看護師の勉強をやり直したい!勉強方法5選とブランクがあっても復職しやすい職場

公開日:2025/10/08 更新日:2025/10/08
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「何から手をつけていいかわからない」「知識が抜けてしまって自信がない」「ブランクがあると現場についていけるか不安」──


そんなモヤモヤを抱えながらも、もう一度“看護師として働きたい”という気持ちを諦めたくないあなたへ。


本記事では、無理なく始められる具体的な5つの勉強法+復職しやすい職場の選び方を紹介します。まずは「できそうな行動」から一歩を踏み出しましょう。

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勉強の再スタートにおすすめの方法5選|あなたに合った「学び直し」を見つけよう

看護は「生涯学習」が前提の職業。日本看護協会も「看護職は学び続けることが使命」と明言しています。

とはいえ、育児やブランクを経た今、「どこから始めればいいのか分からない」というのが本音ではないでしょうか?

ここでは、あなたのライフスタイルや学習タイプに合わせて選べる“5つの勉強法”をご紹介します。
どれも、今日から無理なく取り組める方法ばかりです。

  • 本やアプリで学習する
  • 動画やオンライン講座を活用する
  • 学会や研修に参加する
  • ナースセンターの復職支援制度を活用する
  • 新たな資格の取得を目指す

「スキマ時間を活用したいならアプリ学習」「専門性を高めたいなら資格取得」など、自分の状況に合わせて選んでみてください。

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本やアプリで学習する

看護師の勉強のやり直しでは、基礎知識を復習できる本や学習アプリを活用しましょう。自分のペースで知識をインプットでき、場所を選ばずに学習できます。

たとえば、看護の基礎を学べる本、クイズ形式で学べるアプリを利用すると、通勤時間や家事の合間に知識を定着させられます。

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動画やオンライン講座を活用する

看護師の勉強のやり直しには、視覚的に理解しやすい動画や、自宅で受講できるオンライン講座を取り入れると効果的です。

文字だけではイメージしにくい技術や解剖生理学も、スムーズに理解できます。

解剖生理学のアニメーション動画や看護技術のデモンストレーション動画などを見て確認すると効率良く知識を吸収できるでしょう。

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学会や研修に参加する

勉強のやり直しを進めるなかで、特定の分野の最新知識や専門的な技術を学びたい場合は、学会や研修への参加するのも有効です。現役の看護師や専門家から学べるため、実践につながる知識やスキルを身につけられます。

復職予定の診療科に関連する看護技術の研修や、興味のある分野の学会セミナーに参加すると、現場ですぐに役立つ実践力と専門性を高められるでしょう。

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ナースセンターの復職支援制度を活用する

各都道府県のナースセンターでは、ブランクのある看護師向けに復職支援研修を実施しています。


採血や注射の練習、最新の医療機器の操作などを無料または低額で学べることが多いですが、内容や開催時期は地域によって異なります。

そのため、復職支援研修を利用する際は、事前に地元のナースセンターへ問い合わせ、参加条件や実施内容を確認しておきましょう。

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新たな資格の取得を目指す

勉強のやり直しを機に、特定分野のスキルを深めたい方は、新たな資格取得を目指すのもひとつの方法です。
ただし、それぞれに受験条件や更新制度、学習負担があるため、自分のライフスタイルと相談して選びましょう。

  • 3学会合同呼吸療法認定士:2年以上の実務経験が必要。試験は年1回、学会主催。
  • ケアマネジャー:介護分野の知識が中心で、筆記試験あり。医療技術よりもケアマネジメントに特化。
  • 心不全療養指導士:心不全患者のセルフケア指導に必要な専門資格。学会参加や研修が前提。

目的に合った資格を選ぶことで、復職後の業務にも直結する強みになります。

関連記事:ブランクのある看護師が感じやすい不安!4つの準備とおすすめの勉強法

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看護師が勉強をやり直すときに押さえたい内容

勉強をやり直すときには、基本的なことから進めていきましょう。

  • 看護の基礎知識と技術
  • 解剖生理学の知識
  • 配属予定の診療科で対象となる病気や治療

自己流の知識やスキルが身についている危険性があるため、基本に立ち返って確認することが大切です。

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看護の基礎知識と技術

勉強をやり直す際は、基本的な看護過程やバイタルサインの測定、採血・注射などの看護技術を確認しましょう。これは、現場で何度もおこなうスキルであり、患者さまの安全に直結するからです。

具体的には、フィジカルアセスメントの手順や、異常時の対応を学び直すことで、現場での緊急時にも冷静に対応できる自信になります。

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解剖生理学の知識

看護師の勉強のやり直しでは、解剖生理学の知識を復習し、病気や治療の理解に結びつけることを押さえましょう。というのも、人体の仕組みや機能の理解が、病気や症状の根拠となるからです。

