男性看護師あるある20選!【職場・患者対応・恋愛の悩み別】

「男性看護師って大変じゃない?」「仕事きつくない?」
同僚や友人、もしかしたら患者さまから、このような言葉を投げかけられた経験はありませんか。心のなかで納得している、それこそが、まさに男性看護師あるあるです。
この記事では、男性看護師たちが日々の業務で「これ、わかる!」と共感する20のあるあるを公開します。職場の人間関係、患者さまとのやり取り、そしてプライベートな悩みまで、男性看護師だからこそ感じるリアルな声を集めました。あなたはいくつ当てはまりますか。全部チェックしてみてください。
男性看護師あるある【職場の人間関係・環境の悩み編】
男性看護師が職場で経験することは、女性看護師とは違うなと感じたことがありませんか。ここでは、職場の人間関係や環境のあるあるを見ていきましょう。
力仕事や重い物を運ぶ役割を期待される
男性看護師は、力仕事が必要な場面で頼られます。
たとえば、朝のベッド移動の際や、体格の良い患者さまの移動時には「◯◯くん、こっちに来て!」と呼ばれる場合もあります。周囲のスタッフや患者さまから感謝されるため、チームへの貢献を実感でき、嬉しい気持ちになることも多いでしょう。
男性看護師同士で固まって話す
職場で男性看護師の数が少ない分、男性看護師同士で集まり、仕事や給料など情報交換や相談をしがちです。同じ性別ならではの悩みを共有し、共感し合える貴重な場です。
男性看護師の結束は自然と強くなり仲間意識が芽生えるため、職場でも協力したり、精神的な支えとなったりします。ほかのスタッフには頼みにくいことも「ちょっとごめん、手伝ってくれない?」と声をかけやすくなります。
更衣室やロッカールームなど設備が女性看護師中心で使いづらい
厚生労働省「令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」によると、看護師全体に占める男性の割合はわずか8.6%(2022年)です。そのため、医療機関では、更衣室やロッカールームが女性仕様になっていることが多くあります。
なかには、病棟に男性スタッフ用のトイレがないため、ほかの階まで用を足しに行ったり、仮眠室が男女共用で使いにくさを感じたりすることもあるようです。
職場の女性看護師と話が合わず孤立しがち
男性看護師は「女性看護師と、どうも話が合わないな…」と、孤立感を覚えることもあります。
1つの病棟に男性看護師は1名のみの配属というケースもあり、休憩室でファッションや芸能の話で盛り上がるなかで、このように苦労することは珍しくありません。
女性看護師中心の職場での配慮や気遣いが求められる
デリケートな話題での言葉選びや立ち居振る舞いに、いつも以上に気を配る必要があり肩身が狭くなりがちです。
しかし、細やかな配慮や気遣いは、社会人として成長するために価値のある経験です。相手の立場に立って物事を考え、適切なコミュニケーションを心がけることで、周囲から信頼を得られるでしょう。
男性看護師あるある【患者対応・業務の特徴編】
男性看護師が患者さまと接するなかでの「あるある」には、男性ならではの強みや特徴が表れます。
患者さまの性別によってケアに気を遣う場面が多い
男性看護師は、清拭や陰部洗浄といったデリケートなケアで、女性患者さまにケアを拒否されてしまう経験がある方も多いかもしれません。
女性看護師に変わってもらうことに申し訳なさを感じたり、夜勤で人手が足りず変わってもらえないため対応に困ったりすることもあります。
患者さまから「男性看護師はモテる」といわれることがある
男性看護師がまだ少ないせいか、患者さまから「モテるでしょう?」といった言葉をかけられることがあります。なかには「彼女いるの?」と1日で3回も聞かれた方もいるほどです。
軽い冗談や会話のきっかけとして話してくれることが多く「もっと話してみたい」というポジティブなサインだと受け止めましょう。笑顔で答えると、距離もぐっと縮められます。
男性看護師は頼られる存在とみなされるプレッシャーがある
男性看護師は、頼りになる存在と見なされ、責任感やプレッシャーを感じることも少なくありません。
しかし、これは悪いことばかりではなく、自身の能力を向上させる良いモチベーションになります。患者さまやご家族から「あなたがいると安心する」といわれたり、チームのリーダーとして期待されたりする場面は、やりがいにつながるでしょう。
患者さまに「男の看護師さんは冷たそう」と誤解されることもある
一部の患者さまから「男性看護師は冷たそう」と誤解されることがあるかもしれません。
