「訪問看護は一人じゃない」支え合う看護の現場 ~クリスタ訪問看護ステーション 大岩さんにインタビュー~

愛知県名古屋市のクリスタ訪問看護ステーションで管理者を務める大岩さんにインタビュー。病院勤務やがん看護の経験を経て、訪問看護の世界へ進んだ背景や、「支える側も支えられる側も安心して笑顔で」という理念について伺いました。終末期看護への向き合い方、子育てと両立しながら働ける環境づくり、訪問看護未経験者へのサポート体制など、現場のリアルな声をお届けします。
【※本記事はナスキャリが事業所向けに提供している「特集記事掲載サービス」によるものです。取材・撮影・編集はナスキャリが担当しました。】
【駐車場用意あり!】名古屋市横井にあるがん性疼痛看護認定看護師が在籍している訪問看護ステーションです!
事業所名
雇用形態
給与
就業場所
病院経験を経て見つけた在宅看護
-これまでのご経歴を教えてください
「高校の看護科を卒業後、26歳までは総合病院で働いていました。そのあと4年くらいは派遣だったり、夜勤のアルバイトだったり、いろいろ経験していて。やっぱり総合病院じゃないと最新の知識や技術が身につきにくいなと思って、30歳でまた総合病院に戻りました」
その後、2009年にがん性疼痛看護認定看護師を取得。がん看護の専門性を深めるなかで、「自分が本当にやりたい看護」が少しずつ見えてきたといいます。
訪問看護に転職してから、今年で10年目。病院とは異なる在宅の現場には、大岩さんにとって大きな学びがあるそうです。
「病院という枠の中じゃなくて、利用者さんが実際に生活されている場所に行くので、その方の人生そのものに触れられるんですよね。利用者さんという存在ではあるんですけど、私にとっては人生の先輩でもあって。いろんなことを教えてもらっています」
年齢を重ねること、生活すること、不自由さと向き合うこと。利用者さんの暮らしに寄り添うなかで、自分自身のこれからの人生を考える機会にもなっているそうです。
「将来、自分もこういうふうに歳を重ねていくのかな、とか。こういう支援が必要になるんだな、とか。言葉だけじゃなく、その方の生き方そのものから学ばせてもらっている感覚があります」
大岩さんの言葉からは、看護師としてだけではなく、一人の人として利用者さんと向き合っている姿勢が伝わってきました。

「安心して働ける職場」をつくりたい
クリスタ訪問看護ステーションが開設されたのは2021年。
-立ち上げにあたって、どんな想いがあったのでしょうか?
「やっぱり、安心して笑顔で働ける環境を作りたかったんですよね。みんなで協力しながら働ける場所にしたいと思っていました」
クリスタ訪問看護ステーションの理念は、「関わるすべての人に安心と笑顔を」。その“関わる人”の中には、利用者さんやご家族だけではなく、スタッフも含まれています。
「支える側も、支えられる側も、安心して笑顔でいられることを大事にしています」
訪問看護という仕事は、利用者さんの人生に深く関わる一方で、スタッフ側にも大きな責任や緊張感があります。だからこそ、大岩さんは“働く人が安心できること”をとても大切にしているそうです。
現在のスタッフは30〜50代が中心。女性スタッフが多く、落ち着いた雰囲気が特徴です。
-スタッフのみなさんはどんな雰囲気ですか?
「比較的40代以上のスタッフが主軸なので、みんな落ち着いていますね。いろんな意味で余裕があると思います」
若いスタッフが相談すれば、経験豊富な先輩たちが自然と声をかける。反対に、子育て世代同士で家庭の悩みを共有することもあるそうです。
「若いスタッフは看護の相談をしていたり、ベテランスタッフ同士では子育ての話をしたりもしていますね」
また、利用者さんの対応で悩んだときには、その場で相談できる体制も整っています。
「お昼に事務所へ戻ったタイミングで相談したり、急ぎのことは電話やメールですぐ共有したりしています」
訪問看護は一人で利用者さん宅へ向かう仕事ではありますが、“一人で抱え込まない”文化が根付いていることが印象的でした。
がん終末期の看護とチームの支え合い
クリスタ訪問看護ステーションでは、がん終末期の利用者さんも多く受け入れています。
年間のお看取り件数は約40件。月に10名ほどの末期がんの利用者さんに関わることもあるそうです。
「介入して間もなくお亡くなりになる方も少なくないんですけど、『自宅で過ごせてよかった』と言っていただけると、本当によかったなと思います」
利用者さんやご家族から、「来てもらえて心強かった」と声をかけてもらうことも多いといいます。
「看護師が来るのを待っていてくださる利用者さんも結構多いので、必要としていただけているんだな、と感じることがあります」
―終末期看護の難しさはどんなところでしょうか
「教科書だけでは伝わらない部分があるんですよね。経験値というか、実際に関わる中でしか分からないことがどうしてもあって」
特に大岩さんが課題として挙げたのは、“経験をどう次世代へ伝えるか”ということでした。
現在は、若いスタッフへの教育にも力を入れています。
同行訪問を行いながら、看取り後には振り返りの場を設けることもあるそうです。
「利用者さんとの関わりについて振り返る時間を作っています。もしご家族の同意がいただければ、お悔み訪問をさせていただくこともあります」
利用者さんの死に向き合うことは、看護師にとって精神的な負担になることもあります。
だからこそ、スタッフの心のケアも大切にしていると話してくださいました。
「若いスタッフは特に、『自分の対応はこれでよかったのかな』ってマイナスに捉えてしまうこともあるので。ご家族の言葉を聞くことで、少しでもプラスの経験として積み重ねてもらえたらと思っています」
お悔やみ訪問のほかに、ご家族とのつながりを感じる場面があるといいます。
「お亡くなりになった利用者さんのご家族から、お手紙をいただくことがあります。やっぱり嬉しいですね」
利用者さんやご家族との関係性を大切にしているからこそ、そうした言葉が返ってくるのかもしれません。
ライフスタイルに寄り添う働き方
訪問看護に興味はあっても、「働き続けられるだろうか」と不安に感じる看護師の方も多いかもしれません。
クリスタ訪問看護ステーションでは、長く働き続けられる環境づくりにも力を入れています。
「うちの会社としては、時代に逆行しているかもしれないですけど、“できれば永久雇用”が目標なんです」
特に女性スタッフは、結婚や出産、子育てなど、ライフステージによって働き方が変化することも少なくありません。
「どうしても正社員の働き方が難しい時期もありますよね。でも、雇用形態を変更してでも『ここで働きたい』と思っていただけるなら、相談に乗りたいと思っています」
実際に、働き方を調整しながら勤務を続けているスタッフもいるそうです。
また、時間有給制度も導入されています。
「授業参観や運動会など、『ピンポイントで用事を済ませたい』という時には時間有給を使っています」
“半日休むほどではないけれど、少しだけ時間がほしい”。
そんな場面に柔軟に対応できる仕組みがあることで、スタッフ同士も協力しやすい環境になっているようでした。
-オンコールはどのような体制にしていますか。
「オンコールの担当日は、一人ひとりの事情に合わせて希望を聞きながら調整しています。限られたスタッフに負担が偏らないよう配慮しています。」
訪問看護未経験者へのオンコールのサポート体制も整っています。
入職後は約3か月かけて業務やステーションに慣れていき、その後、本人と相談しながらオンコールをスタートしていく流れです。
「夜間はどうしても一人で判断しないといけない場面もあるので、不安になりますよね。なので、スタッフが迷ったり困ったりしたときは、いつでも私に電話をしてもらうように伝えています」
これは、大岩さん自身が新人時代に感じた不安から生まれたサポートでした。
「“いつ利用者さんからの緊急電話が鳴るか分からないこと”がストレスだったんです。困った時に相談できる場所がないのがすごく不安だったので」
“自分が不安だった経験を、次の世代には味わわせたくない”。
その想いが、今の教育やフォロー体制につながっているように感じました。

