平均年収 |
| 北海道 | 28万4,000円 | 66万6,000円 | 407万4,000円 |
| 青森県 | 25万800円 | 58万5,100円 | 359万4,700円 |
| 岩手県 | 27万2,700円 | 76万9,900円 | 404万2,300円 |
| 宮城県 | 30万1,400円 | 78万600円 | 439万7,400円 |
| 秋田県 | 27万3,600円 | 57万9,200円 | 386万2,400円 |
| 山形県 | 28万3,300円 | 70万8,400円 | 410万8,000円 |
| 福島県 | 27万6,400円 | 61万2,800円 | 392万9,600円 |
| 茨城県 | 31万2,700円 | 53万3,700円 | 428万6,100円 |
| 栃木県 | 30万2,600円 | 72万9,700円 | 436万900円 |
| 群馬県 | 29万6,000円 | 76万6,100円 | 431万8,100円 |
| 埼玉県 | 31万4,500円 | 62万5,600円 | 439万9,600円 |
| 千葉県 | 29万5,100円 | 61万5,500円 | 415万6,700円 |
| 東京都 | 39万2,800円 | 60万4,400円 | 531万8,000円 |
| 神奈川県 | 37万2,100円 | 54万8,500円 | 501万3,700円 |
| 新潟県 | 29万6,700円 | 51万6,700円 | 407万7,100円 |
| 富山県 | 28万3,400円 | 69万6,900円 | 409万7,700円 |
| 石川県 | 32万2,900円 | 67万4,300円 | 454万9,100円 |
| 福井県 | 29万1,600円 | 79万8,400円 | 429万7,600円 |
| 山梨県 | 30万5,000円 | 59万6,600円 | 425万6,600円 |
| 長野県 | 32万3,800円 | 72万8,200円 | 461万3,800円 |
| 岐阜県 | 31万2,500円 | 65万3,100円 | 440万3,100円 |
| 静岡県 | 29万5,500円 | 53万7,800円 | 408万3,800円 |
| 愛知県 | 31万1,300円 | 75万9,000円 | 449万4,600円 |
| 三重県 | 29万3,300円 | 63万2,100円 | 415万1,700円 |
| 滋賀県 | 30万9,800円 | 71万9,900円 | 443万7,500円 |
| 京都府 | 36万1,300円 | 82万4,900円 | 516万500円 |
| 大阪府 | 30万9,500円 | 63万3,300円 | 434万7,300円 |
| 兵庫県 | 31万500円 | 64万7,500円 | 437万3,500円 |
| 奈良県 | 30万500円 | 50万4,200円 | 411万200円 |
| 和歌山県 | 32万2,100円 | 77万800円 | 463万6,000円 |
| 鳥取県 | 33万4,400円 | 47万2,400円 | 448万5,200円 |
| 島根県 | 29万9,500円 | 95万4,500円 | 454万8,500円 |
| 岡山県 | 28万400円 | 67万7,500円 | 404万2,300円 |
| 広島県 | 29万4,300円 | 71万3,800円 | 424万5,400円 |
| 山口県 | 26万9,300円 | 63万5,100円 | 386万6,700円 |
| 徳島県 | 28万3,400円 | 81万3,800円 | 421万4,600円 |
| 香川県 | 30万6,800円 | 66万9,600円 | 435万1,200円 |
| 愛媛県 | 27万3,200円 | 57万9,700円 | 385万8,100円 |
| 高知県 | 28万8,100円 | 67万4,500円 | 413万1,700円 |
| 福岡県 | 24万6,600円 | 44万9,400円 | 340万8,600円 |
| 佐賀県 | 25万4,800円 | 54万5,900円 | 360万3,500円 |
| 長崎県 | 25万7,800円 | 55万2,800円 | 364万6,400円 |
| 熊本県 | 25万5,500円 | 69万5,100円 | 376万1,100円 |
| 大分県 | 25万8,700円 | 61万1,500円 | 371万5,900円 |
