慢性腎臓病療養指導看護師になるには?受験資格と認定までの流れを解説

公開日:2026/10/15 更新日:2026/10/15
慢性腎臓病療養指導看護師になるには?受験資格と認定までの流れを解説

「慢性腎臓病(CKD)看護の経験を活かせる資格取得を検討したい」「資格を取りたいけれど、教育機関に通う時間まではつくれない」

こうした思いから、慢性腎臓病療養指導看護師(CKDLN)に興味を持つ看護師もいるかもしれません。CKDLNは、日本腎不全看護学会など6学会合同で認定する、看護師だけを対象とした資格です。

この記事では、CKDLNの役割や似た資格との違い、受験資格から認定までの流れ、取得のメリットをまとめました。自分の経験が要件を満たしているかどうかが分かり、CKD看護の専門性を形にする準備を具体的に進められるでしょう。

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慢性腎臓病療養指導看護師(CKDLN)とは

慢性腎臓病療養指導看護師(CKDLN/Chronic Kidney Disease Leading Nurse)は、慢性腎臓病をもつ患者さまとご家族の療養生活を専門的に支援する、看護師を対象とした認定資格です。

平成15年度に「透析療法指導看護師」として導入され、平成29年度に現在の名称へ変更されました。現在は、日本腎不全看護学会と日本透析医学会・日本腎臓学会・日本移植学会・日本泌尿器科学会・日本腹膜透析医学会による6学会合同認定で、慢性腎臓病看護の現場における看護ケアの質の向上を目的としています。

在籍者数は954名(2025年8月31日時点)で、都道府県別で最も多いのは愛知県の106名で、次いで東京都77名、大阪府60名、福岡県56名と、地域によって人数に差があります。これまでの累計合格者は、第21回までで2,380名です。

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慢性腎臓病療養指導看護師に求められる4つの役割

慢性腎臓病療養指導看護師は、専門的な看護実践に加えて、指導・教育の役割も担います。日本腎不全看護学会が定めている役割は、次の4つです。

  • 患者さまとご家族の療養生活を支援する
  • 他職種と連携して支援する
  • 看護職への教育的活動に取り組む
  • ネットワークづくりといった社会的活動に取り組む

目の前の患者さまへのかかわりから、院内のスタッフ教育、地域でのつながりづくりまで、役割の範囲は幅広くあります。それぞれ具体的な場面とあわせて紹介します。

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1. 患者さまとご家族の療養生活を支援する

専門的な知識と技術を用いて、食事療法や服薬管理、合併症の予防などを支援します。慢性腎臓病は長く付き合っていく病気であるため、患者さまが無理なく続けられる方法を一緒に考えるかかわりが中心です。

たとえば、保存期CKDの外来では、腎機能の検査値と普段の食事内容を患者さまと一緒に振り返り、続けられそうな減塩の工夫を話し合って決める場面があります。ご家族が食事を用意している場合は、ご家族も交えて取り組み方を考えることもあるでしょう。

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2. 他職種と連携して支援する

慢性腎臓病の療養支援は、看護師だけで完結するものではありません。医師・管理栄養士・医療ソーシャルワーカーなど他職種と情報を共有し、患者さまの療養支援の方針を組み立てることも、慢性腎臓病療養指導看護師の役割の1つです。

地域によっては、他職種連携をテーマにしたワークショップや交流集会を企画しているところもあります。職種ごとの視点を持ち寄ることで、患者さまの生活に合った支援を考えやすくなります。

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3. 看護職への教育的活動に取り組む

院内研修や勉強会を通じて、腎臓看護の知識をほかのスタッフへ広げる活動も含まれます。資格を持つ看護師だけでなく、周囲のスタッフの看護スキルやかかわり方も底上げしていく役割です。

実際に、新人教育や病棟看護師への指導、院内での勉強会の開催にかかわっている慢性腎臓病療養指導看護師もいます。自分の担当部署にとどまらず、院内全体の腎臓看護の質を良くしていく立場と言えるでしょう。

