看護師が療養型病院を辞めたい5つの理由!続けるべきかの判断基準も解説

公開日:2026/02/09 更新日:2026/02/09
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「療養型病院がきつくて辞めたい」「患者さまに合わせてじっくりケアできると思ったのに、介護業務ばかりで忙しい」

医療法では、医療療養病床は『長期にわたり療養が必要な患者』を対象とする病床と定義されています。急性期病院と比べると、療養型病院では看護師1人あたりの患者数が多くなりやすいです。

ケアに追われる一方で、医療処置をおこなう機会が限られるため、スキルに停滞感を抱き、辞めたいと考える看護師の方もいます。

この記事では、療養型を辞めたいと感じる理由と、今の職場を辞めるべきかの判断基準を解説します。キャリアを停滞させないための対処法がわかり、自分らしく働ける職場を見つけられるでしょう。

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看護師が療養型病院を辞めたい5つの理由

急性期のようなスピード感や最新の治療を期待して入職すると、療養型病院の時間の流れや業務内容に戸惑い、後悔するケースがあります。療養型病院を辞めたいと感じるきっかけは、次のとおりです。

  • ルーティン業務でやりがいを感じられない
  • キャリアが止まっている感覚になる
  • 看護技術を使う場面が少なく不安になる
  • 患者さまとの意思疎通が難しくつらく感じる
  • 医師や多職種との関係が閉鎖的であり重苦しく感じる

これらの悩みは、職場環境と目指す看護のミスマッチから生じるものです。背景を深掘りして心の整理をしましょう。

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ルーティン業務でやりがいを感じられない

療養型病院では、患者さまの生活を支える看護が中心となり、オムツ交換や体位変換、経管栄養の管理など、日常生活に密着したケアの比重が高くなります。全身状態を継続的に観察し、変化を見逃さない専門性が求められる一方で、業務内容自体は一定の流れで進むことが多いのが特徴です。

そのため、午前中がほぼ全員分のオムツ交換で終わる日もあり、点滴管理や注入といった医療行為も「判断を伴う看護」ではなく、決められた手順をこなす作業のように感じてしまうことがあります。日々のスケジュールに大きな変化が少ない環境の中で、「看護師として成長できているのだろうか」と疑問を抱き、やりがいを見失ってしまう人も少なくありません。

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キャリアが止まっている感覚になる

新しい医学知識や看護技術に触れる機会が少なく、周囲から取り残されているという強い不安を抱きやすくなります。向上心がある人ほど、専門職としての成長が止まることに焦りを感じるものです。

急性期で働く同期から人工呼吸器や術後管理の話を聞き、自分の知識不足を痛感して、キャリアパスが描けなくなることも少なくありません。

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看護技術を使う場面が少なく不安になる

吸引や経管栄養などの基本的な看護技術はあっても、高度な医療機器の操作や急変対応はほとんどありません。そのため、ほかの部署へ移った際に動けない自分をイメージして、不安を感じる看護師もいるでしょう。

たとえば、心電図モニターの波形判読やドレーン管理などの外科処置がなく、知識を活用する場面のなさに悩みがちです。また、蘇生対応やドクターコールに自信が持てず、プレッシャーを感じやすくなります。

関連記事:看護師なのに介護ばかりと感じる理由とは?よくある職場と後悔しない選択肢

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患者さまとの意思疎通が難しくつらく感じる

意識レベルが低下している方や認知症の方が多く、コミュニケーションが成立しない場面が多々あります。反応が得られない中でのケアは、独り言のように感じられ、精神的な孤独が強くなりがちです。

実際に、丁寧に声をかけても無表情のまま、あるいは暴言や激しい拒否で返される日々が続くことで、心がつらく疲弊してしまうのです。

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医師や多職種との関係が閉鎖的であり重苦しく感じる

療養型病院はスタッフの入れ替わりが比較的少なく、長年同じメンバーで運営されていることが多いため、人間関係や職場の慣習が固定化されやすい傾向があります。チームワークが安定している反面、一度関係性にズレが生じると修復が難しく、閉鎖的な雰囲気の中で精神的な負担を感じやすくなることもあります。

現場ごとに暗黙のルールや従来のやり方が重視され、新しい提案や業務改善の意見が受け入れられにくいと感じる場面も少なくありません。また、医師や他職種との力関係に気を遣いながら業務を進める必要があり、「常に周囲の反応を意識しなければならない」状況が続くことで、職場の重苦しさに疲弊してしまう看護師もいます。

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療養型病院が合わない看護師の特徴

どのような職場にも向き不向きはありますが、療養型病院は看護観によって満足度が分かれやすい傾向にあります。次の特徴に当てはまる場合、今の環境に限界を感じやすいでしょう。

