子育て中の看護師注目!履歴書の志望動機の書き方を紹介【例文付き】

「子育て中の志望動機ってどのように書いたら良いの?」「子育て中の看護師に合った履歴書の志望動機の書き方を知りたい」と悩んでいる方もいるでしょう。
子育て中の看護師が転職するときは、家庭との両立だけを志望理由にするのではなく、これまでの看護経験や応募先を選んだ理由、入職後に実践したい看護などを伝えることが大切です。
この記事では、子育て中の看護師が履歴書の志望動機を書く際のポイントや例文を紹介します。正社員やパート、ブランクからの復職、クリニックや訪問看護など状況に合わせた例文も紹介するため、自分の経験や希望に適した志望動機を考える際に役立ててください。
子育て中の看護師が履歴書に記載する志望動機の書き方
子育て中の看護師が志望動機を書くときも、考え方は一般的な志望動機と変わりません。日本看護協会の2025年看護職員実態調査では、回答者の48.2%が転職経験がないと回答しています。転職に慣れない方でも志望動機をまとめられるよう、ここでは志望動機の書き方を解説します。
家庭との両立だけを志望理由にしない
「子育てと両立しやすいから」「残業が少ないから」など、勤務条件だけを志望理由にするのは避けましょう。家庭との両立を重視することは問題ありませんが、「なぜその職場で働きたいのか」を伝える必要があります。
| 子育てと仕事を両立しながら、看護師として長く働きたいと考えています。これまで病棟で培った観察力や患者さまへの説明経験を活かし、地域の患者さまを継続して支援できる点に魅力を感じ、貴院を志望しました。 |
このように、「家庭との両立」「看護師として実践したいこと」を組み合わせると、志望理由を具体的に伝えられます。
これまでの看護経験を入れる
子育て中であることだけに焦点を当てず、これまでの看護経験や身につけたスキルも志望動機に盛り込みましょう。たとえば、次のような経験が考えられます。
- 急性期病棟での状態観察
- 患者さまやご家族への説明
- 退院支援
- 多職種との連携
- 外来での患者対応
- 慢性疾患の療養支援
経験を詳しく伝えることで、入職後にどのような場面で力を発揮できるのかをイメージしてもらいやすくなります。また、子育て経験と看護経験を無理に結び付ける必要はありません。看護師として培った経験を軸に、子育てを通じて得た気づきや価値観を必要に応じて加えてみてください。
勤務可能時間やサポート体制は必要に応じて具体的に伝える
子育て中の看護師は、勤務可能な曜日や時間、夜勤の可否などに希望がある場合もあります。
ただし、これらをすべて志望動機に盛り込む必要はありません。志望動機では応募先を選んだ理由やこれまでの経験、入職後に実践したい看護を中心に記載し、勤務条件は応募先から指定された欄や面接などで伝える方法もあります。
一方で、勤務可能時間や家庭でのサポート体制が採用に関係する場合は、具体的に伝えることで、入職後の働き方をイメージしてもらいやすくなります。
たとえば、「子どもの送迎があるため平日は17時までの勤務を希望しています。子どもの体調不良時は夫と協力して対応できる体制を整えています」と、必要な情報を簡潔に伝えましょう。履歴書に勤務条件を記載する方法については、下記の記事も参考になります。
関連記事:看護師転職が成功する志望動機!6つのポイントやNG例を解説【例文あり】
子育て中の看護師が志望動機を書くときの型
志望動機を書くときは、応募先を選んだ理由だけでなく、これまでの経験や自分の強みを整理し、応募先でどのように活かせるのかを伝えることが大切です。子育て中の看護師の場合は、「応募先を選んだ理由」「子育て経験と看護経験」「入職後の貢献」の順に考えてみましょう。
応募先を選んだ理由を書く
まずは、数ある医療機関や施設のなかから、なぜその応募先を選んだのかを考えます。
「家から近い」「勤務時間が合う」といった条件だけでなく、応募先が力を入れている医療や看護、理念、提供しているサービスなどにも目を向けましょう。
たとえば、「貴院が力を入れている退院支援に魅力を感じ、これまでの病棟経験を活かして患者さまの在宅復帰を支援したい」と、応募先の特徴と自分の経験をつなげると、具体的な志望動機になります。
子育て経験と看護経験をつなげる
これまでの看護経験に加えて、子育てを通じて得た経験や気づきを整理します。
具体的には、子育てを通じて家族の不安や負担を実感した経験があれば、患者さまやご家族への支援に活かせる場合があります。
ただし、「子育てをしたからケアができる」と考えるのではなく、看護師としての専門的な経験を軸に、子育て経験を補足的に活用することがポイントです。
入職後にどう貢献できるかを書く
これまでの経験や強みを応募先でどのように活かしたいのかを伝えます。
実際に、病棟での退院支援経験がある場合は、「これまでの退院支援の経験を活かし、患者さまやご家族が安心して在宅生活へ移行できるよう支援したい」と書けるでしょう。
