【2025年度最新版】看護師免許の申請方法!必要書類・記入例・注意点まで完全ガイド

公開日:2025/10/20 更新日:2025/10/20
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「看護師の免許の申請方法がわからない」「申請先はどこ?」といった不安を抱えている方も多いでしょう。

看護師国家試験に合格しても、そのままでは看護師として働けません。免許申請という手続きを踏んで初めて、業務従事できる資格が与えられます。申請手続きに不備があると、内定が取り消される、勤務開始に遅れが出る、最悪の場合は行政からの注意を受ける可能性もあります。

本記事では、2025年時点の最新制度に基づき、看護師免許申請の流れ、必要書類、書き方、記入例、よくあるトラブルとその対策までをわかりやすく解説します。安心してキャリアの一歩を踏み出せるよう、しっかり準備を整えましょう。

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看護師免許の申請にあたって知っておくべき基本情報

以下の点を事前に押さえておくと、手続きがスムーズになります。

  • 看護師国家試験合格後、免許申請が必須
  • 申請から交付までに2~3ヶ月程度かかる
  • 申請には 9,000円の登録免許税が必要
  • 免許申請をしないと行政処分の対象になる可能性

これらを事前に把握しておけば、予期せぬトラブルを避けられ、入職までの期間を安心して過ごせるでしょう。

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看護師国家試験合格後、免許申請が必須

看護師免許の申請が必要な理由は、法律で定められているためです。保健師助産師看護師法 第12条には以下のように規定されています。

「看護師免許は、看護師国家試験に合格した者の申請により、看護師籍に登録することによって行う。」

すなわち、国家試験合格者が申請を行い、看護師籍への登録を経て初めて免許が付与されるという制度設計です。


合格だけでは看護師として働く権利を得たことにはなりません。

もしこの登録申請を怠ると、病院や施設での就業が認められず、内定が取り消されたり勤務開始が遅れたりする可能性があります。また、免許がないまま看護業務に従事すると、法令上の問題となり得るため、申請を早めに行うことが極めて重要です。

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申請から交付までに2~3ヶ月程度かかる

看護師免許の交付までには、通常 2~3か月 程度の期間を見込んでおく必要があります。
提出された書類は、各地方の保健所を経由して厚生労働省(または都道府県の登録機関)で審査・登録されます。

例えば、新卒看護師の場合、国家試験合格発表後(3月頃)に申請しても、免許証が手元に届くのは6月頃という見込みが一般的です。勤務を予定している病院などからは「登録済証明書」の提出を求められることもあるので、余裕をもって手続きをすすめましょう。

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看護師免許の申請には9,000円の手数料が必要

看護師免許の申請手続きには、登録免許税として(収入印紙)9,000円が必要です。

申請時に郵便局で9,000円分の収入印紙を購入して、申請書に貼って提出します。現金での支払いはできないため、事前に準備しておきましょう。

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免許申請をしないと行政処分の対象になる可能性

国家試験に合格しても、免許申請をせずに看護師業務を行うと、無資格者として扱われ、行政処分の対象になる恐れがあります。

注射や採血といった看護師業務は、免許を持った人だけがおこなえる業務独占です。申請を忘れたまま働いてしまうと、法律違反となり、罰則を受ける可能性があるため注意が必要です。

関連記事:看護師免許の正式名称は?履歴書の正しい書き方と間違えやすいポイント

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看護師免許の申請方法と流れ

看護師免許の申請は、おもに次の3つのステップで完了します。

  1. 健康診断を受ける
  2. 必要書類を揃えて保健所に提出する
  3. 免許証を受け取る

これらのステップを順番に、漏れなく進めることが大切です。書類の準備や診断書の有効期限に注意して手続きを進めれば、スムーズに看護師免許を受け取れます。

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1.健康診断を受ける

免許申請には、所定の健康診断書が必要です。これは保健師助産師看護師法(第九条)に基づき、看護業務を適切に行える健康状態であるかを確認するためのものです。

特に以下のような要件が関係します。

  • 心身の障害により看護師の業務を適正に行えないと判断される者
  • 麻薬・大麻・あへん中毒者など

診断書は、発行日(診断日)から1ヶ月以内のものが有効とされることが多いため、申請日に合わせて計画的に病院やクリニックを受診しましょう。

また、視覚・聴覚・言語機能などの検査項目が含まれる場合もあるため、医療機関には「看護師免許申請用の診断書希望」である旨を伝え、所定様式を持参してください。

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2.必要書類を揃えて保健所に提出する

健康診断を終えたら、申請先(通常は居住地を管轄する保健所)に下記書類を提出します。

必要書類ポイント
看護師免許の申請書厚生労働省「看護師免許申請手続」からダウンロード
診断書・厚生労働省「看護師免許申請手続」からダウンロード
・発行日から1ヶ月以内のものを添付
・障害の状況や合理的配慮について意見があれば、別途添付(様式不問)も可(任意での提出)
住民票の写しまたは戸籍抄(謄)本・本籍が記載されているもの
・個人番号が記載されていないもの ・発行日から6ヶ月以内のもの
収入印紙9,000円分を申請書の収入印紙欄に貼付
登録済証明書用はがき保健所にある所定の登録済証明書用のはがきを使用(オンラインでも申請可)*希望者のみ
参考:免許申請にかかる留意事項について|厚生労働省

