「スタッフファースト」を本気で実践する訪問看護~わかたけ訪問看護ステーション 大谷さんにインタビュー~

公開日:2026/01/29 更新日:2026/01/29
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急性期病院の最前線、そして行政保健師として地域医療に携わった後、2021年にわかたけ訪問看護ステーションの立ち上げから管理者を務めている大谷茂さん。
「在宅は治療の場ではなく、生活の場」と、言葉の通り、利用者さん一人ひとりの人生や想いに寄り添う訪問看護を実践しながら、同時に“スタッフファースト”を掲げ、看護師が安心して長く働ける環境づくりにも力を注いでいます。
訪問看護未経験者が8割を占める中で、なぜここまで定着率の高いステーションを築くことができたのか。ICTを活用した業務改革、多職種連携、柔軟な働き方の裏側について、大谷さんの言葉からひも解きます。

【※本記事はNsPace Career が事業所向けに提供している「特集記事掲載サービス」によるものです。取材・撮影・編集はNsPace Career が担当しました。】

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【横浜市神奈川区・常勤】わかたけ訪問看護で働こう!

事業所名

わかたけ訪問看護ステーション

雇用形態

常勤

給与

月給 246,000円 ~ 291,200円

就業場所

〒221-0812 神奈川県横浜市神奈川区平川町2-4
オンコール対応相談可 時短常勤制度
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急性期と行政を経て、訪問看護の立ち上げへ

―まずは、大谷さんご自身のこれまでのご経歴について教えてください。

「最初は大学病院で三次救急に携わっていました。CCUや循環器内科、心臓血管外科の病棟でした。その後、行政保健師として地域に関わるようになりました」

命の最前線ともいえる現場での経験は、大谷さんの看護観の土台になっています。行政保健師として働いていた時は、コロナ禍の対応にも携わりました。

「ちょうどコロナの時期で、行政では対応しきれない部分を訪問看護の方々が支えてくれました。学生時代にも在宅看護には触れていましたが、その時に改めて『訪問看護ってすごいな』と感じたんです」

行政保健師の立場だからこそ見えた、在宅医療の役割。その経験が、訪問看護への関心をより強いものにしていきました。

生活の場に寄り添う、わかたけ訪問看護の原点

―訪問看護ステーションの立ち上げの時のお話を聞かせてください。

わかたけ訪問看護ステーション立ち上げのきっかけは、大学時代の先輩医師とのご縁でした。

「僕が訪問看護を見てみたいと思っていた時に、若竹大寿会に勤めている先輩がいて。先輩に『どんなことをしているのか知りたい』と話したのが始まりです。その時はまだ法人内に、訪問看護ステーションがなかったんです。当初は看護小規模多機能型居宅介護の見学を予定していましたが、コロナ禍で難しくなってしまいました。そのタイミングで、法人として訪問看護を立ち上げる話をいただきました」

法人内の介護事業所の見学をして、大谷さんは若竹大寿会へ入職しました。2021年12月に、わかたけ訪問看護ステーションは開設。開設から、大谷さんが管理者として所属しています。同じフロアには2024年にクリニックも併設され、在宅医療における連携の強みを活かした体制が整えられました。

「終末期の方や、細かい薬剤調整が必要なケースでも、すぐ相談できる距離に多職種がいます。カルテや紹介状、検査データも確認できるので、病態を理解したうえで支援できるのは大きいですね」

さらに、法人内の居宅介護支援事業所や訪問介護、デイサービスともSNSやクラウドツールで密に連携。わかたけ訪問看護ステーションの立ち上げ当初から、大谷さん自らがツール導入や使い方の説明をスタッフへ行い、顔の見える関係づくりを大切にしてきました。

「最初は、みなさんが日常的に使い慣れているSNSから始めました。ハードルを下げて、『便利だな』と実感してもらうことを大事にしました。ICT活用と推進は力を入れています。専門職が紙媒体を使わないで仕事できるようにしたいので、訪問看護の記録は音声入力を文字起こしして、AIで自動要約しています。今後はすべて自動化していけるように、ハード面を支えることは僕の仕事だと思っています」

やわらかい笑顔が印象的な、管理者の大谷さん

未経験から育てる教育体制と多職種チーム

現在、わかたけ訪問看護ステーションでは、看護師約20名、PT4名、OT3名、ST3名が在籍しています。多職種が垣根なく関わるチーム体制が特徴です。

―とてもたくさんのスタッフが働かれていますね。訪問看護未経験の方もいらっしゃいますか。

「訪問看護未経験で入職する方は8割くらいです。エリア的に、自動車での移動なのですが、ペーパードライバーの方も6~7割いますね」

入職後は約1か月の同行訪問からスタートします。運転に不安がある方には、運転練習も含めて、先輩が丁寧にフォローします。

「プリセプター制度を導入していて、専属の先輩に加えて、シニアスタッフも含めた2~3人体制で新人看護師を支えています」

マニュアルや技術チェックリストはクラウド上で管理し、達成度が見える仕組みに。神奈川県の新人看護師マニュアルや横浜市のキャリアラダーも活用しています。

同行訪問の後は研修として、介護サービスを理解するために、法人内にある介護施設やデイサービスなどを見学します。訪問看護だけでなく、介護職や相談員など、多職種の現場を知る機会を設けているそうです。

