【看護師の面接対策】やってしまった失敗談7選!落ちた理由と次に活かすコツ

公開日:2025/07/29 更新日:2025/07/29
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面接後に「もっとうまく話せたら…」と後悔や自己嫌悪に陥る看護師はいらっしゃいませんか。

看護師の面接は、専門性と共に人間性も見られるため、プレッシャーを感じやすいものです。初めての転職やブランクがある場合「質問にうまく答えられなかったらどうしよう」と不安に感じる方も多いでしょう。

この記事では、看護師がよく経験する7つの失敗談を紹介します。さらに、失敗から何を学び、次にどう活かすかを解説します。自信を持って次の面接に臨み、自分に合った職場で働きましょう。

看護師の面接で失敗談を聞く理由

採用担当者は失敗談を聞いて、応募者の人間性や問題解決能力を把握しようとしています。

たとえば、失敗を素直に認められるか、失敗をどう活かそうとしているかといった点を見ています。また、ストレスの多い看護の現場で、困難な状況にどのように対応できるか、ストレス耐性や臨機応変な対応力を知るためでもあります。

失敗から学び成長できる人と一緒に働きたいと考えているのです。失敗談は、見方を変えれば、成長の証であり、応募者のポテンシャルを示すアピールポイントになるでしょう。

看護師の面接の失敗談7選!よくある体験談つき

看護師の面接では「やってしまった!」と、緊張からうっかりミスをしてしまうことも少なくありません。ここでは、多くの看護師が経験した、面接でのよくある失敗談を紹介します。

  • 志望動機があいまいで突っ込まれて答えられなかった
  • 転職理由がネガティブに聞こえてしまった
  • 沈黙や緊張で思うように話せなかった
  • 質問に対して的外れな回答をしてしまった
  • 逆質問で「休みの取りやすさ」ばかり聞いてしまった
  • 「最後に一言何かありますか?」に何も言えなかった
  • 服装や身だしなみでマイナス印象を与えた

これらの経験を次の面接にどう活かすかが大切です。それぞれの失敗談について、具体的な理由と同じ状況にならないための対策を見ていきましょう。

志望動機があいまいで深く突っ込まれたときに答えられなかった

志望動機があいまいだと、採用担当者に「本当にうちの病院で働きたいの?」と思われてしまいます。抽象的な志望動機だと、その病院でなくてはならない理由が伝わらないため、具体的なイメージを持てません。

<体験談>
「患者さまと深くかかわりたい」という志望動機を話しました。しかし、採用担当者から「ほかの病院でもできますよね?」と聞かれ、言葉に詰まってしまいました。この経験から、病院の理念や特徴を深く調べ、自分の経験やスキルがどのように活かせるかを具体的に伝えるように改善しました。

志望動機を話す際は、病院を選んだ具体的な理由と、そこで自分が何をしたいのかをはっきりと伝えることが大切です。

転職理由がネガティブに聞こえてしまった

転職理由がネガティブに聞こえると、採用担当者は「同じ理由で辞めてしまうのではないか」と不安を感じてしまいます。「人間関係が悪くて」「給料が安くて」といったネガティブな理由ばかりを伝えると、環境の変化に対応できない人だと判断される可能性があります。

<体験談>
「残業が多くて体力的につらかった」という転職理由を話しました。採用担当者が腑に落ちない顔をしたため、残業が多いという事実だけでなく「もっと患者さまとじっくり向き合える環境で働きたい」のように、前向きな言葉に言い換える練習をしました。

転職理由を伝える際は、前職への不満ではなく、新しい職場で実現したいことや、身につけたいスキルなど、未来に目を向けたポジティブな理由に変換して伝えることが重要です。

沈黙や緊張で思うように話せなかった

沈黙や緊張で話せないと、採用担当者に応募者の魅力や能力が伝わりません。頭ではわかっていても、面接の場になると言葉が出なくなってしまう看護師は少なくありません。これは、準備不足や経験不足からくる自信のなさが原因の1つです。

