看護師の面接で自己紹介が必要な理由とは?好印象につながる5つの例文を紹介

公開日:2024/07/23 更新日:2024/07/23
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「看護師の面接で自己紹介が必要な理由を知りたい」「転職の面接で担当者に好印象を持ってもらえるような自己紹介は?」

このように不安を感じている看護師の方はいらっしゃいませんか。

看護師として転職するために避けて通れないのが面接での自己紹介。面接で自己紹介を求められるケースは多く、限られた時間のなかでアピールしなければなりません。

この記事では、看護師の面接で自己紹介が必要な理由や採用担当者が好印象を持てる例文を紹介します。転職するときの面接の自己紹介に悩むあなたの手助けになれば幸いです。

看護師の面接で自己紹介が必要な理由

看護師の面接で自己紹介が必要な理由は、採用担当者が応募者をどのような人物であるのか把握するためです。

面接官は自己紹介の内容から、応募者の経験やスキルなどをつかもうとします。さらに、話し方や表情などから応募者の人柄やコミュニケーション能力も探ろうとしています。

厚生労働省の「看護師等(看護職員)の確保を巡る状況」によると、看護師・准看護師の有効求人倍率は2.20倍です。一般の職業の有効求人倍率1.19倍を見ると、看護業界は人手不足と言えます。

とはいえ、人気の病院や待遇の良い訪問看護ステーションなどへの転職では、残念ながら不採用となってしまうケースも少なくありません。

そのため、転職するときの面接では、自己紹介にて採用担当者へアピールすることは大切です。

看護師が面接の自己紹介で伝えるべき5つのこと

看護師が、面接の自己紹介で採用担当者へ伝えることは以下の5つです。

  • 氏名
  • 最終学歴・職務経歴
  • 志望理由
  • 人柄を伝える一言
  • お礼

面接の自己紹介では、いきなり経歴を話すのではなく、氏名を伝えましょう。最後にお礼を伝えることを忘れないでください。自己紹介をするコツについては、下記の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

内部リンク:看護師の面接でよくある質問と回答例10選!自己紹介のコツも紹介 

看護師の面接の自己紹介で良い印象を与えるポイント

次に、看護師の面接の自己紹介で面接官に良い印象を与えるポイントを紹介します。

  • 患者さまとのエピソードを交えた自己紹介とする
  • 明るい表情で話す
  • ポジティブな内容とする
  • 1分以内に話をまとめる

4つのポイントを押さえて、転職を成功させましょう。

患者さまとのエピソードを交えた自己紹介とする

患者さまとのエピソードを交えた自己紹介でなければ、採用担当者に好印象を与えられません。

なぜなら、採用担当者は多くの応募者に対応しており、一般的でよく聞く自己紹介は印象に残らないからです。印象に残らなければ、転職を成功させることが難しくなるでしょう。