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4. ネットワークづくりといった社会的活動に取り組む

CKDLN同士のつながりをつくり、地域や学会のセミナー活動に参加することも求められています。慢性腎臓病療養指導看護師が地域単位で定期的に事例検討会を開き、院外の参加者同士で日々の看護を振り返る場を設けている例もあります。

都道府県や地区単位でネットワークを広げる方法の1つが、メーリングリストやオンラインのグループを使った情報交換です。同じ資格を持つ仲間と悩みや工夫を共有できる場は、所属施設に資格保有者が少ない場合の支えにもなります。

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腎臓病療養指導士・腎不全看護認定看護師との違い

慢性腎臓病療養指導看護師には、名前や領域の似た資格がいくつかあります。ここではおもな3つの資格を、認定団体や対象職種、取得要件で整理しました。

資格名認定団体対象職種おもな要件
慢性腎臓病療養指導看護師 (CKDLN)日本腎不全看護学会を含む6学会合同看護師学会正会員歴3年以上
実務経験5年以上
認定ポイント
事例報告
試験
腎臓病療養指導士日本腎臓病協会(関連学会・団体と共同運営)看護師
保健師
管理栄養士
薬剤師
基礎資格の取得後3年以上
認定のための講習会の受講(5年以内)
腎臓病の療養指導業務の経験(過去10年以内に通算2年以上かつ1000時間以上)
症例要約の提出
認定試験の合格
腎不全看護認定看護師日本看護協会看護師実務経験5年以上(うち3年以上は認定看護分野)
教育課程(B課程)の修了
認定審査

3資格はいずれも腎臓病の患者さまへの看護・指導にかかわりますが、対象職種と取得までの道筋が異なります。それぞれの違いを紹介します。

関連記事:看護師がスキルアップできる資格一覧25選!プラスの資格を取るメリット

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腎臓病療養指導士との違い

腎臓病療養指導士としてのおもな目的は、標準的なCKDの保存療法を現場に普及させることです。看護師だけでなく保健師、管理栄養士、薬剤師が対象で、職種を横断してCKD療養指導の基本知識を身につけることをねらいとしています。

一方、慢性腎臓病療養指導看護師は看護師のみが対象で、慢性腎臓病看護の実践を積み重ねてきたことを認定する資格です。求められるのは、患者さまの療養生活を支える看護の専門性そのものです。

取得までの道筋も異なります。腎臓病療養指導士は、療養指導の実務経験を満たしたうえで講習会を受講し、症例要約を提出して認定試験を受けます。慢性腎臓病療養指導看護師は、学会の正会員歴3年と実務経験に加え、認定ポイントと事例報告を数年かけて積み上げます。更新は、どちらも5年ごとです。

なお、腎臓病療養指導士の資格認定は、CKDLNの受験に必要な認定ポイント(30ポイント)のうち、10ポイントとして算入されます。先に腎臓病療養指導士を取得し、その分を受験ポイントに充てる進み方もあります。

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腎不全看護認定看護師との違い

腎不全看護認定看護師は、日本看護協会の認定看護師制度の一分野です。認定看護師の認定試験を受験するためには、認定看護師教育機関において A課程(600時間以上)、あるいはB課程(800時間程度)を修了する必要があります。教育課程は一定期間にわたるため、勤務先との調整が必要です。教育機関によって開講形態が異なるため、最新の募集要項を確認しましょう。 なお、 A課程の認定教育は2026年度をもって終了、認定審査は、2029年度までとなっています。

     教育課程を開講している教育機関は限られているため、通学先の選択肢は広くありません。

これに対してCKDLNは教育機関への通学がなく、実務経験や学会活動、事例報告を積み上げて申請する仕組みです。今の働き方を大きく変えずに準備を進めやすい点が、大きな違いと言えます。

関連記事:腎不全看護認定看護師(透析看護認定看護師)とは?条件や取得方法、難易度を解説

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慢性腎臓病療養指導看護師になるには?申請から認定までの流れ

