地域を支えて28年、変わらないチームの安心感~訪問看護ステーションつくしんぼ 戸松さん・佐川さんにインタビュー~

公開日:2026/03/18 更新日:2026/03/18
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東京都板橋区で1997年の開設以来、約28年にわたり地域医療を支えてきた「訪問看護ステーションつくしんぼ」。診療所併設の強みを生かし、訪問看護・リハビリ・居宅介護支援が連携しています。
今回は所長の戸松さんと理学療法士の佐川さんに、これまでの歩みや在宅医療への想い、チーム連携、印象に残っている利用者さんとの関わりについて伺いました。経験豊富なスタッフが支える安心感と、「一人で悩まなくていい職場」のリアルな姿をお届けします。

【※本記事はNsPace Career が事業所向けに提供している「特集記事掲載サービス」によるものです。取材・撮影・編集はNsPace Career が担当しました。】

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事業所名

訪問看護ステーションつくしんぼ

雇用形態

常勤

給与

月給 300,000円 ~ 400,000円

就業場所

〒173-0033 東京都板橋区大山西町70-10 2階
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それぞれのキャリアと在宅への道

- これまでのご経歴を教えてください。

戸松さんは急性期病院で約10年間勤務し、出産を経てつくしんぼへ。

「急性期で10年くらい働いていました。子どもが小さかったので、通勤時間が短いほうがいいなと思って。ちょうど10年くらい前から、こちらで働いています」

生活とのバランスを考えた転職だったと振り返りますが、その選択が結果的に長く続くご縁につながっているようです。

一方、佐川さんは理学療法士として介護老人保健施設で勤務したのち、福島県で働いていた時期に震災を経験。その後東京へ移り、回復期病院を経てつくしんぼへ入職しました。

「震災の影響もあって転職しました。東京に出てきてからは回復期病院で働いて、今はこちらで4年目です」

異なる現場を経験してきたお二人が、今は同じ地域で在宅医療に向き合っています。

戸松さん(写真左)と佐川さん(写真右)。穏やかな対話から、チームの雰囲気が伝わるひとコマ

ベテランが支える安心のチーム

つくしんぼの特徴のひとつが、長く勤めているスタッフが多いことです。

「25年以上いる人もいますね。代々続いている利用者さんも多いです」

と戸松さんは教えてくれました。

「お父さんを看ていて、その後息子さんを…ということもあります」

地域の中で世代を越えて関わりが続いていく。それは、派手さはなくとも、確かな信頼の証です。

連携の強みについて尋ねると、戸松さんは落ち着いた口調でこう話します。

「状態変化があったときに、すぐ先生に電話できたり、必要があれば臨時で往診してもらえたりするのは強みだと思います」

診療所併設だからこそ、医師との距離が近い。

訪問の現場で迷うことがあっても、すぐに相談できる環境があります。

それは、スタッフにとって大きな安心につながっています。

さらに戸松さんは続けます。

「つくしんぼのスタッフは、人となりが分かっているので、どういう感じで利用者さんに接しているか想像しやすいんです」

日頃から顔を合わせている関係性が、自然な連携を支えています。

こうした連携は、日々の訪問だけでなく、定期的なカンファレンスでも支えられています。
「利用者さんについてのカンファレンスは、毎週木曜日の朝に全体で行っています」
訪問看護師やリハビリスタッフだけでなく、診療所の医師や看護師も参加し、それぞれの視点から意見を出し合うそうです。多職種で情報を共有することで、利用者さんの状態変化にもチームで対応できる体制が整えられています。

日々の訪問でも、連携は具体的な形で表れています。

「つくしんぼの訪問看護とリハビリ、両方を利用されている方も多いんです。褥瘡の予防やポジショニングのところは、一緒に行って考えられるのが強みですね」

褥瘡ケアは看護師の専門分野ですが、体位の工夫や動きの評価にはリハビリの視点が欠かせません。
“チームで支える”という言葉が、日々の訪問の中で自然に実践されていました。

看護×リハで支えた在宅看取り

―印象に残っている利用者さんについて教えてください。

佐川さんが静かに振り返ります。

「90代の女性で、長く外来に通われていた方でした。通院が難しくなって訪問診療に切り替わり、訪問看護と訪問リハビリが入るようになりました」

転倒をきっかけに寝たきりに近い状態となりましたが、ご家族は自宅での生活を望まれました。

「大変なこともありましたけど、チームで動けたおかげで、ご自宅でお看取りができました。“家で看取れてよかった”と言っていただけたのが印象に残っています」

現在は小児はやっていませんが、小児の心不全末期の事例についても戸松さんが語ります。

「持続投与を使いながら自宅で過ごしていました。最後はお看取りをして、その後グリーフケアでお母さんと連絡を取りました」

少し間を置き、

「正直、私たちもしんどいところはありました。一緒に泣いていましたけど」

在宅医療は、医療的支援だけでなく、気持ちに寄り添う時間でもあります。

大人でも大変な看取りの場面ですが、子どものケースでは、スタッフにとっても大きな感情の揺れが伴います。

それでも最期まで寄り添えたのは、チームで関わっていたからこそでした。

ゆるやかな空気と働きやすさ

- お互いの印象を教えてください。

少し照れ笑いが起こる中、まず佐川さんが話します。

「何か対応してほしいことがあったときに、すぐ動いてくださいます。責任感が強い方だなと感じていますし、仕事に対する熱意もあります。ついていけば大丈夫だなと思える存在です」

