利用者の日常と希望を支える看護を~スタッフの働きやすさを追及~訪問看護ステーションちるな 石高さんにインタビュー

訪問看護ステーションちるなの管理者である石高様は、多忙な医療現場や、患者様の「家に帰りたい」という願いに触れるなかで、予防医療と看護師の働き方改革の必要性を痛感されたそうです。そんな石高様に、訪問看護ステーション設立のきっかけや思い、そして今後のビジョンについてうかがいました。

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自身のやりたい看護を追い求めて。訪問看護ステーション設立への道のり
私は2010年に看護師の免許を取得し、地元である北海道の急性期病院に勤めました。その後、救急医療を学ぶために上京し、大学病院の救命センターやICUで働き経験を積みました。緩和ケアや退院支援をおこなう病棟に異動した際には、患者さんとの関わりを大切にした看護ができるようになりました。
しかし、ICUなどクリティカル領域へ再び異動することになり、自分のやりたい看護とのギャップに悩みを感じるようになりました。
そのなかで、新人看護師の離職の多さや、医療者と一般の人々との知識の格差といった看護業界の課題に気づき「なんとかできないか」と考えるようになりました。
ちょうどコロナ禍の時期でもあり、個人事業主としてSNSやYouTubeで看護業界の課題に関する情報発信を開始。
1年ほど活動を続けるなかで、訪問看護に出会いました。「入院や急変の前段階で関わり、適切なアセスメントを行うことで不必要な入院が減り、結果として患者さんも医療者も救われる社会を作れるのではないか?」いう思いが芽生え、訪問看護事業を通して看護業界の課題解決ができるのではないかと思いました。
訪問看護の経験はなかったものの、北海道の知人のステーションで研修を受け、その後「訪問看護ステーションちるな」を設立しました。SNSで発信を通じて思いに共感してくれた看護師さんたちに声をかけ、初期メンバーとして集まってくれたんです。

働きがいを追求するために。評価制度や柔軟に働ける体制を整える
現在、ステーションは設立から4年目を迎え、おかげさまで経営も順調です。私が目指しているのは『看護師が働きやすい場所』を作ることなので、スタッフと対話を重ね、どんな環境なら安心して働けるかを一緒に考えながら制度を整えています。
今年度から、スタッフの声を取り入れた新しい評価制度を導入しました。『グッジョブカード』は利用者さんからの声やちるな文化に沿った行動をスタッフ同士で評価し合い、『グッドケア』は良いケアの事例を共有し、ポイント制で賞与に反映する仕組みです。日々の良い実践を可視化し、正しく評価されることでモチベーション向上につながっているとの声があがっています。
また、柔軟で公平な働き方も導入しており、小さなお子さんがいるスタッフには、月に8時間までの急な休みをカウントしない制度を設けています。また、独身のスタッフにはフレックス制度を導入し、お互いが助け合える仕組みを試行錯誤しています。オンコール対応のためのタクシー利用も認めており、スタッフが長く楽しく働いてくれるような環境を、少しずつ整えています。
訪問看護未経験も安心のサポート体制
在籍する看護師の多くは病院勤務の経験者であり、訪問看護は未経験というケースがほとんどです。急変を未然に防ぎ、異常の早期発見を行うためには病院での経験や知識が必要不可欠なため、訪問看護が未経験でも病院経験者を積極的に採用しています。朝のカンファレンスで全員が集まり、看護計画やケア内容を話し合う時間を設けています。日常の情報共有にはチャットツールを使い、困ったことがあればすぐに相談できる体制を整えているので「リモート同行」しているような感覚でサポートし合っています。オンコール対応に不安を感じているスタッフもいるので、私自身も連絡がつくようにしていますよ。
訪問看護では、病院とは異なり医師のカルテを見ることができないのが一般的ですが、弊社では、連携しているクリニックの医師のカルテや検査結果、指示書をリアルタイムに確認できる電子カルテシステムを導入しています。これにより、医療者間の連携がスムーズになり、質の高いアセスメントやケアが可能になり、業務効率化にも繋がっています。
教育面では、外部研修の費用は会社が負担。社内ではリーダー層や管理者層が勉強会や症例検討会を企画・実施し、その活動も評価制度に反映されています。リハビリスタッフからは、看護師向けにリハビリの知識や認知機能に合わせた脳トレを共有してもらっているんですよ。

訪問看護で実現する“予防的ケア”と地域との連携
私にとって訪問看護の魅力は、「利用者さんに何かが起こる前に関われる」ことです。救急搬送される前に自宅での生活を支え、異常に気付き、適切なタイミングで介入することで、不必要な入院や急変を防ぐ。この視点は、救命のひとつだと考えています。
また、入院中の患者さんが「お家に帰りたい」という最大の希望を叶えるサポートができるのは、本当に素敵なことです。
今後は、医師やケアマネジャーとの連携を強化し、地域全体で在宅医療の理解を深めるため、定期的な勉強会を開催予定です。特に「この状態ではお家は無理」と判断されがちなケースでも、実は在宅で過ごせる利用者さんが多くいます。そうした誤解を解消し、より多くの方の「お家に帰りたい」という希望を叶えるとともに、急性期病院の負担軽減に繋がる活動をしていきたいと考えています。
訪問看護師の新しい働き方への挑戦
そして、株式会社chillnaとしての長期的なビジョンとしては、看護師の新しい働き方を作ることです。現場のみではなく、リモートワークと現場を組み合わせた「ハイブリッド型」の働き方を構築したいと考えています。たとえば、書類作成を含めた事務作業をリモートでおこなうことで、体力的に厳しい時期でも年収を落とさずに働き続けられるような環境を作りたいという思いがあります。これは5年から10年かけて取り組む長期的なプロジェクトですが、必ず実現したい夢です。
スタッフとともに挑戦したい。求職者へのメッセージ
スタッフ採用にあたり、まずは私たちのミッションやビジョン、行動指針に共感してくれることを重視しています。現場では不要なルールは作らず、ある程度の自由を尊重したいと思っています。
当ステーションには、病院での働き方に疑問を感じながらも「もっと患者さんのために頑張りたい」と、熱意と向上心を持った素直な看護師が多いのが自慢です。とても風通しが良く、楽しい雰囲気の職場だと感じています。
私の目指す『看護師の働き方を変える』というビジョンや、病院で看てきた患者さんたちの『日常』を支える訪問看護の魅力に共感し「病院ではできなかったことを叶えたい」「一緒に未来を創っていきたい」と思ってくれる方がいれば、ぜひ私たちの仲間になってほしいです。私たちは、訪問看護未経験の方でも安心して働けるよう、教育やフォロー体制を整えています。皆さんと一緒に、この新しい挑戦ができることを楽しみにしています。
インタビュアーより
利用者様の生活を支えることはもちろん、看護師の働きやすさを追求し、さまざまな取り組みをされている石高様。スタッフ全体が利用者様への看護を熱心に考え、エネルギッシュな雰囲気が魅力的なステーション様です。訪問看護に興味のある方、看護師の新しい働き方に挑戦してみたい方は、ぜひお問い合わせください!
事業所概要
訪問看護ステーションちるな
住所:東京都台東区松が谷3-6-8 maison momo 2階
理念・文化:医療者を守り、医療が継続される社会の創造
運営方針:医療者の働き方改革を行い、医療者が笑顔でケアを提供できる環境を整えます。そして、利用者さんが安心して「生活の場」を選択できる世の中を目指します。
事業所紹介ページ: https://ns-pace-career.com/facilities/15599

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「NsPace Career ナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「NsPace Career」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。