訪問看護でオンコールなしで働く4つのメリット!デメリットや求人情報の探し方も紹介

公開日:2024/09/28 更新日:2024/09/28
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「訪問看護ステーションってオンコールなしでも働けるの?」「オンコールなしの訪問看護ステーションで働くと給与が下がらないか不安」

このように悩んでいらっしゃいませんか。

オンコールとは、利用者さまの状態に変化があった際に、電話で相談に乗ったり、必要なときに訪問したりすることです。夜間に対応するケースもあり、心身の負担になることがあります。

一方で、オンコールなしの場合では、給与が下がったりキャリアに影響したりすることを気にする方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では、オンコールなしで働くメリットやデメリットなどを紹介します。オンコールなしの訪問看護ステーションで働くことに不安になっているあなたの助けになれば幸いです。

訪問看護でオンコールなしで働く4つのメリット

厚生労働省「訪問看護」の調査によると、オンコール対応がある訪問看護ステーションは全体の86%です。実際には、1人あたり月に3回程度緊急訪問しています。

ここでは、オンコールなしの訪問看護ステーションで働くメリットを紹介します。

  • 電話が鳴らないかストレスを感じなくて済む
  • 生活リズムを整えやすい
  • 自由に外出できる
  • 飲酒を控えなくて良い

訪問看護ステーションのほとんどの看護師の方はオンコールに対応していますが、オンコールなしで働くメリットもあります。それぞれみていきましょう。

電話が鳴らないかストレスを感じなくて済む

オンコールのシステムでは、突然の呼び出しに対応するために常に待機している必要があり、精神的な負担が大きくなりやすいです。

一方で、オンコールなしの勤務体制は、電話が鳴る心配がないため業務に集中できるうえに、プライベートな時間も確保しやすくなります。

仕事と生活のバランスが取りやすくなることで、心身ともにリフレッシュできるでしょう。

生活リズムを整えやすい

オンコールがある勤務では、突発的な呼び出しが昼夜問わずあるため、生活が不規則になりがちです。

その点、オンコールなしの勤務では、あらかじめ決まったシフトであるため、規則正しく生活しやすくなることが魅力です。睡眠時間や食事の時間が一定になり、体内時計の乱れを防ぐことができます。

また、一定の勤務時間が確保されることで家庭や趣味の時間など、プライベートも充実します。

例えば、定期的にジムに通ったり勉強したりする時間を確保できるなど、自身が理想とするライフスタイルを実現できるでしょう。

自由に外出できる

訪問看護でオンコールなしの勤務体制は自由に外出できるため、自身の活動が制限されにくいです。

それに対して、オンコール勤務では、突然の呼び出しに備えて常に待機している必要があります。待機中は自宅で過ごせるとはいえ、オンコール用のスマホや携帯電話を持っておかなければならないため落ち着きません。

また「呼び出しがあったら30分以内で出勤すること」「外出は禁止すること」など、待機中の制限を設けている事業所もあるため、ストレスを感じやすいです。

訪問看護師としての仕事に充実感を持ちながら、プライベートな時間も満喫できる点は、オンコールなしの勤務の特徴です。

飲酒を控えなくて良い

オンコールのある勤務体制では、急な呼び出しに備えてアルコールの摂取を控える必要があります。

しかし、オンコールなしの勤務では自由に過ごせるため、プライベートの時間をより楽しめます。たとえば、仕事が終わった後に友人と飲みに行ったり、特別なイベントでお酒を楽しんだりする際にも仕事のことを気にすることなくリラックスできます。

また、自由に飲酒できることで、人間関係の構築やリフレッシュも図りやすくなるかもしれません。

このような働き方は、長期的な健康につながり働きやすさを感じられるでしょう。

訪問看護でオンコールなしで働くデメリット

オンコールなしの訪問看護ステーションで働くメリットがある一方で、いくつかデメリットもあります。

  • 給料が下がる可能性がある
  • 応募できる訪問看護の求人が減る
  • キャリアアップできない可能性がある
  • 訪問看護師としてやりがいを感じにくい場合もある

