看護師のフルリモートの仕事内容6つ!在宅ワークができる求人を探すコツ

公開日:2025/06/11 更新日:2025/06/11
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「看護師の資格を活かしながら、自宅で仕事がしたい」「場所に縛られずに働きたい」

このように考えている看護師はいらっしゃいませんか。

近年、働き方の多様化が進み、看護師もフルリモートで活躍できる仕事が増えてきました。

この記事では、看護師がフルリモートでできる仕事内容を解説します。さらに、在宅ワークのメリット・デメリット、気になる求人情報の探し方まで詳しく紹介します。

この記事を読むことで、あなたに合ったフルリモートの仕事を見つけ、新しい働き方を実現するための一歩を踏み出せるでしょう。

看護師のフルリモートの仕事内容6つ!

看護師の資格や経験を活かして、フルリモートで働く道が開かれています。場所に縛られず、自宅にいながら社会に貢献できる仕事はあります。

  • コールセンター業務
  • オンライン診療のサポート
  • オンラインでの保健指導
  • 医療系の企業や保険会社で行う医療相談業務
  • 医療情報のデータの入力と管理
  • Webライターやブログ代行

看護師の仕事は、時間や場所に制約がありがちです。これらの仕事を選ぶことは、柔軟な働き方を実現できる選択肢となります。これまでのスキルや関心事を活かしながら、新たなキャリアを切り拓けるでしょう。

コールセンター業務

看護師の資格と臨床でのコミュニケーションスキルは、医療系のコールセンターのフルリモート業務で活かせます。

電話やチャットを通じて、患者さまや一般の方からの健康相談に応じたり、医療機関への受診をすすめたりします。

健康診断の結果に関する問い合わせに対応したり、症状から病院を案内したりするのが主な仕事内容です。医療行為はないものの不安に寄り添い、アドバイスを送ることで安心感を与えるでしょう。

コールセンター業務は、看護師としての知識を活かしつつ、対面ではないため感染リスクを避けられるというメリットもあります。

オンライン診療のサポート

厚生労働省「令和5年1月~3月の電話診療・オンライン診療の実績の検証の結果」によると、電話や情報通信機器での診療ができる医療機関数は令和5年3月時点で1万8,121件です。

これは、医療機関全体の16.0%に過ぎませんが、令和2年4月時点(1万812件、9.7%)と比べると増加傾向であるといえます。

この近年増えているオンライン診療をサポートする仕事も、フルリモートで可能な場合があります。

おもな仕事内容は、医師とのやり取りを円滑に進めるためにビデオ通話の設定を患者さまに案内したり、問診票の入力方法を説明したり、予約を管理したりなどです。

患者さまが安心してオンライン診療を受けられるよう、技術的な面からサポートすることも大切です。オンライン診療の普及にともない、このようなサポート業務のニーズはますます高まると考えられます。

オンラインでの保健指導

オンラインでの保健指導は、Web会議ツールやビデオ通話などを活用し、特定保健指導や健康相談などをおこなう仕事です。

対象者の状況を把握しながら、それぞれの目標達成に向けたアドバイスや情報提供することで、生活習慣病予防や健康増進をサポートします。

対象者の健康意識を高め、行動変容を促し、健康を支援する意義深い業務です。オンラインであれば、時間や場所の制約を受けにくいため、より多くの対象者にアプローチできる可能性があります。

医療系の企業や保険会社で行う医療相談業務

医療機器メーカーや保険会社などで自社製品やサービスに関する医療的な問い合わせに対応する仕事も、フルリモートで働ける場合があります。

看護師の臨床経験や専門知識を活かし、社員や企業のお客さまからの質問に答えたり、資料作成をしたりすることがおもな仕事内容です。

企業によっては、顧客向けのセミナーをオンラインでおこなう場合もあり、この仕事は臨床経験で培った知識を社会に役立てる機会になります。

医療情報のデータの入力と管理

医療機関や研究機関などで発生する医療情報を、データとして入力したり管理したりする仕事です。フルリモートでの働き方ができるケースもあります。

具体的には、臨床試験で得られたデータを正確に入力したり、患者さまの基本情報をシステムに登録したりする業務があります。

この業務は、患者さまと接するわけではありませんが、正確なデータ管理は、その後の診断や治療方針の決定、医療全体の発展に不可欠です。専門知識が必要とされる場合もありますが、コツコツと正確に作業を進められる方が求められます。

