看護師のメイクはどこまでOK?夜勤・マスクでも崩れにくい5つのコツ

「職場でどこまでメイクをしても良いのかわからない」「夜勤中にメイクが崩れてしまう」
このような悩みを抱えている看護師もいるでしょう。
看護師のメイクは、患者さまやご家族に安心感を与えるための大切な身だしなみです。清潔感を保ちながら、長時間の勤務でも崩れにくいメイクを心がけることが求められます。
この記事では、看護師に適したナチュラルメイクの基本や、夜勤やマスク着用でも崩れにくいコツについて紹介します。メイクに対する不安を解消できれば、自信を持って勤務できるようになるでしょう。
看護師のメイクはナチュラルメイクが基本
看護師がメイクをする際には、患者さまやご家族に安心感を与えるために意識したいことがあります。
- 清潔感を重視したナチュラルメイクを意識する
- 派手な色・ラメ・濃いメイクは避ける
- すっぴんではなく最低限の身だしなみとして整える
これらのポイントを意識することで、患者さんや同僚に好印象を与えられます。
清潔感を重視したナチュラルメイクを意識する
看護師には、患者さまやご家族に不快感を与えない自然なメイクが求められます。派手過ぎず、健康的で清潔感のある印象を目指しましょう。
日本看護協会の「看護者の倫理綱領」でも、看護職の信頼は専門知識だけでなく、清潔さや品性に支えられた行動が重要とされています。メイクもその一環として、肌の色ムラや毛穴をカバーしながら、笑顔が自然に明るく見えるような仕上がりを意識してみてください。
派手な色・ラメ・濃いメイクは避ける
ラメ入りのアイシャドウや真っ赤な口紅など、派手なメイクは医療現場にふさわしくありません。
「患者や家族と看護師の化粧に対する認識の比較に関する研究」によると、濃い・派手なメイクの看護師には「話しかけにくい」「近づきにくい」「怖い」といったネガティブな印象を持たれやすいことが明らかになっています。患者さまやご家族との距離が近い看護師だからこそ、自然な色味を選び、安心して話しかけられる雰囲気を作りましょう。
すっぴんではなく最低限の身だしなみとして整える
ノーメイクは疲れた印象や不健康に見えることがあり、患者さまに不安を与える可能性があります。
身だしなみとして、ファンデーション、眉、チーク、リップの基本のメイクで顔色を整えましょう。「眉が整っていない」「唇が荒れたまま」といった状態は避け、清潔感のある印象を心がける必要があります。
看護師のメイクで押さえたいパーツ別のポイント
ナチュラルメイクを実践するには、パーツごとのポイントを押さえましょう。
- ベースメイク:長時間でも崩れにくい薄づきに仕上げる
- アイブロウ:自然な眉で明るく優しい印象をつくる
- アイメイク:控えめな色味で清潔感のある目元に整える
- チーク:血色感をプラスして健康的な印象を作る
- リップ:血色感を補う程度のナチュラルな色味を選ぶ
それぞれ解説します。
ベースメイク:長時間でも崩れにくい薄づきに仕上げる
ベースメイクは厚塗りせず、薄づきで仕上げることが、崩れにくくするポイントです。
まず化粧下地で色ムラやくすみをカバーし、その上からファンデーションを薄くのせます。顔の中心部分に適量を塗り、スポンジで外側に向かって伸ばすと、ムラなく自然に仕上がります。
シミや目の下のクマが気になる部分は、ファンデーションを重ねずにコンシーラーで部分的にカバーしましょう。仕上げに軽くパウダーをはたくと、メイクが密着して崩れにくくなります。
アイブロウ:自然な眉で明るく優しい印象をつくる
眉は顔の印象を大きく左右します。自然で優しい印象を作るコツは、自分の眉の形を活かして描くことです。
まず眉ブラシで毛の流れを整え、余分な皮脂や粉を取り除きます。ペンシルで足りない部分を描き足したあと、パウダーで全体をふんわりと仕上げると、自然で優しい印象になります。