慢性腎臓病療養指導看護師は、実務経験や学会活動を積み上げることで、受験できる資格です。申請から結果通知までの一連の流れを整理すると、次のとおりです。

  • 受験資格を満たしているか確認する
  • 認定ポイントを30ポイント貯める
  • 事例報告を作成する
  • 申請期間内に手続きと支払いを済ませる
  • CBT方式の試験を受け、合格後に登録する

このうち認定ポイントと事例報告については、受験資格を満たすまでに年単位の時間がかかります。受験したい年から逆算して、早めに着手しておくと安心です。5つのステップを順番に解説します。

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1. 受験資格を満たしているか確認する

慢性腎臓病療養指導看護師の受験資格は、次の6つをすべて満たす必要があります。

  • 日本国の看護師免許を保有している(准看護師は不可)
  • 日本腎不全看護学会の正会員歴が通算3年以上ある(年会費を3回以上納入)
  • 慢性腎臓病看護領域の実務経験が通算3年以上ある
  • 看護実務経験が通算5年以上ある(3.を含む)
  • 慢性腎臓病領域の看護実践に関する事例報告を1事例提出する
  • 認定ポイントが30ポイント以上ある

慢性腎臓病看護領域の実務経験は、病院やクリニックだけでなく、訪問看護ステーションや保健所、教育機関なども対象です。常勤・非常勤の別や勤務時間数は問われず、腎センターや血液透析施設といった専門領域への所属も必須ではありません。

受験資格の判定基準日は、学会の年度末にあたる8月31日です。申請自体は年明けにおこないますが、実務経験や会員歴の年数はこの8月31日時点で判定されるため、前年の夏ごろには要件を満たしているか確認しておきましょう。なお、准看護師として働いた期間は、看護実務5年にも慢性腎臓病看護領域3年にも算入できません。海外での実務経験については、算入が認められています。

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2. 認定ポイントを30ポイント貯める

受験資格に必要な認定ポイントは、学会や研修への参加を通じて積み上げていきます。ポイントの対象となる活動は多岐にわたります。代表的なものは次のとおりです。

活動の例ポイント
日本腎不全看護学会の学術集会に参加12ポイント
日本腎不全看護学会の学術集会で筆頭発表12ポイント
関連学会の学術集会に参加8ポイント
都道府県・地区単位のCKDLNセミナーに参加6ポイント
参考:認定ポイント一覧 2025年度版 日本腎不全看護学会

たとえば、日本腎不全看護学会の学術集会に2回参加すると24ポイント、これに関連学会への参加(8ポイント)を加えると、合計32ポイントで要件の30ポイントに届きます。ほかにも対象となる活動があるため、詳細は学会の認定ポイント一覧で確認してみてください。

ポイントには有効期限があり、認められるのは5年以内に取得したもののみです。また、取得の証拠として、活動名や開催日、本人氏名などが明記された証明資料が必要です。不備があると審査の対象外となるため、参加の際に受け取った資料は、申請まで大切に保管しておきましょう。

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3. 事例報告を作成する

受験資格に必要な事例報告は、慢性腎臓病領域での自分の看護実践をまとめるものです。対象となるのは、保存期・血液透析・腹膜透析・腎移植領域です。

事例報告の分量は4,000〜6,000字と定められており、不足していても超過していても審査の対象外となります。書き上げたあとは、字数の確認が必須です。

文字数以外にも細かな書式の規定があります。学会指定の様式をそのまま使うことに加え、用紙や文字数・行数の設定、数字や見出しの書き方まで決められているため、規定を確認しながら書き進める必要があります。

また、 患者さまの情報を扱うため、個人が特定されない書き方も欠かせません。施設名や氏名は記号に置き換え、倫理的に配慮した記述であることを報告のなかで明示します。書き始める前に、学会の「事例報告の書き方」で最新の様式と規定を確認してください。

まとめる対象は、患者さまへの看護実践に限りません。人材育成や業務改善にかかわる立場であれば、看護管理事例として提出できます。日々の実践のなかから振り返りたい事例を早めに選んでおくと、取りかかりやすくなるでしょう。