それぞれのデメリットを把握して、自身に合った転職先を見つけましょう。

給料が下がる可能性がある

一般的に、オンコールに対応した勤務体制では、急な呼び出しに対応するために追加の手当が支給されます。

これにより、基本給にプラスして夜間や休日の対応による手当が加算され、結果的に収入アップするケースが多いです。平日(17時~翌朝9時)待機した場合の手当は次の表を参照してください。

手当割合
1,000円未満6.6%
1,000~2,000円未満34.2%
2,000~3,000円未満31.0%
3,000~4,000円未満10.1%
4,000~5,000円未満3.8%
5,000円以上4.1%
設定なし3.2%
その他4.4%
未回答2.5%

参考:訪問看護ステーションにおける24時間対応体制に関する調査研究事業 報告書|一般社団法人 全国訪問看護事業協会

さらに、実際に利用者さまの自宅に緊急で訪問した場合の手当は次の表のとおりです。

手当割合
1,000~2,000円未満12.9%
2,000~3,000円未満9.9%
3,000~4,000円未満16.8%
4,000~5,000円未満13.9%
5,000円以上28.7%
未回答17.8%

参考:訪問看護ステーションにおける24時間対応体制に関する調査研究事業 報告書|一般社団法人 全国訪問看護事業協会

オンコールに対応した勤務体制に比べて、オンコールなしの場合は基本給が同じであっても、上記のような手当がない分、月収で数千円~数万円くらい減少する可能性があります。

このため、オンコールなしの勤務を選択する際には、収入面での変化についてもしっかりと考えることが重要です。

応募できる訪問看護の求人が減る

訪問看護でオンコールなしの勤務体制を選ぶと、求人の選択肢が減少する恐れがあります。

というのも、オンコールに対応した勤務体制は、訪問看護ステーションにおける一般的な制度であるからです。

また、オンコールなしの求人は人気があるため、競争が激しい場合もあります。このため、理想の条件で勤務できる求人に出会うまでに時間がかかるかもしれません。

この状況を避けるためには、求人サイトに登録して複数の求人情報を探し、条件に合う職場を見つける努力が必要です。

下記のサイトは、訪問看護業界に特化した求人サイトです。全国の求人から、あなたの希望や条件に合った訪問看護ステーションを見つけられます。無料で利用できるので、まずは登録してみてくださいね。

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キャリアアップできない可能性がある

オンコール勤務には、急な対応や緊急時のケアが含まれるため、現場での経験やスキルの幅を広げる機会があります。

このような勤務は、利用者さまと深くかかわれるようになったり、訪問看護師の方の対応力を養えたりするため、キャリアを発展させるチャンスになります。

しかし、通常オンコールなしの勤務は、規則的なシフトの勤務が中心です。これにより、急な対応や緊急時の経験が少なくなり、新たなスキルを得る機会が制限される可能性があります。

具体的には、利用者さまの急変への対応や夜間のケアにかかわる経験が不足しがちです。

さらに、オンコールなしの訪問看護ステーションでは、昇進の機会が少なくなる可能性があります。とくに、リーダーシップや緊急対応能力が重視される場面では、オンコール勤務の経験が評価されることがあります。

そのため、これらの経験がないことがキャリアに影響を与えるかもしれません。

このようなデメリットを避けるためには、オンコールなしの勤務でも資格を取得したり研修会に参加したりして専門性の向上に努めることが重要です。

訪問看護師としてやりがいを感じにくい場合もある

オンコールなしの勤務体制は、生活の安定性やプライベートの充実をもたらす一方で、訪問看護師としてのやりがいに影響を及ぼすリスクがあります。

オンコールなしの訪問看護ステーションでは、オンコールありの訪問看護ステーションと比較して、落ち着いた病状や自立度の高い利用者さまを看ている場合があります。

その場合は、提供するケアがシンプルでルーティンでの内容が多くなります。

例えば、内服管理と体調確認だけであったり、リハビリがメインでの訪問であったりと、利用者さまとの関りも安定しています。急な病状の変化が起きにくい利用者さまが多いため、