| 宮崎県 | 25万500円 | 56万7,600円 | 357万3,600円 |
| 鹿児島県 | 26万2,200円 | 50万7,600円 | 365万4,000円 |
| 沖縄県 | 29万8,400円 | 57万5,800円 | 415万6,600円 |
准看護師の平均年収【勤務形態別】
准看護師の平均年収は、勤務形態によって大きく異なります。
具体的な平均年収を示すデータはありませんが、夜勤専従は給与が高く、年収も挙がりやすい傾向です。一方、夜勤がない働き方は、生活リズムを保てますが、給与は低くなります。
常勤で二交代制や三交代制の勤務では、夜勤手当などが加算されるため、夜勤なしの働き方よりも高収入を期待できます。
自分のライフスタイルに合わせて働き方を選ぶことで、満足のいく収入を得られるでしょう。
准看護師と看護師の平均年収の比較
ここでは、准看護師と看護師の平均年収の差を紹介します。下記の表を参考にしてください。平均年収は「月収(きまって支給する現金給与額)12ヶ月分+賞与」で計算したものです。
| 項目 | 准看護師 | 看護師 |
| 年収 | 417万1,700円 | 519万7,000円 |
| 月収 | 29万4,300円 | 36万3,500円 |
| 賞与 | 64万100円 | 83万5,000円 |
看護師と比べると、准看護師は年収が約100万円低いです。
というのも、看護師が厚生労働大臣の免許である一方で、准看護師は都道府県知事の免許であり、この免許の違いにより両者の業務範囲が異なるからです。
その結果、給料に差が生まれます。
准看護師の給料のあれこれ|手取り額や初任給
ここでは、准看護師の給料を項目別に詳しく解説します。あなたのキャリアプランを考える上で、ぜひ参考にしてください。
手取り月額
准看護師の手取り月額は、平均月収の75~85%といわれています。
平均月収29万4,300円から所得税や住民税などの税金や社会保険料などが引かれるため、准看護師の手取りは22万~25万円くらいになります。
求人情報を確認するときは、記載されている総支給額に目がいきがちですが、家賃や食費などを考えると、手取り月額が重要です。さらに、同じ給料でも扶養している家族の有無や保険料率などによって手取り額に差が出ることは知っておくと参考にしやすいでしょう。
初任給
准看護師の初任給は、年収換算で279万6,400円です。これは、経験年数0年の平均月収22万600円と、平均賞与14万9,200円をもとに、計算した金額です。
初任給は、勤務する病院やクリニックの規模、地域によっても変わります。都市部の病院や規模の大きな医療機関は、地方のクリニックよりも初任給が高い傾向にあります。
パート・アルバイトの時給
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、准看護師のパート・アルバイトの時給は1,688円です。これは、短時間労働者のデータを参照したものです。
クリニックの外来勤務よりも、訪問看護ステーションや夜勤専従のパートの方が、時給が高く設定されている傾向にあります。
生涯賃金
准看護師の生涯賃金の公的なデータはありませんが、およそ1億8,000万~2億円が目安です。一般の会社員の生涯年収は2億1,000万円を超えるといわれているため、准看護師は低くなる傾向であることがわかります。
この理由は、准看護師の平均年収が上がりにくかったり、パートで働いたりするケースがあることなどが挙げられます。
退職金
准看護師の退職金は、勤続年数や退職理由、勤務先の規定によって大きく異なります。
一般的に、勤続年数が長くなるほど退職金は増え、自己都合退職よりも定年退職や病院都合での退職の方が高額になる傾向にあります。退職金の規定は就業規則に定められているため、入職前に確認しておきましょう。
准看護師の平均年収が低いといわれる3つの理由
ここでは、准看護師の平均年収が低いといわれる理由を紹介します。
- 資格を取得する難易度が低い
- 業務範囲が限定されている
- 管理職に就くのが難しい
それぞれを詳しくみていきましょう。
資格を取得する難易度が低い
資格を取得する難易度が低いことは、准看護師の年収が低くなる一因です。
看護師の資格に比べて、准看護師の資格は取得しやすいからです。准看護師と看護師の免許取得に必要な要件は次のとおりです。
| 項目 | 准看護師 | 看護師 |
| 養成所への入学要件 | 中学校卒業 | 高校卒業 |
| 年限 | 2年以上 | 3年以上 |
| 単位や時間 | 1,890時間以上 | 102単位以上 |
