看護師なのに介護ばかりと感じる理由とは?よくある職場と後悔しない選択肢

公開日:2026/01/19 更新日:2026/01/19
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看護師として働いているのに、介護業務が多く、「資格を十分に活かせていないのではないか」と不満を感じる方は少なくありません。

点滴や採血といった医療処置を実施したいと考える看護師ほど、生活援助が中心の毎日に戸惑いを覚えやすくなります。ただし、仕事内容への違和感は、専門職として成長したいという前向きな気持ちから生まれるものであるため、役割に疑問をもつ自分を否定する必要はありません。

この記事では、「看護師なのに介護業務ばかり」と悩んでいる方に向けて、なぜそのように感じるのか現状を整理して、納得できる働き方を見つけるための解決策を紹介します。心から満足して働くためのヒントをまとめました。

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看護師なのに「介護ばかり」と感じてしまうのは珍しくない

介護業務が中心の現状に悩む看護師は珍しくありません。看護と介護は役割が重なる部分が多く、境界線はあいまいになりやすいからです。

たとえば、おむつ交換は看護師と介護士の双方が担います。その際に、皮膚のトラブルや排泄物の変化を観察する行為は、看護師の専門知識を活かした仕事です。一方で、人手不足の施設では、「今できる人がやる」という判断が優先されるため、介護業務の割合が増えがちです。

ですが、介護業務は「療養上の世話」の一部でもあり、看護師にとって重要な業務のひとつでもあります。

役割が重なる範囲を把握すると、今の環境へのモヤモヤを整理できます。自分がどの場面で看護師としての力を発揮したいのか、改めて考えてみましょう。

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なぜ看護師なのに介護業務が多くなるのか?4つの理由

職場の機能や人員体制によって、看護師に求められる役割は変わります。「本来の業務分担がうまく機能していない」「施設の目的が医療より生活支援にある」といった環境では、介護業務の比重が高くなりがちです。

  • 療養型・回復期・介護施設では生活支援が中心になる
  • 相談できる同僚や上司が少ない
  • 人手不足で役割があいまいになりやすい
  • 介護職が少なく看護師が補っている

原因がはっきりすると、自分で工夫できる問題なのか、環境を変える必要があるのかが見えてきます。

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療養型・回復期・介護施設では生活支援が中心になる

療養型や回復期の病院、介護施設は、生活を支える場としての役割が強い傾向にあるため、看護師は介護業務が多くなりがちです。医療的な処置が必要な場面は少なく、ケアを通して患者さまの状態を見守る仕事が重視されます。

たとえば、寝たきりの患者さまが入院している病棟では、体位変換やおむつ交換に時間がかかります。処置の機会が少ないため、最新の医療や技術を求める人ほど物足りなさを感じやすい環境です。

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相談できる同僚や上司が少ない

悩みを共有できる相手がいないと、「自分の感じ方がおかしいのでは」と思い込みやすくなります。

職場全体が「看護師も介護業務をするのが当然」という空気の場合、違和感を口にすることが心理的な負担になります。結果として、不満や迷いを1人で抱え込み、ストレスが溜まってしまうのです。

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人手不足で役割があいまいになりやすい

看護師と介護士の役割や仕事内容が決まっている場合でも、人手が足りない現場では機能しません。

現場では、「誰の仕事か」より「今、誰が動けるか」が優先され、本来は介護スタッフの業務であっても、看護師が対応せざるを得なくなるのです。看護師の負担が増えてしまい、専門性を発揮しにくい状況が生まれます。

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介護職が少なく看護師が補っている

介護職の人員不足を、看護師が補う体制になっている職場もあります。

たとえば、夜勤帯で「看護師2名・介護士1名」という介護士の方が看護師よりも少ない配置では、看護師が介護業務に入らざるを得ないのが現実です。

「看護師だからできるだろう」と期待され続ける環境が、介護業務ばかりしているという感覚を強めます。

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「これは看護?それとも介護?」と迷いやすい業務の例

看護と介護の境界線は、現場ごとの判断であいまいになります。どちらも「生活を支える」という同じ目的があるため、はっきりと切りわけられない業務が多いのです。次の業務は、迷いやすい代表例です。

  • 体位変換
  • 食事介助
  • おむつ交換
  • 着替えのサポート
  • 入浴の介助
  • 車椅子への移乗

これらのケアは、介護職・看護師のどちらも“考えながら行っている大切な専門業務”です。決して単なる作業ではなく、利用者さま・患者さまの状態を見極めながら、安全や快適さを守る役割があります。

そのうえで、看護師には、全身状態や疾患、治療経過をふまえた医学的な視点でのアセスメントが求められます。たとえば体位変換の際に、皮膚状態や呼吸の変化、疼痛の有無を確認し、褥瘡や状態悪化のリスクを予測することは、看護師ならではの役割です。

