看護師は年収800万超えも?800万円を目指す6つの賢い働き方を解説

公開日:2024/02/22 更新日:2024/11/15
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「看護師で年収800万稼げる?」「年収800万円を達成するためには何をすれば良いの?」などと、疑問に感じる方は多いのではないでしょうか。

一般的に「看護師は給料が高すぎる」というイメージを持たれがちですが、年収800万円を達成するためにはかなりのハードルがあります。

この記事では看護師で年収800万円を達成できるのか、また800万円を目指す6つの賢い働き方を解説します。年収800万円を目指したい方や、年収アップの方法を知りたい方はぜひ参考にしてください。

看護師は年収800万円も可能?年収のリアル

厚生労働省が公開した「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均年収は508万1,300円です。

全職種の平均年収は461万円であるため「看護師は高給取り」というイメージ通りであり、看護師の方の年収は高い傾向であるといえます。

ただし、年収800万円を達成するためには約300万円もの差があります。そのため、年収800万円を達成するためのハードルは高く感じられるでしょう。

看護師が年収800万円を目指す6つの賢い働き方

看護師の方の年収はほかの職業と比較すると高いです。ですが、夜勤の負担やストレスなどから「割に合わない」と感じており、年収800万円を達成したいと考えている方は多いでしょう。

ここでは、看護師の方が年収800万円を目指す賢い働き方を解説します。

看護師で年収800万円を現在の職場で目指す

まずは、現在の職場で年収800万円を目指す方法を以下の3つ紹介します。

  • 管理職に就く
  • 手当が充実している職場に異動する
  • 専門的な資格を取得する

それぞれの方法を詳しくみていきましょう。

管理職に就く|看護師長や看護部長

看護師長や看護部長などの管理職に就くと、年収800万円を実現できる可能性があります。

というのも、一般のスタッフよりも管理職に就くと年収のアップが期待できるためです。フルタイムで勤務する方の具体的な平均給与は以下のとおりです。

 平均給与平均年齢割合
非管理職35万6,163円37歳73.0%
中間管理職43万4,895円47.6歳22.8%
管理職48万1,809円55.4歳4.2%

出典元:2021 年 看護職員実態調査|日本看護協会

(非管理職:一般の看護師、中間管理職:看護師長・副看護師長・主任など、管理職:看護部長・総師長・副看護部長・訪問看護ステーションの施設長など)

一般の看護師と比較すると、看護部長や訪問看護ステーションの施設長などの管理職者は平均給与が15万円ほど高くなります。基本給が増加し、役職手当が支給されます。管理職になると年棒制の給与形態となるところもあるでしょう。

年収800万円を目指すためには管理職者へのキャリアアップが必要といえます。

ただし、管理職者の割合は看護師全体の4.2%に過ぎずハードルは非常に高いです。管理職者になるためには最終学歴はあまり関係ないものの、准看護師資格ではなく看護師資格が求められます。あらゆる場面で決定権を持つため、臨床の経験に加え、マネジメント力やリーダーシップなどが必要です。

さらに、勤務時間が長くなったり、責任が重くなったりするため、一般の看護師にはないストレスを感じる可能性があることを想定しておきましょう。

手当が充実している職場に異動する|手術室や精神科病棟

手当が充実している職場に異動すると、看護師で年収800万円の達成が期待できます。

看護師が配属されている部署により手当が異なるためです。具体的には以下のような手当が支給される可能性があります。

  • 手術室や精神科の病棟:危険手当
  • 救急救命センターや集中治療室(ICU):特殊業務手当
  • 訪問看護ステーション:オンコール手当

ですが、病院によって手当の有無や金額が異なるため確認してください。さらに、年収アップばかりを考えて異動すると、仕事内容に慣れるまで時間がかかり、未経験のスキルを求められることによってストレスを感じることもあるため、よく考えた上で異動しましょう。

専門的な資格を取得する|専門看護師や認定看護師

病院によっては専門的な資格を取得すると、資格手当が支給されるため看護師で年収800万円に到達できる可能性が高まります。以下の資格取得を目指すと年収アップにできるでしょう。

  • 専門看護師
  • 認定看護師
  • 診療看護師

病院やクリニックに必要な資格であれば、資格の取得を歓迎されるでしょう。

とはいえ、資格手当は月に3,000円~数万円程度とされているところがほとんどです。

そのため、資格の取得だけではなく資格を活用して専門的なケアの実践や、看護師を育成が大切です。ほかにも、チームを立ち上げて医師の診察をフォローすることで病院に貢献し、年収アップにつなげましょう。

