看護師の夜勤あるある20選!おもしろ・怖いエピソードまで一挙公開

「夜勤のつらさ、私だけじゃないよね?」「ほかの人はどんな体験をしているんだろう」
夜勤をしている看護師は、このように考えたことがあるのではないでしょうか。
夜勤は看護師の仕事のなかでもとくに過酷で、体力的にも精神的にも大きな負担がかかりがちです。しかし、そのような夜勤だからこそ生まれる独特のエピソードや、看護師ならではの体験談がたくさんあります。
この記事では、看護師の夜勤で起こりがちな「あるある」を20選にまとめました。日常の出来事から笑えるハプニング、ちょっと怖い話まで、夜勤を経験している看護師なら共感できるエピソードばかりです。夜勤のストレス解消や気分転換として、ぜひお楽しみください。
看護師の夜勤あるある【日常・人間関係編】
まずは、夜勤中の日常的な出来事や、スタッフ同士の人間関係にまつわるあるあるを紹介します。
- 「あと〇時間…」夜明けまでカウントダウンする
- 1人夜勤のプレッシャーで胃が痛い
- 日勤スタッフとのテンションの落差が激しい
- 休憩室での夜食が唯一のいやし
- 夜勤前はギリギリまで寝る
- 夜勤前は憂うつでお酒を飲む
それぞれを見ていきましょう。
「あと〇時間…」夜明けまでカウントダウンする
夜勤中は時計を見るたびに「あと6時間」「あと3時間」と残り時間を計算してしまいます。
とくに、深夜2時から4時頃のきつくなりがちな時間帯には、30分おきに時計をチェックしている看護師も多いのではないでしょうか。
夜明けが見えてくると、急に元気が出てくる現象も夜勤あるあるです。窓から差し込んでくる朝の光は、まさに希望の光に見えます。
1人夜勤のプレッシャーで胃が痛い
小規模な病院や介護施設では、看護師1人で夜勤をすることがあります。
万が一、トラブルが起こったときや患者さまの容態が悪化したときに頼れる先輩や同僚がいない状況は、プレッシャーで胃が痛くなるほどです。
「もし判断を間違えたらどうしよう」「医師への連絡のタイミングはいつ頃するのが適切なのか」など、頭の中で常に不安がぐるぐると回り続けています。
急変が起きたときの対応を1人でおこなう恐怖感は、経験を積んだ看護師でも慣れるものではありません。
日勤スタッフとのテンションの落差が激しい
夜勤明けでヘトヘトになっているところに、元気いっぱいの日勤スタッフが出勤してくると、そのテンションの差に驚きます。
まるで、別世界の住人同士が出会ったような状況です。
「今日も頑張りましょう!」という日勤スタッフの言葉に、内心「私はもう頑張りました…」と心のなかでつぶやいてしまいます。
休憩室での夜食が唯一のいやし
夜勤中の楽しみといえば、休憩時間の夜食です。カップラーメンやおにぎり、お菓子など、普段は控えめにしている食べ物も、夜勤のときは特別。
深夜2時にカップラーメンをすすりながら「明日からダイエットする」と同僚と誓い合うのも、夜勤ならではの光景です。
また「このお菓子、新商品だよ」「コンビニのパンが美味しかった」といった他愛もない会話が、夜勤のストレスを忘れさせてくれます。
夜勤前はギリギリまで寝る
夜勤の前日は、勤務開始時間ギリギリまで寝ていたい気持ちが強くなります。
普段より長めに昼寝をしたり、出勤前まで寝たりする看護師は多いでしょう。なかには寝坊してしまい、職場でメイクして身だしなみを整える強者もいます。
「起きると憂うつになるから」「少しでも体力を温存したいから」という理由で現実逃避したくなる気持ちは、夜勤経験者なら理解できるはずです。
夜勤前は憂うつで現実逃避しがち
夜勤前日の夕方、翌日の夜勤の大変さを思うと憂うつになりがちです。
そのため、ドラマや映画を見たり、趣味に没頭して現実逃避しがちです。
実際、日本看護協会の「2024年病院看護実態調査」によると、80.7%の病院が、メンタルヘルス不調で1か月の連続休暇を取得した看護師がいたと回答しています。夜勤を含む、看護師業務の負担の大きさが浮き彫りになっているといえます。
看護師の夜勤あるある【おもしろ・ハプニング編】
続いては、夜勤中に起こるおもしろいハプニングや、思わず笑ってしまうエピソードを紹介します。
- カップラーメンを食べると途中で呼び出される
- 朝が近づくとテンションが異常に高くなる
- 夜勤明けにタクシーで寝落ちする
- 眠すぎて記録中に意味不明な文字列を打ってしまう
