看護師のボーナスの平均は?手取り額やボーナスが高い病院を選ぶコツ3つ

公開日:2024/11/09 更新日:2024/11/28
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「看護師のボーナスの平均ってどれくらい?」「ボーナスが高い病院を選ぶコツを知りたい」

看護師の給料は高いといわれることもあります。実際のボーナスの支給額について詳しく知りたい方もいるでしょう。

看護師のボーナスは、給与以外の大きな収入源であり、生活の安定や将来の計画に大きく影響を与えます。

しかし、ボーナスの金額は病院の規模や経営状況のほかに、看護師個々のスキルや経験などをボーナスに反映させる病院であるのかによって異なるため、病院選びがカギになります。

この記事では、看護師のボーナスにおける平均額や手取り額、さらにボーナスが高い病院を選ぶためのコツについて解説します。これから転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

看護師のボーナスの平均は?

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の方のボーナスは平均85万6,500円です。ここでは、看護師の方のボーナスについて次のポイントで紹介します。

  • 看護師のボーナスの手取り額
  • 看護師のボーナス支給は夏と冬
  • 看護師のボーナス査定の基準

看護師のボーナスについて、それぞれを詳しくみていきましょう。

関連記事:【2024年版】看護師の平均年収はいくら?ボーナスや給与の内訳を解説

看護師のボーナスの手取り額

看護師のボーナスの手取り額は、68万5,200円(計算式:85万6,500円×0.8)くらいといえます。

ボーナスの手取り額は、社会保険料や所得税などが控除されたあとの金額であり、支給額の約8割程度であるためです。

ただし、控除される金額は次のような条件によって変わります。

  • 扶養している家族の人数
  • 住んでいる地域
  • 加入している健康保険

転職を考えている方は、これらの条件を事前に把握しておくことが大事です。住んでいる地域の自治体や加入している健康保険組合のホームページで確認できるため、一度チェックしてみてください。

看護師のボーナス支給は夏と冬

看護師のボーナスは年2回、夏と冬に支給されるのが一般的です。

夏は6月から7月にかけて、冬は12月から1月にかけて支給されることが多いです。支給時期は病院や施設によって異なるため、事前にホームページや求人情報を確認しておきましょう。

とくに、転職したばかりの場合、最初のボーナスの支給時期や金額が異なることがあるため、入職前に確認しておくと安心です。

また、ボーナス支給の時期に合わせて家計の計画を立てることも大切です。ボーナスの使い道を事前に計画しておくことで、ムダ遣いを防げますよ。

看護師のボーナス査定の基準

ボーナスの査定は、勤務態度や出勤状況、業績などが基準となります。

勤続年数が長いほど、評価が上がりボーナスも高くなる傾向があります。

ただし、勤務態度や勤務先への貢献度などが評価に大きな影響を与えるため、日々の仕事の取り組み方が重要です。

具体的には、出勤率や患者さんへの対応、チームへの貢献度などが査定の対象になります。評価基準を理解し、日々の業務に取り組むことで、ボーナス額のアップを目指せます。

通常、看護師長が看護師を評価するため、上司とのコミュニケーションを大切にして評価を高めることも査定に良い影響を与えるでしょう。

看護師のボーナス事情

ここでは、看護師のボーナス事情について次のようにわけて紹介します。

  • 年代別
  • 経験年数別
  • 施設規模別
  • 職種別

それぞれ、ボーナスの現状を知っておくことが大切です。

【年代別】看護師のボーナス平均額

看護師のボーナスを年代別にみると、次の表のようになります。

年代ボーナス額(年間)
~19歳データなし
20~24歳46万3,900円
25~29歳73万5,900円
30~34歳82万300円
35~39歳81万2,700円
40~44歳92万3,800円
45~49歳102万2,300円
50~54歳100万7,700円
55~59歳112万500円
60~64歳75万6,200円
65~69歳53万8,000円
70歳~44万5,200円

