看護師の面接マナーとは?当日の流れや事前にできる4つのことを紹介
「看護師の面接マナーは何が正解なの?」「面接マナーを守るためにどういった準備が必要なの?」
このように面接マナーに悩む看護師の方はいらっしゃいませんか?
日本看護協会の調査によると、転職経験がない看護師の方は49.5%です。つまり、看護師の方の半数近くは転職経験がなく、面接に慣れてない可能性があるといえます。
面接時のマナーがしっかりしているかどうかは、第一印象に大きく影響し、その印象が良ければ採用に近づくことができるため、重要です。
この記事では、看護師の方の面接で求められるマナーと、当日までに準備すべきポイントについて詳しく解説します。正しい準備と態度を心がけて、面接を成功させましょう。
看護師の面接マナーと当日の流れ
まずは、看護師の方の面接マナーと当日の流れを紹介します。
- 受付時のマナー
- 待機時のマナー
- 入室時のマナー
- 面接中のマナー
- 退室時のマナー
- 面接後のマナー
それぞれの場面でのマナーを知って、実際の面接に役立ててくださいね。
1.受付時のマナー
受付をする前に、スマートフォンの電源は切っておき、コートは建物に入る前に脱いでおきましょう。
受付では、スタッフに対して笑顔であいさつをして、名前と面接を受ける予定であることを伝えます。この際は、大声を出さず、ほかの来訪者に迷惑をかけないよう静かに行動します。
2.待機時のマナー
面接が始まるまでは、待合室や廊下などスタッフに指示された場所で待機します。
待機場所では周囲への配慮を忘れず、面接の内容を確認したり読書をしたりなど静かにするように心がけてください。スマートフォンは使用しないようにして、居眠りや私語も控えましょう。
また、姿勢を正し、呼ばれたらすぐに対応できるよう準備しておくことが大切です。面接官が待機室を通る可能性もあるため、礼儀正しい態度を見せるという意識も必要です。
3.入室時のマナー
面接室に入る際はノックし「失礼いたします」と言い、面接官から許可を得てから入室します。
面接官に背中を向けないようにドアを閉めます。入室したら、面接官の顔をはっきりと見て氏名と面接の機会を頂いたことへのお礼を伝えて丁寧にお辞儀してください。
面接官から「どうぞ」「お座りください」と着席の指示があってからイスに座りましょう。面接官に好印象を持ってもらうためには、落ち着いた態度と丁寧な行動が求められます。
4.面接中のマナー
面接中は面接官の目を見て話し、質問に対して簡潔に答えます。次のマナーを意識することが重要です。
- 明るい声と表情
- 丁寧な言葉遣い
- 座る姿勢
また、面接官の話をよく聞き、誠実な姿勢をアピールしましょう。話す際には、適度な間を取って、落ち着いて答えることが大切です。
質問内容が理解できない場合は「申し訳ありません。もう一度お願いいたします」と聞き直して確認しましょう。相手の意図を正確に把握しようとする姿勢が、好印象につながります。
5.退室時のマナー
面接が終了したら、感謝の気持ちを面接官にしっかり伝えましょう。椅子を整えたあと、丁寧にお辞儀して退室します。退室時には、面接官に背を向けずにドアを静かに閉めてください。
6.面接後のマナー
面接が終了したあとも建物内では静かに行動し、最後まで礼儀を保つよう心がけてください。こうした細かな配慮が、好印象につながります。
建物を出るまでは「ネクタイを崩す」「スマートフォンの電源を入れる」「髪の毛をほどく」などの行動を控えましょう。
面接後は、丁寧にお礼の連絡をすることで好印象を与えられます。メールで感謝の気持ちを伝え、相手に誠実さを伝えましょう。このお礼のメールは、面接を受けたその日のうちに送るのが理想です。
看護師の面接マナーを守るために事前にできる4つのこと
ここでは、看護師の方の面接マナーを守るために事前にできることを解説します。
- 持ち物を確認する
- 志望先の理念や方針を確認する
- 交通手段や所要時間を把握する
- 服装や身だしなみをチェックする
それぞれのポイントを参考にしてください。
持ち物を確認する
面接に必要な書類や筆記用具、履歴書などを確認しましょう。
とくに、履歴書には誤字脱字がないか、写真が適切かどうかも確認することが重要です。また、筆記用具は予備を用意し、万が一のトラブルに備えておくと安心です。
こうした準備が当日の安心感につながります。
面接前の準備については、以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:面接で看護師に必要なこと7つ!面接前に準備しておくことも紹介
志望先の理念や方針を確認する