- 夜勤中に限って医療機器トラブルが発生する
それぞれを見ていきましょう。
カップラーメンを食べると途中で呼び出される
夜勤の休憩中にカップラーメンを作って「いただきます」と箸を持った瞬間、ナースコールや心電図モニターが鳴り響きます。
急いで対応を済ませて戻ってくると、麺は伸びきってスープを吸ってしまい、もはや別の食べ物になってしまうこともあります。
「なぜいつもこのタイミングに…」と心の中でつぶやきながら、伸びきった麺をすするのも夜勤あるあるです。
朝が近づくとテンションが異常に高くなる
深夜3時頃、つらい時間帯を超えたと思っていたら、なぜかテンションが異常に高くなることがあります。
眠気や疲労のピークを超えて、突然、謎のエネルギーが湧いてくるのです。
同僚と些細なことで大爆笑したり「人生について語ろうか」と急に哲学的になったりと、普段では考えられないテンションで盛り上がってしまいます。夜勤明けで爆買いしたり、ジャンクフードを食べ過ぎたりもします。
翌日になって「昨日の夜、何であんなにテンション高かったのだろう」と我に返るのも、夜勤あるあるのひとつです。
夜勤明けにタクシーで寝落ちする
疲れ切った夜勤明けの帰り道、タクシーに乗って行き先を告げた直後に寝落ちすることもあります。「お客さん、着きましたよ」の声で目覚めるのはお約束です。
電車で寝過ごして終点まで行ってしまったり、自転車で帰宅中に通行人に衝突しそうになったりと、夜勤明けの移動には注意が必要です。
とくに危険なのは車での帰宅で、信号待ちで意識が飛びそうになる恐怖体験をした看護師も少なくありません。くれぐれも気をつけて帰りましょう。
眠すぎて記録中に意味不明な文字列を打ってしまう
深夜の記録作成中、眠気に負けて意味不明な文字列を打ってしまうことがあります。
「トラブルなく経過あああああ」や「点滴交換実施mnbvcxz」など、キーボードに手や顔が落ちた跡がそのまま記録に残ってしまうのです。
翌日、日勤スタッフに「これ、何て書いてあるんですか?」と質問されたときの気まずさは計り知れません。
夜勤中に限って医療機器トラブルが発生する
なぜか夜勤中に限って、医療機器にトラブルが発生しがちです。
昼間は何の問題もなかった機器が、夜中になると調子が悪くなることもあります。臨床工学技士が当直をしていない病院では、マニュアルを頼りに、1人で修理に挑戦することになります。
「なんで今なの?」「昼間は大丈夫だったじゃない」と機械に話しかけてしまうのも、夜勤あるあるです。
看護師の夜勤あるある【ちょっと怖い話編】
夜勤をしていると、背筋が寒くなるような不思議な体験をすることがあります。
- 霊感強めの同僚が「今日は幽霊いるね」といい出す
- ナースコールが鳴ったのに誰もいない
- 深夜、天井から「パキッ」と鳴る音に驚く
- 誰もいないはずの廊下の気配にビクッとする
できれば遭遇したくない、ちょっと怖いあるあるを紹介します。
霊感強めの同僚が「今日は幽霊いるね」といい出す
霊感があると自称する同僚が、夜勤中に「今日はいるね」といい出すことがあります。院内がまるでホラー映画のセットのように不気味に見えてきます。
「えっ、どういう意味?」と聞き返すと「視線を感じるんだよね」「廊下の向こうに人影が…」と、これ以上聞きたくない情報を、次々と教えてくれるのです。
その同僚が休憩に入る際「気をつけてね」といい残して去っていくパターンは困ります。残された看護師は、恐怖と戦いながら過ごすことになるでしょう。
ナースコールが鳴ったのに誰もいない
「ピンポーン」とナースコールが鳴り、急いで病室に駆けつけると、ベッドに患者さまはいません。そこは空室です。
同僚に確認しても電子記録にも、ナースコールの形跡がしっかりと残っています。機械の誤作動だと理解しているにもかかわらず、背筋が寒くなります。
このような不可解な出来事は、どの病棟でも起こりうる、夜勤あるあるでしょう。
深夜、天井から「パキッ」と鳴る音に驚く
深夜2時ごろ、シーンと静まり返った病院内で突然「パキッ!」という鋭い音が天井から響きます。
新人看護師は「今のなに?!」と血の気が引く思いで天井を見上げることになります。
先輩に聞くと「建物の収縮音だから大丈夫よ」と慣れた様子で教えてくれますが、心臓の鼓動はおさまりません。
とくに、1人のときに「パキッ、ミシッ」と連続で鳴ると「建物が壊れるのでは…」という恐怖すら感じます。まさに心臓に悪い、夜勤の洗礼です。