たとえば、心臓の解剖生理を学び直すと、心不全の病態や治療薬の作用を理解でき、患者さまに適切なケアを提供できるようになります。

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配属予定の診療科で対象となる病気や治療

復職先が決まっている場合は、配属予定の診療科で対象となる病気や、そこで実施される特有の治療法を予習してください。

復職直後は補助業務からスタートするケースも多く、少しずつ業務に慣れていくのが一般的です。
配属先で必要な知識を事前に学んでおくことで、安心して現場に適応しやすくなります。整形外科であれば骨折の種類やリハビリテーションの進め方、内科であれば糖尿病や高血圧の最新治療ガイドラインを確認しましょう。

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看護師が勉強のやり直しを進めるコツ

看護師が勉強のやり直しを継続するには、目標をはっきりとさせ、習慣化することが成功の秘訣です。

  • 目標を明確に設定する
  • 基礎から学び直す
  • 1日15分でも習慣化する
  • 仲間と一緒に勉強する
  • アウトプットを意識して学習する
  • 配属予定の診療科に関係する知識と技術を学ぶ

モチベーションを保ちながら効率良く学習を進めるために、日々の取り組み方や学習環境を整える工夫が必要です。これらのコツを実践して、知識と技術を身につけましょう。

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目標を明確に設定する

勉強のやり直しを始める前に「いつまでに」「何を」「どのレベルまで」達成したいのか、目標を設定します。目標が明確であるほど、学習計画を立てやすく、モチベーションを維持できるのです。

「復職する日までに解剖生理学のテキストを終える」「来月までにナースセンターの技術研修に参加する」といった目標を立てると、そこから逆算して、学習内容を決められます。

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基礎から学び直す

勉強のやり直しでは、自分が理解していると思っている分野でも、基礎的な内容から学び直すことが大切です。ブランク期間中に抜けた知識や、曖昧になっていた基本を見直すことができるからです。

特定の病気の勉強を始める前に、解剖生理学の基礎や検査値の基準を復習します。基礎を固めることが、応用力を養う土台となります。

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1日15分でも習慣化する

看護師の勉強のやり直しをうまく進めるためには、まとまった時間を取ることにこだわらず、1日15分でも学習を習慣化することがおすすめです。日々の積み重ねが、知識の定着に役立ちます。

朝起きてすぐ、または子どもが寝た後の15分を学習時間としたり、夕食後の15分で学習アプリを使い、前日の復習をおこなったりします。習慣化することで、無理なく学習を続けられるでしょう。

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仲間と一緒に勉強する

同じ目標を持つ仲間を見つけると、学習へのモチベーションを維持できるでしょう。

ナースセンターの復職支援研修で出会った仲間と連絡を取ったり、SNSで学習アカウントを作って進捗を報告し合ったりすると、学習を継続しやすいでしょう。

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アウトプットを意識して学習する

看護師の勉強のやり直しでは、学んだ知識を人に説明したり、問題を解いたりするなどアウトプットしましょう。現場で使える知識にすることで、理解度を深め、記憶を定着させられるからです。

具体的には、テキストを読んだ後に、内容をノートにまとめる、口頭で説明してみる、過去問を解くといった行動をします。また、解剖生理学の勉強をした後、自分の家族に「心臓の働き」を説明してみると、現場で患者さまに説明する際に役立ちます。

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配属予定の診療科に関係する知識と技術を学ぶ

復職先が決まっている場合は、配属先の診療科で求められる専門的な知識や、その科特有の技術を優先して学ぶことがおすすめです。というのも、復職後すぐに職場の戦力となれるよう準備ができるからです。

配属先の病院のホームページを見て、力を入れている治療やケアを確認します。外科病棟への復職が決まっていれば、術前・術後の管理やドレーン管理の手順を重点的に学ぶと、復職後の不安が軽減できるでしょう。

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看護師が勉強をやり直して復職した体験談

復職の成功体験は、勉強のやり直しに不安を感じている看護師にとって励みとなるでしょう。実際に復職した看護師の体験談を参考に、自身の復職計画に役立ててください。

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1年の育児休業から復職

1年の育児休業から復職したAさんは、アプリや動画を活用して知識を確認しました。育児休業後の復職は、技術的な不安よりも最新の知識への不安を感じやすいためです。子どもが寝た後の時間を利用して、看護系アプリでケアの方法や最新の医療機器の操作を学びました。復帰した際には、新しい輸液ポンプやシリンジポンプの操作方法を予習しておいたおかげで、スムーズに業務に入れました。