生活援助の場面であっても、介護職と連携しながら、異常の兆候を早期に察知し、必要な対応につなげることが看護師の専門性です。この視点を意識することで、日々のケアは「介護ばかりしている」という感覚から、チーム医療の中で担う看護実践へと変わっていきます。

関連記事:看護と介護の違いは5つ!役割・連携を良くするための方法をわかりやすく解説

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看護師なのに介護ばかりと感じやすい人の特徴

専門職としてスキルアップしたいと強く考えている看護師ほど、現状とのギャップに苦しみます。具体的には、次のような人が悩みがちです。

  • 最新の看護技術を学びたい人
  • 医療処置にやりがいを感じる人
  • 効率的な業務遂行を好む人
  • キャリアアップを常に考える人

理想の看護師像と現実に差があるため、生活ケアが中心の毎日に焦りを感じるでしょう。

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看護師なのに介護ばかりだと感じやすい職場の特徴

職場によっては、看護業務よりも生活援助の割合が高くなりやすい環境があります。これは、そこで提供されているサービスの目的が、「治療をおこなうこと」よりも、「日常生活を安全に維持すること」に置かれているためです。

とくに、高齢の患者さまや利用者さまが多い職場では、病状が比較的安定しているケースが多く、点滴や処置などの医療行為は限られます。その一方で、食事・排泄・清潔ケアといった生活を支える援助が日常業務の中心になります。

そのため、こうした職場で働く看護師は、「看護師なのに介護業務ばかりしている」と感じやすくなります。しかし、これは看護師個人のスキル不足や努力の問題ではありません。職場の役割や機能によって、求められる看護の形が異なるだけなのです。

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慢性期・療養型病院

病状が安定した患者さまが入院する場所では、生活ケアが中心になります。積極的な治療よりも、「今の状態を悪化させないようにする支援」が重視されるからです。

実際に、厚生労働省の『令和6(2024)年医療施設(動態)調査・病院報告の概況』によると、療養病床の平均在院日数は117.4日であり、全病床の平均25.6日を上回ります。また、日本の療養病院は、諸外国から見ると長期療養を必要とする高齢患者の受け皿として機能していると指摘されています。

こうした環境では、医療機器の操作や注射などは限られ、清潔ケアや食事、排泄などの生活援助が中心になります。そのため、「もっと医療的な経験を積みたい」「看護師として成長できている実感がほしい」と考える人ほど、物足りなさや不安を感じやすいのも事実です。

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介護施設

生活の場である介護施設では、看護師も介護チームの一員として動きます。利用者さまの日常を支えることが最優先です。

具体例として、介護スタッフと協力してレクリエーションを企画したり、食事の配膳をしたりする場面が挙げられます。「医療を提供したい」という思いが強い人には、役割の違いに戸惑いが生じやすい職場といえます。

関連記事:介護施設の看護師の仕事内容6つ!やりがいや求人を探すコツを紹介

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看護師は介護業務が多いところで働くメリット

生活援助が多い環境では、患者さまの変化を医療機器や検査データなどの数値以外で捉える力が養われます。

たとえば、以下のような場面があります。

  • 食事介助の際に嚥下の様子や咳き込みの頻度から誤嚥のリスクに気づく
  • 長期間かかわる中で、会話や表情の変化からせん妄や体調不良の前兆を察知する

医療機器だけに頼らない観察力が身につくことがメリットであり、このアセスメント力はどの現場に行っても生涯のスキルとして役に立ちます。

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「看護師なのに介護ばかりでいいのか」と悩んだときの対処法

「看護師として働いているはずなのに、やっているのは介護ばかり」という違和感の正体は、業務ではなく、「せっかく国家資格を取ったのに、専門性が活かされていない」という不安です。何が不安なのかを言語化することで、次に取るべき行動が見えてきます。

  • 今の職場でしか得られない経験を考えてみる
  • 3年後の自分を想像してみる
  • 「不満」と「違和感」をわける
  • 病棟異動を看護師長に相談する
  • 急性期・外来などの職場に転職する

今の環境に残る場合も、離れる場合も納得感をもって選ぶことが心の安定につながります。

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今の職場でしか得られない経験を考えてみる

「介護に見える業務=看護師としての成長にならない」と感じてしまうのは、成果が数値として見えにくい仕事内容だからです。しかし、生活援助の多い現場では、次のようなスキルを得られるため、一度考え直してみても良いでしょう。

  • 数値に表れない変化に気づく観察力
  • 訴えの少ない患者さまのサインを拾う力
  • 日常生活からリスクを予測する力

これはマニュアルだけでは身につかない、臨床の土台となる力です。先述した通り、今すぐ評価されなくても、急性期・慢性期・在宅などの現場に行っても活かせます。

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3年後の自分を想像してみる

数年先のキャリアを見据えて、今の環境が適しているか判断しましょう。

3年後も同じ業務を続けたと想像したとき、「この経験があったから今がある」と思えそうか、それとも「何も積み上がらなかった」と後悔しそうか。この問いに対して、前者を選べないなら要注意です。

