埼玉県の看護師の給料はランキング何位?病院選びで見落としがちなポイント5選

「埼玉県は看護師の給料が安い」と耳にして、不安を感じている方はいらっしゃいませんか。
実際には、埼玉の給料ランキングは低いわけではなく、生活コストとのバランスを考えれば働きやすさを実感できる側面もあります。とはいえ、病院選びを給料やランキングだけで判断すると「思った働き方と違った」と後悔するケースもあるでしょう。
この記事では、埼玉県で看護師として働く際に知っておきたい給料水準や病院の特徴、見落としがちなチェックポイントを解説します。埼玉県での就職を成功させるために、ぜひ最後までお読みください。

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埼玉県で働く看護師の給料は全国ランキング18位
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、埼玉県の看護師の平均年収は511万3,600円で、全国ランキングでは18位に位置しています。
看護師の全国平均の519万7,000円と比べると、その差は約8万円です。また、神奈川県や群馬県などには及ばず、関東では5位という結果です。
ただし、埼玉県内でもエリアによって給与水準に差があり、さいたま市や川口市などの都市部では大規模病院や大学病院が集まっている分、給与は高い傾向にあります。一方で、郊外や中小規模病院の給料は、都市部の病院より低くなりがちです。
また、埼玉県は住宅費や生活費が東京都内より安いため、収入と生活コストのバランスが良いと感じる看護師もいます。
看護師が埼玉県のランキングで病院を選ぶときに見落としがちなポイント5つ
看護師に人気の病院ランキングは就職先を絞るのに便利な情報源です。しかし、それだけを基準に病院を選ぶと「思っていた働き方と違った」と後悔する可能性があります。
- 通勤可能な範囲かどうか
- 職員駐車場の有無や条件はどうか
- 診療科や病棟構成が自分に合っているか
- 地元出身者が多い職場かどうか
- 口コミの情報に偏りがないか
ここでは、ランキングでは見えにくい埼玉県ならではの注意点を、5つ解説します。
1.通勤可能な範囲かどうか
埼玉県は東西に広く、鉄道網も南北には便利ですが東西移動は不便なため、東京都内に通勤するより時間がかかるケースがあります。
たとえば、さいたま市内にある大宮駅から春日部市・川越市方面は30分程度で移動できますが、秩父市方面は1時間以上かかることもあります。
同じ埼玉県内の勤務でも通勤負担は変わるため、勤務地と居住地の位置関係を地図や乗換案内でシミュレーションしておきましょう。
2.職員駐車場の有無や条件はどうか
埼玉県の郊外の病院では、車通勤が一般的です。
しかし、駅から近い病院で敷地の確保が困難な場合は、職員駐車場が十分でないことも少なくありません。病院によっては、駐車場代に自己負担で2,000~3,000円くらいかかるケースもあります。
マイカー通勤を検討中の看護師は、見学や就職説明会の際に「駐車場の有無・費用・病院までの距離」を確認しましょう。
3.診療科や病棟構成が自分に合っているか
埼玉県には大学病院や急性期病院も多くありますが、ランキング上位の大規模病院が自分の希望や条件と合うとは限りません。
救急件数が多い病院はスキルを磨ける反面、夜勤や残業の負担が大きくなりがちです。地域包括ケア病棟では患者さまとじっくり向き合えるため、ワークライフバランスを重視したい看護師に向いています。
診療科や病棟構成を確認し、自分が描くキャリアに合うか見極めることが、働き続けるためには必要です。
4.地元出身者が多い職場かどうか
病棟の人間関係は「地元出身者が多いかどうか」で雰囲気が変わることがあります。
地元出身者が多い職場は、同郷という共通点があることで人間関係が築きやすい一方、埼玉県外から来た看護師が「入りづらい」と感じるかもしれません。また、新人看護師や中途採用者が多い病院は、フラットな雰囲気で馴染みやすい傾向があります。
インターネットの口コミや説明会でスタッフの出身地や定着状況を確認し、職場の雰囲気をイメージしておくと安心です。
5.口コミの情報に偏りがないか
口コミは現場のリアルな声として活用できますが、偏った意見に影響されすぎるのは危険です。