「頑張りたい」「成長したい」だけで終わらず、自分の経験をどのように仕事へ活かせるのかまで具体的にすると、入職後の働き方を伝えやすくなります。志望動機の基本的な書き方については、関連記事も参考にしてください。
関連記事:看護師の履歴書の書き方とマナーとは?|ケース別の10選の例文を紹介
子育て中の看護師が履歴書に書く志望動機の例文10選
ここでは、子育て中の看護師が、履歴書に書く志望動機の例文を10個紹介します。それぞれの例文を参考にして、採用担当者に好印象を与えましょう。
小児科を希望する看護師の志望動機
| これまで成人病棟で勤務してきましたが、子育てを通じて、子どもの健康を支えることの大切さを改めて感じ、小児看護に携わりたいと考えるようになりました。自身の育児経験から、子どもの体調だけでなく、不安を抱えるご家族への支援も重要だと感じています。これまでの看護経験で培った観察力やコミュニケーション力を活かしながら、小児看護に必要な知識を身につけ、子どもとご家族が安心して受診できるよう支援したいと考えています。 |
子育て中の看護師で小児科を希望する場合は、自分の子育てをどのように活かすのか、なぜ小児科の看護師になりたいのかを書くことが重要です。
家庭と両立を図りながら看護師の正社員で働く場合の志望動機
| これまで総合病院の消化器内科で7年間勤務し、患者様の状態観察や退院支援に携わってきました。現在は子育てと仕事を両立しながら、看護師として長く働きたいと考えています。貴院は子育て中の職員も働きやすい勤務体制を整えていることに加え、これまでの経験を活かして地域の患者様を支援できる点に魅力を感じ、志望しました。入職後はこれまで培った看護経験を活かし、患者様やご家族に安心していただける看護を提供したいと考えています。 |
採用担当者のなかには、子育て中の看護師について「子どもの体調不良を理由に休みがちになるのではないか」と不安を感じる方もいます。実際に、小さい子どもがいることを理由に不採用となったケースもあるため、志望意欲の高さを示すことが大切です。
子育て中で看護師としてブランクがある場合の志望動機
| 出産・育児を機に看護師の仕事を離れていましたが、子どもの成長とともに、再び看護師として働きたいという思いが強くなり、志望しました。以前は急性期病棟で勤務し、患者様の状態観察や日常生活援助に携わっていました。復職にあたっては必要な知識や技術を学び直しながら、これまでの経験を活かして患者様に寄り添った看護を実践したいと考えています。家庭との両立を図りながら、長く勤務して貢献していきたいです。 |
看護師としてブランクがある場合は、期間中にもスキルアップや自己啓発に努めていたことを書いてください。ブランクによるスキルや知識不足の影響が少ないことを伝えましょう。
看護師のパートとして家庭との両立を図りながら働く場合の志望動機
| これまで急性期病棟で勤務し、患者様の状態変化を捉えながら優先順位を考えて業務に取り組んできました。現在は子育てとの両立を考え、パート勤務で看護師としての仕事を続けたいと考えています。貴院の勤務体制であれば、家庭との時間を確保しながら、これまでの経験を活かして働けると感じ、志望しました。勤務時間内はこれまで培った観察力や判断力を活かし、チームの一員として責任を持って業務に取り組みたいと考えています。 |
家庭の事情でフルタイムではなく、パート勤務を選ぶ看護師の方もいるでしょう。その際には、パート勤務を選ぶ理由や今後フルタイムを希望することを書くと、転職先からも理解を得られやすいです。
子育て中でワークライフバランスを重視したい看護師の志望動機
| 現在、私は子育て中であり、家族と過ごす時間を大切にしながらも、社会貢献をしたいという強い想いがあります。これまでの経験を通じて、患者様に寄り添い、安心して療養生活を送れるようサポートすることに喜びを感じてきました。貴院で働くことで、これまで培ってきたケアのスキルを生かしつつ、家族との時間も大切にすることができると考え志望いたしました。貴院の一員として、患者様に寄り添い、安心と信頼を提供するケアを実践していきたいと思っております。 |
子育て中の看護師のなかには、ワークライフバランスを重視したい方もいるでしょう。ただし、ワークライフバランスのことばかりを書くと「働く意欲が低そうだ」「待遇が悪いとすぐに辞めるのではないか」と採用担当者に疑問を感じさせやすいため注意が必要です。
未就学児を子育て中の看護師の志望動機
| 私には未就学児が2人おり、子育てに専念していましたが、家族の協力もあり再び現場で働きたいと強く思うようになりました。以前は、メンタルケア専門のクリニックで5年間勤務しており、患者様との関わりやコミュニケーションを大切にしてケアを行ってきました。貴院の「患者中心の看護」を重視する理念に共感し、ぜひ貴院で働きたいと考えています。また、貴院が提供する充実した教育研修制度や子育て支援制度に魅力を感じ、家庭と仕事を両立しながらスキルアップできる環境が整っていると思いました。未就学児の子育てをしながら、看護師として地域医療に貢献し、患者様やそのご家族に寄り添ったケアを提供したいと考えます。 |
