透析看護師に資格は必要?働くまでの流れとおすすめの資格一覧と解説

公開日:2026/01/13 更新日:2026/01/13
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透析看護師を目指す際、「専門的な知識が必要そうだけど、特別な資格は必要なの?」と不安に思う方は多いでしょう。

透析看護師には、医療機器の操作だけではありません。シャントの管理や、患者さまの生活習慣を長期的に支える関わりなど、専門性が高く「自分にできるのか不安」と感じる方も多い分野です。

だからこそ、キャリアを積む中で資格を取得することは、専門性の証明となり、給与や働き方の選択肢を広げ強みになります。

この記事では、透析看護師におすすめの資格一覧や取得のメリット・デメリット、資格を検討すべきタイミングなどを解説します。

自分に最適な資格と目指すべきタイミングを知り、今後のキャリアをどう描くかのヒントをつかみましょう。

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透析看護師に必須資格はない

透析室や透析クリニックで働くために、看護師免許以外に必須となる資格はありません。

透析現場では、専用の装置の操作や複雑な数値管理、穿刺技術などが必要ですが、これらは職場の実務研修を通して身につけていくのが一般的です。

個人差や施設差はありますが、多くの施設ではプリセプター制度や研修プログラムが整っており、未経験からスタートした看護師も、数ヶ月から半年程度で自立して業務ができるようになります。

関連記事:透析看護師とは?5つの仕事内容や向いている人、給与事情まで徹底解説

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透析看護師におすすめのおもな資格一覧

透析看護の専門性を高めたい方や、将来の転職を有利に進めたい方にとって、次の資格取得は有力な選択肢となります。

資格メリット
腎不全看護認定看護師病院内での地位向上や昇給に加え、後輩指導や専門外来の立ち上げなど活躍の幅が広がる
透析技術認定士医療機器への理解が深まり、医師や臨床工学技士と議論できるようになる
腎臓病療養指導士病状に応じた食事・薬物指導の質が高まり、患者さまが納得する説明ができるようになる
慢性腎臓病療養指導看護師長期にわたる療養生活のサポートが可能になり、看護師への教育を通じてケアの質を高められる
腹膜透析認定指導看護師患者さまのライフスタイルを尊重した個別性の高い看護を実践できる

自分が将来、患者さまをどのように支えたいかを軸に、選ぶのが資格取得で失敗しないコツです。それぞれの資格の取得条件や注意点などを詳しく見ていきましょう。

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腎不全看護認定看護師

受験資格・看護師を免許取得し、実務経験が通算5年以上あること(うち3年以上は認定看護分野の実務経験)
・認定看護師の教育機関を修了すること
試験内容筆記試験40問(マークシート方式・四肢択一)100分
参考:認定看護師|日本看護協会

日本看護協会が指定する教育機関で、認定看護師教育課程(B課程)を修了し、認定審査に合格することで取得できます。

時間と努力は必要ですが、その分「透析・腎不全看護のスペシャリスト」として評価されやすい資格です。

教育機関の入学から修了試験までおよそ1年間の受講期間があり、その後の受験や認定登録に6ヶ月ほどかかります。

関連記事:透析分野の認定看護師とは?腎不全看護認定看護師になる条件と取得方法

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透析技術認定士

受験資格・看護師経験2年以上あること
・認定講習会を受講していること
試験内容マークシート方式100題
参考:これから透析技術認定士を目指す方|医療機器センター

透析療法合同専門委員会が実施するeラーニングでの講習会を受講し、その後の試験に合格することで資格を取得できます。

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腎臓病療養指導士

受験資格・看護師として3年以上の実務経験があること
・5年以内に講習会を受講していること
・過去10年以内に通算2年以上、かつ通算1,000時間以上の保存期腎臓病患者の療養指導業務に従事していること
試験内容マークシート式150分(公式の発表なし)
参考:腎臓病療養指導士について|日本腎臓病協会

対象の施設で研修を受けた後、「研修証明書」と「症例要約」を提出し、試験に合格することで資格を取得できます。

試験の内容や合格率などは公式に発表されていませんが、これまではマークシート式(150分)の試験でした。実務経験や研修のレポート、認定試験結果などから総合的に判断されます。