都市部の大規模な病院は投稿数が多くなりがちで、郊外の病院は口コミ自体が少なく、全体の実態をつかみにくいことがあります。また、口コミには退職直後の不満が強調されているケースも少なくありません。
そのため、口コミを確認するときは複数のサイトやSNSを見て確認すること、新しい投稿を参考にすることが大切です。説明会や見学で自分の目で確かめ、裏付けをとるのもおすすめです。
看護師が埼玉県で働きやすい病院を見つけるポイント
埼玉県で長く安心して働くためには、求人票の条件だけでなく、実際の福利厚生の活用状況や環境の確認が欠かせません。
- 勤務体制とシフトの実態
- 福利厚生や子育て支援の使いやすさ
- 教育制度とキャリア形成の可能性
ここでは、とくに見ておきたい3つのポイントを解説します。
勤務体制とシフトの実態
勤務体制がこれまでの病院と同じでも、1ヶ月当たりの夜勤回数やシフトの組み方によって看護師の負担は変わります。
たとえば、夜勤回数が少なくても次の勤務までの間隔が短ければ十分に休めなかったり、月の夜勤回数が多ければ体力的に厳しくなったりするでしょう。
求人情報の「2交代制」「3交代制」という表記だけで判断せず、実際の夜勤回数や休息時間、シフトの種類を確認し、自分に合った勤務環境かを見極めるのが大切です。
福利厚生や子育て支援の使いやすさ
福利厚生は「制度の有無」より「利用しやすさ」が重要です。
たとえば、院内保育があっても夜間保育に対応していなければ、夜勤をしながら子育てを考える看護師に不十分な場合があります。また、育休からの復帰率や時短勤務の利用実績が低い職場であれば「制度はあっても使えない」可能性があります。
就職前に説明会や見学で、福利厚生を利用している看護師がどのくらいいるかを確認しておくと安心です。
教育制度とキャリア形成の可能性
プリセプター制度や中途採用者向け研修、キャリアラダーが整っている病院なら、新しい職場に馴染みやすく、将来的なキャリア形成もしやすくなります。
埼玉県には急性期の大規模病院も多く、認定看護師や専門看護師を目指す人への資格取得支援が整備されているところも少なくありません。キャリアアップを希望するなら、研修制度や資格支援の有無を必ずチェックしましょう。
埼玉県の看護師求人の特徴
埼玉県は病院数や求人が多い一方で、看護師数は全国最少クラスです。地域特性を理解して、働く病院を選びましょう。
- 病院数が多い
- 看護師の需要が高い
- 他県も通勤圏に入りやすい
それぞれの特徴を見ていきましょう。
病院数が多い
埼玉県は関東でも病院数が多く、大学病院から専門病院まで幅広くそろっています。
高度急性期医療を担う基幹病院がある一方、地域包括ケアを中心とした病院も多いため、キャリアやライフスタイルに合わせた選択肢を見つけやすいのが特徴です。
看護師の需要が高い
厚生労働省「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」によると、埼玉県は人口10万人あたりの看護師数が、全国でもっとも少ない827人です。病院数が多い一方で看護師は少ないため、看護師の求人数は豊富であると考えられます。
とくに、訪問看護や介護施設といった在宅分野では、需要が拡大しています。埼玉県訪問看護ステーション協会の「令和5年度訪問看護ステーションに関するアンケート調査」では、48.7%の事業所が看護師不足を実感していました。
埼玉県の訪問看護に興味がある方は、訪問看護専門の求人サイト「NsPaceCareer」をご活用ください。数多い訪問看護ステーションから、自分に合った職場を効率的に見つけられます。引っ越しや転職準備で忙しいなかでも簡単にご利用いただけますので、ぜひ一度お試しください。
他県も通勤圏に入りやすい
埼玉県は東京都や千葉県、群馬県、栃木県と複数の県に隣接しており、鉄道や車でのアクセスが良好です。
とくに、埼玉県南部や東部からは東京都への通勤も現実的で、転職先を探す際に、東京都まで広げやすい点がメリットです。ただし、他県への通勤は交通費や時間の負担も増える可能性があるため、条件とライフスタイルの両面から慎重に検討しましょう。
関連記事: 東京都の看護師の平均年収はいくら?高い年収を得る方法6選【2025年版】
埼玉県で看護師におすすめの病院以外の働き方
埼玉県では、病院以外にも看護師の活躍の場が広がっています。
- 訪問看護ステーション
- 介護施設
- 健診センター・企業
