看護師のパートの年収は約190万円!高時給で働く5つのコツを解説

公開日:2024/04/10 更新日:2024/11/15
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「看護師のパートは年収どれくらいなの?」「子育てが落ち着くまで看護師のパートで働きたい!でも給料が……」

このように悩んでいる看護師の方はいませんか?看護師のパートで働くとなると、生活をしていくことができるのか不安になるでしょう。

この記事では看護師の年収や高時給で働くコツを解説します。子育てや介護などワークライフバランスをきっかけに、パートで働くことを検討している看護師の方の悩みを解決できる助けになれると幸いです。

看護師のパートの時給と年収の相場

ここでは、看護師のパートの時給と年収の相場を紹介します。パートの給料を知り、パート勤務を検討する参考にしてください。

看護師のパートの時給は1,817円

厚生労働省が公開している「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、看護師のパートの平均時給は1,817円とされています。男女で看護師のパートの時給を比べると、以下のとおりです。

男性:2,615円

女性:1,800円

2023年3月における全国のパートタイマーの時給が1,189円であるため、看護師のパートの時給は高いといえます。

ただし、看護師のパートの時給は勤務している病院の規模や地域、経験年数などさまざまな条件や状況により異なるため注意してください。

看護師のパートの年収は190万3,925円!

看護師のパートの平均年収は190万円3,925円です。

この年収は以下のような計算式で割り出されます。

(計算式)
1,817円×5.9時間×14.8日×12ヶ月=190万3,925円
(条件)
・1ヶ月あたりの勤務日数:平均で14.8日
・1日あたりの労働時間:5.9時間

看護師のパートで男女別に年収を比べると、男性のパートのほうが女性よりも約4万円高いです。

この年収は賞与やその他の手当などを含んでいません。そのため、看護師のパートに賞与や手当などを支給しているところはその分加算されます。

看護師のパートと看護師の時給の差は327円

フルタイムの看護師の年収を時給に換算すると1時間あたり2,144円です。

この時給は以下のような計算式で求められます。

(計算式)
442万1,000円÷12÷164=2,144円
(条件)
・看護師の平均年収:442万1,000円(賞与なしの金額)
・月の平均労働時間164時間

つまり、フルタイムの看護師とパートの看護師との時給の差は327円です。時給で300円以上の差は大きいと感じる看護師の方も多いでしょう。

看護師のパートの仕事内容

看護師のパートの仕事内容は以下のとおりです。

  • 診療の補助
  • 処置の介助
  • 検査の説明
  • 検査の準備や補助

看護師でパートとして働くときの仕事内容は、フルタイムの看護師と大きく変わらないといえます。

ですが、病院や施設によってパートの看護師はフルタイムの看護師の補助としてサポートしたり、患者さまを担当せずに、フリー業務としてケアをしたりするところもあります。

仕事内容は、看護師のパートとして働き続けるために重要であるため、事前に確認しましょう。

看護師のパートで働くメリット・デメリット

ここでは、看護師のパートとして働くメリットやデメリットを紹介します。

(メリット)

  • 仕事とプライベート(子育てや介護)の両立が可能
  • 時間外勤務が少なめ
  • 職場での役割が少なめ
  • 職場のトラブルに巻き込まれにくい

看護師のパートで働くとこういったメリットがあります。一方で、デメリットは以下のとおりです。

(デメリット)

  • 休みが多い月は給料が減る
  • 社会保険に加入できない可能性がある
  • キャリアアップしにくい
  • 転職するときに不利になることもある

看護師のパートで働くメリットとデメリットを知ったうえで、あなたの希望や条件に合った働き方を選ぶことが大切です。

看護師のパートで時給2,000円超えも?高時給で働くためのコツ5つ

ここでは、看護師のパートになって高時給で働くためのコツを紹介します。

  • 訪問看護ステーションで働く
  • 病院や施設の夜勤専従として働く
  • 訪問入浴で働く
  • 自由診療のクリニックで働く
  • 時給が高い東京で働く

時給2,000円超えの働き方を実現できると、お金の悩みを軽くできるでしょう。高時給で働きたいと考えている看護師の方はぜひ参考にしてください。

訪問看護ステーションで働く

訪問看護ステーションで働く、看護師のパートの時給は高い傾向です。

というのも、国の施策のひとつとして、病院から在宅への療養にシフトしており訪問看護師の需要は高まっているためです。さらに、訪問看護業界は人手不足であるため、好条件で就職しやすいといえます。訪問看護師の仕事内容は以下のとおりです。

