訪問看護で実感した、無理なく続けられる看護のかたち~ウエルシア介護サービス訪問看護ステーション白岡 今野さんにインタビュー~

ウエルシア介護サービス株式会社が運営する「ウエルシア介護サービス訪問看護ステーション白岡」で働く今野さんにお話を伺いました。
急性期病院から訪問看護へ転職したきっかけや、地域に根差した看護で大切にしていること、経験豊富なスタッフに支えられた職場の雰囲気について語っていただいています。
定時退勤や育児休暇など、無理なく働き続けられる環境にも触れながら、訪問看護の現場のリアルをお届けします。
【※本記事はNsPace Career が事業所向けに提供している「特集記事掲載サービス」によるものです。取材・撮影・編集はNsPace Career が担当しました。】
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事業所名
雇用形態
給与
就業場所
病院勤務から訪問看護へ、転職のきっかけ
- まずは自己紹介と、ご経歴を教えてください。
今野さんは、急性期病院で約2年間勤務した後、ウエルシア介護サービスの訪問看護事業に管理者として携わってきました。現在は、ウエルシア介護サービス訪問看護ステーション白岡(以下、白岡営業所)で、スタッフとして現場に立っています。
「“訪問看護をどうしてもやりたかった”というよりは、病院の働き方がきっかけでした。拘束時間が長くて、なかなかプライベートの時間が取れなかったんです」
病院で身につけた看護のスキルを、別の形で活かせないか。そんな思いを抱いていたといいます。
「病院での経験を無駄にしたくない、という気持ちはありましたね。その先で、看護学生のときの訪問看護の実習を思い出しました。雰囲気がよくて、ウエルシア訪問看護の管理者さんと話したときに『いいな』と感じたのを覚えています」
当時はまだ、訪問看護の具体的なイメージがはっきりしていたわけではありません。それでも、「今の働き方を見直したい」という思いが、訪問看護への一歩につながっていきました。
地域に根差した訪問看護で大切にしている視点
- 白岡市という地域で訪問看護を行うことについて、どのように感じていますか?
「この地域は高齢者の方が多くて、75歳以上の利用者さんが中心ですね。ただ、寝たきりの方ばかりというわけではなく、自立度が高い方も多い印象です」
白岡市では、医療的な処置だけでなく、日常生活を安心して過ごしていくための支援が求められていると今野さんは話します。
- 日々の訪問看護で、大切にしていることを教えてください。
「利用者さんが安全に生活できるようにすることですね」
転倒して動けなくなってしまった利用者さんがいたときには、看護師だけで完結させるのではなく、ケアマネジャーなど多職種と連携しながら、必要なサービスを一緒に考えていきます。
「地域密着のケアというのは、常に意識しています。看護師だけで抱え込まないことも大事ですね」
在宅での看取りについても、白岡営業所では対応しています。
「看取りでは、ご本人とご家族の希望を第一に考えたいと思っています。医療的にはこうしたほうがいい、という場面でも、ご本人が拒否されて、ご家族が『つらい姿を見たくない』と思われていることもあります。そういうときは、医療目線だけではなく、利用者さん目線で考えることを大切にしています」
また、法人としての方向性についても話してくれました。
「法人としては、事業を拡大していきたいという思いはあります。ただ、規模を広げることが目的ではなくて、地域に根差した活動を続けていきたいですね」

