訪問看護師の仕事内容6選!訪問看護師になる方法や病棟看護師との違い

「訪問看護師ってどんな仕事をするの?」「どうすれば訪問看護師になれるの?」
そんな疑問や不安を抱えていませんか?訪問看護師は、利用者さまのご自宅や施設を訪問し、健康管理やケアを行う専門職です。本記事では、訪問看護師の仕事内容、病棟看護師の違い、訪問看護師になる方法までを詳しく解説します。
この記事を読むと、訪問看護師の仕事への理解が深まり、現場で活躍するためのヒントが得られるはずです。
訪問看護師とは
訪問看護師とは、医師の指示を受けながら、利用者さまの自宅や施設を訪問し、医療的ケアおよび生活支援を提供する看護師のことです。
具体的には、バイタルサイン(体温、脈拍、呼吸数、血圧など)の確認、服薬管理、褥瘡処置(床ずれケア)、入浴・食事の介助など、多様な業務を担います。
超高齢社会が進む日本において、訪問看護のニーズは急速に高まっています。全国訪問看護事業協会「令和7年度 訪問看護ステーション数 調査結果」によると、令和7年4月1日時点での訪問看護ステーション数は1万8,754件です。これは、前年よりも1,425件(稼働数)増えており、増加の一途をたどっています。
訪問看護師は、病棟で培った経験を活かしながら、一人ひとりと深く向き合う看護を実現できる、やりがいのある仕事です。キャリアの選択肢として、ぜひ訪問看護を視野に入れてみてください。
訪問看護師の仕事内容6つ
訪問看護師の仕事内容は多岐にわたります。ここでは、おもな仕事内容を6つにわけて説明します
- 利用者さまの健康管理
- 日常生活支援・療養ケア
- リハビリや予防ケア
- 医師の指示にもとづく処置
- 利用者さまとご家族の精神的ケア
- 関係機関との調整
それぞれの仕事内容をみていきましょう。
利用者さまの健康管理
利用者さまの健康状態を把握することは、訪問看護師にとって基盤となる業務です。
例えば、体温・血圧・脈拍などを測って身体の状態を観察したり、生活の様子や介護を担うご家族の状況も確認したりし、ご自宅で安全に生活できるように支援します。
また、高血圧がある利用者さまの場合は、血圧の変動を記録して、食事・運動・服薬指導を行うことがあります。さらに、糖尿病がある利用者さまには、血糖測定、インスリン注射、運動療法や栄養療法のアドバイスといった役割も担います。
健康管理は単なる「測定」で終わらず、利用者さまをケアするなかで些細な変化も見逃さないように、じっくり向き合うことが大切です。不安なことや困っていることがあれば、丁寧に話を聞き、適切な助言や情報提供を行うことも重要な仕事です。
日常生活支援・療養ケア
利用者さまが自宅で安心して療養生活を送るために、次のように生活上のお世話をすることも訪問看護師の仕事です。
- 清潔ケア(シャワー浴、清拭など)服薬介助
- 排泄介助(腹部マッサージ、摘便や浣腸など)
- 更衣の介助
- 褥瘡予防のケア
- 口腔ケア
訪問看護師が実施して生活をサポートするだけではなく、ご家族(介護者)に排泄介助の方法や着替えのコツ、褥瘡予防の体位変換の方法などを具体的に説明します。
在宅介護は、ご家族にとって負担が大きくなることがあるため、ご家族の心身の負担を軽減するためのサポートも重要です。
リハビリや予防ケア
なかなかご自宅から外出する機会が少ない在宅療養中の方は、廃用症候群が発生しやすいこともあるでしょう。利用者さまのライフスタイルに合わせて、たとえば寝室が2階にある場合は階段の昇降訓練をしたり、歩行訓練をしたりしてADLを維持できるように支援します。
時にはご自宅の近くを散歩しながら歩行訓練を行うケースもあります。
セラピスト(リハビリテーションの専門職)が在籍している訪問看護ステーションでは、訪問看護師と協働することでより良いケアが実践できるでしょう。
利用者さまの身体機能に合わせてリハビリを提供することは、訪問看護師の重要な仕事です。
医師の指示にもとづく処置
医師の指示にもとづき、次のような医療処置をおこないます。
- 点滴
- インスリン注射
- 褥瘡の処置
- カテーテルの管理
- 人工呼吸器管理
医療処置をおこなう際に、異常があれば早めに医師に報告して、利用者さまの状態が悪化しないようにケアすることがポイントです。