そのため、以下の場面でのエピソードを自己紹介に加えてみるとオリジナリティーのある内容になります。

  • 実際のケアで自分が嬉しかった場面
  • 困難事例にチームで対応し乗り切った場面
  • 患者さまの家族とのかかわりの場面

ほかの応募者にはない特徴のあるエピソードを話すと、応募者の魅力が伝わるでしょう。

明るい表情で話す

面接で自己紹介をするときは、口角を上げてニコッとした明るい表情で話すことを意識しましょう。

面接官に伝わりやすいように、声のボリュームやトーンを上げてハキハキと話して、第一印象を良くすることが重要です。

また、看護師の方は医療チームの一員として、多くのスタッフと協力しながら業務を進めなければなりません。

そのため、ほかのスタッフとも前向きに接することができるのかというポイントでも見られている可能性があります。

ポジティブな内容とする

面接の自己紹介ではネガティブな内容は避けて、ポジティブなことを話してください。

たとえば、前職を退職した理由ではなく、転職先で取り組みたいことや取得したい資格のことなどを話すと良い印象を持たれます。

ほかにも「◯◯が苦手で…」よりも「〇〇が得意です」「◯◯が苦手ですが、〇〇をして克服しました」と応募者の強みや前向きな姿勢を前面に出しましょう。

自己紹介で自己PRがうまくできると、その後の面接もスムーズに進む可能性があります。

1分以内に話をまとめる

自己紹介は、長くなりすぎないように1分以内に話をまとめましょう。

1分にまとめるとムダな情報を盛り込めないため、重要なポイントに絞って話をすることができます。

簡潔に情報を伝えたり報告したりすることは、臨床の場面で必要なスキルであるため、採用担当者へのアピールとなります。

ただし、面接によっては「3分間で自己紹介をお願いします」と時間を指定されるケースがあるかもしれません。

そのため「1分でまとめた簡潔な自己紹介」と「3分でまとめた具体的な情報が入った自己紹介」の2パターンを用意しておくと慌てずに話すことができるでしょう。

看護師の面接の自己紹介で悪い印象につながるポイント

一方で、看護師の面接の自己紹介でマイナスな評価につながるポイントもあります。

  • 自己紹介が短すぎる
  • 小さい声・早口で話す
  • 批判的な言動や態度である

これらのポイントを1つずつ解決することで、面接の自己紹介で応募者の評価を上げましょう。

自己紹介が短すぎる

あまりにも短すぎる自己紹介は、採用担当者の印象を悪くする恐れがあります。

名前とあいさつのみの自己紹介をすると「やる気がない」「自分のことを伝える気がない」などと思われ応募者の長所が伝わりにくいです。

そのため、採用担当者に指定された時間いっぱいで志望動機や自己PRなど伝え、志望度の高さをアピールしましょう。

小さい声・早口で話す

話す声が小さすぎたり、話すスピードが早すぎたりすると、相手に伝わりやすい話し方はできないと思われるリスクがあります。

「自分に自信がないのでは?」と、採用担当者から見られるかもしれません。

看護師の方は患者さまやそのご家族に接する機会が多く、コミュニケーションスキルが必須です。

そのため、面接の自己紹介でも聞き取りやすい声のボリュームやスピードを意識してください。家族や友人に付き合ってもらい、模擬面接として練習をすると効果的です。

聞き取りやすさのチェックだけではなく、事前に回答を準備できるため、面接では自身の希望や条件などもうまく伝えられるでしょう。

批判的な言動や態度である

看護師の面接の自己紹介を話すところで、批判的な言動や態度を取ることは控えてください。

「いずれこの病院のことも批判してくるのでは?」「不満があれば収集がつかなくなりそう」などと疑われる可能性があるからです。

批判ばかりするのではなく、どのようにしたら解決できるのか、改善する方法はないのかなど前向きに取り組む姿勢で話をすることが重要です。

看護師の面接における自己紹介の例文【OK事例】

ここでは、看護師の面接における自己紹介のOK事例を5つ紹介します。

新卒看護師の面接の例文

はじめまして、〇〇大学看護学部を今年卒業しました、〇〇と申します。在学中は、特に小児看護に関心を持ち、小児科病棟での実習を通じて、子どもたちとのコミュニケーション能力を高めることができました。卒業論文では『小児患者のストレス軽減に関する研究』をテーマにし、エビデンスに基づくケアの重要性を学びました。貴院では、患者さま一人ひとりに寄り添ったケアを実践し、チーム医療の一員として貢献したいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

転職の面接における自己紹介の例文

はじめまして、〇〇と申します。前職では、△△病院の外科病棟で5年間勤務し、特に急性期患者のケアに力を入れてきました。具体的には、術後の患者さまの早期回復を目指し、リハビリテーションや栄養管理を徹底して行いました。また、看護師リーダーとしてチームをまとめ、後輩の指導や教育にも携わりました。転職を決意した理由は、さらなるスキルアップを図るためであり、貴院の高度な医療技術とチーム医療に大変魅力を感じています。私の経験と熱意を活かし、貴院の患者さまに最善のケアを提供したいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

