訪問看護のやりがいと成長 行動力が導く働き方~わかたけ訪問看護ステーション 細谷さんにインタビュー~

大学病院で手術室や救急の経験を積みながら、国内外でのボランティア活動にも積極的に関わってきた細谷さん。現在は、わかたけ訪問看護ステーションの管理者として、利用者さん一人ひとりの「その人らしさ」を支える看護を実践しています。本記事では、これまでの経験から訪問看護にたどり着いた背景、現場で感じるやりがい、印象に残っているエピソード、そして未経験からでも成長できる環境についてお話を伺いました。訪問看護に興味のある看護師の方に向けて、一歩踏み出すヒントをお届けします。
【※本記事はNsPace Career が事業所向けに提供している「特集記事掲載サービス」によるものです。取材・撮影・編集はNsPace Career が担当しました。】
【横浜市神奈川区・常勤】わかたけ訪問看護で働こう!
事業所名
雇用形態
給与
就業場所
行動力が導いた訪問看護の道
大学病院でのキャリアは、手術室を中心にスタートしました。
―まずはこれまでのご経歴について教えてください。
「ほとんどオペ室ですね。オペ看護をやりながら、たまに救急やICUも経験していました」
高度医療の現場で経験を積みながらも、その原点には別の想いがあったといいます。
「もともとは保育士になりたかったんです。子どもが好きで」
「高校生の頃から、地域で重症心身障害児のボランティアを続けてきました。社会人になってからは、校長先生とのご縁で小学校の修学旅行のお手伝いもしていました」
さらに、その活動は国内外に広がります。
「医療救援でマダガスカルに行ったり、東日本大震災の時はボランティア部の部長として岩手に行ったりしました。誰か行ける人って言われて、『行きます』って手を挙げた感じでした」
必要とされる場に自然と足を運んできた経験が積み重なり、「訪問看護」という選択が少しずつ現実味を帯びていきました。
「訪問看護はずっと興味があった分野なんです」
現在は訪問看護師として約7年。複数のステーションを経験し、立ち上げにも関わりながら、現在はわかたけ訪問看護ステーションの管理者として現場を支えています。
―訪問看護のやりがいはどこにありますか。
「やっぱり、その人がその人らしくいられるようにできることが一番ですね」
病院とは異なり、訪問看護の現場は「生活の場」。そこでは、利用者さんの価値観や生活スタイルを尊重した関わりが求められます。
「できることを無理に制限するわけでもないし、必要な時に関わる。その人らしさを大事にできるのが訪問看護の良さだと思います」
一人ひとりの人生に寄り添いながら、その人らしい時間を支えること。それが訪問看護の魅力であり、細谷さんがこの道を選び続けている理由でもあります。
忘れられない経験と成長のきっかけ
訪問看護の現場では、日々さまざまな出来事があります。その中で、細谷さんの中に強く残っている経験があります。
「お看取りをして『来てくれてよかった』と言っていただくことは、よくあることだと思います」
多くの看護師が経験する場面でありながら、その言葉の重みは何度経験しても変わらないものです。
一方で、少し違った形で印象に残っているケースもあるといいます。
「パーキンソン病の方で、症状が進行する前から関わらせてもらった方がいたんです」
細谷さんはパーキンソン病療養指導士の資格を持ち、日々のケアにもその知識を活かしています。そうした背景もあり、早い段階から関わることができたケースでした。
「自分が関わっている間はずっと大きな変化もなく過ごせていました。でも自分が関わらなくなった後に状態が悪くなったと聞いて、複雑でした」
看護の関わりの大きさと同時に、継続することの難しさも感じた経験でした。
また、別の出来事が学びにつながったこともあります。
「心不全の方で、もっと早く変化に気づけていたらと思ったことがありました」
その経験が、心不全療法指導士の資格取得につながりました。
「後悔があったからこそ、しっかり勉強しようと思いました」
日々の経験をそのままにせず、次の行動につなげていく姿勢が印象的です。

