看護師が転職で不安に感じる15のこと!不安への対処法も紹介

公開日:2024/10/12 更新日:2024/10/12
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「看護師が転職するときってどんな不安があるの?」「看護師で不安なく転職活動を進める方法を知りたい!」

初めて転職する方も、いくつかの職場を経験してきた方も、転職を考えるときには不安を感じるもの。求人の選び方がわからなかったり、転職先でうまくやっていけるのか考えたりするケースは多々あります。

この記事では、看護師の転職に関するよくある不安とその対処法を紹介します。転職を検討しているものの、不安を感じて前に進めない看護師の方が一歩踏み出すきっかけになれれば幸いです。

看護師が転職前に不安に感じること

まずは、看護師が転職活動をする前に感じやすい不安を紹介します。

  • 職場に転職活動がバレないか不安
  • 現職をスムーズに退職できるか不安
  • 後悔ない転職ができるか不安
  • 転職先の人間関係が不安
  • 体力的についていけるか不安
  • 転職先の環境に馴染めるか不安
  • スキルや経験不足がないか不安
  • 転職先でキャリアアップ・スキルアップできるか不安

いずれも多くの方が抱える不安であるため、自身が転職を検討する際の参考にしてください。

職場に転職活動がバレないか不安

「転職活動が職場にバレたら気まずくなる」「転職しようとしていることに気づかれたら評価が下がる」と考え、職場に転職活動がバレないか不安を感じる看護師の方は多いです。

実際に、看護師はシフト制勤務であるため、転職先の面接の日程や電話連絡のタイミングをどうするか悩むこともあります。

とくに、日中の勤務がある場合、面接に行く時間を確保するのが難しく、休みの理由をどう伝えるか困ることが多いです。また、面接や電話でのやり取りが勤務中に発生すると、不審に思われてしまう可能性もあるため、精神的な負担も大きくなります。

このような不安を軽減するためには、面接の日程はできるだけ休日に設定し、職場とプライベートの予定が重ならないように調整してください。

また「可能であれば12:00~13:00に連絡を頂けると幸いです」「勤務を続けており電話を取れない可能性があるため、その際は折り返して連絡いたします」と伝えておくとスムーズに連絡できるでしょう。

現職をスムーズに退職できるか不安

看護師が転職を考える際に、現職をスムーズに退職できるか不安に感じることは珍しくありません。

とくに、真面目な人ほど「自分が辞めることでスタッフに迷惑がかかる」と考えてしまうものです。その結果、退職の報告が遅れ、職場のスケジュールの調整が難しくなり、周囲に迷惑がかかることもあります。また、就業規則で定められた退職の手続きに間に合わず、希望するタイミングで辞められない可能性もあります。

そのため、退職の意志が決まったら、就業規則を確認して看護師長に早めに報告することが大切です。早めの報告は、職場の負担を軽減し、自身もスムーズに退職するための第一歩となるでしょう。

後悔ない転職ができるか不安

転職は今後のキャリアや現在の生活環境に大きく影響するため、転職を考える看護師の方が「後悔しない転職ができるのか」という不安を感じるのは自然なことです。

例えば、新しい職場での人間関係や働き方が自分に合わず、後悔してしまうケースも考えられます。

ただし、転職に漠然とした不安を感じている場合、現職への不満や自身の転職への希望・条件が明確になっていないことが原因となっていることが多いです。このような状態で転職を急いでしまうと「思っていた職場と違った」「転職したのは失敗だった」と後悔してしまう可能性が高まります。

まずは、現職への不満を書き出して、その不満を現職のままで解決できないか確認してみてください。もし、現職で解決できる場合は、転職しないという選択肢を持っておくと良いでしょう。

転職先の人間関係が不安

看護師が転職を考える際、転職先の人間関係への不安も感じやすいです。

厚生労働省「看護職員就業状況等実態調査結果」によると、他施設で看護職員として働きたい理由に「人間関係がよくないから」と回答した看護師の方は15.4%でした。

このデータから分かるように、人間関係の問題が転職の動機となる看護師の方は多く、結果として転職先の人間関係に不安を抱くケースも少なくありません。

とくに、過去に職場での人間関係のトラブルを経験した方の場合「先輩看護師の当たりが強かったから、次の職場でも同じような目に遭うのではないか」「陰口を言われたから、転職先でもいわれるかもしれない」といった不安を抱くことが多いです。

