その人の全部を看る看護~ぜろひゃく東京訪問看護リハビリテーション 古賀さんにインタビュー~

ぜろひゃく東京訪問看護リハビリテーションの管理者として、訪問業務と教育支援の両方を担っている古賀さん。手術室勤務や派遣看護師、コロナ禍での療養ホテル勤務など、さまざまな経験を経てたどり着いたのが訪問看護の世界でした。
今回は、訪問看護のやりがいや難しさ、管理者として大切にしている教育への思い、そして転職を迷っている看護師さんへのメッセージについてお話を伺いました。
【※本記事はナスキャリが事業所向けに提供している「特集記事掲載サービス」によるものです。取材・撮影・編集はナスキャリが担当しました。】
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事業所名
雇用形態
給与
就業場所
「患者さんと向き合う時間」が欲しかった
ぜろひゃく東京訪問看護リハビリテーションの管理者として、訪問業務だけでなく教育面も担っている古賀さん。現在は「訪問看護運営部」に所属し、厚木事業所・横浜事業所も含めた3事業所を横断する形でスタッフ支援にも携わっています。
―現在のお仕事内容について教えてください
「ぜろひゃく訪問看護リハビリテーションの管理業務をしながら、訪問看護運営部の教育にも関わっています。同行訪問をしたり、技術面のフォローをしたり、日々の訪問の中で出てくる不安を聞いたりですね。
看護師同士じゃないと相談しにくいこともあると思うので、そういう部分を重点的にフォローしています」
スタッフからは「タフ」と言われることも多い古賀さん。ぜろひゃく東京訪問看護リハビリテーションには現在12~13名ほどのスタッフが在籍し、多様な働き方をしているそうです。
「マルチタスクをしているイメージがあるみたいで、“タフですね”ってよく言われます。
あと、第一印象はちょっとドライに見られがちなんですけど、“意外とよく笑う”とも言われますね」
スタッフからは「古賀さんが楽しそうだとうれしい」と声をかけられることもあるそうです。
そんな古賀さんの看護師人生は、手術室勤務から始まりました。
―これまでのご経歴について教えてください。
「最初は病院で、3年ほど手術室で働いていました。
その後は一度、実家の自営業を手伝っていた時期があって、看護とは全然違う仕事をしていたんです。でも、やっぱり“看護師として働きたい”っていう気持ちが消えなくて」
ブランクが空くことへの不安もあり、少しずつ派遣や施設看護師などの仕事を再開。その中の一つが、訪問看護でした。
「いろいろな場所で掛け持ちして働いていたんですけど、その中でも訪問看護がすごく印象に残ったんです。
手術室って本当に時間との勝負で、一人ひとりとじっくり向き合う時間がなかなか取れなくて。でも訪問看護は、利用者さんと向き合う時間がちゃんとある。
自分の中の看護観も、一緒に育ててもらっている感じがしました」
“利用者さんの生活の中で看護をする”。その経験が、「こんな看護師になりたい」という想いと重なっていったそうです。
現在の代表との出会いも、訪問看護を通じてつながっていったご縁でした。
「ここじゃないかもしれない」「もっと自分に合う場所があるかもしれない」。模索しながら経験を積み重ねたことが、今の働き方につながっています。
コロナ禍で気づいた“その後の暮らし”
訪問看護に本格的に向き合おうと思ったきっかけのひとつに、コロナ禍での療養ホテル勤務があったと古賀さんは話します。
「療養ホテルって、その場にいる間は介入できるんです。でも、状態が落ち着いて“自宅に戻ります”となった後の生活までは、どうしても関われないんですよね。
そこで、“その先をフォローするのは誰なんだろう”って考えるようになりました」
特に印象に残っているのは、一人暮らしの高齢者の方々だったといいます。
「独居の高齢者の方だと、療養ホテルにいる方が安心できるっていう方もいたんです。“帰りたくない”っておっしゃる方もいて。
何かあったら誰かが来てくれる環境がある。でも自宅に戻ったら、また一人で生活しなきゃいけない。その時に、“その先を支えるのは訪問看護師なんだな”ってすごく感じました」
利用者さんの暮らしや不安まで含めて支えていく。在宅看護の役割の大きさを、改めて実感した経験だったそうです。
「そこから、“アルバイトではなく、ちゃんと訪問看護と向き合いたい”って思うようになりました。
自分が理想とする看護師像に近づける場所なんじゃないかなって感じたんです」
訪問看護では、利用者さんのご自宅へ一人で訪問することに、不安を感じる看護師さんも少なくありません。
―訪問看護へ転職する時、不安はありましたか?