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4. 申請期間内に手続きと支払いを済ませる

受験資格・認定ポイント・事例報告がそろったら、申請期間内に手続きを完了させます。第23回の申請受付は、2026年1月6日正午から1月16日9時までの10日間ほどでした。申請期間の延長や例外は設けられていないため、余裕を持って準備しておくと安心です。

申請期間中に、審査料30,000円をシステムからクレジット決済で支払います。申請書類の記載に不備があると、審査に通らない可能性もあるため、提出前に要項と照らし合わせておきましょう。

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5. CBT方式の試験を受け、合格後に登録する

受験資格審査の結果はメールで通知されます。試験方式はCBT(Computer Based Testing)で、試験時間は120分です。CBTは各地のテストセンターで実施され、都合の良い会場を選んで受験できることが特徴です。

試験の合否はメールで通知され、合格した場合は登録料10,000円の決済が必要です。決済の確認後、認定証が発行されます。

ここまでにかかる費用を合計すると、正会員歴3年分の年会費30,000円(年会費10,000円を3年分)、審査料30,000円、登録料10,000円で、最低でも70,000円ほどです。学会参加費や交通費は別途必要になるため、余裕をもって見積もっておきましょう。

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慢性腎臓病療養指導看護師の難易度

慢性腎臓病療養指導看護師の受験者数・合格者数・合格率は、学会の公式サイトや審査要項に掲載されていません(2026年9月時点)。

正会員歴3年、看護実務5年、慢性腎臓病看護領域3年、認定ポイント30、事例報告1事例と、複数年をかけて積み上げる要件そのものが、実質的なハードルの1つになっています。出願に至るまでの準備に、相応の時間と労力を要する資格と言えます。

  • 過去問は公表されているか
  • どのように勉強を進めれば良いか

対策の立てやすさにかかわる部分なので、上記を順番に見ていきましょう。

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過去問は公表されている?

過去問題は、学会のFAQで「公表していません」と明記されています。出題範囲は、学会が指定する次の2冊です(2026年9月時点)。

  • 『慢性腎臓病看護 第6版』(日本腎不全看護学会編集・医学書院/2021年10月発行)
  • 『CKD診療ガイド2024』(日本腎臓学会編集・東京医学社/2024年7月発行)

過去問を探すよりも、指定書籍の読み込みと日々の実践の振り返りを対策の中心にするのが現実的です。

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勉強方法の考え方

勉強の軸になるのは『慢性腎臓病看護 第6版』です。第1章には23の実践事例が収載されており、学会も事例報告を書く際の参考として案内しています。書籍を読み込みながら日々の実践を振り返ることで、試験対策と事例報告の準備を同時に進められます。

また、都道府県・地区単位のCKDLNセミナーのうち、2時間以上の事例検討会を含むものは、認定ポイントの対象です。セミナーでほかの看護師の事例に触れながら、ポイントの取得と学習を兼ねられます。

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慢性腎臓病療養指導看護師を取得する4つのメリット

慢性腎臓病療養指導看護師の取得には、数年単位の準備が必要です。ここでは、その先にある4つのメリットを紹介します。

  • 保存期から透析導入期まで一貫して患者さまを支援できる
  • 多職種チームのなかで腎臓看護の相談役になれる
  • 外来・在宅でも専門性を活かしやすくなる    
  • 転職活動で専門性と学ぶ意欲をアピールできる

日々の看護が変わるメリットから、キャリア形成にかかわるところまで、順に紹介します。

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保存期から透析導入期まで一貫して患者さまを支援できる

受験に向けて慢性腎臓病看護の全体像を体系的に学び直すことで、食事や服薬のセルフマネジメント支援、合併症の予防などを、専門的な視点で組み立てるスキルが身につきます。身につけた知識を土台に、患者さまへの説明にも自信を持って臨みやすくなるでしょう。

