看護師に向いているところを面接で回答するときの対応5つ!例文も紹介
「転職の面接で看護師に向いているところを聞かれたらどうしたらいいの?」「看護師に向いているところの回答でうまくアピールしたい」
このように悩んだり不安を感じたりしていませんか。
転職の面接で看護師に向いているところを聞く理由は、応募者が自身を理解しているのか、どんな看護師になりたいと考えているのかなどを採用担当者が知りたいからです。
うまく回答できなければ採用担当者に良い印象が残らず、結果に影響する恐れがあります。
この記事では、看護師に向いているところを聞かれたときに採用担当者に好印象を与えられる対応やその例文を紹介します。この質問への回答の方法に迷っている看護師の方は、ぜひ参考にしてみてください。
看護師に向いているところを面接で回答するときの対応
看護師に向いているところを面接で回答するときの対応について以下の5つを解説します。
- 明るくハキハキと回答する
- ポジティブな内容で回答する
- 1分以内にまとめて回答する
- 臨床の現場でのエピソードを交えて回答する
- 看護師に向いていると思うポイントを具体的に答える
それぞれの対応を知ることで、面接でアピールできるように対策をしましょう。
明るくハキハキと回答する
看護師に向いているところを聞かれた際、採用担当者に好印象を与えるために明るくハキハキと回答することが重要です。
というのも、早口で答えたり声のボリュームが小さかったりすると採用担当者はうまく聞き取れず、悪い印象が残る恐れがあるからです。
姿勢は正して、笑顔で応対しましょう。採用担当者が話をしているときは、あいづちを打ったり頷いたりしてしっかりと話を聞いていることを表現してくださいね。
ポジティブな内容で回答する
採用担当者からの質問には、ポジティブな内容で回答しましょう。
転職するきっかけが現在の職場の待遇への不満や人間関係の悩みなどであった場合でも、そのまま伝えるのは避けた方が良いです。
「また同じ理由で辞めるんじゃないか?」「ストレスに弱い人なのかもしれない」といった印象を与えかねません。
職場への悩みだけではなく、自身の短所や性格についても前向きに回答しましょう。ポジティブな内容で回答した方が、採用担当者は「この人と一緒に働きたい!」「病院でもしっかり働いてくれそう!」と感じられます。
1分以内にまとめて回答する
採用担当者からの指定がなければ、1分以内でまとめて回答しましょう。
ダラダラと回答すると「話をまとめられない」「仕事の要領が悪そう」といった印象を与えるからです。
「採用したらどのように働くのか」「病院にどう貢献してくれるのか」といった視点で採用担当者は判断します。
1分以内でまとめて回答できるように、家族や友人と模擬面接をおこなったり、想定される質問への回答を事前に準備したりしましょう。
臨床の現場でのエピソードを交えて回答する
臨床の現場でのエピソード交えると、オリジナリティーが出てほかの応募者にはない回答となり、採用担当者に自身の魅力が伝わりやすいためおすすめです。
たとえば、以下のような場面を交えると良いでしょう。
- 患者さまへのケアの場面
- 患者さまのご家族と接する場面
- チームで協力した場面
実際の場面を交えて話すことで採用担当者はイメージしやすいです。
応募者だけのエピソードを取り入れて話すと、看護師にやりがいを持っていたり、コミュニケーション能力が高かったりと採用担当者は感じられるため、希望する診療科目で働けるでしょう。
看護師に向いているポイントを具体的に答える
看護師に向いていると感じるポイントはそれぞれです。
- 患者さまによく感謝される
- 患者さまのご家族に寄り添える
- 新人看護師への教育がスムーズにできる
- 多職種とのかけ橋になりチームワークができる
こういった点を話すことで、応募者にしかない特徴を伝えられるため採用されやすいでしょう。
看護師に向いていないところを面接で回答するときの対応
一方で、看護師に向いていないところを聞かれるときもあります。
- 人間関係がうまくいかない
- 学生時代の経験で向いていない
- 気持ちの切り替えが得意ではない
向いていないところのみを伝えると、採用担当者にはネガティブな印象が残ります。向いていないところにどのように対応するのか、どう改善するのかなども合わせて回答しましょう。
人間関係がうまくいかないことを回答する
看護師長との関係や後輩の看護師との関係のほかに、医師やセラピストとの関係などで人間関係がうまくいかず看護師に向いていないと感じる場合があります。
ただし、看護師の方はチーム体制で患者さまのケアをおこなうため、職場内での人間関係は重要です。人間関係がうまくいかないことをそのまま伝えると「協力してケアを進められないかも」「チームで話し合いがスムーズにできなさそう」と採用担当者に思われる可能性があります。
そのため、積極的にコミュニケーションを取ったり、信頼されるようにチームメンバーに真摯に向き合ったりなど、人間関係を改善できるようにしたエピソードも加えましょう。
学生時代の経験で向いていないと感じたことを回答する
学生時代の講義や実習から看護師に向いていないと感じたこともあるでしょう。
しかし、この経験だけを伝えると、採用担当者に「看護師になった今でも学生時代の課題を解決できない」と思われ採用されないかもしれません。
看護師になってどのように改善したのか、どのように解決しているのかなど現在の取り組みも合わせて回答しましょう。
気持ちの切り替えが得意ではないことを回答する
看護師に向いていないと感じる理由のひとつに、気持ちの切り替えが得意ではないことが挙げられます。
医療労働の調査によると、メンタル不調者がいる職場で働いている看護師の方は全体の40.6%を占めます。
看護師の方は、患者さまが亡くなったりミスをしたり、上司から叱責されたりなど気持ちが沈む場面が多く、これらを原因として心の不調を訴えるケースが多いです。
「ストレスの緩和のためにしていること」「うまく切り替える方法」などを説明できると、ストレスに向き合いながら業務に取り組める姿がイメージでき、採用担当者が一緒に働く姿を想像しやすいでしょう。
ただし、メンタル不調があるときに無理をすると、さらに状況が悪くなる恐れがあるため注意してください。相談できる相手がいたらまずは、SOSを出すこと、もしくは専門機関に相談することも大切です。下記の記事では、看護師の方で辞めたいと思ったときの対処法を詳しく紹介しています。
関連記事:看護師に向いてないのはどんな人?辞めたいと思ったときはどうする?