志望する病院や施設の理念や方針を事前に詳しく調べておくことで、面接での質問に自信を持って答えられます。
また、施設の理念に共感する具体的な理由を述べられれば、より深い理解を示せます。
たとえば「貴院の患者さまとの信頼関係を大切にするという理念に共感しました。私も患者さまへ歩み寄りコミュニケーションを積極的にとっていきたいです」と伝えると面接官に好印象を与えられます。
そのため、病院や施設のホームページやパンフレットをしっかり読み込み、どの部分に共感したか、どのように自分の看護観と結びつくのかを具体的に説明できるように準備しましょう。
共感を示すだけでなく、理念を自身の経験や価値観とリンクできれば、さらに説得力が増します。
交通手段や所要時間を把握する
交通手段を調べ、余裕を持って行動できるように準備します。
とくに、初めて訪れる場所の場合は道に迷わないように、事前に面接会場まで行ってみたり、最寄りの駅やバス停からの経路を把握したりしておくと安心です。
また、万が一に備えて交通アプリを活用し、リアルタイムの交通情報もチェックするようにしましょう。早めに到着できるように余裕を持って行動できると、慌てることなく面接に臨めます。
事前に周辺のランドマークや目印を確認しておくと、よりスムーズに目的地に到達できます。
服装や身だしなみをチェックする
面接に適した服装を選び、身だしなみを整えましょう。
清潔感を意識し、服装はシワがなく、靴も磨いておくことが大切です。髪型も乱れがないように整え、爪やアクセサリー、香水にも注意を払ってください。
さらに、面接当日は天候に応じた服装の調整も必要です。傘や防寒具を用意し、どのような状況でも対応できるように準備しましょう。
関連記事:看護師転職の面接の服装はスーツ?適切な服装を解説【年代別】
看護師の面接マナーに悩む方のよくある質問
ここでは、看護師の面接マナーに悩む方のよくある質問に回答します。
看護師の面接は何分前に行けばいいの?
面接の5分から10分前には到着することが理想です。
早すぎると先方の準備に支障が出る恐れがあり、逆に遅れてしまうとマナー違反となります。
適度な時間を見計らって行動することが大切です。到着後は落ち着いて受付を済ませ、周囲の状況に気を配りながら待機するよう心がけましょう。
看護師の面接で落ちるフラグはあるの?
面接の合否は、看護師の方のスキルや経験、面接での態度など総合的に判断されるため、落ちるフラグで、確実なものはないでしょう。
次のようなものが落ちるフラグとなりがちです。
- 面接中の態度が悪い
- 質問に曖昧な答えしかできない
- 質問に黙って回答できない
- 病院が求めるスキルが足りない
面接前にはしっかりと自己分析をおこない、志望動機や自己PRについて自信を持って話せるよう準備しましょう。
また、質問に対して明確に答えられるよう、よくある質問を想定して答えを準備しておくことがポイントです。
以下の記事に、対策を載せていますので参考にしてください。
関連記事:看護師が面接に落ちるフラグはある?面接に落ちる理由10選と対策を紹介
看護師の面接の逆質問ってなに?その対策は?
逆質問とは、応募者から面接官に質問する行為です。
たとえば、職場で学べることや研修制度の具体的な内容などについて質問することで、働く意欲や職場に対する関心度の高さを示せます。
事前に質問内容を考えておくことで「仕事ができそう」「看護業務をスムーズにおこなえそう」「担当患者さまに親切に接してくれそう」など面接官に積極性をアピールできるでしょう。
関連記事:看護師の面接の逆質問と最後に一言への対策!例文10選を紹介
新卒の看護師が面接で聞かれることは?
新卒の看護師の方は志望動機や自己PR、将来の目標などがよく質問される内容です。
自分の看護学生時代の経験を交えて、具体的に答えると良いでしょう。
また、志望動機にはその施設を選んだ理由を明らかにして、自己PRでは強みを活かせる実際の場面を挙げることで、より説得力を持たせられます。
将来の目標については、看護師としてどのような分野で活躍したいか、具体的に考えを述べることが大事です。
まとめ
看護師の方の面接では、適切なマナーや事前の準備が合否に影響します。
面接当日の流れやそれぞれの場面での振る舞いをしっかり理解し、事前に準備をおこなうことで、自信を持って面接に臨めます。
さらに、自己PRや志望動機をしっかりと伝えることで、自分の強みをアピールし、面接官に信頼される看護師であることを示すことが大切です。
こうした準備と心構えを持つことで、面接を成功に導けるでしょう。
<参考サイト・文献>
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