看護師の給料が高い病院の特徴とは?看護師が収入をアップさせるための方法と注意点について

公開日:2023/12/29 更新日:2024/11/15
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看護師の仕事は患者の命を預かるという責任の重さのみでなく、夜勤や残業が発生するなど体力的・精神的負担が大きな業務です。そのため、一般的なサラリーマンと比較して収入が高い場合が多いものの、勤務先次第で給与が大きく異なるでしょう。同じ勤続年数・経験・スキルを所持している看護師同士でも、勤務先が変われば得られる給料が変わるということです。

今回の記事では、看護師の給料が高い病院の選び方についてまとめました。現在の勤務先の給与に満足していないのなら、ぜひ参考にしてください。

看護師の平均年収とは

看護師の平均年収は勤務先や経験により異なるものの、2022年に厚生労働省で実施した調査では男性の平均年収が449万円、女性は347万円です。看護師の年収が最も高くなる50代では、平均して500万円程度の年収が得られます。

ただし、冒頭でもお伝えしたように、精神的・肉体的負担が大きい仕事としては、高収入とは言えないと感じる方もいるでしょう。

参考:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」

夜勤手当は看護師の収入の約10%

入院施設や救急外来施設が用意されている病院は24時間365日稼働するため、多くの看護師は夜勤をしなければいけません。夜勤時には病院から夜勤手当が出るでしょう。

夜勤手当の金額は病院ごとに変わりますが、大半の病院では看護師の収入の10%程度が夜勤手当として支給されます。月収が30万円の方なら、そのうち3万円程度が夜勤手当になる計算です。看護師の給与が他の職業よりも高い理由は、夜勤手当が影響していると考えても良いでしょう。

准看護師は看護師よりも年収が低くなる

看護師には厚生労働大臣から認められた看護師免許の取得が必要な看護師と、都道府県試験の合格を経て免許を受け取る准看護師の2種類があります。両者の業務には大きな違いはないものの、准看護師は看護師または医師の指示がなければ、患者のケアができません。

このような理由から、准看護師は看護師と比較して低い給与が設定される病院が多いです。

看護師の給与は勤務先の病院や地域によって異なる

看護師の給与は勤務先や勤続年数によって変わりますが、基本的には地方よりも都市部の方が、給料が高くなると考えてください。東京や神奈川などの都市部は、単純に給与水準・家賃・物価が高いため、看護師に限らず多くの企業の給与が地方よりも高く設定されているでしょう。

また、地方でも人口に対して看護師の数が不足している地域は給与が上がる傾向があります。

給与が良い病院の特徴

看護師の給料が高い病院には、次のような特徴があります。これから勤務先を変更したいと考えているのなら、以下の点を把握しておいてください。

病院の規模が大きい

少規模の病院よりも大規模な病院の方が、給料の水準が高い傾向があります。多くの病床を抱える大規模な病院は財政基盤がしっかりしているのみでなく、良い待遇を用意して看護師や医師を集めているのです。
また、大手企業グループが運営している病院も、安定していると言えるでしょう。

病院選びをする際には、最初に病院の規模を確認してください。

地方ではなく都市部にある

先ほどもお伝えしたように、地方の病院と比較して都市部の病院の方が給与が高くなります。しかし、都市部は家賃や物価も上がるため、給与と生活費のバランスを事前に計算するべきでしょう。月収1〜2万円程度の差は、地方と都市部の生活費の違いで相殺されてしまう可能性があります。

また、地方でも看護師が不足している都道府県は看護師の待遇が良くなるため、勤務地にこだわらないのであれば、全国的に転職先を探してみると良いでしょう。

高度医療の扱いがある私立病院や大学病院

高度医療を扱う私立病院や大学病院は医療レベルが高く、立地に関わらず全国から患者が集まります。さらに専門性がある知識を持っている看護師には4〜6ヶ月分ものボーナスが出る場合もあるようです。

私立病院は経営状態によってボーナスに影響が出ることから、経営が安定している病院を探してください。

夜勤手当が高い

夜勤手当の金額は病院ごとに異なります。夜勤手当が高い病院に勤務すれば必然的に給料が上がりやすくなるでしょう。

看護師として勤務先を探す時には、基本給のみでなく夜勤手当を含む手当の有無・金額を十分確認してください。特に夜勤の回数を増やせるという方は、夜勤手当に注視して良いでしょう。

転職せずに看護師の給与を上げる方法

今の職場に給与以外の不満がないのなら、あえて転職をしなくても給料を上げる方法があります。転職先で一から経験や人間関係を築き直すよりも、より取り組みやすいと言えるでしょう。

ここでは、転職せずに看護師の給料を上げる方法についてまとめました。

資格を取得する

多くの病院では資格を所持している看護師・新しく資格を取得した看護師に対して資格手当を支給しています。手当の金額は数千円程度の場合もありますが、毎月の基本給を上げるためにチャレンジするべきでしょう。