たとえば、保存期では検査値と食事内容を照らし合わせながら生活指導をおこないます。透析導入期に近づくと、血液透析・腹膜透析・腎移植など、治療法の選択にかかわる意思決定支援が必要です。慢性腎臓病療養指導看護師は、治療の段階を横断して学んだ知識をもとに、一貫した視点で患者さまの意思決定を支えられます。

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多職種チームのなかで腎臓看護の相談役になれる

慢性腎臓病療養指導看護師は、多職種カンファレンスや退院前の話し合いの場で、療養指導の視点から方針づくりにかかわります。

たとえば、食事療法の進み具合や透析導入のタイミングについて、医師や管理栄養士、薬剤師と方針をすり合わせる場面が挙げられます。

資格を取得することで、病棟や外来のスタッフから、生活指導の進め方や透析導入期の不安へのかかわり方について相談を受ける機会も増えるでしょう。 CKDの進行や透析導入のリスクを踏まえた療養支援に、より深くかかわれます。

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外来・在宅でも専門性を活かしやすくなる    

慢性腎臓病療養指導看護師の資格取得で学んだことは、透析室に限らず、CKD看護に携わる現場であれば役に立つ知識です。慢性腎臓病の療養支援は、退院後も在宅での生活のなかで続いていきます。

実際に、慢性腎臓病療養指導看護師は、病棟や外来、訪問看護など、さまざまな現場で活動しています。部署異動や転職があっても、専門性を軸にした仕事を担いやすいでしょう。

関連記事:透析看護師に資格は必要?働くまでの流れとおすすめの資格一覧と解説

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転職活動で専門性と学ぶ意欲をアピールできる

CKDLNの取得には、学会正会員歴3年、認定ポイント30、事例報告と、複数年にわたる準備が欠かせません。この積み重ねは、腎臓看護に継続して向き合ってきた姿勢そのものの裏づけとなります。

腎臓内科・透析領域や、CKD看護に力を入れている施設への転職では、学習意欲を伝える材料として資格を活かせます。書類選考や面接で「専門性を高めるために継続して努力してきた」ことを、具体的に伝えやすくなる点も強みです。

なお、資格手当や待遇への反映は施設によって差があるため、勤務先や求人票で確認しておきましょう。

訪問看護で資格を活かしたい方は、訪問看護に特化した求人サイト「ナスキャリ(NsPace Career)」を活用するのも選択肢の1つです。訪問看護にまつわる情報収集にも役立つため、興味のある方はのぞいてみてください。

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慢性腎臓病療養指導看護師はどんな人におすすめ?

慢性腎臓病療養指導看護師は、次のような看護師に適した     資格です。

  • 慢性腎臓病の患者さまの療養生活支援の専門性を身につけたい人
  • 治療の段階をまたいで慢性腎臓病患者さまにかかわっていきたい人
  • 透析室に限らず、外来や慢性期病棟、訪問看護でCKDの患者さまにかかわっている人
  • チームのなかで腎臓看護の相談役を目指したい人

いずれも、患者さまの療養生活に長く、深くかかわりたい思いが土台にある人と言えます。

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慢性腎臓病療養指導看護師に関するよくある質問

慢性腎臓病療養指導看護師の取得を検討している方から、寄せられやすい質問に回答します。

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Q1.資格を取ると診療報酬や給料に影響しますか?

資格そのものが、診療報酬の加算に直接結びつくとは限りません。令和6年度の診療報酬改定で、慢性腎臓病透析予防指導管理料が新設されました。この施設基準では、慢性腎臓病の指導経験が十分な専任の医師、看護師(または保健師)、管理栄養士の配置が求められていますが、学会認定資格の保有そのものは要件になっていません。

給料についても、資格手当の有無や金額、担当業務への反映は施設によって異なります。取得後の評価を知りたい場合は、勤務先の評価制度や求人票で確認してみてください。

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Q2.資格の更新は必要ですか?