「訪問看護は一人じゃない」という想い
インタビューの最後に、これから訪問看護へ挑戦しようとしている看護師さんへのメッセージを伺いました。
「面接をしていると、“訪問看護=ラク”って思われてる方もいるんです。でも、決して楽ではなくて、そこそこの大変さは絶対あると思います。学ぶこともたくさんありますし」
そう率直に話しながらも、大岩さんは続けます。
「一方で、訪問看護ってハードルが高いっていう意識が、皆さんにあるのかなって感じがするんです。でも、今働いているスタッフも、みんな最初は訪問看護1年目が必ずあったので。始めてみたら、なんとかなるかなって思います。
そのための支援はちゃんとします」
と少しやわらかく笑いながら、話してくださいました。
もちろん、それは「一人で頑張る」という意味ではありません。
困った時には相談できる人がいて、不安な時には支えてくれる仲間がいる。クリスタ訪問看護ステーションには、そうした空気が自然と根付いています。
また、大岩さんは「訪問看護は一人でする仕事ではない」とも話します。
「いろんな看護師の感じ方や考え方があるので、相談しながら関わっていくことで、利用者さんへの関わり方も広がっていくんです。だから絶対一人じゃできない仕事だと思っています」
利用者さんのお宅へ向かうのは一人でも、その看護を支えているのはチーム全体。
インタビューを通して、そんな安心感のある空気が伝わってきました。
インタビュアーより
インタビューを通して印象的だったのは、大岩さんの穏やかな話し方の中にある、スタッフや利用者さんへの深い思いやりでした。
「なんとかなる」という言葉を口にされていましたが、それは決して無責任な意味ではなく、「一人で抱えなくていい」「ちゃんと支えるから大丈夫」という安心感のある言葉として伝わってきました。
また、がん終末期の看護についても、特別に構えるのではなく、一人ひとりの人生や暮らしに寄り添いながら、チームで支えていく姿勢がとても印象的でした。
訪問看護に興味はあるけれど、一歩踏み出せずにいる方にとって、「まずは話を聞いてみようかな」と思えるような、温かい雰囲気のステーションではないでしょうか。
事業所概要
事業所名:クリスタ訪問看護ステーション
住所:愛知県名古屋市中村区横井2-14 ロイヤルマンション横井203
事業所紹介ページ:https://ns-pace-career.com/facilities/6583
【駐車場用意あり!】名古屋市横井にあるがん性疼痛看護認定看護師が在籍している訪問看護ステーションです!
事業所名
雇用形態
給与
就業場所
【駐車場用意あり!】名古屋市横井にあるがん性疼痛看護認定看護師が在籍している訪問看護ステーションです!
事業所名
雇用形態
給与
就業場所
NsPace Careerナビ 編集部 「NsPace Career ナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「NsPace Career」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。