誰もいないはずの廊下の気配にビクッとする
夜中の巡視中、誰もいないはずの廊下の向こうから足音が聞こえてきたり、背後に人の気配を感じたりして不安になることがあります。
とくに怖いのは、角の向こうから人影がちらりと見えたような気がする瞬間です。
確認したところ誰もおらず「見間違いかな」と自分に言い聞かせながらも、落ち着かない気持ちが続きます。
夜中の病院は、昼間とは変わって、まるで別世界のような静寂に包まれています。この独特な雰囲気が、夜勤特有の不安感を生み出すのです。
看護師の夜勤あるある【職業病編】
最後に、夜勤業務を続けることで身についてしまう、職業病的なあるあるを紹介します。
- 帰宅後もナースコール音が聞こえてくる
- 曜日と時間がよくわからない
- 夜勤用「完璧な仮眠ルーティン」が確立される
- 数分で食事を終える早食いスキルが身につく
- 夜勤明けの解放感は麻薬的で病みつきになる
それぞれを見ていきましょう。
帰宅後もナースコール音が聞こえてくる
夜勤明けで家に帰り、ホッと一息ついた瞬間「ピンポーン」というナースコール音が聞こえて身体が固まることがあります。
よく考えると自分の家にナースコールがあるはずもなく、完全に幻聴だと気づいて苦笑いすることもあります。
シャワー中や眠りかけた瞬間に起こりやすい、夜勤看護師の代表的な職業病です。
曜日と時間がよくわからない
夜勤を続けていると、曜日や時間の感覚が狂います。
友人から「土曜日空いてる?」と聞かれても「土曜日って…いつ?」と真顔で聞き返すことがあります。また、午後3時なのに「おはようございます」とあいさつするのも定番です。
スマホのカレンダーを見ても、今日が何曜日なのか、すぐには理解できません。家族での買い物の予定や恋人とのデートも忘れがちです。
体内時計の狂いは、夜勤による生活リズムの乱れが原因による職業病といえます。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、交替制勤務による心身の不調が現れた場合は、医療機関を受診するよう勧められています。不調を感じる場合は、我慢せずに受診しましょう。
夜勤用「完璧な仮眠ルーティン」が確立される
夜勤を続けていると、効率的な仮眠のためのルーティンが確立されます。
「15分で入眠、10分前起床」といった精密なタイムスケジュールや「靴下を脱ぐ、アイマスク、深呼吸3回」などの入眠儀式が完成するのです。
特定のアイマスクや耳栓がないと眠れないほど、グッズへのこだわりも強くなります。ルーティンは完璧ですが、少しでも崩れると、眠れなくなってしまうのが悩みの種です。
数分で食事を終える早食いスキルが身につく
夜勤中は、限られた時間で食事を済ませなければならないため、早食いスキルが身につきます。
弁当を3分で完食、おにぎり2個を1分で平らげるなど、もはや達人的なレベルに到達することも珍しくありません。噛む回数は最低限にして「飲み物で流し込む」という高等テクニックも習得します。
しかし、プライベートではこのスキルは役立ちません。友人との食事で1人だけ先に完食し、周りに驚かれることもあるでしょう。
夜勤明けの解放感は病みつきになる
つらい夜勤を乗り切った後の解放感は、まさに最高です。
朝日を浴びながら「やっと終わった!」と病院を出る爽快感、帰宅後に自分のベッドに倒れ込む瞬間の幸福感は格別。
この究極の解放感があるからこそ、「次もがんばろう」という気持ちになれます。夜勤明けの幸福感は、夜勤の醍醐味といえます。
まとめ:夜勤あるあるのエピソードでリフレッシュ!
この記事では、看護師の夜勤あるあるを紹介しました。
夜勤は大変な仕事ですが、あなたと同じような経験をしている仲間がいます。同僚と体験談を共有したり、笑い話にしたりして、夜勤のストレスを発散していきましょう。
ただし、あるあるエピソードで共感できたとしても、根本的な夜勤の負担は変わりません。
夜勤による負担が大きすぎると感じているなら、働き方を見直すことも大切です。訪問看護をはじめ、夜勤がない職場は数多く存在します。
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<参考サイト・文献>

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