看護師転職に病院見学は必要といえる6つの理由!服装マナーを紹介
「転職を成功させたい!」「転職で病院見学はするべきなの?」
転職を考えている方、転職活動中でこのように考える方も多いのではないでしょうか。
転職活動は時間もお金もかかり、働きながら動くのは大変です。だからこそ、働いてみたら聞いていた業務内容や配属先が違うという失敗は避けたいでしょう。
この記事では、病院見学が必要な理由とよい印象を与えるための「服装マナー」をご紹介します。
看護師転職に病院見学は必要といえる6つの理由
看護協会の調査によると、新卒看護師の離職率は10.2%であるものの、既卒看護師の離職率は16.6%です。つまり、転職したあとで退職するケースが多く、転職前の病院見学は必要だといえます。看護師の転職で病院見学は必要なのか、その理由を次の6つご紹介します。
- 意欲のアピールになる
- 病棟の雰囲気がわかる
- 看護師同士、患者さまとのかかわり方を見られる
- ホームページにはない詳しい情報を得られる
- 理想と現実のギャップを感じるリスクを減らせる
- 質問できる機会があり転職に関する疑問を解消できる
それぞれをくわしく説明します。
意欲のアピールになる
看護師転職で病院見学は、意欲のアピールになるため必要です。
というのも、看護師の方は働きながら転職活動しており、見学に行くことで志望度の高さがわかると考える採用担当者が多いためです。
病院の看護師の方が働く様子を見られて、現場の声を聞けるなど病院見学でしか得られない情報もあるため、志望度の高い病院には見学にいくことをおすすめします。
病棟の雰囲気がわかる
病院見学に行くと、病棟の雰囲気がわかります。
ホームページや求人票では見られない病棟の忙しさや、人間関係、病棟独自のルールなどを実際に見ることができるのです。
転職の失敗で多いのは「病棟の雰囲気に馴染めなかった」「思っていた環境ではなかった」「応募条件と違った」といった声もあります。
そのため、希望する職場を自分の目で確認し、転職の判断材料にできる病院見学はおすすめです。
関連記事:看護師が転職を後悔する理由7選!後悔しない転職実現のポイントを解説
看護師同士、患者さまとのかかわり方を見られる
病院見学では看護師同士の人間関係、患者さまとのかかわり方などがわかります。
看護師転職で失敗したと感じる要因のひとつは「人間関係」であり、この人間関係は実際に働くもしくは、病院見学でしかわかりません。
また、実際に接する患者さまの年齢層や重症度だけではなく、看護師の方がどのようなケアを提供しているのか、理念や目指すケアを把握できます。
さらに、患者さまとのかかわり方を見ることで、求められる看護師像や業務量が推察できるため、働くイメージやキャリアを具体的に想像できるでしょう。
ホームページにはない詳しい情報を得られる
看護師の方が転職するときに知りたい情報は転職サイトの調査、もしくは実際に働いている人に聞くしか方法はないでしょう。
- 人間関係
- 業務内容
- 1日のスケジュール
- 給与
- 設備
- 通勤の方法
ホームページはおもに診療時間や診療科目、治療方針が載っており患者さま向けに作られているため、求職者向けの情報は限られています。そのため、ホームページだけに頼らず、見学に行くことがおすすめです。
最後に質疑応答の時間を設けてくれることも多いため、担当者に質問して疑問を解消しましょう。
理想と現実のギャップを感じるリスクを減らせる
転職をするときは可能な限り「理想と現実のギャップを埋めておくこと」が大切です。
転職の失敗で「思っていた看護と違った」「給与や待遇が応募条件と違う」など、理想と現実のギャップを感じてしまうことが挙げられます。大変な思いをして転職をしても、実際に働いたときにギャップを感じて早期に離職したり、精神的な苦痛につながったりして、きつい思いをするだけでしょう。
そのために病院見学で、転職サイトやホームページの情報から推測した自分の理想の働き方と実際に働く人のギャップがないか確認してみてください。