眉マスカラを使う場合は、髪色と同じか少し明るい色を選びましょう。太すぎたり濃すぎたりすると不自然に見えるため、適度な太さと濃さでナチュラルに仕上げることが大切です。
アイメイク:控えめな色味で清潔感のある目元に整える
看護師はマスクで口元が隠れることが多いため、目元のメイクで印象が決まります。
アイシャドウはブラウンやベージュ系の自然な色味を選び、ラメは避けましょう。ブラシやチップを使って薄く重ね、濃くなりすぎないよう注意してください。
アイラインやマスカラを使う際は、さりげなく目元を引き締める程度にとどめます。ウォータープルーフタイプを選ぶと、長時間勤務でも崩れにくくなります。
チーク:血色感をプラスして健康的な印象を作る
チークは顔色を明るく見せ、健康的な印象を与えるアイテムです。
ピンク系は優しい印象を、オレンジ系は元気で明るい印象を与えます。自分の肌色に合った色を選び、頬骨の高い位置にふんわりとのせましょう。
濃くつけすぎると不自然になるため、ブラシで薄く重ねながら調整してください。さりげなく血色感をプラスすることで、明るく親しみやすい雰囲気を作れます。
リップ:血色感を補う程度のナチュラルな色味を選ぶ
リップはピンクやコーラル系の自然な色味で血色感を足し、健康的で明るい印象を与えましょう。
マスクをしている時間が長いため、色移りしにくいティントタイプのリップがおすすめです。また、患者さまとの距離が近くなることを考えて、病状によっては匂いに敏感な方もいるため、無香料のものを選ぶ必要があります。
リップを塗ったあとにティッシュで軽く押さえると、テカリが抑えられて自然な仕上がりになります。
夜勤・マスク勤務でも崩れにくいメイク5つのコツ
夜勤では勤務時間が長くなることもあるため、メイクが崩れにくくなる工夫をしましょう。
- メイク前の保湿は軽めにしてベタつきを防ぐ
- ベースメイクは薄づきにしてマスクの摩擦に強くする
- マスクにつきにくいアイテムを選ぶ
- 仮眠の前後は最小限のメイク直しで済ませる
- 夜勤中はこまめに皮脂を抑えて清潔感を保つ
それぞれのコツについて紹介します。
メイク前の保湿は軽めにしてベタつきを防ぐ
メイク崩れを防ぐために、スキンケアで肌を整えたあと、余分な油分をしっかり取り除きましょう。
保湿しすぎると、メイクが肌に密着せず崩れます。化粧水や乳液を肌になじませたあと、メイク前にティッシュで軽く押さえると、ベースメイクが密着しやすくなります。しっかりと保湿しつつ、肌表面はさらっとした状態にしておくことがポイントです。
ベースメイクは薄づきにしてマスクの摩擦に強くする
マスクを着用していると、摩擦でファンデーションがヨレやすくなります。薄づきに仕上げることで、崩れにくくなります。
厚塗りすると摩擦で剥がれやすく、時間が経つにつれて不潔に見えてしまうため注意が必要です。とくに鼻や頬など、マスクがこすれやすい部分は薄めに塗りましょう。化粧下地でしっかり肌を整えておくと、少量のファンデーションでもムラなくきれいに仕上がります。
マスクにつきにくいアイテムを選ぶ
マスクにつきにくいアイテムを選ぶことで、崩れや色移りを防ぎましょう。
ファンデーションは密着力の高いリキッドタイプを選び、仕上げにフェイスパウダーを軽くはたくと、マスクへの付着を軽減できます。リップはティントタイプを使うと、マスクに色が移りにくく塗り直しの手間も減らせます。
仮眠の前後は最小限のメイク直しで済ませる
夜勤の仮眠後は、全体を直すのではなく、ポイントを絞って整えましょう。
リップを塗り直すだけでも、顔色が明るくなり疲れた印象を和らげられます。皮脂が気になる部分は、ティッシュで押さえてからパウダーを軽くのせる程度で十分です。
仮眠用のポーチには、リップやあぶらとり紙など必要最低限のアイテムだけを入れておくと、素早く直せます。
夜勤中はこまめに皮脂を抑えて清潔感を保つ
長時間の夜勤では、皮脂によるテカリが気になることがあります。数時間おきにあぶらとり紙やティッシュで皮脂を押さえましょう。とくにTゾーンは皮脂が出やすいため、重点的にケアすると清潔感を維持できます。
