在宅ケア認定看護師になるには?資格取得の流れと必要な費用、メリットを解説

公開日:2026/06/03 更新日:2026/06/03
在宅ケア認定看護師になるには?資格取得の流れと必要な費用、メリットを解説

少子高齢化が進み、住み慣れた自宅で最期を迎えたいと願う利用者さまが増える中、注目されている資格の1つが「在宅ケア認定看護師」です。

在宅ケア認定看護師は退院支援や在宅移行、医療依存度の高いケアを通して、利用者さまが地域で安心して暮らし続けるようにサポートします。

この記事では、在宅ケア認定看護師の役割や資格取得にかかる費用、2026年度の最新の学校情報などキャリアアップを目指す看護師が知っておくべき情報を解説します。制度を正しく理解し、自分に合ったキャリアアップを描けるようになるはずです。

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在宅ケア認定看護師とは?

在宅ケア認定看護師とは、在宅で療養する利用者さまとご家族を支えるための日本看護協会が認定する資格です。訪問看護認定看護師と呼ばれていた資格は、新制度への移行に伴う分野再編により「在宅ケア認定看護師」へ再編されました。ここでは、役割と仕事内容などを解説します。

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在宅ケア認定看護師の役割と仕事内容

在宅ケア認定看護師の役割は、「実践・指導・相談」の3つです。地域医療のスペシャリストとして、現場で高度な判断を担います。

具体的な仕事内容は、人工呼吸器や胃ろうなどの医療管理が必要な利用者さまへのケア、看取りを見据えたご家族への心理的サポート、他職種への指導などが挙げられます。

住み慣れた家で最期まで過ごしたいというニーズが増えており、地域包括ケアシステムの要として欠かせない存在です。

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在宅ケア認定看護師として登録されている人数と活躍している場所

日本看護協会によると、在宅ケア認定看護師(B課程)は2025年12月時点で139名です。新制度のため登録者数は少ない傾向ですが、その分、地域からの需要は高い状況です。

また、活躍の場は訪問看護ステーション(88名)、病院(40名)と訪問看護ステーションが中心となっています。訪問看護ステーションの管理者として現場を牽引したり、病院の退院支援センターで地域と病院をつなぐ役割を担ったりするケースが増えています。

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在宅ケア認定看護師になるには?

在宅ケア認定看護師になるには、5年以上の実務経験を積んだ後、指定の教育機関で約1年間の研修を修了し、認定審査に合格する必要があります。

  • 在宅ケア認定看護師になるまでの流れと受験資格
  • 在宅ケア認定看護師の教育機関一覧と研修内容
  • 在宅ケア認定看護師の試験内容と合格率
  • 認定看護師制度の変更点

ここでは、合格率や教育機関の情報など詳しく解説します。

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在宅ケア認定看護師になるまでの流れと受験資格

在宅ケア認定看護師になるには、通算5年以上の実務経験を積んだ後、指定の教育機関を修了する必要があります。

ステップ流れポイント
ステップ1実務経験看護師免許を取得した後、通算5年以上の実務経験(うち3年以上は在宅ケア分野)
ステップ2教育機関に入学  日本看護協会指定の教育機関の入学試験に合格(筆記試験、小論文、面接など)
ステップ3講義・実習  特定行為研修を含む教育課程(講義や臨地実習)で専門知識を習得
ステップ4認定審査(試験)に合格認定審査(筆記試験)に合格
ステップ5認定登録所定の手続きをおこない登録
参考:認定看護師|日本看護協会

この流れを把握することで、どのような準備をすべきかが見えてきます。短期間で取得できる資格ではありませんが、順序立てて準備を進めることで、キャリアアップを目指すことが可能です。

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在宅ケア認定看護師の教育機関一覧と研修内容

2026年4月時点で、在宅ケア認定看護師の教育機関は徳島大学大学院医歯薬学研究部看護リカレント教育センター(定員数:10名)です。

研修内容は、在宅に特徴的な病態の理解や医療処置、家族支援などです。教育機関の開講状況やカリキュラムは年度によって変わるため、日本看護協会のホームページで最新情報を確認するようにしましょう。