<体験談>
質問されても「えっと…」と沈黙してしまい、何も話せませんでした。想定される質問への回答を声に出して練習したり、面接の模擬練習を重ねたりして、自信をつけていきました。

緊張はつきものですが、事前の準備と練習を重ねることで、本番でも落ち着いて話せるようになります。

質問に対して的外れな回答をしてしまった

質問に対して的外れな回答をしてしまうと、コミュニケーション能力や理解力を疑問視されてしまいます。質問を最後まで聞かずに話し始めてしまったり、質問の意図を考えずに答えてしまったりすることが原因です。

<体験談>
「当院で活かせるスキルは何ですか?」という質問に、自分のスキルばかりをアピールしてしまいました。質問の意図を理解していないと感じ取られたためか、不採用となりました。どのように活かしていくのかを回答していなかったため、意図をしっかり考え、具体的なスキルや経験を交えて回答するようにしました。

質問を最後まで注意深く聞き、質問の意図を正確に把握することが大切です。もしわからなければ「〇〇という理解でよろしいでしょうか?」と確認しましょう。

逆質問で「休みの取りやすさ」ばかり聞いてしまった

逆質問は、応募者の志望度の高さや、入社後の貢献意欲をアピールする機会です。しかし、なかには福利厚生や休暇についてばかり質問してしまう看護師もいます。自分が働くメリットばかりに意識が向いていることが原因で、病院にどのように貢献するのかをアピールできていません。

<体験談>
「有給はどれくらい取れますか?」「残業はどのくらいありますか?」といった質問ばかりをしてしまいました。仕事よりもプライベートを優先するタイプだと感じ取られ、不合格となりました。病院の強みや展望、教育体制など入職後の貢献につながるような質問をするように意識しました。

逆質問では、入社後に自分がどのように貢献できるか、どのようなスキルを身につけていきたいかなど、前向きな姿勢が伝わるようにすることが大切です。逆質問の対策は、下記の記事でも詳しく解説しているため面接に活かしてください。

関連記事:看護師の面接の逆質問と最後に一言への対策!例文10選を紹介

「最後に一言何かありますか?」に何も言えなかった

「最後に一言何かありますか?」という質問は、意欲があるかをアピールするための最後のチャンスです。何も話せないのは、準備不足やアピールポイントの整理ができていないことが原因で、印象づける機会を逃してしまいます。

<体験談>
「特にありません」と答えてしまいました。当院への志望度が低いと判断され、不採用の通知が届きました。面接の最後に伝えることを準備し「本日は貴重な機会をいただきありがとうございました。貴院で〇〇として貢献したいと強く思っております。よろしくお願いいたします。」といった具体的な言葉を伝えるようにしました。

最後に一言を求められた際に備えて、感謝の気持ちや入社への意欲を簡潔に伝える言葉を準備しておくことが大切です。

服装や身だしなみでマイナス印象を与えた

服装や身だしなみでマイナス印象を与えてしまうと、社会人としての常識やマナーが欠けていると判断され第一印象が悪くなります。

<体験談>
面接の後にスーツのしわや汚れに気づきました。だらしなく、仕事にも同じように取り組むのではないかと感じられるため、面接前に服装や髪型を必ずチェックし、清潔感を意識するように心がけました。

採用担当者は、応募者の外見から、仕事に対する姿勢や責任感を判断する場合があるため、清潔感のある身だしなみを心がけることが重要です。

失敗談から学んだこと!看護師の面接で好印象を与えるコツ

面接での失敗から何を学び、どのように改善していくかが大切です。ここでは、過去の失敗を活かし「この看護師と一緒に働きたい!」と思ってもらえるような、好印象を与えるための具体的なコツを紹介します。

  • 想定する質問の回答を言葉に出して練習する
  • 病院のホームページは理念・診療科・働き方まで見る
  • 「一緒に働きたい」と思わせる熱意を伝える
  • 失敗談や弱みを聞かれたらポジティブに言い換える
  • 逆質問で志望意欲の高さを見せる