実際の情報をもとに「長期的に働けるか」「理想の働き方やキャリアアップができるか」を整理することで、長期的なキャリア形成につながります。
質問できる機会があり転職に関する疑問を解消できる
病院見学では、質疑応答の時間を設けてくれる場合が多いです。限られた病棟のみを見られる場合と、全体を案内してくれる場合があります。
給与面だけでなく、実際のスケジュールや業務内容、大変なことなど、現場の声を聞ける機会のため、病院見学で疑問点は解消しておくようにしましょう。
聞いたことを応募書類の作成や面接でも役立てると、採用担当者の印象がよくなります。病院見学前後で面接をおこなう場合もあるため、疑問点は事前に明確にしておくと慌てずに済みますよ。
看護師転職で病院見学をする方法
ここからは病院見学をするにはどうしたらよいか、手続きや方法について紹介していきます。病院によって異なりますが、病院見学をする方法はおもに3つあります。
見学を申し込む方法 | 実際の手順とポイント |
電話や問い合わせフォームから申し込む | ・受付開始直後や終了間際の時間は混み合うことが予想されるため避ける ・「○○と申します。募集を拝見し、職場見学をさせていただきたくお電話いたしました」と名前と要件を伝える |
面接の際にお願いする | ・面接前に「病院見学をしたい」とお願いする ・当日、病院の中を見てもよいか聞いてみる |
転職エージェントに依頼する | ・転職エージェントの担当者に任せる ・病院の採用担当と直接病院見学の日程を調整してもらう ・確認したいことを伝えておく |
電話や問い合わせフォームはホームページから自分で気軽に申し込みできます。そして面接の際に病院見学をお願いすると、意欲の高さをアピールできおすすめです。
しかし、転職活動が初めての方や、本業をしながら転職活動をしている方は、転職エージェントに交渉してもらうことで気持ちの余裕が持てるでしょう。
自分のやりやすい方法で病院見学を申し込んでくださいね。
看護師転職で病院見学する際の服装マナー
ここからは病院見学のときの服装マナーについてご紹介します。一般的に病院見学の服装は、面接のときと同じ「スーツ」が基本です。
- スーツやオフィスカジュアルの服装にする
- 「スーツ以外でOK」でもスーツに近いデザインの服装を選ぶ
- ピアスやイヤリングはつけない
- 髪色は暗めにする
病院見学も採用活動の一環であるため、採用担当者に「清潔感がある」「信頼できる」と、好印象を与えることが大切です。看護師転職を成功させるには、以下の関連記事も参照してみてください。
関連記事:看護師の面接に受かる人ってどんな人?受かる人の特徴や不採用になる看護師との違いも比較!
スーツやオフィスカジュアルの服装にする
病院見学の際は、スーツやオフィスカジュアルの服装を選べば問題ないでしょう。スーツであれば、パンツでもスカートでもどちらでも誠実な印象を与えます。
オフィスカジュアルの場合は、白いシャツやブラウスを選び、ジャケットを羽織ることで、きちんとした印象を与え、面接のために準備したと印象づけられます。
「スーツ以外でOK」でもスーツに近いデザインの服装を選ぶ
病院見学のときは、落ち着いた色のセットアップといったスーツに近いデザインのものを着用しましょう。
スーツが準備できなかった場合や「スーツでなくても可」といわれても、私服OKということではありません。病院でカジュアルすぎる服装は清潔感がなく、悪い印象を与えてしまいます。
見学であっても服装も選考に含まれているため「患者さまが療養する場」のTPOに合わせた服装を選ぶことが大切です。面接の身だしなみについては、下記の関連記事も参考にしてみてください。
関連記事:看護師の面接の身だしなみで好印象のポイント6つ!髪型や持ち物を紹介
ピアスやイヤリングはつけない
病院見学の際は、アクセサリーを身につけない方が無難です。仕事中の看護師はアクセサリーを身につけないため、TPOに合わせることができないと判断されてしまいます。