利用者さまとご家族の精神的ケア
病気や障害を抱える利用者さまや、介護をするご家族は、不安や孤独を感じることがあります。そのような方の心の支えとなることも、訪問看護師の方の役割です。
利用者さまの不安や悩み、希望などに共感し寄り添うことで精神的なケアをおこないます。また、必要に応じて、次のような地域の相談窓口や支援制度などを紹介します。
- 病気や障害の相談窓口
- 病気や介護についての患者会経済的な支援制度
利用者さまとご家族が安心して療養生活を送れるようにサポートすることは、訪問看護師の重要な役割です。
関係機関との調整
訪問看護では、病院や施設のほかに、福祉用具業者や市区町村の行政機関、地域包括支援センターなどさまざまな職種の職員とも連携します。
それぞれの専門家と情報共有をおこない、利用者さまやそのご家族にとって最適なサービスを提供できるように調整することが大切です。
訪問看護師に求められる資格や経験
訪問看護師は、利用者さまの自宅という、病院とは異なる環境でアセスメントして、行動することが求められます。そのため、専門的な資格や経験が重要となります。
看護師免許や准看護師免許のほかに、次のような経験があると、訪問看護師として活躍できるでしょう。
- 豊富な臨床経験
- 在宅医療の経験
- 小児科や精神科、ターミナルケアなどの分野での経験
訪問看護師は、これらの資格や経験、能力を活かし、利用者さまの暮らしを支える、やりがいのある仕事です。
訪問看護師と病棟看護師の違い
訪問看護師と病棟看護師は、働く場所や仕事内容が異なります。それぞれの違いをみていきましょう。
仕事内容の違い
病院で働く看護師は、入院されている多くの患者さまを対象に、医師の指示に基づいた専門的な治療や病状の回復に向けたケアをおこなっています。
たとえば、心臓血管外科の病棟で勤務する場合、心臓に関する病気や手術後の管理といった、特定の疾患や処置に関する専門的な知識やスキルが求められます。一方で、訪問看護師が関わるのは、住み慣れたご自宅や施設で生活されている利用者さまです。ケアの目的は、病気の治療というよりも、「その人らしく安心して暮らせる毎日を支えること」にあります。
特定の疾患だけでなく、複数の病気や生活課題を抱える方も多いため、幅広い知識と柔軟な対応力が求められます。
また、訪問先には病院のような整った医療環境はありません。病院のように、清潔ケアの道具や服薬管理の物品などそろっていない環境であることがほとんどです。
そのため、訪問看護師は物品や道具が限られているなかで、利用者さまの生活や状況に合わせて創意工夫をこらして対応します。

給料の違い
日本看護協会の調査によると、訪問看護師と病棟看護師の給料は次の表のとおりです。
職種 | 平均基本給額 | 平均税込給与総額 |
訪問看護師 | 26万9,811円 | 36万7,775円 |
病院の看護師 | 27万7,696円 | 38万6,046円 |
訪問看護師と病棟看護師、両者の給料の差(平均税込給与総額)は1万8,271円です。
訪問看護師の仕事には基本的に夜勤はなく、オンコールでの対応であることを考えると、比較的高い給料であるといえるでしょう。
※あくまで全国平均値であり、地域や事業所規模、夜勤・オンコール体制の有無によって大きく異なります。地域によっては訪問看護師のほうが高水準になる場合もあり、給与条件は事業所ごとに確認が必要です。
働く環境と求められるスキルの違い
訪問看護師は、利用者さまの自宅という個別性の高い環境で、自律性が求められます。病棟のようにすぐに医師や同僚に相談できないため、高いアセスメント能力や対応力が不可欠です。
一方、病棟看護師は、チーム医療のなかで役割を分担し、多忙な状況でも迅速な処置をおこなう協調性が重要視されます。
訪問看護師の1日の流れ
ここでは、訪問看護師の1日の流れを紹介します。
時間 | 仕事内容 |
8:30 | ・出勤 ・朝礼 ・利用者さまの情報収集 (訪問看護ステーションに出勤せず、直行・直帰する看護師にはメールで朝礼の内容を共有) |
8:45 | ・訪問の準備 ・訪問物品の確認 |