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慢性腎臓病療養指導看護師

受験資格・日本腎不全看護学会正会員歴が通算して3年以上あること
・看護実務経験が通算5年以上あること(うち、慢性腎臓病看護領域実務経験3年以上)
・慢性腎臓病領域の看護実践についての事例報告を1事例提出すること
・認定ポイントを30ポイント以上取得していること
試験内容CBT方式120分(公式の発表なし)
参考:慢性腎臓病療養指導看護師(CKDLN)|日本腎不全看護学会

看護師として5年以上の実務経験(うち3年以上は腎不全看護の実績)が必要です。

試験の内容や合格率は公式に発表されていません。これまでの実績では、CBT方式(コンピューターを使って実施する試験)で120分の試験でした。

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腹膜透析認定指導看護師

取得条件・看護師で研修受講時に日本腹膜透析医学会の正会員であること
・腹膜透析教育研修医療機関の研修を修了し、「認定可」の評価を得ること
・腹膜透析基礎セミナー(年2回開催)を1回受講すること
試験内容試験なし
参考:腹膜透析認定指導看護師認定について|日本腹膜透析医学会

腹膜透析認定指導看護師の資格は、試験はなく、取得条件を満たし申請することで認定されます。

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資格がある透析看護師とない透析看護師の違い

透析看護師として働く中で、資格の有無は現場での信頼度とキャリアの選択肢に直結します。必須資格はありませんが、次のような違いが生まれます。

  • 任される業務内容
  • 患者指導や多職種連携での信頼の得やすさ
  • 昇給・役割・キャリアへの影響
  • 転職時の評価の違い

このように、資格は給与や役割に影響します。一時的な勉強の負担はありますが、長期的な視点で見れば、自分らしい働き方を選べるようになるはずです。

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任される業務内容

資格を持つことで、専門的でやりがいのある役割を任されるようになります。「この分野なら〇〇さん」と信頼されるため、施設側も責任あるポジションを任せやすくなるのです。

具体的には、透析患者さまをケアする看護師の教育や、透析外来の専任担当、あるいはチームの立ち上げといったプロジェクトの中心メンバーに選ばれる機会が増えるでしょう。

資格取得により業務内容が変わり、専門性を発揮できるようになるのです。

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患者指導や多職種連携での信頼の得やすさ

資格取得によって、患者さまや多職種から信頼されやすくなります。

とくに、透析患者さまは長期にわたり通院するため、医療者に高い専門性を求めがちです。資格という裏づけがあれば、自身の発言に重みが生まれます。

具体的には、数値の変化に基づいた食事指導をおこなえたり、機器の設定変更について根拠を持って医師に提案できたりします。

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昇給・役割・キャリアへの影響

資格取得は、将来的な年収アップと組織内でのキャリアパスを実現します。多くの施設では、スキル向上を推奨するために資格手当を設けており、給与のベースアップにつながります。

実際に、日本看護協会による調査では、認定看護師になると1ヶ月あたり平均8,530円が支給されます。また、資格を保有していることで看護主任や看護師長といった管理職への昇進スピードが早まるケースも少なくありません。

資格取得は、給与・地位の両面でリターンがあり、キャリアを築く助けとなります。

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転職時の評価の違い

経験者として転職する場合、資格の有無は採用の合否や条件交渉における武器になります。

中途採用の枠が1名に対し、同等の実務経験を持つ2人が応募してきた場合、「透析技術認定士」を持つ看護師の方が、即戦力として高く評価され、内定を得やすい傾向があります。

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透析看護師が資格を取得するデメリット

専門性を磨く道にはメリットがある一方で、相応の負担も伴います。挑戦した後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、事前に把握しておくべき注意点を整理しました。

  • 受験条件や実務経験のハードルが高い
  • 勉強時間・費用の負担がかかる
  • 資格があっても必ず年収が上がるわけではない

これらを事前に理解しておくことで、無理なく資格取得を目指せるでしょう。

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受験条件や実務経験のハードルが高い

資格取得を目指す際には、受験条件や実務経験のハードルの高さが課題になります。多くの専門資格では、2年〜5年といった期間の実務経験が受験の必須条件となっています。

たとえば、透析技術認定士なら2年以上、認定看護師なら5年以上の実務経験が必要です。そのため、思い立ってすぐ試験を受けられるわけではありません。自身のキャリアプランと照らし合わせ、計画的に準備を進める根気強さが求められます。