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在宅ケア認定看護師の試験内容と合格率

認定審査はマークシート形式の筆記試験です。合格率は公表されていませんが、高い水準で推移しているとされています。

これは試験が簡単なわけではなく、厳しい教育課程を修了した人が受験するためです。講義と実習を丁寧に復習することが合格につながります。

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認定看護師制度の変更点

現在の認定看護師制度は、これまでのA課程から特定行為研修が組み込まれた新制度(B課程)へ移行しています。

B課程では、呼吸器管理や創傷管理などを医師の手順書にもとづき実施できるようになり、業務の幅が広がります。ただし、研修修了後すぐに特定行為をおこなえるわけではない点に注意が必要です。

現場で実施するには、管理規定の整備や組織内での承認システムといった受け入れ体制が整っていることが前提となります。実際の現場からは、資格を取得しても特定行為が実施できないといった声も聞かれるため、事前の確認が重要です。

関連記事:認定看護師になるには?条件や取得までの流れ、資格取得によるメリットも解説

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在宅ケア認定看護師になるために必要な費用と期間

資格取得にかかる費用は約115万円、期間は約2年が目安です。負担を軽減する公的支援制度もあるため確認しておきましょう。

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必要な費用

在宅ケア認定看護師の資格取得に必要な費用は、検定料や授業料を合わせて約115万円です。徳島大学の教育課程を例に、その内訳を詳しく見ていきましょう。

費用の内訳目安
検定料5万5,000円
入学金5万5,000円
授業料99万円
認定審査料5万1,700円
合計115万1,700円
参考:認定看護師教育課程|徳島大学大学院医歯薬学研究部看護リカレント教育センター認定看護師|日本看護協会

上記の学費に加えて、特定行為研修の実習料や教科書代がかかり、遠方から通う場合は宿泊費や交通費も必要です。なお、日本看護協会の認定看護師教育課程奨学金の活用を検討すると、費用の負担を抑えられる可能性があります。

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必要な期間

教育機関への入学から認定登録が完了するまで、約2年間かかります。

講義と実習を含むカリキュラムを4月から翌年3月までの約1年間受講し、その後に認定試験を受けます。学習に専念する期間が必要になるため、職場のサポートやご家族の協力が重要です。

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在宅ケア認定看護師の年収とキャリア

在宅ケア認定看護師の資格を取得することで、年収アップやキャリアの幅が広がります。

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在宅ケア認定看護師の平均年収

在宅ケア認定看護師の年収は600~700万円が目安になります。日本看護協会の調査による次の平均月収に、賞与2〜4ヶ月分を加算したものです。

  • A課程の訪問看護認定看護師:44万4,993円
  • B課程の在宅ケア認定看護師:55万5,342円

担える仕事が増えることで、基本給や賞与が上がる可能性があります。

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在宅ケア認定看護師を取得した後のキャリアパス

在宅ケア認定看護師の資格を取得した後は、現場のリーダーから地域のアドバイザーまで活躍の幅が広がります。

実際に、訪問看護ステーションの立ち上げや経営に携わったり、病院の入退院支援部門で在宅移行のスペシャリストとして活躍したり、自治体や看護協会での講師活動をおこない、ケアの質の底上げに貢献したりする方もいます。

地域の医療・介護システムを支える専門職として、自分らしいキャリアを築くことが可能です。

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訪問看護に資格は必要?在宅ケア認定看護師との関係

訪問看護に携わるために特別な資格は必須ではありませんが、認定看護師という専門性は現場での強みとなります。ここでは、資格の有無による働き方の違いを解説します。

  • 資格がなくても働ける
  • 資格があると有利になるケース
  • 資格を取るべき人・取らなくていい人

自分の目指すケアの形やライフステージに合わせて、最適なキャリアプランを検討しましょう。

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資格がなくても働ける

訪問看護師として働くために、認定看護師といった特別な資格は必要ありません。

看護師免許があれば、訪問看護の現場で働けます。病院から転職してきたばかりの看護師や、ブランクを経て復職した看護師も、多くの事業所で活躍しています。

まず現場の経験を積み、「専門性を身につけたい」と感じた段階で資格取得を検討するのが自然な流れです。

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資格があると有利になるケース

認定看護師の資格を持つことで、現場での判断に迷いがなくなり、利用者さまやご家族、ケアマネジャーから心強い相談相手として信頼されるようになります。

たとえば、褥瘡が悪化しそうな場面で、処置をタイムリーにおこなえたり、看取り期の不安なご家族に助言できたりすることで、「あなたに来てもらえて本当に良かった」と感謝される場面が増えます。