Webライターやブログ代行

看護師としての経験や知識を活かして、医療や健康についての記事を執筆する仕事です。

フルリモートで対応できるため、時間や場所にとらわれずに働けます。自分のペースで仕事を進められ、情報を発信する楽しさも感じられます。

医療系のWebサイトやブログ、雑誌など活躍の場は多岐にわたり、経験や知識を文章にすることで、多くの人の健康リテラシー向上に貢献できるでしょう。

関連記事:看護師におすすめの在宅ワーク4選!在宅ワークのメリット・デメリットや注意点も解説

看護師がフルリモートで働くメリット

看護師がフルリモートで働くことには、多くのメリットがあります。これらのメリットは、ワークライフバランスの改善やキャリアの多様化につながります。

  • 勤務地を選ばない
  • 通勤が不要である
  • 育児や介護と両立しやすい
  • 人間関係の悩みが少なくなる

それぞれのメリットを見ていきましょう。

勤務地を選ばない

フルリモートの場合、自宅や好きな場所で仕事ができるため、職場を変える必要がありません。

また、場所に縛られない働き方を実現できるため、配偶者の転勤や家族の都合に合わせて、柔軟に働く場所を変えられます。

通勤が不要である

自宅で仕事をするため、通勤時間がかかりません。

朝の準備や帰宅までの時間を有効活用でき、浮いた時間を趣味や休息に充てられるため、生活の質を高められます。

都心部であれば、満員電車によるストレスも感じなくて済むでしょう。

育児や介護と両立しやすい

フルリモートであると、自宅で仕事ができるため、子どもの急な体調不良や家族の介護にも柔軟に対応しやすいです。

仕事と家庭の両立を目指せるでしょう。また、選ぶ仕事によっては、急な休みを取りやすいだけでなく、家事の合間に仕事を進めることも可能です。

人間関係の悩みが少なくなる

フルリモートの仕事を選ぶと、職場での人間関係によるストレスが軽減されやすいでしょう。

対面での人間関係に伴うストレスが軽減されやすいため、自分のペースで仕事に集中できるでしょう。

ただし、フルリモートの仕事でもミーティングをしたり、チャットでのやり取りをしたりするため、人間関係のストレスが無くなるわけではありません。

看護師がフルリモートで働くデメリット

フルリモートの仕事にはメリットがある一方で、注意しておきたい点もいくつかあります。

  • プライベートとの切り離しが難しい
  • 仕事に必要な環境を整えなければならない
  • 孤独を感じることがある

これらのデメリットを理解しておくことで、後悔のない選択ができます。

プライベートとの切り離しが難しい

自宅で仕事をするため、仕事とプライベートの区切りをつけるのが難しい場合があるため、意識的にオンオフを切り替える工夫が必要です。

時間の区切りがなく、自分で給与を確保しなければなりません。土日祝日、夜間にかかわらず仕事に没頭し過ぎる場合があります。対して、勤務時間が決められていない仕事の場合は、だらけてしまい、仕事に集中できないというリスクがあります。

仕事をする時間と休憩する時間をはっきりとさせたり、場所を決めたりするなど自己管理能力が求められるでしょう。

関連記事:看護師が自宅でできる仕事・副業とは?注意点はある? 

