看護師免許の再発行手続きガイド!必要な手続きと期間をわかりやすく解説

「看護師免許が見つからない」「氏名変更の手続きを忘れていたけど、どうすればいいの?」
そんな不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
看護師免許は、職場での身分証明や採用手続きに欠かせない大切な書類です。しかし、サイズが大きく保管しづらいため、いざ提出が必要になったときに紛失や破損に気づくことも少なくありません。
「再発行には時間がかかりそう」「難しそう」と感じるかもしれませんが、必要な書類や手続きの流れをあらかじめ知っておけば、落ち着いて対応できます。
この記事では、看護師免許を再発行する際に必要な書類や申請の流れ、注意点をわかりやすく解説します。不安を解消し、安心して次のステップに進むための一助となれば幸いです。
看護師免許は再発行できる!必要な2つの場面
看護師免許の再発行は可能です。次の場面で再発行の手続きが必要になります
- 看護師免許を紛失したとき
- 看護師免許を破損・汚損したとき
これらの場面に該当する場合は、速やかに手続きを始めましょう。
看護師免許を紛失したとき
看護師免許を紛失したときは、再発行の手続きが必要です。
たとえば、転職活動をする際や新しい職場で働き始めるときには、看護師免許の提示を求められます。紛失したままでは、採用手続きが進まなかったり、看護業務ができなかったりする可能性があります。
そのため、免許証の紛失に気づいた時点ですぐに再発行の準備を始めましょう。
看護師免許を破損・汚損したとき
看護師免許を破損したり汚したりしたときも、再発行するのがおすすめです。
一例として、長年の保管で免許証の一部が破れてしまったり、記載事項が読み取れないほど汚れてしまったりすると、提示を求められた際に証明書として認められない場合があります。
看護師免許の記載内容がはっきりわかるように、破損・汚損した場合は再発行を検討しましょう。
看護師免許の再発行の手続き方法
看護師免許の再発行の手続きをスムーズに進めるには、あらかじめ必要な情報を知っておくことが大切です。
- 再発行の申請窓口は就業地の保健所
- 再発行に必要なもの
- 再発行の手続きと流れと期間
- 再発行にかかる費用
これらの手続きの方法を知っておけば、慌てることなく準備ができるでしょう。
再発行の申請窓口は就業地の保健所
看護師免許の再発行の申請窓口は、原則として働いている場所の管轄の保健所(一部県は県庁)です。
具体的には、東京都内で働いている場合、東京都内の就業場所を管轄する保健所に申請します。看護師として働いていない場合は、住民票がある住所の都道府県の保健所に申請します。
再発行に必要なもの
再発行の申請に必要な書類と準備のポイントは、次のとおりです。
| 必要書類 | ポイント |
| 看護師免許証再交付申請書 | ・厚生労働省のホームページからダウンロードして記入 ・保健所にある所定の書類に記入 |
| 住民票もしくは戸籍抄本(謄本) | ・発行から6ヶ月以内のもの ・氏名や本籍地が記載されているもの ・個人番号が記載されていないもの |
| 看護師免許証の原本 | 用意できる場合のみ |
| 収入印紙 | 3,100円の収入印紙を申請書に貼付 |
これらが必要なのは、申請者が本人であることと、再発行する理由を確認するためです。提出書類が不足していると手続きが円滑に進まないため、厚生労働省のホームページや保健所で確認して準備しましょう。
再発行の手続きと流れと期間
看護師免許の再発行を申請する手続きの流れは次のとおりです。
- 申請書類を用意する
- 保健所(一部県は県庁)に必要書類を提出する
- 保健所から厚生労働省へ書類が送られる
- 再発行された免許証を受け取る
再発行を申請した後、免許証の準備ができたら自宅に「免許証交付のお知らせ通知」が郵送されます。この通知が届いたら「免許証交付のお知らせ通知」「顔写真つきの身分証明書」「印鑑」の3つを持参して、申請した保健所の窓口まで受け取りに行きましょう。
保健所での申請から新しい免許証を受け取るまで、数ヶ月かかるのが一般的です。とくに、年度初めの忙しい時期には、さらに時間がかかる可能性があるため、余裕をもって申請してください。
再発行にかかる費用
看護師免許の再発行には、再交付申請の手数料として3,100円がかかります。
費用が変更になることもありうるため、必ず事前に保健所や申請先へ確認しましょう。
費用は、申請時に収入印紙で支払うのが一般的です。収入印紙は郵便局で購入できます。
看護師免許の再発行で起こりやすいトラブルと対処法
看護師免許の再発行手続きでは、いくつかのトラブルが起こりやすいです。
- 再発行までに時間がかかり転職先に提出が間に合わない
- 紛失した看護師免許の「登録年月日や登録番号」がわからない
- 再発行した後に紛失した看護師免許が見つかった
これらのトラブルに慌てないように、あらかじめ対処法を知っておきましょう。
再発行までに時間がかかり転職先に提出が間に合わない
再発行までに時間がかかり、転職先に看護師免許の提出が間に合わない場合「登録済証明書」の提出で代替できます。これは、看護師籍への登録が完了していることを公的に証明する書類です。