看護師に向いているところを面接で回答するときの例文
実際に、看護師に向いているところを面接でアピールするためには、以下のような例文で回答すると良いでしょう。5つの例文を用意しました。
- 責任感が強いことを示す例文
- 向上心があることを伝える例文
- 観察力があることを強調する例文
- 体力があることをアピールする例文
- 精神的にタフであることを主張する例文
それぞれをみていきましょう。
責任感が強いことを示す例文
私は、前職では集中治療室で勤務をしていました。この環境では、患者さまの状態が急変することが多く、迅速かつ正確な対応が求められます。急患が運ばれてきた際、看護師の中で私は経験年数が長かったため、リーダーシップを取ることがよくありました。患者さまの状態を迅速に評価し、後輩の看護師に適切な処置を指示することで、無事に危機を乗り越えられました。この経験を通じて、責任を持って業務を遂行することの重要性を再確認しました。今後もこの責任感を持って、貴院で質の高い看護を提供していきたいと考えています。 |
向上心があることを伝える例文
私は常に自分のスキルを向上できるように努めています。前職では、新しい看護技術や知識を積極的に学ぶために、最低でも月に一度は研修やセミナーに参加していました。特に、感染管理の専門知識を深めるために認定資格を取得し、病院内の感染対策チームの一員として活動しました。その結果、院内感染の発生率の減少に貢献できました。今後も自己研鑽を続け最新の医療情報を取り入れながらキャリアアップを続けます。貴院のケアの質向上に貢献していきたいと考えています。 |
観察力があることを強調する例文
私には患者さまのわずかな変化にも気づく観察力があります。前職の循環器内科では、夜勤中に患者さまの表情が普段とは違うことに気づきました。すぐにバイタルサインをチェックし、異常な数値を発見したため、早急に医師に報告しました。その結果、初期段階で症状を見つけることができ、迅速な治療により患者さまの回復を早めることができました。この経験を通じて、観察力の重要性を再認識し、常に患者さまの状態を細かくチェックすることを心掛けています。貴院でもこの観察力を活かして、患者さまに寄り添ったケアを提供したいと考えています。 |
体力があることをアピールする例文
看護師の仕事は体力が必要とされる場面が多いですが、私はその点が長所です。前職では、忙しい急性期病棟で勤務していました。特に夜勤が続くシフトでは、患者さまの急変対応や移動介助など、身体的にハードな業務が多くありました。そんな中でも、定期的な運動とバランスの取れた食事を心掛けることで、常に体調を万全に保つことができました。また、長時間の勤務後でも疲れを感じさせずに業務を遂行できる体力があると自負しています。貴院でも、この体力を活かして忙しい環境でも安定した看護を提供していきたいと考えています。 |
精神的にタフであることを主張する例文
看護師の仕事は精神的に厳しい場面が多いですが、私はその点で強みを持っています。前職の訪問看護ステーションでは、ひとりで対応する大変さや困難さを知ることができました。また、チームで協同することでより一層ケアの質向上に寄与することも学びになりました。一方で、利用者さまのご自宅という環境における、常に高い精神的な強さが必要とされました。特に、利用者さまの体調が悪いときには、落ち着いて対応することで異常の早期発見、早期治療につなげられました。この経験を通じて、どんなにプレッシャーのかかる状況でも冷静に対応できる自信を得ました。また、日常的にストレス管理のためにメンタルヘルスのケアを行い、心のバランスを保つことを心掛けています。貴院でもこの精神的なタフさを活かして、どんな状況でも質の高い看護を提供していきたいと考えています。 |
看護師の転職での面接を成功させるポイント
看護師の転職での面接を成功させるためには、以下の3つのポイントを押さえておくことが重要です。
- 応募先の病院や施設などをよく調べておく
- 服装や身だしなみを整える
- 質問に対する回答をイメージしておく
このポイントを押さえることで、質問されるときに、スムーズに回答でき、良い印象を与えられるでしょう。
面接でよくある質問やその回答方法については、下記の記事で詳しく解説しています。回答方法や採用担当者にアピールする方法が分からず悩んでいる看護師の方へ参考になれば幸いです。
まとめ
看護師に向いているところを面接で聞かれたときに、うまく回答できなければ採用担当者の印象に残らず採用されない恐れがあります。
明るくハキハキと回答したり、臨床の現場でのエピソードを加えられたりすると採用担当者に伝わりやすくなります。
面接は非常に緊張する場です。
対策をしておくことで、気持ちに余裕が生まれ、自分らしい回答をすることができるでしょう。
あなたの採用面接が成功するよう、応援しています。
参考サイト・文献
「NsPace Career ナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「NsPace Career」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。