看護師の退職時の菓子折りはどこまで渡す?渡すときの8つの注意点も解説

公開日:2023/12/30 更新日:2024/06/05
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「看護師の退職では菓子折りはどこまで渡したらいいの?」「菓子折りの種類は?メッセージカードもいるの?」などと悩みや疑問を持っている看護師の方もいるかもしれません。

退職するときは、お世話になった病院や施設などを気分よく退職したいものです。

退職のときに悩みのひとつとなる菓子折り。

菓子折りを用意したほうがいいことは知っているものの、どこまで渡せばいいのかなどルールが分からない看護師の方は多いでしょう。

そこでこの記事では、看護師の方が退職時に菓子折りはどこまで渡すべきなのか解説します。菓子折りを渡すときの8つの注意点も解説するため、菓子折りは何を買えばいいのか、円満に退職する方法などがわからず不安な方は、ぜひ参考にしてください。

看護師の退職時の菓子折りはどこまで渡す?|部署内のスタッフ+お世話になった方

結論からいうと、看護師の方は退職時に「部署内のスタッフ+お世話になった方」に菓子折りを渡しましょう。

そもそも退職時に菓子折りを渡すルールはありません。そのため、渡さずに退職する看護師の方もいます。菓子折りを渡す方は、部署内の暗黙のルールに従っている場合が多いです。

職場にお世話になった気持ちがあれば渡しましょう。特に、円満退職したいと考える看護師の方は、退職時の振る舞いが大切で、感謝の心を込めた気遣いが必要です。

円満退職できれば、退職後も良好な関係を維持できるでしょう。

看護師の退職時の菓子折りの決め方

看護師の退職時の菓子折りの決め方は、下記の3つを参考にしてください。

  • 渡す範囲を決める
  • 予算を決める
  • 訪問看護ステーションや病院の暗黙のルールに従う

それぞれの決め方を具体的に解説します。

渡す範囲を決める

退職時の菓子折りを渡す範囲に明確なルールはないため、あなたが渡す範囲を決めましょう。

部署内で一緒に働いた看護師や看護助手、事務員などのスタッフに感謝の気持ちを伝える意味で、菓子折り渡すのが一般的です。

ほかに、お世話になった医師やケアマネジャー、理学療法士などのスタッフに菓子折りを渡すかは、あなたの気持ちで決めて問題ないでしょう。

部署内のスタッフが多い場合は、チーム内だけ、同期だけと限定してもいいかもしれません。退職経験がある看護師の方や看護師長に相談しましょう。

予算を決める

退職時の菓子折りの予算に明確なルールはないため、あなたが決めましょう。

部署内のスタッフの数や渡す方との関係性、地域などにより予算は変わりますが、スタッフ1人につき100円~200円が相場です。

渡す方が増えると予算がきつくなる恐れがあります。無理はせず、菓子折りの代わりに手書きのメッセージカードを渡すといいでしょう。

予算に余裕がある場合や特に居心地が良かったと感じた場合は、少し贅沢な菓子折りやほかのプレゼントを渡すと喜ばれます。

訪問看護ステーションや病院の暗黙のルールに従う

訪問看護ステーションや病院のルールに従うことが、退職時の菓子折りで間違わない方法といえます。

退職時の菓子折りにはっきりとしたルールはないため、暗黙のルールに従うことが円満退職につながる秘訣です。

しかし、在籍した期間が短い看護師の方であれば、暗黙のルールが分からない場合があります。

訪問看護ステーションや病院によっては、事務や施設管理などのスタッフに渡したり、病院外のスタッフに渡したりします。

そのため、看護師長や先輩に一度相談して、暗黙のルールを確認したうえで菓子折りを渡しましょう。

看護師の退職時の菓子折りを渡すときの8つの注意点

ここでは、退職時の菓子折りを渡すときの注意点を8つ解説します。

  1. 個別包装のお菓子
  2. 一言メッセージを添付
  3. ノシは不要
  4. 手渡しせず休憩室に
  5. 生ものや賞味期限が短いものは控える
  6. 菓子折りを置くには最終出勤日の朝
  7. お世話になった方には個別に用意
  8. スタッフ人数の1.5倍くらいのお菓子を準備

それぞれ8つの注意点を理解し、円満退職を目指しましょう。

1.個別包装のお菓子

お菓子は、一つひとつ包装されているものが渡しやすく喜ばれるでしょう。

なぜなら、看護師の方によって食べるタイミングが異なるためです。たとえば、昼ごはんの休憩中に食べたり、夜勤の仮眠前に食べたり、持って帰って食べるなど、タイミングはさまざまです。

「食べやすさ」も重要です。ボロボロとこぼれやすいお菓子や手が汚れるお菓子は避けましょう。ほかにも、バームクーヘンやケーキなどは取り分ける皿や包丁が必要であり気軽に食べられません。