  • 入浴や排泄の介助
  • 医師の指示に基づく医療処置
  • 利用者さまの健康管理や相談対応
  • 医療機器の使用を利用者さまやご家族に指導
  • 緊急時の対応

訪問看護師は、処置やケアだけではなく、利用者さまの状態を正しく把握したり、ご家族に処置の方法や生活の注意点などを指導したりすることが大切です。

さらに、基本的には、1人で対応しなければならないため、看護師として高いスキルが求められます。

そのため、高時給かつ好条件の求人を見つけやすいといえるでしょう。

病院や施設の夜勤専従として働く

看護師のパートでも、夜勤専従として働くと高年収を期待できます。

夜勤専従とは、夜間のシフト勤務ばかりの働き方です。一般的に、勤務時間は17時~翌朝9時までです。

夜勤専従で働くと、夜勤手当が支給されるため日勤よりも高い収入を得られます。

夜勤ばかりの勤務は生活のリズムが逆転したり、勤務時間が長かったりして体調を崩す看護師の方がいます。一方で、「日勤と夜勤を交代でするよりも、夜勤ばかりのほうが生活リズムは整う」と感じる看護師の方もいます。

自分の体調や考えに合った働き方を選ぶことが大切です。

訪問入浴で働く

訪問入浴で働くと、看護師のパートで高収入を得られます。

訪問入浴とは、介護スタッフと利用者さまのご自宅を訪問して入浴を介助することです。多くの施設では、介護スタッフが入浴の介助をおこない、看護師は利用者さまの健康状態をチェックし、入浴中にトラブルがないかを確認します。

ただし、移動式の浴槽を運んだり、介護スタッフの補助として入浴介助をおこなったりするため、ハードな仕事内容といえます。

なかには、単発の仕事として時給2,000円を超える好条件の求人が出ることもあるため、求人情報をチェックしておきましょう。

自由診療のクリニックで働く

看護師のパートで高時給を目指すなら、自由診療のクリニックで働くことも一手です。

健康保険が適用されない高額な治療や施術をおこなうため、看護師のパートの時給も高めです。具体的には、以下のようなクリニックがあります。

  • AGA専門のクリニック
  • 美容クリニック
  • 歯科・矯正歯科

こういったクリニックを選ぶと、好条件で働くことができるでしょう。

時給が高い東京で働く

先述したように、看護師はフルタイムやパートにかかわらず、東京都をはじめとした首都圏で時給が高い傾向です。

実際に、東京都で働く看護師のパートの時給は2,000円を超えているところもあります。

東京で働いてみたいと考えている看護師の方や「とにかく時給が高いところで働きたい」と考えている看護師の方にとっては、東京都で働くことは選択肢のひとつとなるでしょう。

看護師のパートに関するQ&A

ここでは、看護師のパートに関するよくある質問を紹介し、それぞれにくわしく回答します。看護師のパートについての疑問を解決しましょう。

年収いくらで扶養を外れるの?

「年収103万円の壁」を聞いたことがある看護師の方は多いでしょう。

看護師のパートで働くことを考えているが、気になるのは扶養のこと。年収が103万円を超えると扶養から外れ、所得税や住民税の負担が増えます。

収入が増えたにもかかわらず支出が多くなり、結果として給料が残らない状況になる可能性があります。そのため、年収103万円を超えるか超えないか、気にする方は多いのです。

103万円の壁のほかにも、106万円や130万円、150万円などと税の負担が増える年収があります。さらに、この年収の壁は、今後の法改正により変わるかもしれません。

そのため、動向をよく見ながら希望する年収と税の負担を考え、働き方を決めましょう。

フルタイムとパート、どちらが求人数は多いの?

「フルタイムよりもパートの方が求人数は多いから、パートがいいよ」という話を聞いたことがある看護師の方もいるでしょう。

ですが、実際にはフルタイムの看護師のほうが、求人は多いケースもあります。実際にある求人サイトでは、以下のような結果となりました。

  • フルタイムの看護師の求人数:約10,000件
  • パートの看護師の求人数:約4,000件

そのため、ウワサや情報には惑わされずに、あなたに合った求人を探すことが大切です。

まとめ

看護師のパートの年収は190万3,925円です。時給は1,817円であり、ほかの職業よりも高い傾向です。

訪問看護ステーションや訪問入浴、自由診療のクリニックで働くと、高年収を期待できるでしょう。

なかでも、訪問看護ステーションはおすすめです。今後も、在宅医療の推進にともない需要は高まるため、より良い条件で働くことができる可能性があります。

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参考サイト・文献

令和4年賃金構造基本統計調査|厚生労働省

「ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人・就職に関する分析」 結果|日本看護協会

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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