また、病院は空調が効いて乾燥しやすいため、ミストタイプの化粧水でメイクの上から保湿するのもおすすめです。
関連記事:看護師が夜勤で肌荒れする原因と7つの対策!夜勤明けでも美肌を保つコツ
新人看護師が気をつけたいメイクのポイント
新人看護師として働き始めると、学生時代のメイクから社会人としての身だしなみへの切り替えが必要になります。
- 学生メイクから「社会人の身だしなみ」へ切り替える
- 職場の雰囲気に合わせて濃さを調整する
- まつエクやカラコンは控えて自然に見せる
患者さまや同僚からの信頼を得るために、個性を主張するよりもTPOを意識したメイクを心がけましょう。
学生メイクから「社会人の身だしなみ」へ切り替える
学生時代のメイクから、医療現場にふさわしいナチュラルメイクへ切り替えましょう。
派手な色味のメイクは控え、清潔感のある仕上がりを目指してください。患者さまに安心感を与えられるような、落ち着いた印象のメイクを意識することがポイントです。
関連記事:看護師の面接の身だしなみで好印象のポイント6つ!髪型や持ち物を紹介
職場の雰囲気に合わせて濃さを調整する
配属先の病棟や施設によってメイクの許容範囲が異なるため、先輩看護師のメイクを観察しましょう。
迷ったときは、先輩や同期に「このくらいのメイクで大丈夫ですか」と相談してみてください。職場になじむメイクを意識することで、安心して働けます。
まつエクやカラコンは控えて自然に見せる
まつエクやカラコンは、職場によっては禁止されている場合もあるため、事前に確認しましょう。
使用する場合は、自然に見える程度の長さや色味にとどめ、派手にならないよう注意してください。あくまで自然な印象を保つことを心がけましょう。
看護師のメイクについてのよくある質問
ここでは、看護師のメイクについて、よくある質問に回答します。
Q1:看護師のメイクにラメは使わない方が良いですか?
ラメ入りのアイシャドウやハイライトは、派手な印象を与えやすいため、避けた方が無難です。
どうしても使いたい場合は、ごく少量を目立たない部分にのせる程度にとどめましょう。医療現場では、マットな質感のアイテムを選ぶほうが、清潔感を保ちやすくなります。
Q2:看護師はメイクをしないと失礼になりますか?
メイクは身だしなみの一環であり、社会人としてのマナーといえます。
ノーメイクは疲れた印象や不健康に見えることがあり、患者さまに不安を与える可能性があります。ファンデーション、眉、チーク、リップといった基本のメイクで、健康的な印象を作りましょう。
Q3:看護師の面接ではどの程度のメイクが適切ですか?
面接では、清潔感と健康的な印象を与えるナチュラルメイクが基本です。
ファンデーション、眉、チーク、ナチュラルな色のリップでシンプルに整えましょう。派手さを抑えて、誠実で落ち着いた印象を意識してみてください。
看護師は清潔感のあるナチュラルメイクで好印象に
看護師のメイクは、患者さまやご家族に安心感と信頼感を与えるための身だしなみのひとつです。ナチュラルで清潔感のあるメイクを心がけ、夜勤やマスク勤務でも崩れにくい工夫をすることで、快適に働けるようになります。
また、看護師の働き方は病棟勤務だけではありません。訪問看護の多くは日中勤務が中心で、規則的な生活を送れます。ワークライフバランスを大切にしながら看護師として活躍したい方は、訪問看護専門の求人サイト「NsPace Career」を覗いてみてください。
<参考サイト・文献>
NsPace Careerナビ 編集部 「NsPace Career ナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「NsPace Career」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。