感情を出さなかったり、黙って仕事したりする姿勢に冷たさを感じる患者さまもいるようです。笑顔を心がけ、患者さまの話にじっくり耳を傾けることで、心を開いてもらえるでしょう。
訪問看護では外回りを任されることが多い
訪問看護の現場では、男性看護師が体力的な強さや、夜間・緊急時の対応といった外回りの業務を任されることが多い傾向です。
実際に、訪問先でのトラブル対応や運転業務など、男性が適していると判断される場面が多くあります。幅広い症例に触れることで、看護師としての視野を広げられます。
男性看護師あるある【キャリア・資格編】
男性看護師は、その特性を活かして、キャリアパスや資格取得の面でも独自の強みを発揮できます。
専門的な医療機器の操作を任されることが多い
男性看護師は、医療機器の操作やトラブル対応を任される場面が増える傾向にあります。「機械に強そう」「冷静で落ち着いている」という一般的なイメージを持たれやすいからです。
人工呼吸器や透析機器などの機器の管理や、緊急時の対応でその能力を発揮します。
急性期や手術室で活躍することが多い
迅速な判断力、体力、そして冷静な対応力が求められる環境は、男性看護師の強みが発揮されやすいです。
実際に、総合病院では、心臓血管外科病棟や集中治療室、手術室などに男性看護師が多く配置される病院もあります。緊急手術の介助や急変時の対応など、一刻を争う場面で冷静に行動し、チームに貢献できます。
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他職種との連携でリーダーシップを期待されることがある
男性看護師は、医師やリハビリスタッフ、医療ソーシャルワーカーなど異なるチームでリーダーシップを期待されることがあります。
たとえば、意見が食い違う場面で話し合いをまとめたり、会議の進行役を務めたりして、チーム全体の連携をスムーズにします。
こうした役割を担うことで、信頼を得て、チームの中心的な存在になれるのです。
継続教育や研修に積極的に参加する傾向が強い
男性看護師は、キャリアアップへの意欲や、看護の質の向上を目指す意識が高いため、継続教育や研修に積極的に参加する傾向があります。
具体的には、認定看護師や専門看護師の資格取得を目指したり、特定分野の研修会に積極的に参加したりします。
役職につくとコミュニケーション能力がより求められる
男性看護師が主任や師長といった役職に就くと、コミュニケーション能力がより一層求められます。これは、女性が多い職場のなかで、チームを運営しなければならないからです。
リーダーとして信頼を集め、組織を動かす存在になることで、職場の雰囲気やチーム力を大きく変えられます。
男性看護師あるある【恋愛・プライベート悩み編】
男性看護師が恋愛やプライベートについて経験する「あるある」には、ポジティブな側面も多くあります。
女性看護師と結婚・恋愛しがち
職場で女性看護師と出会い、結婚や恋愛に発展しがちです。「同じシフトで働いているうちに仲良くなった」「夜勤明けの休憩時間に話すうちに距離が縮まった」など、よく聞かれます。
仕事の大変さを理解し合える相手だからこそ、支え合いやすく、プライベートも充実しやすいという声も多いです。
「男性看護師はやめとけ」といわれたことがある
「男性看護師はやめとけ」という心ない言葉をかけられた経験はありませんか。
高校生で就職先を決めるときや、病院の採用試験を受ける際に、親や友人からこのよう声をかけられて「このまま看護師になっての良いのかな…」と戸惑ったり悩んだりした男性看護師は少なくありません。
男性看護師同士の趣味の話で盛り上がることがある
男性看護師同士が集まると、仕事以外の趣味の話で盛り上がることがよくあります。
職場では少数派である男性看護師が、共通の話題で共感し、リラックスできる貴重な時間となります。スポーツや車、ゲームなど男性ならではの趣味を通して、親睦を深めることで、仕事のストレスを解消できます。
男性看護師ならではの悩みやストレスがあっても相談しづらい
男性看護師は女性が多い職場で、悩みを話しにくいと感じることがあります。
「周りに同じ男性が少なくて、どう話していいかわからない」「弱音を吐いたら、変に思われそうだから我慢する」などがよくある悩みです。信頼できる先輩や同僚にこっそり相談したり、男性看護師の集まりで悩みを共有したりすると、心が軽くなることも多いです。
家事や育児の分担で悩むことがある男性看護師も多い
仕事が忙しいなか、家事や育児の分担で悩む男性看護師は少なくありません。
「早く帰って子どもの顔が見たいけど、残業が終わらない」「育児休暇を取りたいけど、周りの目が気になる」と感じることもあるようです。