体力的についていけるか不安

看護師の仕事は夜勤や長時間の残業などで、体力的につらいと訴える方が多いのも特徴のひとつです。「1度、夜勤をすると体力がなかなか回復しない」「遅出が終わったばかりなのに、明日は早出の勤務がある」などといった声もあります。

さらに、夜勤だけではなく日勤や早出、遅出の勤務形態にくわえて、委員会活動や休日に研修を受けることもあります。

このような状況であるため、転職を考える際「新しい職場で体力的についていけるか」という不安を抱くのはよくあることです。とくに、年齢を重ねるにつれて、体力の回復が遅くなったと感じることもあり「新しい環境で体力が持つのか」という不安が強くなる傾向にあります。

転職先の環境に馴染めるか不安

看護師が転職を考える際「新しい職場の環境に馴染めるか」という不安を感じることは多いです。

とくに、職場のルールやスタッフとの関係性について心配になりがちです。

新しい環境に早く慣れるためには、積極的なコミュニケーションがガキになります。最初のうちは緊張するかもしれませんが、オープンな姿勢を示すことで、周囲のスタッフも自然と受け入れてくれるでしょう。

スキルや経験不足がないか不安

これまでに経験のない診療科や新しい分野への転職を考える場合、自身のスキルや経験で仕事ができるのか、不安に感じることもあります。

また、転職先でスキルを身につけられるのかと心配になる看護師の方も多いです。

さらに、総合病院や大学病院など規模が大きい職場からの転職であれば期待をかけられたり、即戦力として求められたりする分、プレッシャーになりやすいといった声も聞かれます。

転職先でキャリアアップ・スキルアップできるか不安

転職を検討している方は、転職先でのキャリアアップやスキルアップについて不安を抱きがちです。

なぜなら、病院のホームページや求人票などから情報収集しているものの「自分も成長できるのか」「この研修は自分のキャリアに合っているのか」など考えるためです。

転職する前に看護師の方が感じやすい不安について、さらに詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。

関連記事:看護師が転職で抱えやすい悩みとは?その解決策と職場の選び方を紹介

看護師が転職活動中に不安に感じること

次に、看護師が転職活動中に不安に感じることを紹介します。

  • 履歴書や職務経歴書が書けるか不安
  • 良い求人が見つからない不安
  • 書類選考や面接がうまくいかない不安
  • 現職の勤務と転職活動のスケジュールが合わない不安

それぞれの不安を知っておくと、転職活動をスムーズに進められるでしょう。

履歴書や職務経歴書が書けるか不安

看護師が転職活動をおこなう際に「履歴書や職務書が書けるか不安」という悩みはよくあります。

というのも、大多数はこれまでに勤務先を退職した回数が少なく、履歴書や職務経歴書を書いた経験があまりないためです。厚生労働省の調査によると、看護師の退職回数は次のとおりです。

退職回数割合
0回39.4%
1回26.5%
2回16.0%
3回9.0%
4回3.9%
5回以上3.5%
無回答1.7%

参考: 看護職員就業状況等実態調査結果|厚生労働省 

通常の業務では、看護師は履歴書や職務経歴書を書く機会はありません。

履歴書の書き方やマナーについては下記の記事で詳しく解説しているため、不安を感じている方は参考にしてください。

関連記事:看護師の履歴書の書き方とマナーとは?|ケース別の10選の例文を紹介

良い求人が見つからない不安

転職活動を始めたものの、理想的な求人が見つからないケースもあります。この原因には、次のようなものが考えられます。

  • 情報収集が不足している
  • 転職先に対する条件が多すぎる
  • 新しい職場への期待が大きすぎる

自身が望む条件をすべて満たす求人を探すのは難しいです。そのため、絶対に譲れない条件を2~3つくらいに絞ったうえで、転職活動を進めましょう。

書類選考や面接がうまくいかない不安

看護師が転職活動をする際「書類選考や面接がうまくいかない」という不安はつきものです。

とくに、新しい分野に飛び込むことを考えると、その不安はさらに強くなります。たとえば、未経験分野での実績不足や自分のスキルが新しい職場でどのように評価されるかについて不安に感じることがよくあります。

まず、書類選考を通過するためには、自分の経験やスキルを幅広くアピールすることが重要です。たとえば、患者さまのケアに関する改善策やチームのプロジェクトの成功事例などを詳しく伝えることで、自身がいかに職場へ貢献できるかを伝えられます。