「ありました。私、すごく人見知りなんです。
そもそも利用者さんのお家に上がるっていうこと自体、最初はすごくハードルが高かったですね。病院だと、患者さんが来る場所に自分たちがいる感じですけど、訪問は私たちが利用者さんのテリトリーに行かせていただく形なんです。
だから、“こちらがお邪魔している”っていう感覚はすごく大事だと思っています」
利用者さんは、自分の生活空間の中で過ごしています。そうした日常の延長線上に、訪問看護があります。
「病院とは違って、利用者さんは自分の生活の中で過ごされているので、“どうやったら必要なケアを受けてもらえるか”を考えることも多いです。
でも、その難しさが面白さでもあるんですよね」
利用者さんとの関係性を深める中で、自分自身も少しずつ強くなっていったと話します。
「訪問看護をしていると、自然とタフさには磨きがかかる気がします」

訪問看護は“生活”を看る仕事
病院では見えなかった利用者さんの背景や価値観に触れることで、自分の思い込みがほぐれていったといいます。
「病院にいた頃は、“こうしなきゃいけない”っていう考えが結構強かったんです。
でも訪問看護では、そのご家庭なりのやり方がある。
“このケアは自宅ではこういうふうに変えられるんだ”っていう発見がたくさんありました」
―特に印象に残っているエピソードを教えてください
「特定のエピソードというより、いろんな経験が印象に残っています。
例えば、老々介護をしているご夫婦。病院で指導されたケアをベースにしながら、そのご家庭の生活に合わせたやり方で、無理なく続けられるのであれば、それでいい場合もあるんですよね。
訪問看護を始めてから、応用力みたいなものはすごく鍛えられたと思います」
また、病院と自宅ではまったく表情が違う利用者さんに出会うことも多いそうです。
「病院では見えなかった、その人の人生観とか生活背景とか。“こういう人生を歩んできた方なんだ”って、自宅に行って初めて知れることが本当に多いです」
訪問看護では、利用者さん本人だけではなく、その周囲の環境も含めて関わっていきます。
「病院では踏み込まなかった部分まで、訪問では自然と見えてきます。
“実は一番支えているのがご友人だった”みたいなこともありますし、その人を取り巻く環境全部をアセスメントしていく感じですね」
アセスメントの範囲が広がることで、看護師としての視点も変化していきます。
「利用者さんだけじゃなく、ご家族と信頼関係を築くこともすごく大事だと思っています。ご家族との関係性ができると、本人のケアや治療がスムーズに進むことも多いので」
ぜろひゃく訪問看護リハビリテーションでは、小児から高齢者、精神科訪問看護まで幅広く対応しています。
特に精神科訪問看護では、“見えないものを想像する力”が鍛えられると古賀さんは話します。
「精神疾患を抱える利用者さんって、情報の引き出し方がすごく大事なんです。“こういう聞き方をすると、こんな話をしてくださるんだ”っていう学びも多くて。
病院以上に、利用者さんから学ばせていただく機会が多いなって感じています」
利用者さんの暮らしを通して、自分自身の看護観も少しずつ変わっていく。それが、古賀さんにとっての訪問看護の魅力です。
一人ひとりに合わせた教育とチームづくり
現在、管理者としてチームづくりにも力を入れている古賀さん。
ぜろひゃく訪問看護リハビリテーションには、子育てやダブルワークをしているスタッフなど、多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まっています。
「みなさんすごくアクティブですね。
看護師をしながら別のお仕事をしていたり、“こういうこともやりたい”っていう目標を持っていたり。向上心の高い方が多い印象です」
非常勤スタッフや直行直帰の働き方が多いからこそ、チーム内のコミュニケーションも大切にしているそうです。
「スタッフと会える時間が限られているからこそ、“どうやったら効率よく情報共有できるか”はすごく意識しています。
スタッフが不安を抱えたままにならないように、スタッフが不安を抱えたままにならないように、その人が本当に困っていることを引き出せる関わり方をしたいなと思っています」
―未経験の方への教育で大切にしていることはありますか?