訪問看護や介護施設、健診センターなど、転職を機に自分のライフスタイルに合わせやすい働き方を選ぶのも良いでしょう。
訪問看護ステーション
訪問看護ステーションでは夜勤がなく日勤中心の勤務が多いため、家庭やプライベートとの両立がしやすいのが魅力です。
内閣府「令和6年版高齢社会白書」によると、埼玉県の高齢化率(65歳以上の割合)は27.4%で今後さらに上昇するものと考えられています。そのため、在宅医療のニーズは高く、訪問看護ステーションの求人も増加傾向にあります。病院勤務の忙しさに疲れた看護師や、子育てと両立したい看護師におすすめです。
関連記事:埼玉県の訪問看護師の平均年収はいくら?年収アップを実現する方法6選【2025年版】
介護施設
埼玉県には、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの介護施設が多く存在します。
なかには訪問看護や在宅医療と連携する施設もあり、病院とは違う形でチーム医療を経験できるのも特徴です。これらの施設では、夜勤はあるものの急変対応が少なく、安定して働きやすいのも魅力です。
引っ越しや転職を機に地域に根ざした働き方をしたい看護師に、おすすめの選択肢といえるでしょう。
健診センター・企業
埼玉県には、健診センターや企業の健康管理室といった職場も多く存在します。
健診センターでは採血や測定、問診などの業務がルーティン化されているため、定時で終わりやすく夜勤もありません。生活リズムを整えやすく、土日休みの勤務先もあるため、子育て中やプライベートを大切にしたい看護師に向いています。
企業の健康管理室では、社員の健康相談や保健指導をおこなうのが中心で、看護師の視点を活かして「予防」にかかわれる点が特徴です。ライフスタイルを優先しつつ、看護師資格を活かしたい方におすすめです。
埼玉県の看護師に関するよくある質問
初めて埼玉で働く看護師が迷いやすい点を、Q&A形式でお答えします。ランキングだけではわからない部分も、判断の目安とあわせてわかりやすく解説します。
Q1:東京都と比べて埼玉県で働くメリットは何ですか?
埼玉県で働くメリットは、生活コストと働き方のバランスを取りやすいことです。
東京都に比べると平均年収はやや低めですが、生活コストと、収入との釣り合いを取りやすいのが特徴です。通勤時間や生活環境を含めて考えれば、暮らしやすさを実感しやすい地域といえるでしょう。
Q2:埼玉県で評判の悪い病院を避けるにはどこを見たら良いでしょうか?
評判の悪い病院を避けるには、次の3点を意識して情報を集めましょう。
- 残業時間や夜勤体制、有給取得率などの労働条件をチェック
- インターネットの口コミや評判を、複数のサイトで横断的に確認
- 説明会や見学に参加してスタッフの表情や雰囲気を確認
これらを組み合わせて情報収集すると、数字だけでは見えない職場の実態を把握しやすくなります。
Q3:エリアによって給料や働きやすさに差はありますか?
給料や働きやすさは、エリアよりも病院の規模による差が関係しています。
たとえば、大規模の病院は給料が高めですが、救急搬送が多く夜勤や残業も増えやすい傾向があります。一方で、地域包括ケア病棟や慢性期病院では給料がやや低めでも、勤務の負担は軽くなりやすいのが特徴です。
エリア選びでは「暮らしやすさ」を重視し、勤務実態は病院の規模や体制が自分にあっているかで判断するほうが安心です。
看護師が埼玉県で働くならランキングに限らない選択を検討しましょう
埼玉県での病院選びにおいて、ランキングは目安のひとつにすぎません。給料や病床数といった数字だけでは、実際の働きやすさや自分のライフスタイルとの相性まではわからないためです。
通勤時間や勤務体制、教育制度、福利厚生といった要素を総合的に判断できると、入職後のミスマッチを減らせます。
ランキングを参考にしつつも、幅広い視点で職場を探すことが、長く安心して働けるキャリアにつながるでしょう。
<参考サイト・文献>
令和6年賃金構造基本統計調査(都道府県別全国~埼玉)|厚生労働省
消費者物価地域差指数-小売物価統計調査(構造編)2024年(令和6年)結果-|総務省

「NsPace Career ナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「NsPace Career」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。