現職の勤務と転職活動のスケジュールが合わない不安

シフト勤務で働く看護師にとって、面接や求人探しの時間を確保することは大変なことです。とくに、シフトが不規則であるため、求人情報を見たり面接の予定を立てたりすることが難しく、時間の調整に苦労する方が多いでしょう。

夜勤明けや休日を利用しての転職活動となるため、身体的にも精神的にも負担となります。

心身の負担が大きいときは、転職を焦って決断したりじっくりと考えられないまま進めたりすることがあるかもしれません。その結果、転職後に「もっと慎重に選べばよかった」と後悔することになりかねません。一度、立ち止まって今の状況をじっくり見直すことも大切です。

看護師が転職後に不安に感じること

ここでは、看護師が転職後に不安に感じることを説明します。

  • 求人の情報と実際の現場の条件が違うという不安
  • 人間関係が良くないと感じる不安
  • 教育制度が整っていない不安

転職後に感じやすい不安を事前に把握しておくことで、後悔のない転職にできるでしょう。

求人の情報と実際の現場の条件が違うという不安

求人情報に魅力を感じて応募しても、働いてみると条件が違うことがあります。

たとえば、充実した教育制度や職場環境をアピールしていても、現場では人手不足が深刻で、人間関係のトラブルがある場合もあります。また、転職先を選ぶときに給与や勤務地に意識が向いてしまい労働環境を確認しなかった結果、転職後に後悔することもあるでしょう。

このように、求人情報と実際の現場のギャップにより、転職を後悔するリスクが高まることがあります。

人間関係が良くないと感じる不安

看護師の転職では、人間関係は非常に重要な要素です。

看護師の方が仕事を進めていくなかで医師やリハビリテーションのスタッフをはじめ、多職種のスタッフと連携する機会が多く、良好な人間関係は円滑な業務には欠かせません。

一方で、人間関係が良くないと感じる場合は、それがストレスとなり、最終的には退職を考えることにもなります。とくに、職場での孤独感や信頼関係の欠如は心理的な負担となり、私生活にも影響するため注意が必要です。

ただし、転職先の人間関係についての情報を入手するのは容易ではありません。そのため、病院見学に行ってスタッフの様子を観察したり、インターンシップで病院の雰囲気を感じたりすることが不可欠です。

教育制度が整っていない不安

看護師が転職後に感じる不安に、教育制度の整備不足が挙げられます。しっかりとした教育制度がない場合、転職先でスムーズに業務をおこなうことが難しくなる可能性があります。

たとえば「患者さまに点滴を投与する」という業務ひとつを見ても、点滴や輸液ポンプを保管している場所や点滴を投与するまでの手順が、病院や施設によって違うことがあります。このように、職場ごとに業務の進め方が異なるため、教育を受けられなければ、業務に慣れるまでに多くの時間がかかり、仕事への不安が増してしまいます。

また、教育や研修の機会が少ない職場では、必要なスキルや知識を身につけることが難しくなり、結果として自分の成長を阻害する恐れがあります。

看護師が転職で抱える不安の対処法7つ

ここでは、転職前や転職活動中、転職後に看護師が感じやすい不安への対処法について解説します。

  • 自己分析する
  • リフレッシュする
  • 転職活動のスケジュールを決める
  • 求人票やホームページで情報収集をおこなう
  • 病院見学やインターンシップに参加する
  • 面接で不明点について質問する
  • 求人サイトを活用する

それぞれの対処法を知って不安を解消し、自身が理想とする転職を実現させましょう。

自己分析する

自己分析は、自分の強みや弱み、キャリアの方向性を理解するための重要なプロセスであり、転職活動にともなう不安を解消する助けとなります。

まずは、過去の経験を振り返って自身の強みや弱みを書き出してみてください。たとえば、過去の業務で達成感を味わった場面や苦労した経験を振り返り、それぞれの場面で発揮したスキルや直面した課題を分析することが大切です。

さらす、自己評価シートや診断ツールを活用すると、自身の特性を客観的に理解しやすくなるため、職場環境や業務内容に求める条件や希望を明らかにすることができます。

また、自己分析は将来のキャリアビジョンを描くことの助けになります。「自分が看護師としてどのように成長したいのか」「どの専門分野で活躍したいのか」を具体的に考えることで、転職の目標が明らかになるでしょう。