9:00 | ・利用者さま宅を訪問しケア ・午前2~3件の訪問を実施 |
12:00 | ・昼食 ・昼食を摂る場所は決まっていない (訪問看護ステーションや自宅に戻る、もしくは近隣の駐車場で昼食を摂る) |
13:00 | ・利用者さま宅を訪問しケア ・午後2~3件の訪問を実施 |
17:00 | ・帰社 ・各種報告や記録を実施 |
17:30 | 退勤 |
このスケジュールは一例です。所属している訪問看護ステーションや利用者さまの状況により異なります。
訪問看護師の1日の流れについて、さらに詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。
関連記事:【完全ガイド】訪問看護師とは?仕事内容と1日の流れを徹底解説
訪問看護師のやりがい
訪問看護師の方の仕事は、利用者さまの在宅生活を支えることであり、そのなかで次のようにやりがいを感じられる場面が多々あります。
- 利用者さま一人ひとりとじっくり向き合える
- 自分のペースでケアがしやすい
- 仕事とプライベートを両立できる
- 利用者さまの生活を支え、人生に寄り添う経験
- アセスメント能力や多角的な視点が身につく
それぞれについて詳しくみていきましょう。
利用者さま一人ひとりとじっくり向き合える
訪問看護師の場合、利用者さまのご自宅を訪問し、一人ひとりに向き合ったケアを提供できます。
利用者さまの生活背景や価値観を理解し、その方に合った看護を提供することで、深い信頼関係を築きやすいです。
そのため、訪問看護の場は「利用者さまにじっくりかかわりたい」と考える看護師の方にとって、やりがいを感じやすい環境といえます。
自分のペースでケアがしやすい
病院勤務は、決められたタイムスケジュールのなかで、多くの業務をこなしていく必要があります。
しかし、訪問看護では、決められた訪問時間のなかで、ある程度自分のペースで仕事を進められます。
利用者さまに合わせて臨機応変に対応する必要がありますが、時間配分やケアの方法などを自分で工夫できる余地があり、これをやりがいと感じる訪問看護師の方もいるようです。
また、訪問看護を提供中は病院のようにナースコールが鳴らないため、集中してペースを乱さずにケアができることも魅力の一つでしょう。
関連記事:訪問看護のやりがいエピソード【つたえたい訪問看護の話】
仕事とプライベートを両立できる
訪問看護は、比較的柔軟な働き方ができるため、仕事とプライベートの両立がしやすいといわれています。
訪問看護ステーションでは土日祝日が休みのところもあるため、子育て中の看護師の方は学校の行事に参加しやすかったり、友人や家族との時間を過ごしやすかったりします。
自分のライフスタイルに合わせて働き方を選択できるのは、訪問看護の魅力のひとつです。
関連記事:【事例あり】訪問看護師のやりがいとは?働き方のメリットまで解説
利用者さまの生活を支え、人生に寄り添う経験
訪問看護師のやりがいは、病気や障がいを抱える利用者さまの生活を支え、その人生に深く寄り添えることです。病院では治療が中心ですが、訪問看護では「住み慣れた家でどう生活するか」に焦点を当てます。
利用者さまやご家族から「あなたが来てくれて本当に良かった」と感謝されたり、体調が回復していく様子を間近で見守れたりすることは、何物にも代えがたい喜びとなります。
アセスメント能力や多角的な視点が身につく
訪問看護師は、病院のように複数の医療者がいる環境とは異なり、1人で利用者さまの自宅に伺うことがほとんどです。そのため、その場で的確に判断するアセスメント能力が身につきます。
また、訪問看護は利用者さまだけでなく、医師や理学療法士、ケアマネジャーなど、さまざまな職種と連携して進めます。多様な立場の人々とかかわることで、疾患や状態を多角的に捉える視点が養われ、看護師としてのスキルアップにもつながるでしょう。
訪問看護師のきついこと
訪問看護師の仕事にやりがいがある一方で、きついと感じることもあります。
- オンコール対応が求められる
- ひとりで判断しなければならない
- 季節によっては移動が大変である
- ご家族との関係構築の難しさ
実際に、訪問看護師になってみてイメージしていたものとは異なり、ギャップを感じる方もいます。訪問看護の現状を知っておきましょう。
