看護師2年目で転職しても良い?看護師2年目で辞めたくなる理由や主な転職先とは

公開日:2024/03/19 更新日:2024/03/19
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看護師の方の中には、多忙な業務に疲れ、自分のキャリアを考えて違う場所で働きたいと考えて、看護師2年目で転職を検討する方もいるかもしれません。

しかし看護師2年目は、臨床経験は1年しかなく、まだまだ新人として扱われるような経験値のため、転職しても良いのか悩んでいる方もいるでしょう。

今回はそもそも看護師2年目で転職しても良いのか、辞めたくなる理由や主な転職先について紹介します。

転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

看護師2年目での転職はOK?不利になる?

看護師2年目での転職自体は可能です。ただし一般的にみると臨床経験は1年程度という扱いになるため、経験者を募集している求人への応募はできないケースが多く、転職先が限られてしまうでしょう。

また転職の際になぜ早く辞めてしまったのか、次の転職したい職場から問われる場面も多く、「この病院でも早期離職されてしまうのではないか」と疑惑をもたれる場合もあります。

転職を成功させるためにも、早期離職の理由に対して納得される回答を用意しておく必要もあります。

結論として、看護師2年目で転職自体は可能なものの、早期離職という点での不利なポイントはいくつかあるため、転職に向けてさまざまな準備をしておく必要があるといえるでしょう。

看護師2年目で転職したくなる理由5選

そもそも看護師2年目という早い段階で転職したくなるのには、さまざまな理由があります。

個人差はありますが看護師という職場の特色を考えると、主に下記の5つが転職理由として考えられるでしょう。

  • 責任の重さに耐えられなくなる
  • 上下関係が厳しい
  • 夜勤のある生活や残業に体力が追いつかない
  • 給料や待遇へ不満を抱えている
  • 結婚や引っ越しなどライフステージや環境の変化

それぞれ解説していきます。

責任の重さに耐えられなくなる

看護師1年目として働き始めると、学生の時とは異なる、初めて目にした実際の医療の現場に驚いた方や、患者さまとの関わりに緊張した方もいたのではないでしょうか。

また、その中でも特に、命に携わるER(救急)やICU、手術室などのような現場は、患者さまやそのご家族、また周囲の医療従事者からも強いプレッシャーを感じやすい場です。

責任感の重さに耐えられず精神的に辛くなり、その結果ミスをして、周囲に責められさらに辛くなってしまうなど、心身ともに負担を感じてしまう方もいるでしょう。医療現場で感じる責任の重さに耐えられなくなり、看護師2年目で転職を希望する看護師もいます。

上下関係が厳しい

看護師の現場は、基本的にどの現場であっても一定の上下関係はあるものですが、特に大きな病院や大学病院、地域の風習が根付いた民間病院などでは厳しいと感じる方もいるようです。

厳しい上下関係でうまくいかず、叱責された経験のある方もいるのではないでしょうか。特に1年目の看護師は、現場に慣れていない点やできない手技も多く、多忙で余裕のない先輩看護師から叱責される場面がどうしても多くなりがちです。

厳しい指摘に精神的に辛くなってしまい、今の環境とは違う場所で働きたいと転職を考えるケースもあるでしょう。

夜勤のある生活や残業に体力が追いつかない

1年目の看護師(新卒看護師)の主な就職先は病院が一般的です。ただ病院では基本的に夜勤が存在します。夜勤のある生活だと二交替も三交替でも生活リズムが乱れてしまうため、必然的に体調が崩れやすくなるでしょう。

また、病院は緊急入院や業務量の多さから残業も多く、なかなか定時で帰れない方も多いです。さらに新人の看護師のうちは業務に慣れておらず、要領よく仕事が進められないため、残業も多くなってしまう方も多いでしょう。

夜勤だけでなく残業も重なった結果、体力が追いつかずに体調不良の日々が続き、転職を考える方もいます。

給料や待遇へ不満を抱えている

看護師として働いていると、前述のように強いプレッシャーを感じるような場面や、命に関わる場面に遭遇することも多いです。

強い責任感を抱えながら、心身ともに負担のかかる業務をこなす日々が続くと、給料が割に合わないと感じたり、昇給が少ないと感じたりして、転職したい理由の一つになるでしょう。

結婚や引っ越しなどライフステージや環境の変化

看護師1年目や2年目の頃は、特に女性の場合、結婚や妊娠などライフステージの変化が生じる方もいます。

それに伴い、子育てのしやすい環境や保育施設が併設されている病院へ転職するなど、環境の変化に伴い転職するというケースもしばしば見られます。

看護師2年目で転職する際のメリット

看護師2年目は早期離職に分類されるため、転職では不利な場面もあると前述しました。しかし看護師2年目で転職する際にはいくつかのメリットも存在します。

ここでは看護師2年目で転職する際のメリットを紹介します。

第二新卒として歓迎されるケースも

看護師1年目を経た2年目の看護師は、看護師としての基礎が身についている状態の第二新卒として歓迎されるケースもあります。

第二新卒としての転職の枠を設けている求人も存在するので、転職する際にはその枠を探してみると求人を見つけやすいでしょう。

また、1年以上の臨床経験を募集要項としている中途採用求人も存在しているため、看護師2年目の場合は、そのような求人にも応募が可能です。

第二新卒としての募集をしている職場の場合は、教育体制が整っている現場であると考えられるため、新たに学び直したいと考えている方にとってもおすすめです。

2年目としてのポテンシャルをアピールできる

看護師2年目の場合はポテンシャルをアピールすることも可能です。2年目の看護師は、フレッシュな気持ちで働けるため教育しやすいという点や、思考に柔軟性があり素直で成長しやすいといった点、体力がありさまざまな仕事に取り組みやすいといった点が評価されます。