未経験から育てる教育体制と多職種チーム
現在、わかたけ訪問看護ステーションでは、看護師約20名に加え、PT・OT・STなど多職種が連携するチーム体制が整っています。
―とても多くのスタッフが働かれていますね。訪問看護未経験の方もいらっしゃいますか。
「訪問看護未経験で入職する方は8割くらいです。移動は車ですが、ペーパードライバーの方も6~7割いますね」
入職後は約1か月の同行訪問からスタートし、運転に不安がある方へは練習も含めて丁寧にフォローしています。
「プリセプター制度があり、専属の先輩に加えて2~3人体制で新人を支えています」
マニュアルや技術チェックリストはクラウドで管理され、成長の過程が見える仕組みになっています。
また、法人内の施設見学を通して、介護職や相談員など多職種の役割を理解する機会も設けられています。
「実際の現場を見ることで、訪問看護だけでなくデイサービスや介護施設なども含めて在宅医療・介護の全体像が分かるようになります」
定期的な勉強会やカンファレンスも行われており、職種の垣根を越えて意見を出し合う風土があります。
「どうすれば利用者さんの希望を実現できるかを、みんなで考えています」
こうした取り組みの結果、入職後6か月以内の早期離職はほとんどないそうです。
「次は、スタッフが長くキャリアを描けるような体制づくりを進めていきたいと思っています」
“スタッフファースト”による働きやすさ
―“スタッフファースト”という理念について教えてください。
「働く人を大切にできないと、スタッフは離れていくと思っています。だからこそ、『スタッフが今どう感じているか』を丁寧に聞くことを大切にしています」
―具体的にどのような働き方ができますか。
急なお子さんの体調不良などによるお休みにも柔軟に対応しており、チームで訪問をカバーできる体制が整っています。
「朝に連絡をもらえれば、リーダーや空いているスタッフで調整しています」
利用者さんは担当制ではなくチーム制を採用。勤務時間も柔軟に調整可能で、時短勤務や中抜けなど、ライフスタイルに合わせた働き方ができます。
「お互い様の文化が大事だと思っています」
こうした環境の中で、働きやすさを実感しているスタッフも多いといいます。
「『ここは働きやすい』と言ってもらえるのは嬉しいですね。利用者さんや地域の方からスタッフを褒めていただくこともあって、それが何より嬉しいです」

これからの訪問看護と一歩踏み出すために
今後のチームづくりについて、細谷さんはこう話します。
「笑顔や挑戦することを忘れずに、スタッフが自らアイデアを出していけるチームにしていきたいと思っています。失敗を恐れずに『やってみたい』と言える雰囲気は、これからも大切にしていきたいですね」
その言葉の背景には、訪問看護という仕事の特性があります。
「自分で考えて、自己成長できる場にしたいと思っています」
訪問看護は、利用者さん一人ひとりで状況が異なり、決まった正解があるわけではありません。
「トライアンドエラーの連続だと思います」
だからこそ、日々の経験そのものが学びにつながっていきます。
「利用者さんの数だけ看護師として強くなれると思っています」
現場での積み重ねが、そのまま看護師としての力になる。そんな実感が、この言葉には込められているようでした。
―今後の事業展開としてどのようなことを考えていますか。
「神奈川県で最先端の訪問看護ステーションを目指しながら、これからも発展していきたいと思っています」
スタッフ一人ひとりの成長を支えながら、より良い訪問看護を地域に届けていく。その想いを大切にしながら、これからも新たな挑戦を続けていきたいと話してくださいました。
―最後に、訪問看護に興味がある方へメッセージをお願いします。
「まずはやってみることが一番だと思います」
迷っている時間よりも、一歩踏み出してみること。
「行動することで、自分に合うかどうかも見えてくると思います」
訪問看護は、実際に関わってみることで見えてくるものがある――。
そんなメッセージで、インタビューは締めくくられました。
インタビュアーより
今回のインタビューを通して感じたのは、細谷さんの「まず行動する」という姿勢でした。ボランティアや海外での経験、そして訪問看護へのキャリアの選択も、すべてがその延長線上にあるように感じられます。
その中で語られた「その人らしさを支える」という言葉は、決して特別なものではなく、日々の関わりの中で大切にされている価値観なのだと思いました。
また、訪問看護が未経験でも安心して挑戦できる環境や、成長を支える仕組みが整っている点も印象的です。訪問看護に興味を持っている方にとって、一歩踏み出すきっかけになる場所ではないでしょうか。
事業所概要
- 事業所名:わかたけ訪問看護ステーション
- 住所:神奈川県横浜市神奈川区平川町2-4
- 事業所紹介ページ:https://ns-pace-career.com/facilities/3999
ナスキャリナビ 編集部 「ナスキャリナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「ナスキャリ」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。