  • 看護技術を磨きたい人
  • 変化や刺激を求める人
  • 若いうちにキャリアを積みたい人

自分の適性を正しく理解することは、罪悪感を抱かずに次の一歩を踏み出すための大切なプロセスとなります。

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看護技術を磨きたい人

アセスメントにもとづいた積極的な介入や最新の治療に携わりたい人にとって、慢性期や維持期が中心の療養型病院は物足りなさを感じる場面が多いでしょう。

「最新の術後管理を身につけたい」「高度なME機器の操作を覚えたい」という向上心がある場合、スキルが伸びていない感覚を抱きやすくなります。

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変化や刺激を求める人

「今日は何が起きるかわからない」という適度な緊張感の中で実力を発揮できる人は、ルーティン業務が中心の療養型病院ではモチベーションを維持しにくくなります。

刻々と変化する病状をアセスメントして、優先順位を判断することに充実感を得る人にとって、変化の乏しさはストレスに直結します。

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若いうちにキャリアを積みたい人

20代から30代前半など、吸収力が高い時期にさまざまな症例を経験し、キャリアを積みたい人にとって、療養型病院での勤務は「このままでいいのだろうか」という不安につながりやすくなります。

選択肢を広げるためには、多様な疾患や合併症、重症例を経験できる環境が欠かせません。「いずれは認定看護師を目指したい」「どこでも通用するスキルを身につけたい」という明確な目標がある場合、症例が限定されやすい今の環境は目標への遠回りに感じてしまうでしょう。

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看護師が療養型病院を辞める前にすべきこと

療養型病院を辞める前に、冷静に自分の状況を見つめ直すことが大切です。後悔しない決断をするために、次の3つのポイントに沿って考えてみましょう。

  • 今の不満が一時的なものか整理する
  • 信頼できる人に気持ちを打ち明ける
  • 転職や異動など選択肢を情報収集する

立ち止まって考えることで、自分が本当に求めているのが「環境の変化」なのか「働き方の見直し」なのかが見えてきます。納得感のある答えを出すために、自分と向き合ってみましょう。

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今の不満が一時的なものか整理する

辞めたいという気持ちが、寝不足や連勤など一時的な疲労から来ているものなのか、それとも職場環境の根本的な問題なのかを考えてみましょう。

たとえば「ただ疲れているだけ」である場合は、休暇や業務調整で解決する可能性があります。一方で、「数年後の自分を想像して不安になる」と感じる場合は、環境を変えるべきサインです。

感情のまま結論を出すのではなく、現状や不満を紙に書き出して整理することで、後悔のない決断につながります。

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信頼できる人に気持ちを打ち明ける

1人で悩みを抱え込むと、思考がネガティブな方向に行きやすくなります。

まずはプリセプターや先輩、同期など信頼できる相手に気持ちを話してみましょう。言葉にすることで、自分でも気づいていなかった本音が見えてくることがあります。また、「実は私も同じことで悩んでいた」といった共感を得られることで、孤独感が和らぐ場合もあります。

アドバイスをもらうことで、解決策や新しい視点が見つかるはずです。

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転職や異動など選択肢を情報収集する

辞めると決めていなくても、選択肢を知ることが精神的な余裕につながることもあります。

異動の可能性を確認したり、外部の求人情報を眺めたりするだけでも「今の職場がすべてではない」と実感できるでしょう。視野が広がることで、過度な思い込みや不安が和らぐことも少なくありません。

これらの行動は、今の環境に残る場合でも、離れる場合でも、自分で納得してキャリアを選ぶための準備になります。

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看護師は療養型病院を辞めるべき?続けるべき?判断基準

療養型病院を辞めるべきかどうかを判断するうえで重要なのは、「将来の自分をイメージできるか」です。

1年後、3年後の自分を想像したときに、現在の職場で働いている姿を想像できない、あるいは「このままでは後悔する」と感じる場合、新しい環境に行くべきタイミングかもしれません。

一方で、今の職場でプライベートの時間を大切にできている、資格取得に取り組んでいる場合は、続ける価値があるでしょう。

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看護師が療養型病院から転職するコツ

療養型病院からの転職は、準備と視点次第でステップアップにつながります。これまでの経験をマイナスに捉える必要はありません。成功の秘訣は次の3つです。

  • 療養型病院の経験をポジティブに捉える
  • 次の職場に「何を求めるか」を明らかにする
  • 看護師専門の求人サイトを活用する

療養型病院で培ったケアやコミュニケーションスキルは、分野を問わず高く評価される強みです。

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療養型病院の経験をポジティブに捉える

「自分には高度な医療技術がない」と悲観する必要はありません。療養型病院で培った「言葉を発せない患者さまの変化を察知する観察力」「褥瘡予防・スキンケアの知識」は、あらゆる現場で重宝される専門的スキルです。

面接では「急変対応の経験が少ない」点を強調せず、「わずかな変化をアセスメントし、早期に異常を発見して医師へ報告した経験」といった具体例を語りましょう。

急性期病院と比べて、検査や処置が限られる療養型病院だからこそ、患者さまの言葉や表情、フィジカルアセスメントを重視してケアしてきた経験は、新しい職場でも活きます。

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次の職場に「何を求めるか」を明らかにする

「今の職場が嫌だから」という理由だけでなく、「次はどのような看護をしたいか」を言葉にすることが重要です。

たとえば、「救急対応を学びたい」「土日休みを優先したい」など、求めるものによって選ぶ職場は変わります。自分の条件や希望に優先順位をつけておくことで、求人選びの迷いがなくなり、面接でも一貫性のある受け答えができるようになります。