オンコール対応が求められる
訪問看護では、24時間体制で利用者さまからの連絡に対応するオンコール体制をとっている事業所が多くあります。厚生労働省の調査によると、オンコール体制を取っている事業所の実態は下記のとおりです。
加算の種類 | 加算の届出の有無 (事業所数) | 1人あたりの緊急訪問回数 (1ヶ月) |
24時間対応体制加算(医療保険) | 88.5% | 3.1回 |
緊急時訪問看護加算(介護保険) | 87.8% | 3.5回 |
医療保険と介護保険、いずれの訪問看護ステーションでも約90%近くが、オンコール体制をとっており、訪問看護師の方1人あたり月に3回くらい緊急訪問に対応しています。
オンコール担当になると、夜間や休日でも電話対応や緊急訪問が必要になる場合があります。そのため「電話は来ないかな?」「お酒は飲めないな」など、常に緊張感を持って過ごさなければならず、精神的な負担を感じる訪問看護師の方もいるかもしれません。
しかし、オンコール体制を複数人で交代制にしたり、オンコール手当を増やしたりするなど、訪問看護師の方の負担を軽減する取り組みをおこなっている事業所もあります。
また、オンコールがない事業所を選ぶと夜間や休日に気にする必要がなくなるため、気が休まるでしょう。
ひとりで判断しなければならない
訪問看護では、利用者さまのご自宅に1人で訪問することが多いため、ある程度の判断力やアセスメント力が求められます。
ただし、ほとんどの訪問看護ステーションでは、入職後に先輩との同行訪問やOJT研修があり、急な変化や不安な場面では、電話やチャットで管理者や看護師とすぐに相談できる体制が整っています。
事前の研修制度やフォロー体制が整っている職場を選べば、未経験の方でも安心してスタートできます。
季節によっては移動が大変である
訪問看護は、利用者さまの自宅を訪問してケアをおこなうため、移動手段が必要です。
自動車や自転車、公共交通機関など、移動手段はさまざまですが、天候によっては移動が大変になることがあります。
たとえば、真夏の日差しや真冬の寒さを感じながらの移動は、体力的につらいと感じるかもしれません。また、訪問先の地理に詳しくない場合は、道に迷うこともあるでしょう。
どんな仕事にもあるように、訪問看護師の仕事は、やりがいと大変さが両方ある仕事です。訪問看護の仕事についてより深く理解し、自分に合った働き方を見つけてください。
関連記事:訪問看護はきつい?大変といわれる11個の理由とその対処法を解説]
ご家族との関係構築の難しさ
訪問看護師がきついと感じる要因の1つに、ご家族との関係構築の難しさが挙げられます。
病気や介護で疲弊しているご家族は、精神的に不安定になっていることも少なくありません。そのため、意図せず厳しい言葉を投げかけられたり、無理な要望をされたりすることもあります。
また、ご家族それぞれの価値観や介護の方針が異なる場合もあり、関係者間の調整に苦慮することもあります。
こうした状況では、看護師としての専門的なスキルだけでなく、高いコミュニケーション能力と精神的なタフさが求められるでしょう。
訪問看護師になるには
訪問看護師になるには、まず看護師免許もしくは准看護師免許が必須です。加えて、以下のような経験やスキルがあると転職・採用時に有利とされます。
- 臨床経験(3年以上が目安とされることが多い)
- ターミナルケア、認知症ケア、精神科看護などの専門分野経験
- 医療機器の取り扱いやケアの知識
多くの訪問看護ステーションでは、入職時に同行訪問や研修制度を設けています。未経験からでも挑戦できる体制のある事業所を選ぶことが重要です。
訪問看護師になりたいと考えている方は「NsPace Career」を活用してみてください。この求人サイトは、訪問看護業界に特化しており、あなたの条件や希望に合った求人を見つけられます。
訪問看護師に向いている人・向いていない人
訪問看護師は、利用者さまの生活を支えるやりがいのある仕事ですが、向き不向きもあります。自分に合っているかどうかを判断するために、向いている人と向いていない人の特徴を見ていきましょう。
訪問看護師に向いている人
