“すぐに動く”を支えるしくみ――待たせないケアと、信頼でつながるチームの力 ~訪問看護ステーションれんげの花 野老さん・富田さんにインタビュー~

「すぐに動ける」訪問看護――それは決して一人の行動力だけで成り立つものではありません。今回お話を伺ったのは、「訪問看護ステーション れんげの花」で日々利用者さんに寄り添う野老さんと、ケアマネジャーとして現場を支える富田さん。職種の垣根を越えて支え合う関係性や、日々のちょっとした声かけの積み重ねが、利用者さんの“いま”を守る力になっているといいます。チームの温かな信頼の中で育まれる、「待たせないケア」の真髄とは――その現場をのぞいてみました。

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事業所名
雇用形態
給与
就業場所
「待たせないケア」は、チームでつくる
「基本的に、“何とかする”って思ってます」
インタビューの冒頭、野老さんはそう静かに話してくださいました。訪問看護の現場において、“待たせない”ということは、時に大きな意味を持ちます。急な症状の悪化、ご家族の不安、予期せぬ環境の変化――どれも、「すぐに誰かが動く」ことで救われる瞬間があるからです。
「訪問看護は定期的な訪問がベースですが、“今、ちょっとおかしいかも”って連絡が入ったら、まずは“今から行きます”って動ける体制をとってます」
それを支えているのは、野老さん個人の意志だけではありません。管理者という立場にありながら、日々の訪問を自ら担い、チーム全体の動きを把握しているからこそ、瞬時の判断ができる。そして何より、「それを分かって動いてくれる仲間」がいるからこそ可能なのだといいます。
また、こうした体制を維持するために、日頃からスタッフ間での情報共有やケース検討の場も大切にしているとのこと。日常のちょっとした会話の中にも、「あの方、最近どうですか?」といった気づきや声かけが行き交う現場だそうです。
「何かあったときに動けるのは、日頃の関係性があるから。信頼できる人が周りにいると、自分も安心して判断できますし、相談もしやすいんです」

気軽に相談できる距離の近さ
野老さんは、訪問看護歴10年であり、沢山の経験や知識を今まで得てきています。そんな野老さんだからこそ、自分で訪問看護を運営する難しさや喜びを実感しています。
「前の訪問看護ステーションを退職して、少し休もうかなと思っていたんです。でも、家族や知人に“訪問看護、立ち上げてみたら?”と背中を押されて。書類や準備など開設の時は大変でしたが、ステキな仲間とのご縁もあって。楽しく続けてこられました」
自身もプレーヤーとして日々、利用者さんの訪問看護を提供する毎日。忙しさの中で、改めて多職種での連携の良さを感じたと話します。
「今まで、ケアマネ―ジャーさんがそばにいる訪問看護ステーションで働いてきたのですが、最初、れんげの花を立ち上げたときは、居宅介護支援事業所を併設していなくて。その時に“いかにケアマネ―ジャーがいたことがありがたかったか”と痛感したんです。富田さんが来てくれて本当によかった!」
改めて、多職種との距離が近いことで気軽に相談し合える良さを感じたと話す、野老さん。その姿に富田さんも笑顔ではにかんでいました。
背景にあるのは、人と人との信頼関係
チームワークの良さ、少数気鋭だからこそ、日々の人間関係が丁寧に築かれていることが伝わってきます。
「私は、“困ったときの富田さん”って勝手に呼んでるんですけど。本当に、何かあるとすぐに相談できる存在なんです」
野老さんがそう語ると、富田さんもまた、「私は“野老さんが行ってくれるなら安心”って思ってますよ」と笑顔で応じました。
職種が違っても、同じ目的で動ける関係性。それは一朝一夕で築けるものではなく、日々の小さな積み重ねによるものだといいます。
こうした連携のしやすさは、単なる業務効率では語れない「人と人の信頼」によって支えられています。
働く人が支えあえる現場づくり
「相談しやすさって、本当に大事なんですよね」
これは富田さんの言葉です。長年ケアマネとして働いてきた中で、職種間の“壁”を感じる場面もあったといいます。
「昔は、“ここからは医療だから看護師さんに”“これは介護の仕事”って線を引く風潮もありました。でも今は、“とにかく目の前の方のために”という軸で動いてくれる人がいると、本当に働きやすくて」
一方の野老さんも、「スタッフにも同じように、“声をかけやすい”って思ってもらいたい」と日頃から意識しているそうです。
「私は管理者ではありますけど、偉そうにしたいわけじゃなくて。“この人に相談しても大丈夫”って思ってもらえるように、毎日の声かけや雑談も大事にしてます」
さらに、業務以外の会話やちょっとした雑談が、チーム全体の関係性を柔らかくしているのだそうです。例えば朝の申し送りのときや訪問から戻ったタイミングで交わす、「今日はどうだった?」「ちょっと大変だったね」などの何気ない会話。その積み重ねが、「困ったときに助け合える」空気を育んでいるのです。
野老さんは、今後地域での活動にも目を向けています。
「精神疾患を抱える人が過ごせる居場所づくりにもチャレンジしていきたいです。今は、保険外の自費訪問看護のサービスも力を入れていて。受診同行や、日中にご家族がお仕事で見守りの支援とか、傾聴相談とか!地域で待っている人にいち早くケアをお届けしたい気持ちは持ちながら、広い視点で活動していきたいです」
スタッフを信頼し、のびのびと支え合いながら育っていくことができる、訪問看護ステーション れんげの花。
まさに、れんげの花の花言葉「あなたがいれば、私の苦痛は和らぐ」のように優しいあたたかな場所です。

インタビュアーより
“すぐに動ける訪問看護”を実現するには、ただの行動力だけでは成り立ちません。そこには「信頼して任せられる関係性」「相談できる職場の安心感」「柔軟に判断する視点」といった、数えきれないほどの“人の力”が積み重なっています。
今回のインタビューを通して、「人に寄り添うケア」は、「人に支えられながら働ける職場」から生まれるのだと深く感じました。
“何とかする”という想いを、チームみんなで実現できる場所。そんな現場で働く喜びを、少しでも感じていただけたら嬉しいです。
事業所紹介
訪問看護ステーション れんげの花
住所:284-0008 千葉県四街道市鹿放ケ丘199-1
訪問エリア:千葉市若葉区、稲毛区、中央区、美浜区、花見川区
スタッフ:20~50代と幅広い。男性看護師も大歓迎。
特徴:タブレット貸与、ユニフォームや靴は会社にて補助している。
シフト制、直行直帰も可能。
保険外の自費訪問看護のサービスも提供している。
事業所紹介ページ:https://ns-pace-career.com/facilities/14664

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