「働いたことがないと、訪問看護で関わる相手の役割がイメージしにくいので。実際に現場を見ることで、在宅全体が分かるようになります」

訪問看護の制度の勉強会や、利用者さんの情報共有など、カンファレンスの機会も定期的に設けています。

「職種の垣根なく、みんなで話し合いをしています。社内ツール内で利用者さんについて話し合うことも多いです。ここでは、スタッフがやりたいことを止めません。訪問看護は、利用者さんにとって“生活の場”であって、制限される場ではないですからね。どうやって社会保険内、もしくは自費で、その方の希望を実現できるか考えることをみんなでしています。利用者さんも、スタッフもよかったなと思えるように。」

―手厚い教育体制や相談しやすい雰囲気が魅力ですね。

「はい。軌道に乗るまでは大変でしたが、入職後6か月以内の早期離職はほぼゼロです」

こうした丁寧な教育の積み重ねが着実に成果をあげています。新人教育にしっかり時間とコストをかけられる体制が整ってきたといいます。

「次は、スタッフがここで長くキャリアを描けるようなプランを整えていけるようにしていきたいと思っています。みんながパフォーマンスをしっかり発揮できるようにしたいですね。僕一人で今までは何とかなったけど、これからはもっとスタッフの人数も増えて拡大していくから、組織の体制づくりが課題だと思っています。いろんなことを棚卸して、システマチックにしていく工夫も必要ですね」

“スタッフファースト”による働きやすさ

―“スタッフファースト”とはどういったことから理念にされたのでしょうか。

「“スタッフファースト”という言葉には、4年間の試行錯誤が込められています。働く人を大切にできないと、スタッフは離れていく。振り返ると、『あの時、声をかけていれば』と思うこともありました。だからこそ、『スタッフが今どう感じているか」丁寧に聞くことを大切にしています」

―具体的にどんな働き方ができるのでしょうか。

急なお子さんの体調不良によるお休みも、基本的に断ることはありません。

「朝、スタッフから僕へ連絡が来たら、すぐ調整します。リーダーや空いているスタッフで訪問を回せる体制を作っています」

利用者さんは担当制ではなく、何名かのスタッフが訪問できるようにチーム制をとっています。

また、勤務時間も個別に調整可能とのこと。9~17時勤務や、曜日ごとの半日勤務、小学校入学に合わせた時短など、ライフステージに合わせた働き方が受け入れられています。有給休暇をまとめて取得し、帰省や旅行など9~10日間の連休を取るスタッフもいます。

「自宅が近い方は、お子さんの予定に合わせて中抜けもできます。スタッフは、ちゃんと僕へ相談してくれますし、お互い様の文化が大事だと思っています」

こうした取り組みを続ける中で、管理者として嬉しさを感じる瞬間も増えてきたと話します。

「転職してきたスタッフが『ここは働きやすい』と言ってくれた時は嬉しいですね。訪問した時に、利用者さんや地域の事業所から『わかたけ訪問看護ステーションのスタッフさん、すごくいいよね』とスタッフを褒めていただくこともあって。スタッフが評価されるのが、何より嬉しいです」

笑顔と挑戦が広がる、これからのステーションの形

―利用者さんは、どんな属性の方がいますか。

「小児科や精神科の訪問もしています。もちろん高齢者や、終末期の対応もしています。訪問は1日4~5時間程度です。できるだけ1件の訪問が1時間になるようにしています。将来的には、お腹の中から最期まで関われる訪問看護ステーションにしたいと思っています」

―今後はどのようなチームにしていきたいですか。

「笑顔、挑戦することを忘れずに。スタッフ自らアイディアをどんどん出してほしいと思います。今後は、スタッフが主導でやっていくチーム作りしたい。失敗を恐れず、『やってみたい』と言える雰囲気を作り続けていきたいですね」

―最後に、訪問看護に興味はあるものの一歩踏み出せずにいる看護師の方へメッセージをお願いします。

「迷っているなら、まずは見学だけでもいいと思います。“後悔先に立たず”ではないですけど、まずは動いてみることで、今の自分に合うかどうかが見えてくるはずです。自分の看護観、看護以外で強みがある人もいいと思います。好きなこと、得意なこと何でも訪問看護では化学反応になりますからね」

多様な強みを持つスタッフが在籍しているので、お互いに学びを深めることができます

インタビュアーより

今回のインタビューを通して感じたのは、わかたけ訪問看護ステーションが「働きやすさ」を制度だけでなく、日々の判断や行動として積み重ねてきた場所だということです。
ICTの活用や業務効率化といった工夫以上に印象的だったのは、「スタッフが今どう感じているか」「ここで働き続けたいと思えているか」という視点を、常に大切にされている点でした。

また、訪問看護未経験者が多い中でも早期離職がほとんどない背景には、同行訪問や多職種見学など、教育やフォローが“仕組み”として根付いていることがあるように感じます。
訪問看護に興味はあるけれど不安がある――そんな看護師さんにこそ、一度見学してみてほしいステーションです。

事業所概要

事業所名:わかたけ訪問看護ステーション

住所:神奈川県横浜市神奈川区平川町2-4

事業所紹介ページ:https://ns-pace-career.com/facilities/3999

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事業所名

わかたけ訪問看護ステーション

雇用形態

非常勤

給与

時給 1,200円 ~ 1,200円

就業場所

〒221-0812 神奈川県横浜市神奈川区平川町2-4
オンコール対応相談可 残業ほぼなし
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事業所名

わかたけ訪問看護ステーション

雇用形態

常勤

給与

月給 246,000円 ~ 291,200円

就業場所

〒221-0812 神奈川県横浜市神奈川区平川町2-4
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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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