40代で面接を受ける際の自己紹介の例文

はじめまして、〇〇と申します。これまで20年間、内科病棟や外科病棟で看護師として勤務し、多くの患者さまと向き合ってきました。特に、慢性疾患患者のケアや退院支援に力を入れ、患者さまの生活の質を向上させるための生活指導にも携わりました。看護管理者としての経験もあり、スタッフの育成やチーム医療の推進にも貢献してまいりました。転職を決意した理由は、長年の経験を活かし、より専門的なケアを提供できる環境で仕事をしたいと考えたからです。貴院の先進的な医療と患者中心のケアに共感し、ここでさらに成長し貢献したいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

美容看護師になる際の自己紹介の例文

はじめまして、〇〇と申します。これまで5年間、総合病院の皮膚科で勤務し、皮膚疾患の治療やスキンケアの指導を行ってきました。特に、患者さまの肌のお悩みなど美容に対する関心が高まり、美容皮膚科に興味を持つようになりました。美容分野の知識を深めるために、多くの症例を学び、最新の美容治療法にも触れてきました。転職を決意した理由は、美容看護師としてさらに専門的な技術を身につけ、患者さまの美しさと自信をサポートしたいと考えたからです。貴院の最先端の美容医療と高い評価に強く惹かれ、自分の経験を活かして貢献したいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

看護学生のときのエピソードを交えた自己紹介の例文

はじめまして、〇〇と申します。看護学生時代、特に印象に残っているのは、急性期病棟での実習経験です。ある日、入院していた患者さまが不安を訴えていたため、積極的にコミュニケーションを取り、安心感を与えることができました。この経験を通じて、患者さまに寄り添うことの重要性を強く感じました。卒業後は〇〇病院の内科病棟で3年間勤務し、急性期から慢性期まで幅広い患者さまのケアに携わってきました。転職を考えた理由は、これまでの経験を活かし、より専門的なケアを提供できる環境で成長したいと考えたからです。貴院の先進的な医療と患者さま中心のケアに共感し、ここでさらに貢献したいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

看護師の面接における自己紹介の例文【NG事例】

最後に、看護師の面接における自己紹介のNG事例を3つ紹介します。それぞれどんなNGポイントがあるか考察し、同じような自己紹介をしないように注意してください。

名前とあいさつのみの自己紹介の例文

はじめまして、〇〇と申します。前職では5年間、内科病棟で勤務してきました。どうぞよろしくお願いいたします。

アピールが多く抽象的な自己紹介の例文

はじめまして、〇〇と申します。私は非常に熱心で、患者さまとのコミュニケーションを重視しています。常に最善を尽くし、チームワークを大切にしています。また、新しい挑戦に対する意欲が高く、貴院では患者さまのそばでそっと寄り添い、いろいろなことを頑張って貢献したいと思います。

ネガティブな発言が多い自己紹介の例文

はじめまして、〇〇と申します。前職では人間関係のトラブルや業務の過重が原因でストレスを感じ、モチベーションが低下しました。そのため、新しい職場での挑戦を考え、貴院の医療技術に興味を持ちました。しかし、自分の能力や経験に自信が持てず、転職活動には不安がありますが、どうぞよろしくお願いいたします。

まとめ

看護師の方が転職するときには面接での自己紹介が欠かせません。

面接ではさまざま質問から、看護師の経験やスキルだけではなく人間性を知ろうとしています。明るい表情で話したり、ポジティブな内容としたりすることで採用担当者に好印象を残しましょう。

自信を持って自己紹介をするためには、声を出して練習することがおすすめです。家族や友人に協力してもらい模擬面接をおこなうのもひとつです。事前にしっかりと準備をしたうえで面接に望み、転職を成功させましょう。

参考サイト・文献

看護師等(看護職員)の確保を巡る状況|厚生労働省

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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