参考:令和5年賃金構造基本統計調査|厚生労働省 

年齢とともに経験やスキルが評価され、支給額が増加しやすいです。

20代はまだ経験が浅いため、ボーナス額も低い傾向です。30代以降は主任や看護師長などの管理職に昇進することもありボーナス額が増えます。

また、40代以上になると経験年数が加味されるため、ボーナスの額がさらに増えることがあります。年代に応じて役割や責任が増えるため、その分ボーナスも反映されやすくなります。

【経験年数別】看護師のボーナス平均額

看護師のボーナスを経験年数別にみていきましょう。

経験年数ボーナス額(年間)
0年13万1,800円
1~4年69万2,400円
5~9年77万1,600円
10~14年86万1,200円
15年以上103万6,200円

参考:令和5年賃金構造基本統計調査|厚生労働省 

経験年数が上がるごとにボーナス額も増え、経験年数が15年以上になると100万円を超えます。

一方で、看護師1年目では在籍期間が短いため満額はもらえないのが現状です。とくに、1年目の夏のボーナスはもらえない、もしくは寸志程度のところもあります。

1年目の冬から満額支給されて、以降はボーナスの増額に期待できます。

【施設規模別】看護師のボーナス平均額

次に、看護師のボーナス事情を施設規模別にみていきましょう。

施設規模ボーナス額(年間)
10~99人67万3,700円
100~999人75万6,400円
1,000人以上105万3,200円

参考:令和5年賃金構造基本統計調査|厚生労働省 

施設の規模が大きくなるにつれて、ボーナス額も上がります。1,000人以上のところは100万円を超え、10~99人のところと比べるとその差は約40万円です。

規模が大きい病院や施設は、大学病院や公立病院、総合病院などが挙げられます。

【職種別】看護師のボーナス平均額

看護師の方のボーナスは、ほかの職種に比べて高めです。とくに、医療業界は安定した収益基盤があるため、ボーナスの支給が比較的確保されやすいです。具体的なボーナス額をみてみましょう。

職種ボーナス額(年間)
看護師85万6,500円
医師127万6,300円
歯科医師89万3,400円
獣医師95万5,500円
薬剤師76万8,700円
保健師75万5,700円
助産師91万9,900円
准看護師62万9,500円
診療放射線技師96万900円
臨床検査技師86万8,100円
理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,視能訓練士71万4,400円
歯科衛生士48万8,800円
歯科技工士57万4,600円
栄養士68万4,500円

参考:令和5年賃金構造基本統計調査|厚生労働省 

医療職のなかで、医師のボーナスは高く、その額は127万6,300円です。看護師の方のボーナスは上から7番目に位置しています。

また、全産業のボーナスは39万7,129円(令和5年夏のボーナス1回分のみ)とされています。この額と比べても、看護師の方のボーナスは高いといえるでしょう。

看護師のボーナスが高い病院を選ぶコツ4つ

ここでは、看護師のボーナスが高い病院を選ぶコツを紹介します。

  • 国や独立行政法人が管轄している病院を選ぶ
  • 規模が大きい病院を選ぶ
  • 好条件が出やすい時期を選ぶ
  • 自由診療の病院を選ぶ

それぞれを具体的にみていきましょう。

国や独立行政法人が管轄している病院を選ぶ

国立病院や公立病院では、安定した財源によりボーナスが高くなりやすいです。安定した収入を得たい方は、こうした病院を選びましょう。

国の財政支援を受けている病院は、経営が安定しておりボーナスの支給額が減額されるリスクも低いです。

安心して長く働ける職場を探している方には、国や行政が支援している病院が適しているといえます。

ボーナスが高いところは、福利厚生も充実しており夜勤手当や資格手当などの手当や、資格取得のために支援など安心して働ける環境が整っている傾向です。

規模が大きい病院を選ぶ

規模の大きい病院は財政基盤がしっかりしているため、ボーナスの支給額も高いことが多いです。

たとえば、大学病院や総合病院などの大規模施設は、収益が安定しているため、スタッフへの還元も手厚いです。また、大規模な病院ではキャリアアップの機会も多く、ボーナスだけでなく、基本給の面でも好条件が期待できます。