また、資格取得は給与アップのみでなくスキルアップにも役立ちます。看護師が取得を目指す資格には以下のようなものがあります。

認定看護師:特定の看護分野において高度な知識と技術を持つ看護師

専門看護師:特定の看護分野において水準の高い看護を効率良く進められる知識と技術がある看護師

助産師:妊娠・出産・産後ケアなど助産行為に必要な知識と技術を持つ

どの資格も簡単に取得できるものではありませんが、今後の業務または転職時に活用可能です。

夜勤の回数を増やす

夜勤を増やせる方は、単純に夜勤の回数をこなすだけで夜勤手当により給料をアップできます。ただし、多すぎる夜勤は健康を害したりワークライフバランスが崩れたりする恐れがあるでしょう。夜勤を増やしたせいで体調を崩せば、通常の勤務も難しくなってしまいます。

管理職を目指す

管理職になれば、キャリアアップとともに基本給が上がります。管理職を目指す方は看護スキルの向上とともにコミュニケーション能力・後輩を教育する能力・部下をマネジメントする能力を磨いてください。管理職として多くの看護師の見本になるように、管理職になった後も継続して学びやスキルアップを続ける必要があります。

給与が高い病院を探す時の注意点

給料が高い病院を探す時には、次のような点に注意してください。転職後に後悔しないように十分な比較検討をした上で勤務先の変更を決めましょう。

給与だけで病院選びをしない

給与を上げたいと考えて勤務先の変更を決めた方も、給与のみで次の職場を選ぶべきではありません。特に平均以上の高収入を謳っている求人には、それなりの理由があるものです。

例えば職場に何らかの問題があり看護師が定着せずにすぐ辞めてしまうため、常に人手不足の病院は看護師を集める目的で給与を高く設定するでしょう。

他には、訪問看護ステーションでは安定して休日が確保されており、給料以外において魅力的な点がありますが、病院の平均年収よりも若干下がる傾向があります。

転職後に後悔しないためにも、職場の口コミを調べる・実際に見学に行ってみるなどの方法で職場の雰囲気を確認してください。

求人内容を正確に読み取る

求人に記載されている内容を正確に読み取らなければ、思い違いが生まれてしまう可能性があります。多くの場合は手当を含む給与が月収として記載されているため、手当の内容や基本給を確認しておきましょう。

また、週休2日制と完全週休2日制には別の意味があります。週休2日制は「1ヶ月に1回以上週に2日の休みがあること」・完全週休2日制は「必ず毎週2日休みであること」を指しています。完全週休2日制をイメージして週休2日制の求人に応募してしまうと、思っているよりもずっと休日が少なくなるのです。

また、求人内容に記載された福利厚生も確認し、より自分に適した求人を見つけてください。

求人の内容に不明点がある場合には、直接問い合わせると良いでしょう。

看護師が給料の高い病院を見つける方法

給料が高い病院を見つける方法には、求人サイトの活用・病院のホームページの確認・転職エージェントの利用などがあります。

特に現在の仕事が忙しく、転職活動に時間が用意できない方は転職エージェントへの相談を検討するべきでしょう。

求人サイトを活用する

一般の求人サイトや看護師向けの求人サイトを活用して転職先を探します。今では、インターネットでさまざまな情報が手に入るでしょう。求人サイトの中には医療従事者専門の求人サイトもあるので、特に看護師・准看護師の仕事を探す場合、そのような求人サイトを利用するのも手です。

例えばNsPace Career(ナースペースキャリア)は訪問看護師に特化した求人サイトなので、次の転職先として訪問看護業界を考えている方には質・量ともに充実した求人情報を得ることができます。

病院のホームページを確認する

勤務を希望する病院が絞られているのなら、該当の病院のホームページに求人情報がないか確認してみましょう。

病院のホームページの求人情報は内容が不足している場合もあるため、直接問い合わせをして条件などを確認してください。問い合わせ時に希望すれば、病院見学の機会が得られる可能性もあります。

転職エージェントに相談する

看護師専門の転職エージェントに相談すれば、自分の希望に沿った条件の求人を見つけてきてもらえます。自分の希望が高すぎる場合には、適切なアドバイスも得られるでしょう。特に現在の仕事が忙しく、転職活動ができないという方はエージェントを頼るべきです。

転職エージェントの活用により、効率良く転職活動が進められます。

まとめ

看護師として病院やクリニックに勤めているものの、現在の給与に不満があり、収入アップを狙った転職を希望している看護師は多いです。

希望通りの転職を叶えるためには、地方よりも都市部にある・大規模かつ先進医療を扱っているなど、給料が高い病院の特徴を把握した上で病院選びを進めてください。

また、同時にスキルアップや資格の取得、管理職を目指すなどの方法で給与を上げる試みをすることもおすすめします。

このような取り組みであれば、給料が高くなるのみでなく理想的な働き方を実現できるでしょう。

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

「NsPace Career ナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「NsPace Career」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。

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