一つひとつのポイントを意識し、自信を持って面接に臨んでください。応募者の魅力を最大限にアピールし、内定を勝ち取りましょう。

想定する質問の回答を言葉に出して練習する

想定される質問への回答を言葉に出して練習することで、本番で落ち着いて、スムーズに話せるようになります。頭のなかで考えるだけでなく、実際に声に出して練習することで、言葉の詰まりや不自然な言い回しに気づけます。

自己紹介や志望動機など、よく聞かれる質問に対して、鏡の前で話す練習をしてみましょう。また、家族や友人に面接官役をお願いし、模擬面接をしてもらうのも良い練習になります。

病院のホームページは理念・診療科・働き方まで見る

病院の理念や各診療科の特徴、看護師の働き方など病院のホームページを読み込むことで、応募者の志望度の高さや働きたいという熱意を伝えられます。病院を知ることで、具体的な志望動機や逆質問を考えられます。

病院の理念に共感したエピソードや特定の診療科で学びたいこと、看護師の声から感じ取った職場の雰囲気について言及するなど、詳しく話すと良いでしょう。

「きちんと調べてきているな」「うちの病院で働くことを真剣に考えているな」という印象を与えられます。

「一緒に働きたい」と思わせる熱意を伝える

採用担当者は、応募者のスキルや経験だけでなく、仕事への意欲や熱意も重視しています。

どれだけ素晴らしいスキルを持っていても、働く意欲が感じられなければ、入職後の活躍をイメージしにくいため、採用にはつながりにくいです。

そのため、その病院で働くことへの強い思いや、看護師として患者さまに貢献したいという情熱を伝えるように意識してください。「貴院の〇〇という点に強く惹かれ、ぜひ貴院の一員として貢献したいと考えております」といった言葉で表現する必要があります。

失敗談や弱みを聞かれたらポジティブに言い換える

採用担当者は、失敗からの学び、成長する姿を知りたいと考えています。ネガティブな経験も、ポジティブな側面を見せて伝えることが大切です。次のように言い替えてみてください。

失敗談や弱みポジティブな言い替え例
残業が多く体調を崩した経験があります業務の優先順位づけを徹底し、効率的に進め、定時に業務を終える工夫をしています
人間関係で悩んだことがあり、職場に馴染むのに時間がかかりました積極的にコミュニケーションを取り意見に耳を傾けることで、良好な人間関係を築くよう心がけています
些細なミスが多く、確認不足を指摘されたことがありますダブルチェックの習慣を身につけ、どの業務でも複数回の確認を徹底しています
患者さまからのクレーム対応が苦手でした具体的な解決策を提示できるよう、冷静に対応する力を養いました

この対応によって、自分の弱みを認識し、それを改善しようと努力できる人だという印象を採用担当者に与えられます。

逆質問で志望意欲の高さを見せる

逆質問で志望意欲の高さを見せることで、採用担当者に応募者の真剣さをアピールできます。

「貴院の〇〇科では、どのような看護師が活躍していますか?〇〇を活かして貢献したいと考えております」といったように、スキルや経験と関連づけた質問をすると良いでしょう。

看護師の面接に失敗したときの立ち直り方

面接に落ちてしまったとき「もしかして、看護師としてダメなのかな…」と、自分を責めてしまう方は少なくありません。ここでは、看護師が面接の失敗から立ち直り、次へと進むための心の持ち方とその方法を紹介します。

  • 「落ちた=ダメな看護師」ではない
  • 面接はスキルであるため練習と経験でうまくなると考える
  • 一旦離れてリフレッシュする

面接の失敗は、次のステップへと進むための貴重な経験と捉えましょう。自分を大切にし、気持ちを切り替えることで、新たな道が開けるはずです。

「落ちた=ダメな看護師」ではない

面接の結果は、応募者の看護師としての能力や価値を測るものではありません。

タイミングやほかの応募者との兼ね合いなど、採用にはさまざまな要素が影響し、病院が求める人材像と、応募者の強みがたまたま合致しなかっただけという理由も考えられます。この考え方を持つことで、次の面接に向けて気持ちを切り替えられるでしょう。