未経験者へのサポート体制も、一人ひとりに合わせて調整しています。
「まず同行訪問をして、その方のスキルを見ています。
その上で、一人ひとりに合わせたプログラムを組んでいく形ですね。“同行3回まで”のように定めているわけではなくて、その人のモチベーションとか技量を見ながら調整しています。
成長しやすい環境を作り続けることが大事だと思っているので、“この人は今どんな状態かな”っていうのは見誤らないようにしたいですね」
無理に急がせるのではなく、その人のペースを見ながら伴走していくことを大切にしています。
「やったことがないからこそ、飛び込んでほしい」
―訪問看護に興味を持っている看護師さんへ、メッセージをお願いします。
「“やったことがないからやらない”ではなくて、“やったことがないからこそやってみたい”という気持ちを、逃してほしくないなって思います。
人の気持ちって移り変わるので、“やってみたい”って感じたタイミングって、すごく大事だと思うんです」
“後悔しない選択”をしてほしいと古賀さんは話します。
「“チャレンジしてみたい”って思えたなら、まずは飛び込んでみてほしいですね」
訪問看護は、その人の人生や暮らしに触れる仕事です。だからこそ、自分自身の看護観にも変化が生まれていくのかもしれません。
「“自分ってどんな看護師を目指しているんだろう”って悩んでいる方にとっても、訪問看護はすごくヒントが多い環境だと思います」
そして、これからますます在宅医療の重要性が高まっていく時代。
「環境を変えたい方や、もっと経験を積みたい方にとって、今はすごくチャンスなんじゃないかなって思います。訪問看護って世界が広がりますよ」

インタビュアーより
穏やかな雰囲気の中にも、芯の強さを感じる古賀さん。お話を伺っていると、「利用者さん一人ひとりにしっかり向き合いたい」という想いが、言葉の端々から自然と伝わってきました。
特に印象的だったのは、“利用者さんから学ばせていただく経験が多い”という言葉です。利用者さんを大切にされているからこそ、謙虚な姿勢で向き合っているのだと感じました。
教育面でも、「その人に合った成長の仕方を見誤らないようにしたい」と話されていた古賀さん。未経験から訪問看護へ挑戦したい方にとっても、安心して飛び込める環境なのではないでしょうか。
事業所概要
■事業所名:ぜろひゃく東京訪問看護リハビリテーション
住所:東京都渋谷区本町1丁目20番2号 パルムハウス初台1309号室
■事業所名:ぜろひゃく訪問看護リハビリテーション
住所:神奈川県厚木市飯山488-4
事業所紹介ページ:https://ns-pace-career.com/facilities/18635
■事業所名:ぜろひゃく横浜訪問看護リハビリテーション
住所:神奈川県横浜市中区大平町20
事業所紹介ページ:https://ns-pace-career.com/facilities/20525
【厚木市・常勤】子育て世代活躍中◎年間賞与最大4ヶ月分/柔軟な働き方に対応!
事業所名
雇用形態
給与
就業場所
NsPace Careerナビ 編集部 「NsPace Career ナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「NsPace Career」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。