| 卒業時の到達目標 | 看護師が立案した看護計画をもとに看護を実践する能力 | 根拠にもとづき、計画的に看護を実践する能力 |
中学校を卒業していると、准看護師を養成する学校に入学できます。看護師の資格と比べると、准看護師の養成所の年限や准看護師試験の受験資格を得るまでの期間も短くて済みます。
さらに、厚生労働省「令和6年度准看護師試験の実施状況」によると、令和6年度の准看護師試験の合格率は98.9%です。一方で、厚生労働省「第111回保健師国家試験、第108回助産師国家試験及び第114回看護師国家試験の合格発表」によると、令和6年度の看護師国家試験の合格率は90.1%です。
准看護師と看護師は、試験の内容やカリキュラムが異なるため、一概に比較はできませんが合格率だけを見ても准看護師の試験の難易度は、看護師試験よりもやや低いと推測できます。
この難易度の違いによって、准看護師の年収は低いといわれるのかもしれません。
業務範囲が限定されている
准看護師の年収が低いといわれる理由の1つに、業務範囲が限定されているという点が挙げられます。准看護師は看護師と比較して、業務範囲が狭く医療行為や業務上での判断が制限されがちです。
たとえば、准看護師は医師や歯科医師、看護師からの指示を受けて業務をおこなうことが求められ、独自の判断で患者さまに医療行為を提供することはできません。
このように業務範囲が限定されるため、准看護師の給料水準は低いといわれているのでしょう。
管理職に就くのが難しい
管理職に就くのが難しいことも、准看護師の給料が低いといわれる理由です。
看護師は、勤続年数が長くなったり、専門看護師や認定看護師などの新たな資格を取得したりすると、役職に就くチャンスが巡ってくるでしょう。
ただし、准看護師は、看護師に指示を出せないため、看護師長や看護主任などの立場になりにくいです。たとえ、自分よりも後に入職した看護師に対しても、准看護師は指導できません。
医療の現場では、看護師は判断を求められるケースが多いです。実際の業務のなかで、看護師に指示が出せない准看護師は、管理職に就くのは難しくキャリアアップの機会が少ない傾向にあります。
准看護師で平均年収をアップさせる方法
ここでは、准看護師で平均年収をアップさせる方法を解説します。
- 現職でスキルアップする
- 夜勤の回数を増やしてもらう
- 看護師資格の取得を目指す
- 待遇や給料が良い職場に転職する
それぞれの方法を把握して、年収アップを実現しましょう。
現職でスキルアップする
現職でスキルアップすることは、准看護師の年収をアップさせる効果的な方法です。
専門的な知識や技術を習得することで、職場内での評価が高まり昇給やボーナスの増額が期待できます。
また、研修に積極的に参加して、学び直しや新しい知識を取り入れることで、スキルアップのチャンスが広がります。准看護師のなかでより責任のある業務に従事できる機会が増え、それが結果として年収の向上につながるかもしれません。
現職でのスキルアップは、将来的に転職する際にも有利に働き、高い給与条件の職場を選ぶ際の強みとなります。スキルの向上は、准看護師の年収アップに欠かせないといえるでしょう。
夜勤の回数を増やしてもらう
夜勤の回数を増やすことは、准看護師の年収をアップさせる効果的な方法の1つです。夜勤をすると夜勤手当が支給されるため、夜勤の回数を増やすことで年収アップが見込めます。
具体的には、月に数回の夜勤を増やすだけで、年収に影響を与えることが可能です。また、夜勤手当が充実している職場を選ぶことで、さらなる収入の増加が期待できます。
ただし、夜勤が増えると体力的な負担も大きくなり、生活のリズムが乱れやすくなります。
職場によっては、夜勤の上限回数を設定していることもあるため、健康管理には十分に注意して無理のない範囲で夜勤シフトを組むように看護師長に相談してください。年収アップと自身の健康維持のバランスを取っていくことが重要です。
看護師資格の取得を目指す
准看護師が年収をアップさせるためには、看護師資格の取得を目指すことが有効です。
看護師の資格を取得することで、業務範囲が広がったり管理職に就くことが可能になったりするからです。基本給が上がり、昇進や昇給の機会も増えるでしょう。
しかし、看護師の資格取得には時間と労力が必要です。准看護師として働き続けながら、看護師を目指す場合は、簡単なことではなく、専門学校や大学などの養成機関に通わなければなりません。
准看護師から看護師になる方法については、下記の記事で詳しく解説しているため参考にしてください。
関連記事:准看護師とは?准看護師と看護師の違いやできない4つのことを解説!