好条件が出やすい時期を選ぶ

病院によっては、看護師が足りない時期に好条件の募集をおこなうことがあります。転職時には、求人のタイミングを見計らうことで、高いボーナスが期待できる病院への転職が可能です。

具体的には、年度末や年度初めなどの人事異動が多い時期は、求人が活発になるため好条件の求人に出会える可能性が高まります。

また、ボーナス支給直後に転職活動を始めることで、次の職場でのボーナスを逃さず受け取れるでしょう。

自由診療の病院を選ぶ

自由診療をおこなう病院では、収益が高いためボーナスが手厚くなる傾向があります。

美容整形が代表的な例で、ほかにも厚生労働省が承認していない抗がん剤を使ったり、自家がんワクチン療法をおこなったりする病院が自由診療をおこなっています。

自由診療では、病院側が独自に報酬を決めることができるため、業績に応じてボーナスの支給額が増える傾向であるため、収入を重視する看護師の方には魅力的な選択肢です。

看護師のボーナスに関するよくある質問

ここでは、看護師のボーナスに関してよくある質問に回答します。

Q1:看護師1年目の夏のボーナス・冬のボーナスはどのくらいもらえますか?

看護師1年目の夏のボーナスは、採用後の勤務期間が短いため少額になる恐れがあります。

夏のボーナスの査定期間は1月~6月であり、看護師1年目の方は査定期間の半数(6ヶ月のうち4・5・6月の3ヶ月のみ)しか在籍しないことになるためです。冬のボーナスからは満額が支給されることが多いです。

ただし、1年目のボーナス額は病院によって異なるため、面接時に具体的な条件を確認しておくと良いでしょう。

また、病院によっては研修期間中の評価がボーナスに反映される場合もあります。早期に良い評価を得るために、積極的に学ぶ姿勢をアピールすることも大切です。

Q2:看護師のボーナスがほかの職種よりも低いのはなぜ?

看護師のボーナスが低くなる要因には、病院の経営状況や収益の仕組みが影響しています。

とくに、地方の規模が小さい病院では、経営が厳しいためボーナスが少ないことが考えられます。

また、看護師は社会に貢献する職業であるため、民間企業と比べて、病院の業績が上がったからといってボーナス額に反映されにくいです。

あらかじめ決められた支給額になることが多く、病院の業績が良い年でもほかの職種ほどボーナスの大幅な増額は期待できないでしょう。

Q3:看護師でボーナスが支給されない場合はあるの?

看護師でボーナスが支給されない場合もあります。例えば、次の条件に当てはまる方です。

  • 休職している場合
  • 入職して日が浅い場合
  • 病院の業績が悪化している場合
  • 支給日よりも前に退職した場合
  • 非常勤・パートタイムの勤務形態で働いている場合

とくに、規模が小さいクリニックや経営状況が不安定な病院では、正職員であってもボーナスの支給がカットされることがあるため、転職時に経営の安定性を確認しましょう。

Q4:産休・育休中の看護師ってボーナスはもらえるの?

産休・育休中でもボーナスが支給されることがあります。

ただし、勤務先の就業規定により支給される条件が違ったり、支給されても通常よりもボーナス額が低かったりするため、事前に就業規則を確認することが大切です。

まとめ

看護師の方のボーナスは、病院の規模や経営状況、本人の勤務年数によって異なります。

高いボーナスを得るためには、国立病院や公立病院などの規模の大きい病院、自由診療をおこなう病院などを選ぶことがポイントです。

ボーナスの額は病院ごとに差があるため、転職の際には慎重に情報収集することが重要です。自分のキャリアやライフプランに合った職場を見つけることで、働きがいも高まるでしょう。

<参考文献・サイト>

令和5年賃金構造基本統計調査|厚生労働省 

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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