経験豊富なスタッフに囲まれた安心のチーム体制
- 白岡営業所の雰囲気について教えてください。
「白岡のスタッフは、経験豊富な方が多いですね。年齢層は40〜50代が中心で、リハビリのスタッフもいます」
今野さん自身は30代。経験のある先輩スタッフが身近にいる環境は、大きな支えになっているそうです。
「訪問が終わって記録をPCで入力しているときに、『この利用者さん、どう思いますか?』と先輩に聞いて、アドバイスをもらうこともよくあります。そういうやりとりが日常的にありますね」
管理者も現場に出ているため、立場に関係なく相談しやすい雰囲気があります。
訪問看護のやりがいを感じる瞬間について、印象に残っているエピソードも教えてくれました。
「寝たきりの利用者さんで、娘さんが介護されているケースがありました。娘さんは介護経験がなかったので、ケアの内容を一つひとつ説明しながら一緒に関わっていました」
そうした関わりの中で、「今野さんから教えていただいたことができました」と言ってもらえたとき、看護師としての手応えを感じたそうです。
「マッサージをして『すごく気持ちいい』と言ってもらえたこともあって。ああ、看護をしていてよかったなと思いました」
未経験からでも成長できる教育と働きやすさ
- 訪問看護が未経験の場合、どのように仕事を覚えていくのでしょうか。
「最初は先輩との同行訪問から始まります。先輩の動きを見て、その都度聞きながら、少しずつ覚えていきました」
法人として、研修制度やeラーニングも整っています。
「研修動画は項目ごとに分かれていて、見て学ぶことができます。実際の訪問と合わせて、理解を深めていく感じですね」
オンコール体制についても、不安を感じにくい工夫がされています。
「正社員でオンコールを持っていますが、なるべく偏らないように調整されています。新人の頃はいきなり回数が多いわけではなく、最初は月3回くらいからでした。慣れてきたら少しずつ増えていきます」
夜間対応があった場合は、翌日の勤務時間を調整するなど、無理が出ないような配慮もあります。
- 働き方やプライベートとの両立についてはいかがですか?
「残業はほとんどないですね。報告書や計画書の時期は少し残る方もいますが、勤務時間内で業務が終わるように、訪問スケジュールは余裕をもって組んでいるので、プライベートの時間はかなり増えました」
今野さん自身、育児休暇を2回取得しています。
「2人の子どもがいるんですが、それぞれで育児休暇を取りました。男性でも育休を取りやすい環境だと思いますし、ありがたかったですね」

これから訪問看護を考える方へのメッセージ
- どんな看護師さんと一緒に働きたいと考えていますか?
「優しい方が向いていると思います。訪問看護は、利用者さんの生活の場に入っていく仕事なので、相手の話をしっかり聞ける方が合っていると思いますね」
病棟勤務が合わなかったからといって、看護師に向いていないわけではない。今野さんはそう感じています。
「訪問看護ならではの働き方が合う人もいると思います」
管理者としての役割を担ってきた経験もある今野さん。現在は、育児との両立も考えながら、白岡営業所で一人のスタッフとして現場に立っています。そのうえで、今後についても伺いました。
「今後、管理者としての役割を担うときがあれば、担っていきたいと思っています。利用者さんとの日々の関わりの中から、ケアを学んでいきたいですね」
これまで培ってきた経験を土台にしながら、今は日々の現場での関わりを大切にしている。その姿勢が、今野さんらしさなのかもしれません。
最後に、求職者へのメッセージをお願いしました。
「いろんな職場がありますが、結局は相性が大事だと思います。給与が良くても、合わなくて辞めてしまうこともありますよね。白岡営業所では同行見学もできますので、ぜひ自分の目で見て、雰囲気を体感してほしいです」
インタビュアーより
今回お話を伺って印象的だったのは、今野さんがご自身の立場や役割について、常に「今の自分にできること」を軸に考えていらっしゃる点でした。
管理者としての経験を経て、現在は白岡営業所で一人のスタッフとして現場に立ち、育児と仕事を無理なく両立している。その姿は、キャリアは一直線でなくてもいいのだと、そっと教えてくれるように感じます。
また、利用者さんやご家族との関わりについて語る言葉からは、訪問看護の技術だけでなく、人と向き合う姿勢を大切にしていることが伝わってきました。
「実際に見て、感じて、判断してほしい」という今野さんの言葉どおり、訪問看護という働き方に少しでも興味を持った方は、ぜひ一度、現場の雰囲気を体感してみてはいかがでしょうか。
事業所概要
事業所名:ウエルシア介護サービス訪問看護ステーション白岡(白岡営業所)
住所:埼玉県白岡市小久喜1413
事業所紹介ページ:https://ns-pace-career.com/facilities/18404
【埼玉県北葛飾郡杉戸町・常勤】月給29.5万円~/年収450万円も可!福利厚生充実◎子育て世代活躍中/オンコールあり
事業所名
雇用形態
給与
就業場所
NsPace Careerナビ 編集部 「NsPace Career ナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「NsPace Career」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。