難易度の高い症例でも自信を持って対応できるため、ケアマネジャーからも「困ったときに頼れる担当者」として、現場で欠かせない存在になれるでしょう。

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資格を取るべき人・取らなくていい人

将来的に管理職や教育に携わりたい方は、資格の取得を検討する価値がありますが、目の前のケアを大切にしたい方には必須ではありません。

資格取得にはコストと時間がかかるため、自分の将来像と照らし合わせて判断することが大切です。キャリアプランを明らかにして、資格が必要かどうかを見極めましょう。

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在宅ケア認定看護師を取得するメリット・デメリット

在宅ケア認定看護師の取得には、根拠にもとづいた高度な看護を提供できる自信や周囲からの信頼が得られるメリットがあります。対して、約1年間の研修期間中の収入減や授業料などの費用負担、取得後の業務量増加といったデメリットも伴います。

取得を検討する際は、両面を正しく理解することが大切です。メリット・デメリットの詳細は、下記の記事で詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:訪問看護師が目指す在宅ケア認定看護師とは?資格取得の方法や給料、メリットを解説

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在宅ケア認定看護師についてのよくある質問

在宅ケア認定看護師へのキャリアアップを検討する際、制度の切り替えや実務での活用について疑問を持つ方は少なくありません。ここでは、看護師からよく寄せられる4つの質問をピックアップし、実務に即した視点で詳しく解説します。

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Q1:在宅ケア認定看護師と訪問看護認定看護師との違いは何ですか?

在宅ケア認定看護師と訪問看護認定看護師との違いは、カリキュラムに「特定行為研修」が含まれているかどうかです。

以前の「訪問看護認定看護師」はA課程にもとづくものでしたが、現在の「在宅ケア認定看護師」は特定行為が含まれているB課程として運用されています。これから認定看護師を目指す場合は、在宅ケア認定看護師の資格を取得することになります。

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Q2:2026年度に開講している学校はどこですか?

2026年度に開講しているのは、徳島大学大学院医歯薬学研究部看護リカレント教育センターです。

開講状況は年度によって変わるため、希望する教育機関や日本看護協会の公式ホームページを早めに確認しておきましょう。

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Q3:在宅ケア認定看護師になると特定行為ができるようになりますか?

B課程を修了することで、一定の条件のもとで指定された特定の医療行為をおこなえるようになります。

たとえば、胃ろうカテーテルの交換や傷口の壊死組織の除去など、医師が作成した手順書に従って実施が可能です。医師の往診を待つ時間を短縮でき、迅速な医療的ケアを提供できるようになります。

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Q4:在宅ケア認定看護師が2026年に廃止されるって本当ですか?

2026年に在宅ケア認定看護師が廃止されることはありません。

なくなるのはA課程にもとづく教育課程のみです。すでに資格を持っている方はそのまま有効であり、所定の手続きで更新も可能です。

関連記事:認定看護師制度はなくなるの?新制度への移行と資格を目指す人が知っておくべきこと

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在宅ケア認定看護師になるには5ステップが必要!自分に合ったキャリアを選ぼう

在宅ケア認定看護師は、「病院から在宅へ」という医療の流れの中で、現場で高度なケアを実践できるリーダーとして需要が高まっています。

取得までの費用や時間の負担はありますが、それを乗り越えると、利用者さまの人生に深く寄り添い、地域を支えるキャリアを築けるはずです。

訪問看護に特化した求人サイトナスキャリ(NsPace Career)では、在宅ケアのスキルを活かせる職場や教育体制が整ったステーションの求人を多数掲載しています。自分に合った働き方を、ぜひ一緒に探してみましょう。

<参考サイト・文献>

都道府県別認定看護師【B課程】登録者数|日本看護協会

認定看護師|日本看護協会

認定看護師教育課程|徳島大学大学院医歯薬学研究部看護リカレント教育センター

認定看護師教育機関別の開講状況・定員数一覧(特定行為研修を組み込んでいる教育機関:B課程認定看護師教育機関)|日本看護協会

「2022年度専門看護師・認定看護師に対する評価・処遇に関する調査」報告書|日本看護協会

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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