また病院見学では、さまざまな疾患の患者さまと接し、アクセサリーや華美な装飾が悪影響を及ぼす方もいるため、外していくとよいでしょう。
髪色は暗めにする
一般的に看護師は「清潔感」と「誠実さ」が見た目でわかることが重要です。
そのため、髪色は黒~ナチュラルブラウンが好ましいとされています。これは、美容院で用いられるカラーチャートでいう6~7トーン程度です。
病院見学は、転職先の看護師や患者さまと初めて会う機会であり、身だしなみで第一印象が決まると言えるでしょう。
そのため、採用担当者にどう思われるか考え、落ち着いたトーンにすることをおすすめします。病院見学や面接の際の適切な髪型や髪色について、下記の関連記事も参考にしてみてください。
看護師転職で病院見学する際に気をつけたいこと
ここまでは病院見学の服装マナーについて紹介してきましたが、ここからは病院見学するときに気をつけたいことを4つご紹介します。
- 病院見学で職員とすれ違ったら挨拶する
- 病院見学での質問内容を事前に考える
- 病院見学のあとメールでお礼を伝える
- 中途採用者も新卒採用者も社会人としてマナーを守る
それぞれのポイントをみていきましょう
病院見学で職員とすれ違ったら挨拶する
病院見学中に医師や看護師、患者さまとすれ違ったら挨拶をしましょう。
病院を見学しているときに自分から挨拶ができると「きちんとした人」という印象を与えられます。
また、挨拶したときに相手から返ってきて無視されないか、挨拶を交わすときの様子を見て、職場の雰囲気がわかるかもしれません。挨拶をしても職員から返ってこなかった場合、忙しくて余裕がない、職場の人間関係が悪い恐れがあるからです。
人間関係や雰囲気を知りたい場合に、この挨拶への反応が応募や転職の判断材料になります。
病院見学での質問内容を考えておく
病院見学ではそのまま面接に移行することや、疑問点を解消するために質問時間が設けられることがあります。
そのため、実際に働くことをイメージしたときの疑問点や、看護師の転職面接でよく聞かれることはホームページなどで調べ、質問を考えておきましょう。
「病院見学だけ」と何も調べずに見学するのではなく「調べてわからなかったのでご教示ください」といった姿勢の方が印象もよく、志望度が高いアピールにもつながります。看護師の転職面接でよくある質問は、関連記事があるので参考にしてみてください。
病院見学のあとメールでお礼を伝える
一般的なビジネスマナーとして、病院見学に時間を割いてくださった担当者や職員に感謝を伝えるため「お礼メール」をします。
見学をした病院の志望度が高いようであれば、当日もしくは翌日までに必ずお礼のメールをすることがおすすめです。
お礼メールに決まった型はありませんが、ビジネスマナーを守りつつ自分の言葉で感謝を伝えることで熱意が伝わるでしょう。
中途採用者も新卒採用者も社会人としてマナーを守る
病院見学には、就職活動をしている新卒採用者だけではなく、転職活動中の看護師も来ています。まずは身だしなみや挨拶など基本的なビジネスマナーを守りましょう。
中途採用者も新卒採用者も、基本的に見られている部分はさほど変わりなく、身だしなみや挨拶、社会人としてのビジネスマナーを守っているかが関係します。
基本的なビジネスマナーを守って、病院の雰囲気や人間関係など働く環境を確認し、よい印象を与えられるといいですね。
まとめ:看護師転職の病院見学で服装マナーを守って好印象を与えよう
病院見学の必要性や服装マナーを理解できたでしょうか。
看護師は既卒看護師の離職率が高く、転職してから退職する人が多いです。
そのため、看護師の転職では「ホームページや求人票からイメージした働き方」と「実際の働き方」ギャップを埋める必要があり、転職成功に向けて病院見学は必須です。
しかし、服装やマナーを知らないと、せっかく病院見学をしても印象が悪くなってしまう、なかなか内定がもらえなくなってしまう、といった転職の失敗につながるでしょう。
この記事を読んだみなさんが病院見学で服装マナーを守って、転職が成功につながることを願っています。
<参考文献・サイト>