不安や焦りが強くなっている場合、それは甘えではなく、キャリアの方向性を見直すサインかもしれません。

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「不満」と「違和感」をわける

看護師なのに介護ばかりしていると悩んだとき、不満と違和感を混同すると、判断を誤る恐れがあります。

具体的には、夜勤がきつい、人手不足で忙しい、一時的に余裕がないといった場合は「不満」であり、環境や時期によって状況は変わる可能性があります。一方で、次のように感じている場合は違和感であり、環境を変えない限りは消えません。

  • 看護観に共感できない
  • 求められる役割に納得できない
  • 「自分はここに合っていない」と感じ続ける

違和感を抱えたまま我慢し続けると、「なぜつらいのか」「何を変えたいのか」さえ分からなくなり、理由がはっきりしないまま心身だけが消耗していく状態に陥りがちです。

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病棟異動を看護師長に相談する

「今の職場を辞めるしかない」と思い込む前に、組織内で役割を変える選択肢がないか確認しましょう。

同じ病院でも、求められる看護のレベルや処置の頻度は部署ごとに異なります。

「今の経験をどう次につなげたいのか」を整理して看護師長に相談すれば、前向きな選択として受け取ってもらいやすくなります。

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急性期・外来などの職場に転職する

急性期病棟や外来など、医療行為の頻度が高い職場では、看護師に求められる役割が比較的明確です。治療や救命といった目的がはっきりしているため、手術前後の全身状態を把握したり、わずかな変化から急変の兆候を察知したりと、看護師ならではの判断力が必要とされます。

処置や検査対応が多く、業務量やスピード感は増しますが、その分、自分の知識や技術が現場で活かされている実感を得やすい環境でもあります。医療の最前線に身を置くことで、「看護師として何を担っているのか」が明確になり、仕事への納得感ややりがいを取り戻せるケースも少なくありません。

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看護師なのに介護ばかりと感じたときのよくある質問

ここでは、看護師なのに介護ばかりと悩む方のよくある質問にQ&A形式で回答します。悩みを解消して、前向きな気持ちでケアに取り組みましょう。

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Q1:看護師と介護士、どっちが大変ですか?

看護師と介護士、どちらも責任を担っているため、一概に比較できません。看護師は医学的な判断と安全管理に、介護士は生活の質の向上と身体的ケアで主に専門性を活かせます。

また、精神的・身体的なハードさは職場環境によっても変わるため、他職種と比較するよりも、自分の役割を全うできているかに注目しましょう。お互いの専門性を尊重し合う姿勢が良いケアを提供するためには大切です。

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Q2:看護師が介護業務ばかりしているとスキルは本当に落ちますか?

介護業務が中心になり、注射や点滴などの医療処置をおこなう機会が少なくなると、「スキルが落ちてしまうのでは」と不安に感じる方も多いでしょう。たしかに、医療技術は実践の機会が減ると、維持しにくくなる面があります。

一方で、生活援助の多い現場では、日常のケアを通して患者さまの小さな変化に気づく力や、状態を総合的に判断するアセスメント力が磨かれていきます。おむつ交換や食事介助といったケアも、観察や判断をともなう重要な看護の一部です。

どのスキルを伸ばしたいかによって、適した環境は変わります。医療処置の経験を継続したい場合は、研修に参加したり、処置の多い部署への異動を検討したりするのも一つの方法です。将来どのような看護師を目指したいのかを整理し、自分の方向性に合った経験を積める環境を選ぶことが大切です。

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Q3:看護師は介護士と仲が悪いんですか?

役割の境界線があいまいな職場では、衝突が起きやすくなります。お互いの業務範囲や優先順位にズレが生じると、感情的な対立につながるでしょう。

たとえば、指示を出す側の看護師と、現場のケアを回す介護士の間で意見が食い違う場面では、コミュニケーション不足が原因で、不満が蓄積されるケースが見られます。

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看護師なのに介護ばかりと感じるなら「環境を選び直す」ことも立派な判断!

「看護師なのに介護ばかり」と不安を感じる場合、自分の理想とする看護師像を追求するために、働く場所を選び直す勇気をもつことも重要です。

無理をして今の環境に合わせ続けると、看護師としての情熱が失われてしまう恐れがあります。看護師として介護業務にもやりがいを見出す人もいれば、医療の最前線で働きたい人もいます。

どちらが正しいかではなく、自分に合っているかが基準になります。納得できる環境で働くことが、看護師として長く活躍する秘訣です。

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<参考サイト・文献>

令和6(2024)年医療施設(動態)調査・病院報告の概況|厚生労働省

Nurses’ and Care Workers’ Perception of Care Quality in Japanese Long-Term Care Wards: A Qualitative Descriptive Study

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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