面接はスキルであるため練習と経験でうまくなると考える

面接は練習と経験を積むことで上達するスキルです。場数を踏むことで、徐々に慣れていき、自分をより効果的にアピールできるようになります。

面接でうまくできなかった点を振り返り、次の面接に向けて改善策を立てましょう。模擬面接を繰り返したり、キャリアアドバイザーに相談したりするのも効果的です。

一旦離れてリフレッシュする

面接の失敗で心が疲れてしまっては、次の面接にも悪影響が出る可能性があるため、気分転換をして、心身ともにリフレッシュする時間を取ることが大切です。

好きな趣味に没頭したり、旅行に出かけたり、友人や家族と過ごしたりするのもおすすめです。

このリフレッシュ期間を設けることで、応募者は気持ちを切り替え、新たな気持ちで次の面接に臨めます。

看護師の面接対策のポイント

経験やスキルがあっても、基本的な対策が不足していると、採用担当者に良い印象を与えられません。ここでは、看護師が面接で意識すべきポイントをまとめました。これらのポイントを押さえることで、応募者の面接は格段にスムーズに進むはずです。

  • 必要な書類を忘れないようにすること
  • 清潔感のある身だしなみにすること
  • 一般常識やマナーの範囲内で応対すること
  • コミュニケーション能力の高さ
  • 志望度の高さのアピ-ル
  • 回答に一貫性を持たせること
  • ネガティブな内容をポジティブに変換できる能力

これらのポイントは、どれも基本的な事柄ですが、採用の可否を判断するときに重視される点ばかりです。下記の記事では、面接の準備を詳しく解説しているため、確認して万全の態勢で面接に臨んでください。

関連記事:面接で看護師に必要なこと7つ!面接前に準備しておくことも紹介

看護師の面接で受かりやすい人の特徴

面接に合格する看護師には、単に経験やスキルがあるだけでなく「この人と一緒に働きたい」と思わせる特徴があるものです。ここでは、採用担当者が評価する、看護師の面接で受かりやすい人の特徴は次のとおりです。

  • ビジネスマナーや身だしなみがきちんとしている
  • 自己主張が強すぎない
  • コミュニケーションが円滑にできる
  • 臨機応変な対応ができる
  • 自己分析ができており言語化できる

これらの特徴がある看護師は、入職後もチームの一員としての協調性があり、患者さまや同僚から信頼される存在となるでしょう。

関連記事:看護師の面接に受かる人ってどんな人?受かる人の特徴や不採用になる看護師との違いも比較!

看護師の面接についてのよくある質問

ここでは、看護師の面接についてのよくある質問に回答します。面接を受ける際の参考にして、自分の魅力を伝えましょう。

Q1:看護師の面接で落ちることはありますか?

看護師の面接で落ちることはあります。

厚生労働省「看護師等(看護職員)の確保を巡る状況」によると、看護師の有効求人倍率は2.20倍であり、全職業(1.19倍)と比べると高い傾向です。

看護業界は、人手不足であり採用されやすいといわれていますが、面接は相性やタイミングも大きく影響します。落ちたからといって、看護師としての価値が低いわけではありません。

Q2:志望動機で失敗するパターンはありますか?

志望動機で失敗するパターンはいくつかあります。

「人の役に立ちたい」といった抽象的な内容で、その病院でなければならない理由が伝わらない場合です。また、ほかの病院でも通用する志望動機は、採用担当者の印象に残らないため、失敗する可能性があります。

Q3:面接に落ちた後、どのくらい空けて受けるべきですか?

面接に落ちた後、すぐに別の病院の採用試験を受けても問題ありません。

ただし、不採用となった理由とその解決策を考えなければ合格が難しいため、しっかりと振り返ったうえで試験を受けましょう。

看護師の面接の失敗談は武器になる!次の面接に活かそう

看護師の面接での失敗談は、恥ずかしいものではありません。むしろ、乗り越え、成長するための貴重な経験となります。失敗から学び、次に活かすことで、魅力的な看護師として成長できるでしょう。

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<参考サイト・文献>

看護師等(看護職員)の確保を巡る状況|厚生労働省

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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