戸松さんは笑いながら、

「佐川くんは、おばあちゃん人気が高いんです(笑)。物静かに見えますけど、芯は強いです。考えていることもたくさんあって。安心して任せられる存在ですね」

互いを尊重し合う関係が、職場全体の安定感につながっているようでした。

職場の雰囲気について伺うと、佐川さんはこう話します。
「1週間くらいすれば、だいぶ馴染めるんじゃないかなと思います。話しかけやすい人が多いですし」
長く勤めているスタッフが多い一方で、新しく入った人が孤立しない空気があるそうです。

新人スタッフへのサポート体制についても聞いてみると、
「私が入ったときも、最初は同行訪問からスタートでした。いきなり一人で訪問に行くということはなくて、まずは一緒に回りながら実際の訪問を見て学ぶ形でした」
訪問の現場を見ながら少しずつ慣れていける体制が整っているといいます。

休みの取りやすさについても、佐川さんは続けます。
「休みも比較的取りやすいと思います。代行したり、日程を調整したりして対応しています」
互いにフォローし合う体制があるからこそ、無理を重ねずに働くことができます。
さらに、働き方の柔軟さも特徴のひとつです。
「非常勤の方は、訪問の時間に間に合うように来てもらえれば大丈夫という働き方もあります」

一方で、戸松さんは職場の空気をこう表現します。

「ちょっとゆったりしている感じはあるかもしれません。いい意味で自由というか」

その言葉どおり、どこか肩の力が抜けた雰囲気が印象的でした。

そして、思わず笑顔になるエピソードも。

「うちはおやつが充実しています(笑)。デパ地下のお菓子が出てきたりしますよね」

と戸松さん。

忙しい合間にほっと一息つく時間。そんな何気ない日常が、職場の温かさを物語っています。

また、訪問の移動方法にも配慮があります。
「車の免許がなくても働けるように、送迎の体制があります」
都市部では運転に不安を感じる人も少なくありませんが、ドライバーによる送迎があることで安心して訪問に向かうことができるそうです。

一人で悩まなくていい環境

―最後に、これから訪問看護を目指す方へのメッセージをお願いします。

「訪問看護は一人で判断する場面もあります。でも、うちは先生が近くにいますし、相談できる人もいます。一人で悩むことは、あまりなかったです」

と戸松さん。

「信頼できる人と働きたいですね。利用者さんには、人柄がすぐ伝わってしまいますから」

訪問看護では、スタッフ一人ひとりが利用者さんと向き合います。だからこそ、人と人との信頼関係を大切にできる人と働きたい——そんな想いが言葉の端々から感じられました。

佐川さんも続けます。

「経験豊富な方が多いですし、安心して相談できる環境だと思います。ぜひ来ていただけたら嬉しいです」

地域を支えて28年。
その歩みの中で培われてきたのは、特別な制度というよりも、人と人との信頼関係なのかもしれません。

一人で抱え込まなくていい。
困ったときに、すぐに声をかけられる仲間がいる。

その安心感こそが、つくしんぼの変わらない強みなのかもしれません。

利用者さんからの電話に、優しく応える戸松さん

インタビュアーより

取材を通して感じたのは、つくしんぼに流れる「安心感」でした。

戸松さんの落ち着いた責任感と、佐川さんの静かな芯の強さ。お二人が互いを信頼し合っている様子から、チーム全体の安定感が伝わってきました。

「一緒に泣いていました」と語る場面からは、在宅医療の現実と、その中で支え合う姿勢が感じられました。

訪問看護は一人で判断する場面もありますが、ここには“ひとりにしない空気”があります。
28年続く理由は、制度以上に、人と人との信頼なのだと感じた取材でした。

事業所概要

事業所名:訪問看護ステーションつくしんぼ
住所:〒173-0033 東京都板橋区大山西町70-10 2階

事業所紹介ページ:https://ns-pace-career.com/facilities/1780

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【常勤】◎管理者除く常勤者の平均年収は500万円越◎クリニック・居宅介護支援事業所併設

事業所名

訪問看護ステーションつくしんぼ

雇用形態

常勤

給与

月給 300,000円 ~ 400,000円

就業場所

〒173-0033 東京都板橋区大山西町70-10 2階
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事業所名

訪問看護ステーションつくしんぼ

雇用形態

非常勤

給与

時給 1,600円 ~ 1,900円

就業場所

〒173-0033 東京都板橋区大山西町70-10 2階
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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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