看護師のやりがいとは?やりがいがなくなったときの対処法も解説

公開日:2025/01/20 更新日:2025/01/20
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看護師は、人の命に寄り添い健康を支える、責任感のある仕事です。

看護師だからこそ得られるやりがいは、患者さまの回復を間近で見守れる、感謝の言葉をいただける、信頼関係を築けるなど、多岐にわたります。

しかし、時にはそのやりがいを感じにくくなることもあるでしょう。

この記事では、看護師がやりがいを感じる瞬間を具体的に紹介します。

やりがいを見失ったときの対処法も解説しますので、モチベーション維持に役立ててください。

看護師がやりがいを感じる瞬間とは

看護師の仕事は責任感が求められる一方、やりがいを感じられる瞬間が多くあります。

以下に、やりがいを感じる瞬間を具体的に紹介します。

患者さまが回復したとき

看護師は患者さまの回復した姿や笑顔を通して、仕事の意義を再確認できます。

医師やほかの医療スタッフと連携して治療にあたった成果を実感でき、チーム医療の重要性も再認識できるでしょう。

感謝の言葉を貰えたとき

患者さまやご家族から感謝の言葉をいただくときも、看護師にとって大きな励みとなる瞬間です。

看護師は患者さまの身体的・精神的な苦痛を和らげるために、日々努力を重ねています。

その努力がときどき感謝の言葉として返ってくると、看護師として喜びを感じ、仕事へのモチベーション向上につながります。

患者さまと信頼関係が築けたとき

患者さまと信頼関係を築けると、看護師は患者さまの健康を支えている実感を得られます。

患者さまは安心して治療に専念できるでしょう。

看護師は患者さまの些細な変化に気づきやすくなり、健康状態の悪化を防げます。

困難な状況を乗り越えたとき

急変や多忙な業務、対応が難しい患者さまやご家族との関わりなど、看護師はさまざまな困難に直面します。

それらを乗り越えたあとの達成感は、やりがいを再確認する機会となり、自信とモチベーションの向上につながります。

新しい技術や知識を現場で活かせたとき

新しい技術や知識を活かせたとき、看護師としてのスキルアップを実感し、ケアの質の向上につながります。

命に直接関わる責任ある仕事において、こうした成長はやりがいを大きく高めるでしょう。

後輩の看護師が育っている姿をみたとき

後輩が成長する姿に、やりがいを感じる方もいます。

特に、プリセプターとして指導した新人が一人前の看護師として活躍する様子を目にすると、直接支えられた喜びと達成感を得られるでしょう。

ご家族を精神的に支えられているとき

患者さまだけでなく、そのご家族の精神的な支えになれることも、看護師のやりがいの一つです。

不安を抱えるご家族に寄り添い、患者さまの病気や治療に関する情報提供を行いながら共感的な関わりをもつことで、安心感を与えられます。

患者さま本人だけでなく、その周囲の人々にとっても頼りになる存在であることに誇りを感じられるでしょう。

職場別・看護師のやりがい

看護師のやりがいは、働く場所によってさまざまです。

職場別に感じやすい看護師のやりがいを紹介します。

外来看護師

外来看護師のやりがいは、患者さまの回復に立ち会えたり、感謝の言葉をいただけたりすることです。

専門外来であれば、特化した知識や技術を高められるでしょう。

患者さまの病状や生活背景を迅速に把握し、限られた時間で適切なケアを提供できたときにやりがいを感じる人もいます。

病棟看護師

病棟看護師のやりがいは、患者さまの入院から退院まで、直接支えられることです。

患者さまやご家族との信頼関係が築け、感謝の言葉をいただく場面は、特に励みとなるでしょう。

また、医師やほかの医療スタッフと連携してチーム医療を実践する中で、自分の専門性を活かし貢献している実感を得られます。

救急外来看護師

救急外来看護師のやりがいは、患者さまの救命に直接貢献できることです。

患者さまの初期対応や医師のサポート、入院が必要な患者さまの病棟への申し送りなど、緊急性の高い状況での迅速な判断と行動力に、達成感を得られます。

また、さまざまな症状の患者さまと接することで、幅広い知識や技術を習得し、自身の成長を実感できるでしょう。

手術室看護師

手術室看護師のやりがいは、手術という緊張感の高い現場で、医師やほかの医療スタッフと協力して患者さまの命と健康を守ることに直接貢献できる点です。

手術は患者さまにとって大きな負担となるイベントです。

患者さまの不安を軽減し、安全で快適な手術体験を提供できると、手術室看護師としてのやりがいを感じられるでしょう。

また、高度な医療技術を間近で見ながら、専門知識と技術を習得できる魅力もあります。

介護施設看護師

介護施設看護師のやりがいは、利用者さまと中長期的に関わり、日常生活や人生に寄り添った看護を提供できることです。

病院勤務に比べ医療行為は少ないものの、利用者さま一人ひとりとじっくり向き合い信頼関係を築くなかで、看護師としてのやりがいを見出せるでしょう。

クリニック看護師

クリニック看護師のやりがいは、患者さまと深く関われることです。

定期的に通院する患者さまと良好な関係を築き、地域医療に貢献できます。