短期間のブランクであれば、新しい治療方法や医療機器の操作方法など、変化した部分に絞って確認するのがおすすめです。

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5年のブランクを経て復職

5年のブランクを経て復職したBさんは、ナースセンターの研修を利用し、基礎技術の再確認と職場の雰囲気を掴むようにしました。採血や注射の練習をナースセンターで集中的におこないました。復帰当初は使用する物品の違いに戸惑うことがありましたが、事前に手技を確認していたためすぐにスキルを取り戻せました。

長期間のブランクがある場合、知識と技術の両方を実践的に学び直すことが重要です。公的な研修制度を活用することで、最新の技術と手順を安心して再習得できます。

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ブランクがある看護師が復職しやすい職場

ブランクが長くても受け入れられる職場には、教育体制・段階的勤務・実習制度など“受け入れ側の工夫”があることが多いです。
あなたが働きやすく、自信を持ってスタートできる職場を見極めるポイントを、ケース別に解説します。

  • 訪問看護ステーション
  • クリニック
  • 介護施設
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訪問看護ステーション

訪問看護ステーションは、ブランクがあっても復職しやすい傾向がある職場の一つです。
同行訪問などのサポート体制が整っている事業所も多く、段階的に業務に慣れていける点が安心材料になります。

具体的には、最初は先輩看護師と利用者さま宅を訪問し、業務に慣れてから1人立ちを目指します。病棟のように複数の患者さまを担当することがないため、ゆとりを持って利用者さまのケアに集中できます。

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クリニック

クリニックは、ブランクのある看護師が復職しやすい職場です。病棟の業務と比べると、業務内容が限定的で、診療の補助や採血、点滴などの基礎的な技術を活かせるからです。

また、消化器内科や眼科など対象とする病気や治療法が専門分野に絞られているため、勉強のやり直しもしやすいでしょう。その分野の知識を重点的に学び直すことで、業務に慣れることができます。

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介護施設

ブランクのある看護師が復職しやすい職場は介護施設です。医療行為が病棟より少なく、利用者さまの健康管理や生活支援が中心となるからです。

また、施設によっては夜勤がなく日勤のみで働けるため、育児中の方でも生活リズムを整えやすいでしょう。

関連記事:看護師は子育てと仕事を両立できない?5つの理由と働きやすい職場を紹介

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看護師の勉強のやり直しについてのよくある質問

ここでは、看護師の勉強のやり直しについて、よくある質問とその回答を紹介します。

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Q1:看護師の勉強のやり直しは何から始めるのが効率的ですか?

看護師の勉強のやり直しは、まず解剖生理学や看護の基礎知識など土台となる分野から始めるのが効率的です。基礎知識がしっかりしていれば、新しい専門知識を学ぶときにも応用が利くからです。

以前使っていた教科書や初学者向けのアプリを使って、人体の仕組みを視覚的に復習しましょう。ブランク期間が長くても、基礎から学び直すことで、現場での病態理解が深まり、自信を持って業務に取り組めます。

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Q2:育児中でも続けられる勉強方法はありますか?

育児中でも続けられる勉強方法は、まとまった時間を必要としない、スキマ時間を活用できる方法です。育児中は自分の時間を確保するのが難しく、無理のない範囲で継続することが大切です。具体的には、次の学習方法が良いでしょう。

  • 学習アプリ
  • 音声解説の動画
  • 単語帳やテキスト

これらを活用することで、通勤中や子どもが昼寝している時間など、1日15分〜30分の短い時間で毎日継続する習慣をつけられます。

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Q3:モチベーションが続かないときの対処法はありますか?

勉強のやり直しでモチベーションが続かないときは、目標を再確認し、学習内容や場所を変えて気分転換をしてみてください。モチベーションの低下は、学習のマンネリ化や目標の見失いが原因になりがちです。

最初に立てた復職の目標や、学習計画を再度見直したり、自宅での学習に飽きたらカフェで勉強してみたりなどの工夫が有効です。

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勉強のやり直しは看護師のキャリアに役立つ!コツを押さえて勉強を続けよう

勉強のやり直しは、ブランク期間を埋めるだけでなく、最新の知識と技術を身につけ、自信を持って次のキャリアに進むために不可欠です。

基礎から着実に学び、日々の学習を習慣化することで、復職への不安は解消されます。

この記事で紹介したコツを押さえて、学びを日常に取り入れることで知識は積み重なります。焦らず一歩ずつ取り組んでいきましょう。

<参考サイト・文献>

生涯学習支援|日本看護協会

看護職のキャリアと働き方|厚生労働省

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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