待遇や給料が良い職場に転職する
准看護師が年収をアップさせるための1つの方法は、待遇や給料が良い職場に転職することです。同じ准看護師の資格を持っていても、勤務する医療機関や施設によって給与水準や福利厚生は大きく異なるからです。
たとえば、都市部の病院や特定の診療科では手当が充実している場合があり、年収の増加が期待できるかもしれません。また、夜勤や残業が多い職場では、基本給に加えて夜勤手当や時間外勤務手当などが増え、結果として年収がアップする可能性があります。
転職活動をおこなうときは、自身のスキルや経験を活かせる職場を選びつつ、給与や待遇面でも納得のいく条件であるのか確認することが重要です。
とくに、求人サイトを活用することで、より良い条件の職場を見つけやすくなります。待遇や給料が良い職場に転職することは、准看護師としてのキャリアをより充実させるための効果的な手段です。
関連記事:准看護師の平均年収相場は?パート・派遣社員の時給も解説
准看護師の平均年収についてのよくある質問
ここでは、准看護師の年収について、よく寄せられる質問をまとめ、わかりやすく解説します。疑問を解決し、今後のキャリアプランを考えるきっかけにしてください。
Q1:40代の准看護師の平均年収はどのくらいですか?
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、40代の准看護師の平均年収は420万1,650円です。
この金額は目安であり、夜勤のある病院勤務と、日勤のみのクリニック勤務では、同じ40代でも年収に差が出る場合があるため、求人情報をよくチェックすることが大切です。
Q2:准看護師の手取りは16万円くらいですか?
いいえ、違います。
准看護師の手取りは22万~25万円と考えられます。
ただし、手取り額は勤務している病院の規模や働き方によって変わるため、手取り額が16万円となる可能性も否定はできません。
Q3:准看護師で年収600万円を目指せますか?
准看護師で年収600万円を目指すのは難しいでしょう。
准看護師の平均年収は417万1,700円であり、この額から約180万円増額するのは困難です。
ただし、高待遇が期待できる職場に転職したり、スキルアップして看護師になったりすることで、年収600万円になる可能性があります。
准看護師の平均年収を踏まえて理想の職場を見つけよう!
准看護師の平均年収は417万1,700円です。
ただし、年齢や経験年数、施設の規模などによって年収が異なります。また、准看護師は医師や看護師などの指示を受けなければならず業務範囲が限られることから、年収が低いとされています。
准看護師が年収をアップさせるためには、現職でスキルアップしたり看護師の資格取得を目指したりしなければなりません。准看護師としてのキャリアをさらに発展させ、安定した収入を得るためには、継続的な努力と工夫が大切といえるでしょう。
准看護師としてのキャリアをさらに発展させ、訪問看護の分野で活躍したいとお考えなら、訪問看護師に特化した求人サイト「NsPaceCareer」をぜひご活用ください。豊富な求人を掲載しているため、あなたの希望に沿った職場を見つけられるでしょう。
参考サイト・文献
NsPace Careerナビ 編集部 「NsPace Career ナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「NsPace Career」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。