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勉強時間・費用の負担がかかる

資格取得までにかかる金銭的・体力的な負担も、無視できないデメリットです。高度な専門性を担保するため、受講料や受験料が高額に設定されているケースが多くあります。

具体的には、認定看護師を目指す場合、教育機関で学ぶための数十万円の費用に加え、半年から1年程度の通学や休職が必要になることもあります。

また、プライベートの時間を削って学習する必要があるため、ご家族の協力や職場の支援体制を事前に整えておくことが不可欠です。

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資格があっても必ず年収が上がるわけではない

資格を取ったからといって、すべての職場で給与が上がるとは限りません。

施設によって資格手当の有無や、評価制度の基準が異なります。規模が大きい病院では資格手当が手厚い一方で、規模が小さいクリニックでは給与に反映されないケースもあります。

事前に就業規則を見たり、看護師長に質問したりして確認しておきましょう。

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透析看護師が資格を取るタイミング

資格取得を目指す理想のタイミングは、実務経験を積みリーダーとして期待される時期や、自身の学習意欲が高まった瞬間です。早すぎると理論が定着しにくく、遅すぎると私生活との両立が難しくなりがちです。

具体例として、認定看護師の資格取得者の平均年齢は48.0歳(2024年12月末現在)であり、子育てが落ち着いた40代が1つの目安です。一方で、20代で透析技術認定士に挑戦する方や、職場のニーズに応じて取得するケースも多く見られます。

学びたい意欲や職場の状況、ライフステージの変化などから、自分にとって最適な時期を見極めましょう。

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透析看護師に向いている人の特徴

透析看護は特殊な領域であるため、個人の性格や価値観によって資格を活かせるかどうかわかれます。自分が透析看護師に適性があるかどうか、特徴からチェックしてみましょう。

  • ルーティン業務が苦にならない
  • 患者と長期的に関われる
  • 医療機器・数値管理が好き

ただし、現時点でこれらに当てはまらないからといって、透析看護師に向いていないと決めつける必要はありません。機械操作やルーティン業務に戸惑うことがあっても、業務に慣れていく中で、コツをつかみスムーズにこなせるようになる方は多くいます。

関連記事:透析看護師に向き不向きな人の特徴!不向きな人のキャリアアップのコツ4つ

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透析看護師の資格についてよくある質問

透析看護師の資格についてのよくある質問への回答をQ&A形式でまとめました。

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Q1:透析看護師の平均年収はいくらですか?

透析看護師の年収は、一般病棟と大きく変わらない水準です。

各種調査や求人データをもとにすると、透析看護師の平均年収は、おおよそ450万〜500万円が目安となります。

一般的に、透析看護師に夜勤はないため、看護師の平均年収519万7,000円から、夜勤手当分だけ年収が低くなる傾向があります。

しかし、透析技術認定士や認定看護師などの資格手当が充実している施設が多く、これらを活用することで病棟勤務と変わらない給与を得ることが可能です。

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Q2:透析技術認定士の合格率はどのくらいですか?

透析技術認定士の合格率を次の表にまとめました。

試験合格率
第42回70.19%
第43回69.67%
第44回68.31%
第45回68.83%
第46回73.49%
参考:透析技術認定士認定試験実施状況|医療機器センター(直近5回分を抜粋)

例年の合格率は70%前後で推移しています。

ただし、看護知識だけでなく臨床工学的な専門知識が幅広く問われるため、試験の難易度は低くありません。認定講習会の内容を復習し、過去問を繰り返し解くといった対策を進めましょう。

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Q3:透析病院に転職する際、資格がないと不利になりますか?

透析病院に転職する際に、資格がないことが採用で不利に働くことはありません。

教育体制が整っている施設が多く、「これまでの臨床経験」や「志望度の高さ」などを評価されます。現場に入ってから、自分に合う専門性を見極めて資格取得を目指すという流れが無理のないキャリアパスです。

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透析看護師は資格取得を目指すとキャリアアップにつながる!

透析看護師は資格取得すると、キャリアアップにつながります。まずは現場で経験を積みながら、自分の興味に合わせて最適な資格を選んでいきましょう。

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<参考サイト・文献>

認定看護師|日本看護協会

これから透析技術認定士を目指す方|医療機器センター

腎臓病療養指導士について|日本腎臓病協会

慢性腎臓病療養指導看護師(CKDLN)|日本腎不全看護学会

腹膜透析認定指導看護師認定について|日本腹膜透析医学会

「2022 年度 専門看護師・認定看護師に対する評価・処遇に関する調査」報告書|日本看護協会

令和6年賃金構造基本統計調査|厚生労働省

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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