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看護師専門の求人サイトを活用する

療養型病院からのキャリアチェンジでは、情報の質と量が転職の成否を左右します。

求人サイトを利用すると、次のような情報がまとまっているため、忙しい中でもリアルな情報を把握できます。

  • 教育体制が整っているか
  • 1か月あたり休日は何日くらいあるのか
  • 未経験分野へのフォロー体制はあるのか

1人で探すと「未経験だから不安」という気持ちが壁になりがちです。しかし、求人サイトを活用すると、「転職ガイド」「お役立ち情報」などの転職に役立つ情報が用意されていることが多いため、はじめて転職をする人にとって安心材料になるでしょう。

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看護師が療養型病院を辞めたときの転職先

療養型病院で得た「じっくり向き合う看護」を活かせる職場はたくさんあります。強みを活かせる代表的な転職先を見てみましょう。

  • 回復期リハビリテーション病院
  • 訪問看護ステーション
  • 病院の外来

それぞれの現場で求められるスキルは異なりますが、療養型病院で磨いた視点が活かせます。

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回復期リハビリテーション病院

回復期リハビリテーション病院は、脳血管障害や骨折などの治療後にリハビリテーションをおこない、自宅復帰を目指す患者さまを支える場です。現状維持が中心の療養型病院に対し、回復を目標にケアする点が特徴です。

療養型病院で培ったADL維持の知識や、合併症を防ぐためのケアは、リハビリテーションを支えるケアに必要なスキルとして高く評価されます。患者さまが歩けるようになったり、食事ができるようになったりと、目に見えて良くなっていく過程を実感できることは、やりがいと喜びになるはずです。

関連記事:回復期リハビリテーション病棟の看護師の仕事内容7つ!やりがいとメリット

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訪問看護ステーション

利用者さまの「住み慣れた家で過ごしたい」という願いを支える訪問看護は、療養型病院での経験が活きる職場の1つです。

生活背景に踏み込んだケアが求められるため、療養型病院で磨いたコミュニケーション能力や家族支援の経験を発揮できます。また、褥瘡の管理や経管栄養のケアなど、療養型病院で日常的におこなってきた処置は在宅でも頻度が高く、自信を持って取り組めます。

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病院の外来

生活援助よりも、医療的な判断や点滴・採血などの処置に比重を置きたいものの、急性期病院のような環境には不安があるという方には、病院の外来がおすすめです。

検査や処置の介助が中心となるため、臨床技術を維持・向上させやすい環境です。療養型病院で高齢患者さまのケアに慣れていれば、外来でもその経験を活かせるでしょう。

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看護師が療養型病院を辞めたいときによくある質問

療養型病院を辞めたいと考えている看護師がよく抱く疑問に回答します。同じような不安を持つ仲間の悩みを知ることで、解決のヒントが見えてくるはずです。

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Q1:療養型病院をすぐ辞めると転職に不利ですか?

短期間での退職は、理由の伝え方次第で不利になることはありません。

不満ではなく、「より高いスキルを習得したい」「急性期で成長したい」という前向きな志望動機に言い替えると、採用担当者の評価は変わります。

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Q2:療養型病院の配置基準が原因で辞めたくなりますか?

療養型病院は、一般の病院よりも看護師の配置基準が少なく設定されています。

厚生労働省の資料によると、療養型病院(療養病床)は20対1、25対1などです。1人あたりの受け持ち人数が多くなりやすく、忙しさとやりがいのバランスに悩む看護師がいるのも事実です。

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Q3:療養型病院から急性期や他分野へ転職できますか?

療養型病院から急性期や他分野への転職は可能です。

とくに、学び直したいという謙虚な姿勢と意欲があれば、教育体制の整った急性期病院では歓迎されやすいでしょう。療養型病院でのアセスメント経験は、重症化予防の視点として高く評価されます。

ただし、求められるスキルや役割は職場によって異なるため、転職後も学び続ける姿勢は必要です。

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看護師が療養型を辞めたいときは転職も一手!

もし今、看護師が療養型病院を辞めたいと考えている場合、それは新しいキャリアを考える準備が整ったサインです。これまでに培った経験やスキルをもとに、次の一歩を検討してみませんか。

療養型病院で磨いた「寄り添う看護」を活かすなら、訪問看護という選択肢があります。訪問看護に特化した求人サイトNsPaceCareerでは、事業所ごとの教育体制や同行訪問の有無など、未経験者が気になる情報をまとめています。

専門のキャリアアドバイザーが、療養型病院でのキャリアを、訪問看護の場でどう強みに変えるか一緒に整理するため、ミスマッチの少ない転職が可能です。自分らしく働ける場所を見つけてみましょう。

<参考サイト・文献>

医療法|e-GOV法令検索

介護療養病床・介護医療院のこれまでの経緯|厚生労働省

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

「NsPace Career ナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「NsPace Career」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。

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