必要です。認定の有効期間は5年間で、5年ごとに更新審査を受けます。更新には、以下が求められます。

  • 継続して正会員であること
  • 5年間で通算3年以上の実務従事
  • 5年間に1回以上の筆頭発表
  • 事例報告1例
  • 認定ポイント70以上
  • 指定要件を満たす研修の受講

費用は審査料30,000円と登録料20,000円です。

年会費の未納で会員資格が途切れると、その時点で資格を失い、あとから遡って納入しても更新申請はできません。病気・産休育休・介護・進学・海外在留などやむを得ない理由がある場合は、1年ごとの申請により、最長3年まで審査申請を延長できます。

更新は「再々更新」(3回目の更新)をもって終了する制度ですが、更新できなかった場合に対応する「CKDLN再認定」制度も設けられています。

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Q3.透析室以外で働いていても受験できますか?

受験できます。受験資格の「慢性腎臓病看護領域の実務経験」は、腎センターや血液透析施設での勤務に限定されていません。保存期CKDの外来、腹膜透析、腎移植、訪問看護など、慢性腎臓病の患者さまの療養生活支援にかかわる経験が対象です。

自分の配置が該当するか判断に迷う場合は、申請前に学会へ確認しておくと安心です。

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Q4.働きながらでも資格取得はできますか?

働きながらの資格取得は可能です。慢性腎臓病療養指導看護師は教育機関への通学がないため、勤務を続けながら準備を進められます。

ただし、正会員歴3年に加え、認定ポイントの確保にも計画的な取り組みが必要です。受験を考え始めた段階で早めに学会へ入会し、学術集会への参加時期や事例報告に取りかかる時期を、受験したい年から逆算して計画しておきましょう。

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Q5.取得前に確認したい職場環境は?

取得前に確認しておきたいのは、費用面の補助・事例に使える現場経験・勤務調整のしやすさの3点です。

受験までには年会費・審査料・登録料の負担が発生するため、学会参加費や資格取得費用の補助があると、安心して準備を進めやすくなります。また、事例報告の対象は慢性腎臓病患者さまへの看護実践です。継続してかかわれる部署であれば、事例を選びやすくなります。

受験のための休暇取得や勤務調整ができるかどうかによっても、準備の負担は変わってきます。医療機関のなかには、働きながらの資格取得に協力する姿勢を示しているところもあるため、まずは所属先の上司に相談してみましょう。

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慢性腎臓病療養指導看護師で、CKD看護に根拠と自信を持とう

慢性腎臓病療養指導看護師は、日々の看護実践と学会での学びを数年かけて積み重ねて取得する資格です。準備の過程で慢性腎臓病看護を体系的に学び直すことが、患者さまへの療養指導に根拠をもたらします。

慢性腎臓病患者さまの長い療養生活に寄り添う看護を深めていきたいなら、資格の取得でその力を裏づけられます。まずは、自分の会員歴や実務経験が要件にどれだけ近づいているかを確認してみてください。

<参考サイト・文献>

CKDLNとは|一般社団法人日本腎不全看護学会

受験資格・申請手続き|一般社団法人日本腎不全看護学会

第23回慢性腎臓病療養指導看護師(CKDLN)認定審査要項|一般社団法人日本腎不全看護学会

日本腎不全看護学会認定ポイント一覧 2025年度版|一般社団法人日本腎不全看護学会

第18回慢性腎臓病療養指導看護師(CKDLN)更新審査要項|一般社団法人日本腎不全看護学会

会員状況(正会員:都道府県別)一覧 2025年8月31日現在|一般社団法人日本腎不全看護学会

腎臓病療養指導士について|NPO法人日本腎臓病協会

認定看護師|公益社団法人日本看護協会

特掲診療料の施設基準等|厚生労働省

令和6年度診療報酬改定の概要【外来】|厚生労働省

監修:飛鳥馬 沙耶(あすま さや)/訪問看護ステーション 管理者
HCU・高度急性期病棟にて約6年間、循環器・心臓外科・脳外科領域を中心とした急性期看護に従事。2023年より訪問看護ステーションの管理者として、在宅医療の現場に携わる。専門領域は、訪問看護・在宅医療、急性期看護。

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記事投稿者プロフィール画像 ナスキャリナビ編集部

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