個包装されていて、かつ食べやすければ喜ばれ、気軽に食べられるでしょう。

また、コロナウイルスが流行してから、衛生管理に敏感になった方もいます。職場でお菓子のシェアを禁止しているところもあります。

そのため、個別包装のお菓子が親切といえるでしょう。

2.一言メッセージを添える

部署内で菓子折りを渡すときは、一言メッセージを書いたカードを添えましょう。

お世話になった職場に感謝の気持ちを伝えられます。「〇〇年間お世話になりました。皆さんで召し上がってください」など一言添えましょう。

印刷したものではなく、手書きであれば気持ちが伝わりやすいです。

3.ノシは不要

退職時の菓子折りのノシは、基本的に必要ありません。

お中元やお歳暮などでは、ノシをつけることがマナーです。しかし、退職時の菓子折りは包装があればノシがなくても問題ないといえます。

礼儀を重んじたり、ノシをつける慣習があったりする職場ではノシをつけてもいいでしょう。ノシをつけるときは、表書きは「御礼」とするのが一般的です。

しかし、堅苦しいと感じる場合は「感謝」「お世話になりました」などの表書きにしてもいいかもしれません。ノシの下段には、あなたの名字を書きます。

4.手渡しせず休憩室

退職時のお菓子は、基本的に退職のあいさつ回りをしながら一人ひとりに手渡すのが理想的です。

しかし、看護師の方は菓子折りを手渡しせずに、休憩室に置きましょう。

なぜなら、看護師の方に手渡しすると、業務を中断しなければならないためです。迷惑をかける恐れがあります。

そのため、手渡しせず休憩室に置いてお菓子を自由に取ってもらいましょう。

5.生ものや賞味期限が短いものは控える

退職時の菓子折りは、生ものや賞味期限が短いものは控えましょう。

その理由は、看護師の方は交代制で勤務しており、長期休暇中の方や連休中の方など長期間職場に来ない方もいるためです。

生ものや賞味期限が近いものであれば、スタッフ全員に行き渡りません。また、常温保存できるものであれば、もらったスタッフも困らないでしょう。たとえば、下記のお菓子がおすすめです。

  • クッキー
  • せんべい
  • おかき
  • マカロン

これらのお菓子であれば保存しやすく渡しやすいです。季節を感じるものであれば喜ばれます。日持ちする菓子折りを選び、休みの方でも受け取れるように配慮しましょう。

6.菓子折りを置くのは最終出勤日の朝

退職時、菓子折りを置くのは、最終出勤日の朝にしましょう。

菓子折りをいつ置くのかルールはありません。2.3日前に置くと、最終出勤日までに菓子折りがなくなってしまう恐れがあります。

そのため、最終出勤日の朝に置いて「退職時のお菓子です」とわかるようにすると良いでしょう。

7.お世話になった方には個別に用意

退職時に菓子折りを渡すのは、基本的には部署内のスタッフのみです。

しかし、特にお世話になった方やこれからも付き合いがあると思われる方には、個別に渡すと良いかもしれません。

たとえば、新人のときにお世話になったプリセプターの方や休日も一緒に遊んだ方、異動する前から一緒に働いてきた方などには、お礼のメッセージを添えた菓子折りを個別に渡すと良いでしょう。

ただし、渡す範囲が広くなると予算を超えてしまうため注意してください。

8.スタッフ人数の1.5倍くらいのお菓子を準備

スタッフ人数の1.5倍くらいあるお菓子を準備しましょう。

なぜなら、なかには、多めに取るスタッフもいるためです。菓子折りの数が足りないと、渡せない方が出ます。

部署内のスタッフは30人であれば45~50個くらいの菓子折りを準備しましょう。菓子折りは、少し多めに用意すると角が立ちません。

訪問看護ステーションや病院では看護部長にもお礼を伝える

訪問看護ステーションや病院では、看護部長にもお礼を伝えます。

規模が大きい職場ほど、看護部長に会う機会がなく、あいさつの必要性を感じない看護師の方が多いかもしれません。在籍期間が短い看護師の方ほど、そのように感じるでしょう。

しかし、看護部長は看護部をまとめており、看護師の方をサポートしているため、退職時のあいさつはしたほうがいいです。基本的には、あいさつだけで菓子折りは不要です。

看護部長は会議があったり、ほかの病院へ出かけたりなどほとんど部屋にいません。そのため、看護師長に「看護部長にあいさつに行きたいのですが、どうやってアポを取ればいいですか?」など確認してください。

クリニックでは院長にもお礼を伝える

クリニックでは、院長にもお礼を伝えたほうがいいです。

規模が大きい病院では、看護師の方が院長とかかわることはほとんどないでしょう。しかし、クリニックであれば、日々の診療で介助に入ったり、報告したりなど院長とかかわる機会も多いです。

そのため、退職時にはあいさつをして、お世話になったお礼を伝えましょう。

在籍期間が短い場合のあいさつや菓子折りはどうすればいいの

あいさつは、お世話になった方へのお礼を伝える目的であるため、在籍期間にかかわらずあいさつはしたほうがいいです。部署内のスタッフや看護部長にあいさつし、感謝の気持ちを伝えてください。

菓子折りは部署名とお世話になった方に渡し、看護部長には渡さなくても問題ないでしょう。

しかし、部署によって暗黙のルールがあるかもしれません。そのため、在籍期間が長い先輩や看護師長に確認しましょう。

転職した日に菓子折りは必要なの

転職した日に菓子折りを持参する看護師の方は少ないです。

菓子折りをしたら喜ばれます。話すきっかけになるかもしれません。

しかし、菓子折りをしなくても、とがめられることはありません。「職場に渡したい方は渡す」「職場に渡す理由が特にないと考える方は渡さない」と、あなたが自由に選択しても問題ないでしょう。

看護師の退職では部署内のスタッフとお世話になった方に菓子折りを渡そう

看護師の方が退職するときは、部署内のスタッフにあいさつをして、菓子折りを渡しましょう。お世話になった方にも菓子折りを渡すと喜ばれます。

菓子折りを渡す範囲に明確なルールはありません。しかし、部署内には暗黙のルールがあります。そのため、部署内の先輩や看護師長に確認しましょう。

確認したうえで、あなたが「誰に菓子折りを渡したいのか」で判断しても問題ないでしょう。

お世話になった方への配慮を忘れずに、円満退職を目指してください。

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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