申請手続きをスムーズに進めるために、間違いや記入漏れがないか確認しましょう。

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3.免許証を受け取る

看護師免許の交付方法は自治体により異なり、以下のいずれかが選択できるケースがあります:

  • 窓口での受取:通知書・写真付き身分証明書・印鑑を持参
  • 郵送受け取り:簡易書留等による郵送(自治体が対応している場合のみ)

交付通知が届いたら、案内に従って所定期間内に受取を行ってください。

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看護師免許の申請書の書き方と記入例

看護師免許の申請書には、正確な情報を記入しなければなりません。鉛筆以外の筆記用具で、丁寧に記入することが大切です。とくに、次の項目は間違いやすいため注意が必要です。

記入項目ポイントと記入例
受験番号右詰めで記入し、受験票と同じ番号を転記
生年月日和暦で記入(例:平成5年1月1日)
本籍地・住所住民票・戸籍と同じ表記で記載
申請年月日保健所に提出する日を和暦で記入
参考:看護師免許申請書|厚生労働省

なお、様式や細かい記入方法(和暦表記の桁数、右詰め・左詰めなど)は、最新の厚生労働省による記入例に従うことを強く推奨します。

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よくあるトラブル&その対策

看護師免許の申請でよく発生するトラブルをあらかじめ知っておくことで、手続きの遅延を防げます。

  • 書類不備で差し戻しになる
  • 就職先への免許証提出が遅れる

これらのトラブルは、新しい仕事のスタートに影響を与えるかもしれません。対策を事前に知っておくことで、スムーズに入職できるでしょう。

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書類不備で差し戻しになる

よくあるトラブルは、書類不備による差し戻しで手続きが大幅に遅れるケースです。

書類が不足していたり、記入内容に間違いがあったりすると、保健所で受け付けてもらえません。実際には、次のような例があります。

  • 診断書の有効期限切れ
  • 住民票・戸籍の発行日が古い
  • 収入印紙の貼り忘れ

提出前に必ず、各書類の有効期限・記入内容・貼付の有無を再点検するチェックリストを用意しておくとよいでしょう。

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就職先への免許証提出が遅れる

交付手続きが遅れると、就職先での手続きが間に合わず、職場に迷惑をかけてしまうことになります。合格発表後、すぐに健康診断の予約や書類の準備に取りかかり、余裕を持った申請を心がけてください。

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登録済証明書の申請について

登録済証明書は、免許証が手元に届くまでの間に、看護師として登録されていることを証明する書類です。就職先に提出を求められることが多いため、この書類が必要であるかどうかを確認して、速やかに申請しましょう。

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オンラインでの申請

オンラインで登録済証明書を申請できるようになりました。オンライン申請は、はがきよりも早く証明書を発行できる可能性があります。厚生労働省の「医師等免許登録確認システム」にアクセスし、次の手順に沿って申請します。

  1. 保健所に免許登録の申請
  2. 登録済証明書オンライン発行のサイトで情報の仮登録
  3. 仮登録完了のメールを受信しURLにアクセス
  4. 申請情報の本登録
  5. 本登録完了のメールを受信
  6. オンラインでの発行

発行された証明書はPDFファイルとしてダウンロードできるため、すぐに就職先に提出できます。

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はがきでの申請

従来通り、はがきを使って登録済証明書を申請することもできます。

免許申請書を提出する際に、保健所にある所定のはがきに切手を貼り、宛名を記入します。官製はがきでの申請も可能です。

オンライン申請に不安がある方や、まとめて手続きを済ませたい方には適した方法です。

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看護師免許の申請についてのよくある質問

看護師免許の申請について、よくある質問に回答します。書類作成の際に迷うことがないよう、事前に確認しておきましょう。

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Q1:看護師免許はどの保健所に申請すれば良いですか?

基本的には、居住地の保健所で申請してください。

ただし、一部の自治体では、区役所や保健センターで申請する場合もあるため、事前に都道府県や市区町村のホームページで確認することをおすすめします。

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Q2:健康診断書はどこで書いてもらえば良いですか?

病院やクリニックなどの医療機関で書いてもらえます。

ただし、すべての医療機関で健康診断をおこなっているとは限りません。また、一般的な健康診断とは内容が異なり、特定の項目(視覚、聴覚、精神機能など)について検査や診断を受けなければなりません。

そのため、医療機関に看護師免許申請のための診断書であることを事前に伝え、所定の用紙を持参しましょう。

関連記事:看護師も健康診断は義務?受ける3つのタイミングと見るべき兆候

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Q3:申請の締め切りや期限はありますか?

合格発表後、速やかに手続きを始めてください。法律上の期限は設けられていませんが、免許証が届くまでに2〜3ヶ月かかります。

4月入職を控えている新卒看護師は、入職手続きを可能な限りスムーズに進められるように、合格発表後すぐに健康診断の予約や書類の準備に取りかかることが重要です。

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看護師免許の申請は2~3ヶ月かかるから早めに手続きしよう!

看護師免許は、看護師として働くうえで不可欠な証明書であり、申請から交付までに2〜3ヶ月ほどかかることが一般的です。申請が遅れると、就職に支障が出ることもあり得ます。早めの手続きを心がけましょう。

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<参考サイト・文献>

看護師免許申請手続|厚生労働省

医師等医療関係資格者の皆様へ登録済証明書をオンラインで受け取れます|厚生労働省

看護師免許申請書|厚生労働省

保健師助産師看護師法 | e-Gov 法令検索

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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