未就学児を子育て中の場合は、家庭との両立だけでなく、これまでの看護経験や応募先を選んだ理由も志望動機に盛り込みましょう。また、入職後にこれまでの経験をどのように活かし、患者さまやご家族にどのような看護を提供したいのかまで伝えることが大切です。
子育てが落ち着いてから転職する場合の志望動機
| 出産・育児を機に看護の現場を離れていましたが、子育てが一段落したことをきっかけに、再び看護師として働きたいと考えています。以前は地域包括ケア病棟で、退院支援や患者様・ご家族への説明に携わってきました。これまでの経験を活かし、患者様が退院後も安心して生活できるよう支援する看護に取り組みたいと考え、貴院を志望しました。復職後は必要な知識や技術を学び直し、早く業務に慣れて貢献したいと考えています。 |
子育てのため一度現場から離れていた看護師の方は、子育て中にもスキルアップに努めていたことを書くと良いでしょう。また、病院やクリニックの理念に共感していることや、子育ての経験をどのように活かすのかについて書くことを忘れないでください。
子育て中で介護施設に転職する看護師の志望動機
| 私は、以前は総合病院の循環器内科で勤務していましたが、出産を機に退職しました。これまでの経験を活かしながら、一人ひとりに寄り添ったケアを提供したいと考えています。貴施設の「利用者が安心して生活できる環境作り」に共感し、応募いたしました。特に、利用者様の生活全般を支える介護施設での看護は、より深い人間関係を築ける点に魅力を感じています。また、子育て中でも柔軟に働ける勤務体制が整っている点も魅力的です。これからは、家庭と両立しつつ、貴施設の一員として成長していきたいと考えています。 |
介護施設への転職を希望する子育て中の看護師は、これまでの看護経験に加えて、利用者さまの生活を支える看護に携わりたいという思いを志望動機に盛り込みましょう。施設によって看護師の業務内容や医療処置の範囲は異なるため、どのような看護を実践したいのかを詳しく伝えることが大切です。
子育て中で元の職場に出戻りする看護師の志望動機
| 以前、貴院で勤務した際には、患者様に寄り添った看護の大切さや、多職種で連携して支えることを学びました。出産・育児のため一度退職しましたが、子育てが一段落し、再び看護師として働きたいと考えています。これまで貴院で培った経験に加え、子育てを通じて身につけた相手の立場を考えて行動する姿勢も活かし、再び貴院の一員として患者様の支援に携わりたいと考え、志望しました。 |
一度辞めた職場に再就職を希望する場合は、なぜまた同じ職場で働くことを希望するのかを詳細に書くことが大切です。採用担当者が「また辞めてしまうのではないか?」「本当に働きたいと思っているのか?」と疑問を感じるケースもあります。そのため、志望意欲の高さや熱意を採用担当者に示しましょう。
子育てをきっかけに訪問看護ステーションに転職する看護師の志望動機
| これまで病棟看護師として勤務し、退院支援を通じて、患者様が退院後の生活に不安を抱えている場面を多く見てきました。その経験から、退院後も利用者様やご家族に継続して関わり、生活に合わせた看護を提供したいと考え、訪問看護を志望しました。子育てとの両立を図りながら、これまで培った観察力やご家族への支援経験を活かし、利用者様が住み慣れた地域で安心して生活を続けられるよう支援したいと考えています。 |
子育て中の看護師のなかには、訪問看護ステーションへの転職を希望する方もいるかもしれません。これまでの経験をどのように活かすのか、今後どのような役割を担いたいのかなどについて記載できると良いでしょう。
関連記事:訪問看護の志望動機の書き方3ステップ|履歴書・面接で使える例文を解説
子育て中の看護師の志望動機は働きたい意欲や看護経験を伝えることが大切
子育て中の看護師は、子育てが落ち着いたり、家族からの協力が得られたりと、さまざまな事情から職場への復帰を考えることがあります。
転職活動をするときには、履歴書に志望動機を書かなければなりません。ただし、職場の待遇やワークライフバランスばかりを重視した志望動機になると、採用担当者にネガティブな印象を与えます。書類選考で不合格となり、面接に進めない可能性があります。
子育て中の看護師の志望動機に絞って10個の事例を紹介しました。これらの事例を参考にして、熱意や志望意欲の高さのほかに、実際にどのように働いて貢献していくのかを伝えていきましょう。
<参考サイト・文献>
ナスキャリナビ編集部 「ナスキャリナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「ナスキャリ」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。