仕事に必要な環境を整えなければならない

自宅に仕事をするためのスペースや通信環境、パソコンなどを自分で用意しなければなりません。

快適に仕事ができるようにデスクや椅子などの備品も揃える必要があります。

また、待遇や福利厚生が整っていない場合もあり、派遣での仕事や業務委託という形となる可能性もあるため、万が一に備えておくことも職場環境を整えるうえで大切です。

孤独を感じることがある

同僚と顔を合わせる機会が減るため、孤独を感じることがあるため、チャットツールやWeb会議などを活用し、積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。

人とかかわる機会が減り寂しさを感じて、看護の現場に戻りたくなった方は、訪問看護を検討してみてはいかがでしょうか。

訪問看護は利用者さまとじっくり向き合え、少人数の事業所が多い傾向であるため、煩わしい人間関係に悩む機会も少なくなります。

NsPaceCareer」は、訪問看護に特化した求人サイトです。現役の在宅看護の経験者に相談できるため、まずは登録してみてください。

看護師のフルリモートの求人を探すコツ

厚生労働省「看護師等(看護職員)の確保を巡る状況に関する参考資料」によると、看護師のうち66.2%は病院、16.5%はクリニックで働いていることが明らかとなりました。看護師の80%以上は臨床の現場で働いているため、フルリモートの求人を探すには、いくつかのコツが必要といえます。

  • 「在宅」「オンライン」のキーワードで検索する
  • 医療系に特化した求人サイトを活用する
  • クラウドソーシングやSNSを活用する

効率的に求人を見つけるために、これらの方法を試してみてください。

「在宅」「オンライン」のキーワードで検索する

GoogleやYahoo!などのサイトで検索する際は「在宅」「オンライン」といったキーワードと「看護師」を組み合わせて検索してみましょう。

より多くのフルリモートの求人情報を見つけやすくなります。

医療系に特化した求人サイトを活用する

医療系の求人に特化したサイトでは、看護師の資格を活かせるフルリモートの求人も見つけやすいです。

専門のコンサルタントに相談すると、非公開の求人を紹介してもらえる可能性もあるため、希望や条件に合った仕事を見つけられるでしょう。

クラウドソーシングやSNSを活用する

クラウドソーシングサイトやSNSでも、看護師向けの在宅ワークの案件が見つけられます。

多様な働き方の選択肢を探ることができるものの、なかには報酬に見合わないケースや、対応が不適切な案件も存在します。

仕事を探す際には、応募文を注意深く見たり、違和感を覚えたら手を引いたりなど気をつけて対応しなければなりません。

看護師のフルリモートについてのよくある質問

看護師のフルリモートに関するよくある質問にお答えします。疑問を解消し、フルリモートの働き方を安心して検討してください。

Q1:看護師のフルリモートでは在宅で仕事ができますか?

看護師のフルリモートの仕事は、基本的に自宅でおこなえます。

働く場所にとらわれないのが、フルリモートの大きな特徴です。通勤時間を削減し、自分の時間を有効活用できるでしょう。

ただし、フルリモートかつ在宅で取り組めると書かれている仕事のなかには「リモートワークOK。月数回は出社が必要」といった条件を設けている場合もあります。

募集要項を十分に確認して、フルリモートの仕事を選んでください。

Q2:看護師のフルリモートでは海外で生活できますか?

フルリモートの仕事であれば、基本的には働く場所は問われません。

インターネット環境があれば、海外で生活しながら働くことも可能です。ただし、就業先の国の法律や会社の制度などを確認する必要があります。

まとめ:看護師のリモートワークで在宅ワークや海外生活など理想の働き方を実現しよう

看護師の資格は、フルリモートという新しい働き方でも活かすことができます。

この記事で紹介した仕事内容や求人の探し方を参考に、ぜひあなたらしい働き方を実現してください。

一歩踏み出すことで、在宅ワークや海外で生活しながら仕事をするといった理想の働き方を手に入れられるでしょう。

<参考サイト・文献>

令和5年1月~3月の電話診療・オンライン診療の 実績の検証の結果|厚生労働省

看護師等(看護職員)の確保を巡る状況に関する参考資料|厚生労働省

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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