たとえば、転職したあと、新しい職場で看護師免許の提出を求められたとき、この証明書を提出することで、看護師免許を持っていることの証明になります。
再発行の申請時に保健所で手続きするか、厚生労働省のホームページにてオンライン申請できます。まずは「登録済証明書」が必要であるか、職場に確認してみてください。
関連記事:【2025年度最新版】看護師免許の申請方法!必要書類・記入例・注意点まで完全ガイド
紛失した看護師免許の「登録年月日や登録番号」がわからない
紛失した看護師免許の「登録年月日や登録番号」がわからなくても、再発行できます。保健所の担当者が、看護師名簿を照会して確認できる可能性があるからです。
通常、申請書にはこれらの情報を記載する欄がありますが、不明な場合は空欄のままとして、その旨を窓口で伝えてください。不安な場合は、申請前に一度保健所に相談してみましょう。
再発行した後に紛失した看護師免許が見つかった
再発行手続きをした後に紛失した看護師免許が見つかった場合、見つかった古い免許証は5日以内に返納する必要があります。
働いている方は就業先を管轄する保健所、働いていない方は居住地の保健所に提出しましょう。
看護師免許の再発行についてのよくある質問
看護師免許の再発行について、よくある質問とその回答をまとめました。疑問を解消して、安心して再発行の手続きを進めましょう。
Q1:看護師免許の再発行中でも看護師として働けますか?
看護師免許の再発行中でも、看護師として働けます。
「登録済証明書」を申請すると、転職して新しい職場が決まった場合でも問題なく看護業務をおこなえるでしょう。
Q2:看護師免許の再発行はオンラインでできますか?
原則として、看護師免許の再発行はオンラインではできません。保健所の窓口で手続きをおこなう必要があるため、保健所の業務時間を確認して手続きしましょう。
Q3:看護師免許の再発行をしても届かないときはどうすれば良いですか?
看護師免許の再発行を申請してから、一般的な期間(2〜3ヶ月)が経過しても届かない場合は、申請した保健所に問い合わせてください。何らかの理由で、手続きに遅れが生じている可能性があります。
問い合わせの際は、申請時に受け取った「引換証」や、看護師免許の番号の控えを手元に用意しておくとスムーズです。
Q4:看護師免許の再発行を最短で済ませる方法はありますか?
看護師免許の再発行を最短で済ませる特別な方法はありません。厚生労働省での免許証の作成に一定の期間がかかるからです。
ただし、申請書類に不備がないようにすることが、結果的に手続きをスムーズに進めることにつながります。必要な書類を揃えて、窓口ですぐに受け付けてもらえるように準備しましょう。
Q5:看護師免許の再発行は家族が代理で申請できますか?
看護師免許の再発行は、本人がおこなうことが原則です。
ただし、やむを得ない事情で家族が代理で申請することもできます。2親等以内の親族が望ましく、申請する際には「委任状」と「身分証(運転免許等)」が必要です。委任状には、次の項目を記載してください。
- 本人及び代理人の氏名
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- 続柄
- 委任事項
- 委任状作成年月日
- 本人の署名
様式は決められたものはなく、上記の項目を満たしたものであれば委任状として認められる可能性があります。委任状の書式や必要な書類は保健所によって異なる場合があるため、事前に保健所や申請窓口へ確認しましょう。
Q6:氏名や本籍地が変わって訂正が必要なときも再発行が必要ですか?
氏名や本籍地(都道府県)が変わったときは、再発行ではなく「籍(名簿)訂正・免許証書換え交付申請手続」が必要です。
たとえば、結婚や離婚などで氏名が変わった場合、看護師免許の氏名も変更しましょう。変更があった日から30日以内に保健所へ申請しなければならないと定められているため、速やかに手続きをするのがおすすめです。
関連記事:看護師免許の更新は必要?どこで更新すべきか、働いていない場合の対応も解説
看護師免許の再発行は可能!手続きのポイントを押さえてスムーズに申請しよう
看護師免許を紛失したり、破損してしまった場合でも、再発行の手続きが可能です。
再発行には通常2〜3ヶ月かかるため、スムーズに進めるためには「登録済証明書」を同時に申請するのがおすすめです。
申請書類に不備があると手続きがさらに遅れてしまう可能性があるため、必要書類や申請窓口の確認をしっかり行いましょう。
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<参考サイト・文献>
保健師免許証、助産師免許証、看護師免許証の再交付申請手続について|厚生労働省
NsPace Careerナビ 編集部 「NsPace Career ナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「NsPace Career」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。
