看護師の面接に受かる人ってどんな人?受かる人の特徴や不採用になる看護師との違いも比較!
看護師の方で現在転職活動をしているという方や、これから転職をする予定の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、現在転職活動をしている方の中には「なかなか面接がうまくいかない」「緊張してしまい思っていたことが話せなかった」という声も聞きます。
今回は看護師の面接に受かる人とはどのような人なのか、受かる人の特徴と残念ながら不採用となってしまう看護師との違いについても解説していきます。
看護師の面接に受かる人ってどんな人?受かる人の特徴5選
看護師の転職面接に合格したいと考えて、さまざまな面接対策を行っている看護師の方もいらっしゃるでしょう。
まずは、転職や就職を成功させようと考えている看護師の方に対して、看護師面接に受かる人の特徴とは何か、それぞれ解説していきます。主に、受かる人の特徴は下記の通りと考えられます。
- ビジネスマナーや身だしなみがきちんとしている
- 自己主張が強すぎない
- コミュニケーションが円滑にできる
- 臨機応変な対応ができる
- 自己分析ができており言語化できる
ただし上記に当てはまらないからといって必ずしも不採用になるとは限りません。それぞれ詳しく解説していきます。
ビジネスマナーや身だしなみがきちんとしている
転職において、まずは第一印象が大切です。
身だしなみは、社会人としてはもちろんのこと、看護師としても患者さまと近い距離で接することから大変重要なポイントです。
採用面接の際は、スーツを着用し衣類の汚れはもちろんのこと、靴やかばんなども確認すると良いでしょう。
また、挨拶や質問の際には、緊張していても、できるだけハキハキとした言葉で答えましょう。
明るい話し方や、真剣な態度から、採用担当者に好印象を与え、結果として合格しやすくなるかもしれません。
面接時の服装について確認したい方は以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:看護師転職の面接の服装はスーツ?適切な服装を解説【年代別】
自己主張が強すぎない
面接の場では、採用担当者から、様々な質問や自己PRの時間をいただくことがあるかと思います。
特に、自己PRではついつい感情が高ぶり、自分自身の話を沢山してしまうこともあるでしょう。ただし「自己主張が強い」方は、採用担当者からするとシビアな判断をする場合があります。看護の仕事全般にも言えますが、たとえば訪問看護の仕事は、多職種によるチーム連携が非常に大切です。ひとりの看護師の意見が強すぎると、チームとしての足並みがそろわなくなり、結果利用者さまにも影響を及ぼしかねません。
仕事中も、周囲の状況を見渡し、協力しながら対応できる看護師は、面接でも合格する可能性が高いでしょう。
コミュニケーションが円滑にできる
看護師は、患者さまを中心として多職種とのコミュニケーションがとても大切です。先述の通り、多職種でのチームワークが安全な看護やケアの提供につながります。なかなか「コミュニケーションが得意!」と言える方は少ないかもしれませんが、面接時に採用担当者はコミュニケーションが円滑にできるかを見ています。
採用担当者からの質問に対して、スムーズで分かりやすい応答ができる人は、コミュニケーション能力が高いと受け取られやすいでしょう。
臨機応変な対応ができる
面接対策として、よくある質問集などを参考に回答例を準備しておく方もいらっしゃいます。
しかし採用担当者も「面接対策として回答を考えているかも」と考え思いがけない質問をする場合があります。
思ってもいなかった質問に対し、対応するのは簡単ではありません。
イレギュラーが発生した場合でも臨機応変に落ち着いて対応できる人は、現場で働いても柔軟に対応できるだろうと捉えられて、採用される可能性が高くなるでしょう。
自己分析ができており言語化できる
自分自身の自己PRや長所・短所など自己分析ができており、さらにそれを相手に伝わるように言語化できていることは、しっかり事前準備ができていると捉えられて好印象を与えられます。
また、自分の短所を話す際には、どうすれば克服できるか、対処法を持っているのかという点も大切なポイントです。
短所を話すだけではネガティブな印象で終わってしまうため、短所とともに対処法を必ず伝えておくことで、採用担当者は、一緒に働くイメージを持つことができます。
適切に自己分析ができており、自分について言語化できている人は、カンファレンスや多職種との連携の場面でも、積極的に意見することができるでしょう。
看護師の面接に受かる人と比較!不採用になる人の特徴4選
看護師の面接に受かる人の特徴をお伝えしましたが、一方で不採用になる人に共通する特徴はあるのか、気になる方もいらっしゃいます。
残念ながら不採用になる人の特徴としては主に下記の4つです。
- 言葉遣いや身だしなみなど社会人としてのマナーが守られていない
- 不安気な表情でネガティブな印象を与えている
- 暗記した内容をそのまま話している
- 志望動機が曖昧な内容になっている
ただしここで紹介する特徴も、当てはまったからといって必ずしも不採用になるわけではありません。
それぞれ受かる人の特徴と比較しながら解説していきます。
言葉遣いや身だしなみなど社会人としてのマナーが守られていない
先述の通り、面接において第一印象は非常に重要で、特に言葉遣いや身だしなみは社会人として最低限のマナーです。
髪の毛をしっかり整えている、派手な髪色ではない、スーツにシワがない、ネクタイをしっかり締めている、など当たり前の身だしなみができていないと、第一印象が悪いものとなってしまいます。
また、看護師の中には言葉遣いが乱れている人もときどきいらっしゃいます。
面接の場で「友達口調」が混ざってしまったり、相槌で「うん」と言ってしまったりする人は気をつけなければなりません。
社会人としてのビジネスマナーが未熟だと患者さまやご家族への対応に不安が残るため、採用を見送られてしまうでしょう。