看護師としての貢献度や達成感を重要視する方にとっては、通常の勤務時間内での業務だけでは物足りなさを感じるかもしれません。

オンコールがあると、急変時やお看取りなど様々な場面で、利用者さまやご家族と密に対応し信頼関係が深まることもあります。

そのため、訪問看護師としてのやりがいを重視する方は、自分の価値観に合った勤務形態を選ぶことが重要です。

訪問看護でオンコールなしの求人を見つける方法

ここでは、訪問看護ステーションでオンコールなしの求人を見つける方法を紹介します。

  • 「オンコールなし」と記載されている求人情報を探す
  • 精神科に特化した訪問看護ステーションを探す

自身に合った求人を見つけ、訪問看護ステーションへの転職を成功させましょう。

「オンコールなし」と記載されている求人情報を探す

オンコールなしの勤務を希望する場合は、求人情報に「オンコールなし」と明記されているものを見つけることが重要です。

こうした求人を見つけるためには、Google検索や専用の転職支援サービスを利用するのが効果的です。

これらのプラットフォームの検索機能を使って「オンコールなし」や「夜勤なし」といった条件を指定することで、希望に合った求人を効率よく絞り込めます。

精神科に特化した訪問看護ステーションを探す

精神科に特化した訪問看護ステーションは、ほかの事業所とは異なる勤務体制を採用していることが多く、オンコールなしの勤務が導入されている場合があります。

なぜなら、ほかの領域の利用者さまと比べると、精神科の訪問看護ステーションの利用者さまは身体の急変リスクが低く、ケアの方法が異なるからです。

また、精神科の訪問看護に特化したネットワークやフォーラムに参加し、情報交換することも効果的です。業界の専門家や経験者からの情報を得ることで、オンコールなしの求人を効率的に見つけられるでしょう。

求人サイトを活用する

オンコールなしの訪問看護師の求人を見つけるためには、求人サイトの活用が不可欠です。

求人サイトの検索機能を使って、特定の条件を設定することで、希望する求人を効率的に探し出せるからです。

たとえば「訪問看護 オンコールなし」といったキーワードを入力したり、フィルター機能で「オンコールなし」の条件を選んだりすると、該当する求人情報が表示されます。

くわえて、求人サイトには訪問看護専門のキャリアコンサルタントが在籍している場合もあります。これらの専門家に相談することで、最新の求人情報や条件に関するアドバイスを受けられるでしょう。

直接、採用担当者とコンタクトを取り手助けをしてもらえると、自身に合った求人を見つけやすくなります。

参考までに、訪問看護ステーションに特化した求人サイトであるNsPace Career(ナースペースキャリア)は、各求人ページ上にオンコールの体制や夜間緊急出動の頻度が記載されています。オンコールの頻度を重視する方は是非求人サイトにアクセスしてみてください。

NsPace Careerサイトはこちらから

ナースペースキャリアは訪問看護ならではの情報が豊富にあります

オンコールの体制は「事業所詳細」タブから確認可能です

他にも働き方の特徴が事業所ごとに掲載されています

まとめ

訪問看護でオンコールなしの勤務には、メリットとデメリットがいくつかあります。

オンコールなしの勤務は、電話が鳴るストレスから解放され、プライベートな時間を安心して確保できることが利点です。生活リズムを整えやすく、健康的な生活が実現しやすいのも特徴です。

また、自由に外出できるため、趣味や旅行などのプライベート活動を思いっきり楽しむことができます。

一方、デメリットとしては、急な呼び出しや夜間対応による手当がないため、給与が減少する場合があります。さらに、オンコールなしの求人は数が限られており、選択肢が少ないことが多いです。

自分のライフスタイルに合った働き方を選び、訪問看護のキャリアを充実させるために、求人情報を慎重にチェックすることが重要です。

参考サイト・文献

訪問看護|厚生労働省 

訪問看護ステーションにおける24時間対応体制に関する調査研究事業 報告書|一般社団法人 全国訪問看護事業協会

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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