患者さま一人ひとりと向き合い、信頼関係を築きながら医療を提供できる充実感を得られるでしょう。

ただし、看護業務以外にも幅広い業務に対応できる能力が求められます。

自分の業務範囲以外にも気を配り、臨機応変に動くことが重要です。

訪問看護師

訪問看護師のやりがいは、患者さまと深く関わり、その人らしい生活を支えられる点です。

病院勤務と比べて一人ひとりの患者さまと向き合う時間が長く、信頼関係を築きやすくなるでしょう。

患者さまの望む生活が実現することで、大きな喜びにつながります。

また、在宅療養を支えることで、ご家族の負担軽減にも貢献できます。

看護師がやりがいを感じられなくなる主な要因

看護師は患者さまの健康や生活を支える社会貢献度の高い職業ですが、日々の業務の中でやりがいを感じられなくなってしまうこともあります。

その主な原因を、以下に解説します。

業務負荷が高い

看護師は業務負荷が高く、精神的・身体的な負担から、やりがいを感じられなくなってしまう場合があります。

看護師は患者さまのケアや医療機器の操作、記録の作成など、多くの業務を担っています。また、夜勤や休日出勤も多く、ワークライフバランスが崩れやすい職業です。

業務負荷の高さが原因で、以下のような問題も生じやすくなるでしょう。

  • バーンアウト
  • メンタルヘルスの悪化
  • 医療ミスの増加
  • 離職意向

これらを防ぐには、業務の優先順位を考え、チームで協力してタスクを分担するなど、適切な時間管理が重要です。

待遇が悪い

待遇が悪いと仕事へのモチベーション維持が難しくなり、やりがいを見失う可能性があります。

給与の低さや、長時間労働、不十分な休暇制度などがその一因です。

看護師の仕事は、人の命に関わる責任ある仕事です。

それに見合った待遇が提供される就業先の選択は、やりがいを保つうえで必要不可欠だといえます。

職場の人間関係が悪い

看護師の職場では、人間関係の悪化が深刻な問題となるケースも少なくありません。

人間関係が悪化する原因は多岐にわたりますが、主な要因として以下があげられます。

  • コミュニケーション不足
  • チームワークの欠如
  • 管理者のマネジメント不足
  • ハラスメント

良好な人間関係を築くためには、コミュニケーションを密にとり、お互いを尊重し、協力し合うことが大切です。

看護師がやりがいを感じられなくなった場合の対処法

看護師は肉体的・精神的に負担が大きく、やりがいを感じられなくなるケースもあります。

そのようなときは、以下の対処法を試してみてください。

働き方を変えてみる

やりがいを再び感じるためには、思い切って働き方を変えてみるのも一つの方法です。

看護師の働き方は多様化しており、転職のほか、雇用形態や労働時間、仕事内容の変更など、さまざまな選択肢があります。

自分に合った働き方を見つけられると、仕事とプライベートのバランスを取りやすくなり、ゆとりが生まれます。

周りに相談してみる

やりがいを感じられなくなったら、一人で抱え込まず、誰かに相談することも考えましょう。

相談相手は、職場の同僚や先輩、上司、家族、友人など、信頼できる人であれば誰でも構いません。

相談することで、以下のメリットを得られます。

  • 自分の気持ちを整理できる
  • 異なる視点からのアドバイスをもらえる
  • 解決策が見つかる
  • 気持ちが楽になる

相談できる人がいない、または相談しにくい場合は、相談窓口を利用するのも一つの方法です。

ライフスタイルを変えてみる

やりがいを感じない原因が、仕事以外にある場合、ライフスタイルの改善が効果的です。

たとえば、生活習慣の乱れを整えたり、新しい趣味を始めたりすると気持ちに余裕が生まれます。

心身ともに健康的な状態を保てると、仕事への活力を取り戻し、やりがいを感じられるようになるでしょう。

自分を見つめ直す

やりがいを感じられないときは、一度立ち止まり、自分を見つめ直すことも大切です。

以下3つのポイントを参考にしてみましょう。

  • なぜ看護師を目指したのかを考える
  • 今後のキャリアプランを検討する
  • プライベートを充実させる

まずは、看護師を目指したきっかけを思い出してみてください。

初心を思い出すことで現在の状況を客観的に見直し、新たな目標を設定するきっかけになります。

また、これまでの経験を活かし、今後のキャリアプランをじっくり考えてみることも有効です。

看護師としての成長を追求するだけでなく、新たな分野に挑戦することも視野に入れてみましょう。

心身のリフレッシュは新たな視点や活力をもたらし、仕事へのモチベーション向上につながるため、プライベートの充実も重要です。

まとめ

看護師は、患者さまの人生に寄り添いながら、自分自身の成長も実感できるやりがいのある仕事です。

仕事の責任も大きく大変なときもありますが、それ以上に患者さまの回復や感謝の言葉など、さまざまな場面で充実感を得られるでしょう。

もしやりがいを感じられなくなった場合は、自分の働き方やライフスタイルを見直し、自分にとって最適な方法を見つけることが大切です。

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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