不安気な表情でネガティブな印象を与えている
表情については、面接という緊張する場面ではありますが穏やかで落ち着いており、時折笑顔も見せるのがおすすめです。
不安気だったり、緊張を表情に見せていたりする人は、相手にネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。
中には人見知りの方もいらっしゃるでしょう。しかし、ネガティブな印象を面接で与えてしまうと、働いてからも初対面の患者さまを相手に、不安げな表情で仕事をするのではないかと捉えられて不採用になってしまうかもしれません。
暗記した内容をそのまま話している
面接の際には、できるだけ自分自身の言葉で話すと良い印象を与えられますが、面接対策などの文章を丸暗記してそのまま話していると、かえってネガティブな印象を持たれてしまう場合があります。
あくまで面接対策の文章は参考程度にしておき、自分自身の言葉として志望動機や自己PRなどを話せるように練習しておく必要があります。
志望動機が曖昧な内容になっている
志望動機は履歴書にも記載しますが、誰でも書けるような内容であったり、その職場でなくても良いのでは、と捉えられる内容であったりすると、志望動機が曖昧なのではないかと捉えられてしまいます。適当な志望動機と捉えられると転職への熱意が低いのでは考えられてしまい、採用する側からすると印象に残りづらいでしょう。
そのため、自分自身の看護経験に関するエピソードを交えるなどして、なぜその志望動機なのかしっかり伝える必要があります。
志望動機は面接で非常に重要視されやすい内容のため、他の人と重複するようなものであったり、曖昧な内容であったりするものは避けるようにしましょう。
看護師の面接で受かる人になるための対策!よくある質問と回答のポイントを紹介
最後に看護師の面接に受かるための対策として、よくある質問と回答におけるポイントを紹介します。
ただし先述のように、よくある質問の回答を丸暗記するのではなく自分自身の言葉や経験として話すようにしましょう。
看護師になろうと思った理由やきっかけは何ですか?
看護師の面接では、志望動機の前に看護師になろうと思った理由やきっかけを聞かれることがあります。
この質問の意図としては、今後どんな看護師になりたいと思っているのか、そもそもどんな人物なのかなどを採用担当者は確認しようとしています。
自分自身の経験で得たことを付け加えながら、理由やきっかけを話すと良いでしょう。
参考例は下記です。
「以前家族が病気で入院したことがありました。その時にたくさんの看護師の方々が関わって家族を助けてくれたのを覚えています。看護師さんは忙しい中でも精神的に不安な私に寄り添ってくれました。患者本人だけではなく、家族の支援もしている看護師の方々に感銘を受けました。その経験から、私も看護師として自分にできる役割を全うしながら、多くの知識や技術を身につけて、幅広い現場で活躍できる看護師になりたいと考えました。」
希望する配属先とその理由を教えてください。
この質問と合わせて、もし希望する配属先に配属されなかったらどうするのか、と聞かれる場合もあります。
希望する配属先とその理由を素直に伝えながらも、他の配属先になったとしてもその配属先で学べることを積極的に学んでいきたいという姿勢を伝えるのもポイントです。
以下が参考の回答例です。
「私の配属希望先はICUです。過去に祖父が脳疾患でICUにしばらく入院した経験があり、その際にテキパキと仕事をしている看護師さんたちへ感謝の思いを抱いたとともに、自分自身もそのような看護師のようになりたいと感じました。ICUが希望先ではありますが、他の病棟へ配属されても、その現場で学べることをしっかりと学び、看護師として成長していきたいと思っています。」
患者さまとの関わりで印象に残っているエピソードを教えてください。
自分自身が看護師として働いてきた経験や、看護学生であれば実習で患者さまと関わってきたエピソードを素直に伝えていくと良いでしょう。
ただエピソードを話すだけで終わらずに、その経験をふまえて「こういう看護師になりたい」「こういうことができるようになりたい」といった今後の展望がを伝えられると、より一層熱意が伝わりやすいです。
以下が参考の回答例です。
「以前がん専門病院で働いていた時「あなたのおかげで治療を頑張れた」という感謝の気持ちをいただいた経験があります。当時は精一杯業務をこなすことに必死で、患者さまの力になれていたのか不安でしたが、そのような言葉かけをしてもらえたのは、看護師として大きなやりがいを感じ、また今後もがん看護に関わっていきたいという思いを強くしていただきました。今後も患者さまの心に寄り添いながら、さらに学習を重ねて看護の質を高めていきたいと考えています。」
今後のキャリアプランを教えてください。
採用担当者は、看護師の方のキャリアプランを具体的に知ることで、その職場で長く働いてもらえるかどうか判断している場合があります。
そのため、キャリアプランとあわせて、その職場で「どのような仕事をしたいのか、今後どうしていきたいのか」という点も合わせて伝えた方が良いでしょう。
看護師のキャリアプランの答え方について、下記の記事もご参照ください。
関連記事:看護師のキャリアプランの答え方とは?転職面接での伝え方や例文も紹介
看護師の面接に受かる人はポジティブな印象を与えられる人!好印象を与えるためにも徹底した事前準備をしよう
ここまで、看護師の面接に受かる人や不採用になる人の特徴、また受かるための対策として回答例についても解説しました。
採用面接は、非常に緊張する場面です。その中で大事なことは、採用担当者にポジティブな印象を与えることです。採用担当者は、看護師の方の人柄はもちろん、目指すキャリアや希望なども確認し、総合的に判断して採用の可否を決めます。好印象を与えるためにも、徹底的に事前準備をするようにしましょう。
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