早期離職したことで看護師として経験が少ないという部分を、熱意ややる気でカバーしながらアピールポイントとして売り出すのも可能です。

長期的なキャリア形成が見込める

看護師2年目は看護師としての経験が浅いからこそ、「これからこの病院で長期的なキャリア形成をしてもらえる」と捉えられるケースもあります。

長期的なキャリア形成が見込める看護師2年目は、「自分の職場で成長しながら長く働いてほしい」と考えている職場から重宝されるかもしれません。

看護師2年目で転職する際のデメリット

看護師2年目で転職するメリットを紹介しましたが、一方でデメリットも存在します。

デメリットについてもそれぞれ解説していきます。

応募できる求人が限られてくる

前述のように第二新卒を歓迎し、臨床経験1年以上を募集要項とする場合には応募できます。一方で即戦力を求める求人や、臨床経験3年〜5年以上の求人への応募は不可能です。

病院やクリニックの求人では、臨床経験3年を基準としている求人も多くみられるため、ある程度応募できる求人数が減ってしまう点はデメリットと言えるでしょう。

「すぐ辞めてしまう人なのでは?」という印象を持たれる

転職するには、まず、一次選考である書類選考を通過する必要があります。しかし書類選考の際に、看護師2年目での転職を検討しているということが転職先からわかると、「嫌なことがあったらすぐ辞めてしまう人なのでは?」という印象を抱かれてしまうケースもあるでしょう。

履歴書に納得できる転職理由を書くのはもちろん、書類選考の通過後の面接で、早期の転職理由を納得してもらえるように伝える必要があります。他者から納得してもらえる転職理由を考えておきましょう。

奨学金を借りている場合は一括返済が必要なケースも

奨学金を借りており病院で働きながら毎月返済している看護師の方は、契約条件によっては転職の際に奨学金の一括返済が必要となるケースもあります。

奨学金を借りている方は、転職について判断する前に、どのような条件で奨学金を借りているのか、完済していない段階で退職する場合はどのような規約となっているのかなど、確認しておくと良いでしょう。

看護師2年目の転職でおすすめの転職先3選

ここまで、看護師2年目の転職理由や転職のメリットとデメリットを紹介しました。

最後に、看護師2年目で転職を検討している方におすすめの転職先を3つ紹介します。

この転職先は、実際に看護師2年目の方によく検討されており、転職している方も多い転職先のため、求人探しの際には参考にしてください。

①教育制度が整っている病院

看護師としてまだまだ先輩から教育を受ける必要のある看護師2年目は、プリセプター制度や研修など、教育制度の整っている病院で学んでいく方が働きやすいでしょう。

しかし民間の病院や小さな病院の中には、教育制度の整っていない病院もあるため転職先を探す際には注意が必要です。

しっかり転職先の教育制度について調べたり、調べてもわからなければ面接の際に確認したりすると良いでしょう。

②美容クリニック

美容のクリニックでは、基本の採血や点滴業務などができれば経験不問としているところもあります。

ただし、美容外科ではオペ室や急性期の経験者や、3年以上の臨床経験を求められるところもあるため、ある程度求人は限られてきます。

また美容クリニックでの経験は、臨床経験としてカウントされない傾向があるため、今後看護師として別の職場でも働いてみたいと考えている場合は慎重に転職先を検討する必要があるでしょう。

美容クリニックでは、年齢制限を条件として設けているところもあるため、もともと美容分野に興味のある方は、早めに転職先として選択肢に入れておくと良いかもしれません。

③訪問看護ステーション

訪問看護ステーションは、経験を積まないと転職しにくい場所のように捉えられやすい転職先です。

経験を積んでいる方はその経験を活かして働けますが、看護師1年の臨床経験を条件として求人募集をしている訪問看護ステーションも多く、転職先の選択肢は十分にあります。

また、医療の在宅移行が進む中で訪問看護師の需要がさらに高まっていくため、看護師のキャリアを構築していくなかでもおすすめの転職先といえるでしょう。

訪問看護ステーションにおいても、教育制度が整備されている方が看護手技を安心して習得できるため、教育制度について事前に確認しておくようにしましょう。

看護師2年目でも転職先は多く存在する!ただし転職に不利な点もあるため入念に準備しよう

本記事では、看護師2年目は転職しても良いのか、また2年目で転職するメリットとデメリットや実際に選ばれているおすすめの転職先についても解説しました。

実際に看護師2年目でも選べる転職先は多く存在します。ただし転職においては不利な点もあるため、うまく転職理由を伝えられるように、入念な準備をしていきましょう。

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

「NsPace Career ナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「NsPace Career」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。

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