看護師で年収800万円を転職して目指す

次に、転職して看護師で年収800万円を目指す方法は以下のとおりです。

  • 給与水準が高いところに転職する
  • 手当や待遇が充実しているところに転職する
  • 将来性のあるところに転職する

具体的な方法を確認し、看護師で年収800万円を目指してください。

給与水準が高いところに転職する|美容クリニック

給与水準が高いところに転職すると、看護師で年収800万円を実現できるかもしれません。

たとえば、美容クリニックへの転職です。美容クリニックで働く看護師は以下の理由で年収が高い傾向です。

  • 自由診療である
  • ノルマを達成するとインセンティブがもらえる
  • 美容グッズを販売できる
  • クリニックの売上が高いときに報奨金がもらえる

これら4つの理由により、美容クリニックで勤務する看護師の年収が高くなりやすいです。

とはいえ、美容クリニックではノルマがプレッシャーとなったり、看護スキルが身につきにくかったり、病院とは違った接客が求められることがあります。

ホームページや求人サイトを活用して、希望するクリニックの情報収集をした上で働くところを決めましょう。

手当や待遇が充実しているところに転職する|大学病院や総合病院

クリニックや小規模の病院と比べ、大学病院や総合病院など病院の規模が大きいところのほうが、手当や待遇が充実しやすいです。

そのため、大きい規模の病院では看護師で年収800万円の収入を得られる可能性があります。病床数の規模別に見た給与の差は以下の表を参考にしてください。

病床数平均基本給与額平均税込み給与総額
99床以下23万7,079円31万1,133円
100~199床24万668円31万9,479円
200~299床24万6,884円32万2,252円
300~399床25万9,495円33万6,987円
400~499床25万8,718円34万1,150円
500床以上27万755円35万4,173円
平均24万6,770円32万4,446円

出典元:2022 年 病院看護・助産実態調査 報告書|日本看護協会(*勤続 10 年、31~32 歳、非管理職)

平均税込み給与を見ると、99床以下のところと500床以上のところでは約4万円の差があります。

さらに、年収アップだけではなく、大規模な病院では最先端の医療を提供しており、さまざまな医療機器に触れる機会も多いため、看護師としてスキルアップもできるでしょう。

将来性のあるところに転職する|訪問看護ステーション

将来性がある訪問看護ステーションへの転職も、看護師で年収800万円を達成するためには有効です。

というのも、現在は国の方針として病院での診療から在宅医療への移行が進められており、訪問看護ステーションの役割が欠かせないためです。

日本看護協会「2021年看護職員実態調査」によると、訪問看護師の平均月収は36万7,775円でした。そのため、現時点では年収800万円を目指すのは難しいかもしれません。

ただし、今後さらに訪問看護ステーションの重要が高まると推測されています。需要が高まると、自ずと年収アップも期待できるでしょう。

そのため、訪問看護ステーションに転職して管理職や資格取得をしてスキルアップをすると、看護師で年収800万円を実現できる可能性もあるでしょう。

看護師で年収800万円を実現するためにすべきこと

看護師で年収800万円を実現するためには、以下の2つが重要です。

  • スキルを磨きキャリアアップを目指す
  • キャリア形成しやすい職場を見つける

それぞれを詳しく解説するため、これら2つを実行して看護師で年収800万円を目指しましょう。

スキルを磨きキャリアアップを目指す

キャリアアップするためには、スキルの習得が欠かせません。

看護師長や看護部長などの管理職になったり、専門看護師や認定看護師などの専門的な資格を取得したりするためには、さまざまなスキルが必要であるためです。

院内の勉強会だけではなく、院外の研修や看護研究を積極的におこない、看護師としての能力を高めましょう。

キャリア形成しやすい職場を見つける

キャリアを形成しやすい職場を見つけることも、看護師で年収800万円を手にするためには重要です。

というのも、病院やクリニックによっては、キャリア形成が難しいケースがあるためです。具体的には、時間外労働が長く自己研鑽できない、休日にも会議への参加を求められる、夜勤ばかりで体力的にきついなどの場合には、キャリアは形成しにくいかもしれません。

そのため、キャリア形成に理解のある職場を選び、将来に向けて準備していくと看護師で年収を600万円、700万円と増やしていくことができ800万円に到達することも視野に入れていけるでしょう。

看護師で年収800万円以上の求人を紹介

看護師で年収800万円以上の求人を見つけるのは難しいでしょう。

実際に求人を確認すると、年収500万円でスタートして年収800万円を目指したり、訪問看護ステーションの経営がスムーズにできると800万円を獲得できたりする求人でした。

転職して、いきなり看護師で年収800万円を達成するのはハードルが高いといえます。そのため、日々の業務のなかでスキルを磨き、将来800万円を目指すことが大切です。

まとめ

ハードルは高いですが、看護師で年収800万円を稼ぐことは不可能ではありません。

看護師で年収800万円を実現するには、キャリアの向上や年収アップを実現できる職場選びが重要です。訪問看護ステーションは、在宅看護の需要の高まりにともない将来の年収のアップが期待できます。

とはいえ、自力で訪問看護ステーションを探すのは難しいため「NsPace Career(ナースペースキャリア)」に相談してみてはいかがでしょうか。訪問看護に特化した総合転職支援サイトであり、あなたに合った職場を選べるでしょう。

参考文献・サイト

令和4年賃金構造基本統計調査|厚生労働省

1平均給与|国税庁

2021 年 看護職員実態調査|日本看護協会2021 年 看護職員実態調査|日本看護協会

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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