リフレッシュする

リフレッシュできると、身体や心がリセットされ冷静に転職活動の状況を見つめ直すことができます。

具体的なリフレッシュの方法は、読書や映画鑑賞、ジョギング、ヨガなど趣味や好きなアクティビティに時間を割くことが挙げられます。とくに、身体を動かすことは、心のリフレッシュに効果が見込めます。

また、友人や家族との時間を大切にすることもおすすめです。気心が知れた人たちと過ごして心が軽くなることで、転職活動中の課題に対して新たな視点を得たり解決策が見つかったりすることもあります。

さらに、リフレッシュすることで自分を見つめ直す時間が得られます。転職活動中は、現職の勤務や転職先の情報収集などにより自分に向き合う時間が限られがちです。

そのため、自分をリセットし、次のステップに向けたエネルギーを充電する時間を得られることで、よりポジティブに転職活動を進められるでしょう。

転職活動のスケジュールを決める

転職活動のスケジュールを設定することで次に何をするべきかが明確になります。また、計画を建てることで、時間を有効に活用できるため、次の項目についてスケジュールを設定し日程を決めましょう。

  • 求人を探す
  • 履歴書や職務経歴書の作成
  • 面接の練習
  • 面接日

それぞれのステップをカレンダーに記入することで、全体像を把握できるため、何をいつおこなうべきか明らかになります。これにより、心に余裕が生まれ不安を軽減できるでしょう。

求人票やホームページで情報収集をおこなう

病院の求人票や公式ホームページで施設の理念や教育制度、職場環境についての情報を得ることができます。これらの情報を把握することは、自身に合う職場かどうかを判断するために重要です。

さらに、SNSや看護師専用の掲示板、レビューサイトを活用することで、実際に働いている看護師の声を聞くことも有効です。

ただし、これらの情報は信ぴょう性に欠け、実情とは異なるケースもあります。情報が偏っていたり、個人的な意見に過ぎなかったりこともあるため、すべてをそのまま信用しないように注意しなければなりません。

そのため、これらの情報は頭の片隅に置く程度として、不安や心配なことについては面接のときに採用担当者に尋ねて解決しましょう。

病院見学やインターンシップに参加する

病院見学やインターンシップに参加することは、実際の仕事の様子を見学できたり、病院内の雰囲気を感じ取れたりするため、転職への不安を軽減する効果的な方法です。

病院見学では、施設の設備や業務フローを実際に目にすることができるため、自身に合った職場かどうかを判断する手助けになります。また、職場のスタッフから話を聞いたり、見学した内容をもとに質問できる機会があったりします。

インターンシップに参加することで、より具体的な業務を体験できます。実際に、看護師の方と一緒に働くことで、仕事内容や求められるスキル、チームとのコミュニケーションの取り方を理解できます。

さらに、先輩看護師や同僚との対話、患者さまとのコミュニケーションの様子などから看護師の雰囲気を知ることができます。

これにより、職場の雰囲気や業務内容について理解が深まり、適性を確認することができるため、転職先に対しての不安が軽減され、自信を持って応募できるでしょう。

面接で不明点について質問する

看護師の転職活動は、新たな職場環境や人間関係、仕事内容など、さまざまな不安がつきものです。

面接は、応募先の病院やクリニックを知るチャンスでもあります。このプロセスは、職場環境に対する不安を解消するきっかけとなります。

具体的には、職場の教育制度やスタッフの雰囲気、残業の有無などホームページでは得られにくい情報を尋ねてみると良いでしょう。

求人サイトを活用する

看護師の方が転職する際に、求人サイトを活用することは不安を軽減するための効果的な方法です。

求人サイトを利用することで、さまざまな情報を効率良く収集でき、自身に合った職場を見つけられます。

職場の雰囲気やスタッフの声など、実際の職場環境に関する情報も得られるため、選択肢が広がるでしょう。

まとめ

看護師が転職を考える際、多くの不安がつきまといます。

職場に転職活動がバレるのではないか、条件に合った場所に転職できるかなど、初めての転職や複数回の経験者問わず、さまざまな不安があるものです。

これらの不安を解消するために、自己分析やスケジュールを管理することが大切です。

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参考サイト・文献

看護職員就業状況等実態調査結果|厚生労働省  

こころもメンテしよう|厚生労働省

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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