訪問看護師に向いている人には、次の特徴があります。
- 利用者さまと接することが好きな人
- 利用者さまの役に立ちたいと思う人
- 自律的に行動できる人
- 自動車の運転が苦にならない人
「人の役に立ちたい」「困っている人を助けたい」という気持ちが強い看護師の方は、訪問看護師としてやりがいを感じられます。また、自分で考えて行動できるといった自律性の高い方が向いています。
訪問看護師に向いていない人
訪問看護には向き不向きがあるといわれますが、あくまで“傾向”として参考にしてください。
- ひとりで行動するのが苦手な人
- 臨機応変な対応が難しい人
- 責任を強く感じてしまう人
ただし、訪問看護師に向いていないと感じていても焦る必要はありません。
事前研修や同行訪問などで経験を積めば、多くの方が自信を持って働けるようになります。自分のペースでスキルアップできる環境を選ぶことが大切です。
また、訪問看護ステーションを変えることで業務の負担やストレスが軽減され、働きやすくなる可能性があるため、転職を検討することも大事です。
訪問看護師に転職する際のポイント
実際に、訪問看護師に転職する際のポイントは次のとおりです。
- オンコール対応の回数や頻度を確認する
- 入職する前に職場見学をおこなう
- 利用者さまの背景疾患や介護度を知っておく
オンコール体制は、心身の負担にかかわるため重要です。また、職場の雰囲気や一緒に働くスタッフの様子を知るために、入職前に職場見学に参加することをおすすめします。
関連記事:【事例あり】訪問看護への転職を失敗しないために!転職で気をつけるポイントを解説
訪問看護師についてのよくある質問
ここでは、訪問看護師についてのよくある質問に回答します。
Q1:運転免許は必須ですか?
地方では車での移動が基本となるため、運転免許が必須となる訪問看護ステーションが多くあります。
一方で、都市部では公共交通機関や電動自転車を利用して訪問する事業所もあり、免許が不要なケースもあります。
求人によって条件が異なるため、応募前に確認することをおすすめします。
Q2:1人で訪問するのが不安です。
「1人で訪問するのが不安」という声は多く聞かれます。
訪問看護ステーションでは、入職後の不安を軽減するために研修期間を設けているところがほとんどです。この期間中は、先輩看護師が同行して実際の訪問業務や利用者さま、ご家族とのかかわり方を丁寧に教えてくれます。
また、いつでもステーションに電話で相談できる体制が整っているので、1人で抱え込む必要はないでしょう。
Q3:訪問看護に夜勤はある?
多くの訪問看護ステーションには夜勤はありません。
勤務時間は日勤帯が基本で、多くの事業所が9時から18時頃までの勤務体系を採用しています。そのため、生活リズムを整えやすく、プライベートの時間を確保しやすいのが大きなメリットです。
ただし、オンコール対応は求められることが多いため、応募する際にはその頻度や時間帯などを求人票でしっかりと確認しましょう。
Q4:訪問看護のオンコール頻度は?
訪問看護ステーションでは、緊急時に対応できるようオンコール体制を導入していることが多い傾向です。オンコール担当の頻度は事業所によって異なり、たとえば「月に2〜4回程度」が一般的なところもあれば、週に1回程度の持ち回り制を採用しているステーションもあります。
日本看護協会「2024 年度 診療報酬・介護報酬改定等に向けた訪問看護実態調査」によると、1ヶ月間のオンコール対応の延べ回数は平均で19.6回とされています。
オンコールは実際に訪問する場合と電話対応のみの場合があるので、面接時に確認しておくと良いでしょう。
訪問看護師の仕事内容を知って、現場で活躍しよう
訪問看護師の仕事は、利用者さまの在宅生活を支える、やりがいのある仕事です。この記事を参考に、訪問看護の現場で活躍してみませんか。訪問看護師の仕事内容が自分に合っているかどうかをよく考え、後悔のない選択をしましょう。
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<参考サイト・文献>

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