家族との時間を大切にすると、仕事のモチベーションも上がると感じられます。
男性看護師の強みを活かすポイント
男性看護師が自身の能力を最大限に発揮し、充実したキャリアを築くためには、いくつかのポイントがあります。
患者さまやチームの信頼を得るコツ
患者さまやチームからの信頼を得るために、積極的に話しかけたり、丁寧に説明したりすることが大切です。
たとえば、患者さまが不安そうにしていたら「何か気になることはありませんか?」と声をかけるだけで安心感が生まれます。チームでは、自分の考えをはっきり伝えつつも、同僚の意見もちゃんと聞くことで「この人なら頼れる」と思ってもらえます。
男性看護師ならではの視点や役割の活かし方
男性看護師ならではの視点や役割を活かして、チームに貢献することが多い傾向です。
実際に、女性看護師とは異なる視点から患者さまをアセスメントすることで、新たな問題点を発見したり、より効果的なケア方法を提案したりできます。
自身の強みを自覚し、積極的に活用することで、チームでの役割がはっきりして存在感がアップします。
ストレス対策やメンタルケアの重要性
男性看護師は、職場環境や男性ならではのプレッシャーからストレスを感じることがあります。
趣味の時間を持つ、運動をする、信頼できる友人や家族に相談するなど、自分に合ったストレス解消法を見つけることが大切です。
これから男性看護師を目指す人へのアドバイス
男性看護師のキャリアをスタートさせることは、素晴らしい選択です。ここでは、これから男性看護師を目指す方へのアドバイスをお伝えします。
現場での心構えや準備
男性看護師として現場で活躍するためには、いくつかの心構えと準備が重要です。
まず、体力的な強みは活かしつつも、細やかな気配りやコミュニケーション能力を磨く意識を持つ必要があります。また、女性が多いという職場環境であることを理解し、協調性を持ってチームに溶け込む姿勢が欠かせません。
男性看護師が活躍している病院や部署の情報を集め、現場の雰囲気を知ることが、男性看護師としての自信と活躍を後押ししてくれるでしょう。
資格取得やスキルアップのおすすめ
キャリアを築くうえで、資格取得やスキルアップは武器となります。
たとえば、特定行為研修を修了し、専門性の高い医療行為ができるようになることで、救急救命センターや集中治療室、外科系の病棟など活躍の場が広がります。また、救急看護認定看護師や集中ケア認定看護師など、自身の興味のある分野の認定看護師資格を目指すこともおすすめです。
継続的に学び、スキルを向上させることで、患者さまに提供できるケアの質が高まり、自身のキャリアも豊かになります。
男性看護師についてのよくある質問
ここでは、男性看護師についてのよくある質問とその回答を紹介します。
Q1:男性看護師ならではのメリットは?
男性看護師ならではのメリットは、体力があるため、患者さんの移動や緊急時の対応でチームをしっかり支えられることです。
また、女性とは違った視点で患者さんに接することができるのも強みです。たとえば、男性患者さまがデリケートな悩みを相談しやすくなり「同性だから話しやすい」と感謝されることもあります。
Q2:男性看護師はストレスや悩みをどう乗り越えていますか?
男性看護師は、特殊な職場環境や、男性ならではのプレッシャーからストレスや悩みを抱えることがあります。
このようなときは、同じ男性看護師の仲間と情報交換や相談をしたり、趣味や運動などでリフレッシュしたりしてストレスを解消することが大切です。職場の人間関係については、積極的にコミュニケーションを図る努力をすることで、孤立感を和らげられます。
男性看護師のあるあるを知って理解を深めよう!
男性看護師あるあるを通して、現場でのリアルな悩みや喜び、強みが見えてきたでしょう。
職場で感じる独特の苦労や患者さまとのかかわり方、キャリアアップのヒントなど、共感できるポイントは多いはずです。
これから男性看護師を目指す方も、すでに現場で活躍している方も、自身の強みを最大限に活かし、自身の充実したキャリアのために、前向きに歩みを進めていくことが大切です。
看護師の働き方は多様化しており、病院勤務だけでなく、訪問看護のように利用者さまの生活に寄り添うフィールドも広がっています。ライフワークバランスを重視したい男性看護師にも人気の働き方です。
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<参考サイト・文献>

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