病院と地域をつなぐ看護を目指して歩む毎日 ~訪問看護ステーション八幡中央 江原さんにインタビュー~

概要
病院勤務を約20年続けた後、訪問看護の道へ進んだ訪問看護ステーション八幡中央の管理者・江原さん。病院で感じていた疑問から在宅医療へ興味を持ったきっかけや、実際に働いて感じた価値観の変化、利用者さんやご家族との関わり、そして未経験者へのサポート体制について伺いました。病院を母体とする訪問看護ステーションならではの強みや、地域医療を支える訪問看護の魅力が伝わるインタビューです。
【※本記事はナスキャリが事業所向けに提供している「特集記事掲載サービス」によるものです。取材・撮影・編集はナスキャリが担当しました。】
【八幡市・常勤】17時終業&残業ほぼなし◎病院併設で安心の教育体制/賞与4ヶ月・訪問看護未経験歓迎
事業所名
雇用形態
給与
就業場所
病院勤務20年を経て訪問看護へ転職した理由
病院で約20年キャリアを積んできた江原さんが訪問看護に興味を持ったきっかけは、「退院後の暮らしを知りたい」という思いでした。
地域包括ケア病棟で多くの高齢の患者さんと関わる中で、退院後の生活に自然と関心が向くようになったといいます。
―訪問看護に興味を持ったきっかけを教えてください
「病院に入院することって人生の中ではイレギュラーな出来事ですよね。でも、患者さんは普段は家で生活されています。『実際にはどんな暮らしをされているんだろう』という思いがありました」
退院前カンファレンスで共有されるご自宅での様子やご家族との関わりを知るたびに、その思いはさらに強くなり、管理者研修をきっかけに在宅医療への理解を深め、2024年に訪問看護ステーション八幡中央へ異動。病院併設の訪問看護ステーションで管理者を務めながら、現在も自ら訪問を続けています。
「スタッフが働きやすいように調整したり、病院との連携を考えたり、ステーション全体がうまく回るように意識しています」
病院併設の強みを生かし、現在は地域包括ケア病棟のスタッフが研修を兼ねて訪問看護を経験できる体制も整えています。
「病棟と訪問看護がお互いの役割を知ることで、病院から在宅までがもっと自然につながっていけたらと思っています」
病院と地域を切れ目なくつなぐ看護を実現したい――そんな江原さんの思いが伝わってきました。
「生活を支える看護」へ変わった価値観
―転職前に不安だったことはありましたか。
「実はバイクに乗ったことがなくて、『本当に乗れるかな』という不安がありました(笑)。一人で判断したり、医師へ報告したりできるのかも心配でした」
そんな不安も、原付の練習に付き添ってくれたり、相談に乗ってくれたりするスタッフの支えがあったことで少しずつ解消されていったそうです。
訪問看護を始めてからは、看護に対する考え方にも変化がありました。
「病院では病気による問題を改善することが中心でした。でも訪問看護では、『大きな問題が起こらず、穏やかに毎日を過ごせること』に意味があると感じるようになりました」
利用者さんやご家族の生活背景に寄り添いながら、その人らしい暮らしが続くよう支えること。
在宅だからこそ実感できる看護のやりがいを、江原さんは日々感じているそうです。

利用者さんの暮らしに寄り添う、訪問看護の一日
訪問看護ステーション八幡中央では、朝8時30分の出勤後、まずはスタッフ全員でカンファレンスを行います。その日の訪問予定や利用者さんの体調変化を共有し、必要に応じて訪問担当を調整。担当制を基本としながらも、チームで支え合う体制が整っています。
スタッフが訪問へ出発した後、江原さんは書類作成やスケジュール調整、居宅介護支援事業所や関係機関との連絡など、管理者としての業務も並行して行います。午後も訪問を終えたスタッフが戻る16時30分から再びカンファレンスを実施し、一日の情報を共有して17時には業務を終えます。
訪問する利用者さんは高齢の方が中心で、認知症による服薬管理や見守り、下肢筋力の低下に伴う入浴支援、在宅酸素療法(HOT)やストーマ管理など、一人ひとりの生活に合わせたケアを提供しています。
「『少し様子を見ようかな』と迷うようなことでも、『来てくれて安心やわ』と言っていただけることがあります。病院へ行くほどではない小さな不安にも寄り添えることが、訪問看護の大切な役割だと感じています」
また、オンコール当番はありますが、時間外の緊急出動は多くありません。利用者さんが安心して在宅生活を続けられるよう日々見守りながら、看護師にとっても無理なく働ける環境づくりが大切にされています。
経験豊富な仲間と育つ訪問看護ステーション
訪問看護は「一人で訪問する仕事」というイメージから、不安を感じる方も少なくありません。だからこそ江原さんは、安心して相談できるチームづくりを大切にしています。
―現在のステーションの雰囲気を教えてください
「常勤スタッフは経験豊富なメンバーが中心で、地域包括ケア病棟所属の20代の看護師も兼務しています。若手ならではの視点とベテランの経験を持ち寄りながら、和気あいあいと仕事をしています」
担当制でありながら、朝夕のカンファレンスで利用者さんの情報を共有し、必要に応じて訪問を調整するなど、チーム全体で利用者さんを支える体制を整えています。
「困ったことがあれば、『こうした方がいいかも』『こんな方法もあるよ』と自然に相談できる雰囲気があります。経験豊富なスタッフが多いので、私自身も学ぶことが多いですね」
若手や未経験の看護師には、同行訪問を通して先輩の判断や対応を学ぶ機会を設けています。
―未経験の看護師の方にはどのようなサポートをされていますか。
「まずは訪問看護を見てもらうことを大切にしています。利用者さんは患者さんである前に、地域で暮らしている一人の生活者。その視点を感じてもらいたいですね」
病院併設の強みを生かし、病棟スタッフが訪問看護を経験する機会も設けています。病院と地域、それぞれの役割を知ることで、利用者さんをより切れ目なく支える看護につながっています。
訪問看護師の役割を見つめて
―印象に残っている利用者さんとのエピソードを教えてください。
「直腸がんでストーマを造設されていた利用者さんです」
病状の進行は早く、ご本人もご家族も最期が近づいていることを受け止めながら日々を過ごされていました。
「訪問すると、ご自身が歩んできた人生や、ご主人との馴れ初めなどを聞かせてくださったんです。その時間も含めて、一緒に過ごさせていただきました」
ご家族にはあらかじめ最期が近づいた際の変化をお伝えしていたため、その時を迎えた際には「看護師さんが説明してくださった状態になっています」と落ち着いてご連絡をくださいました。
利用者さんはその日の朝、お孫さんへ「行ってくるね」と声をかけ、会いたい方にも会うことができたそうです。
「ご家族から『いい時間を過ごせました』と言っていただきました。納得できる最期を迎えられたのではないかと思っています」
訪問看護では、ご本人だけでなく、ご家族の思いにも寄り添いながら、その後のグリーフケアまで関わることができます。
「人生の最期という大切な時間だけでなく、その後のご家族にも寄り添えることは、訪問看護ならではの大きな役割だと感じています」
病院と地域をつなぐ看護を目指して
訪問看護を経験したことで、江原さんの看護観も大きく変わりました。
―訪問看護を通して、看護に対する考え方に変化はありましたか。
「これからますます高齢の方が増え、地域で支える場面が今後さらに増えると思います」
病院では治療や退院支援が中心でしたが、訪問看護では利用者さんやご家族の生活に合わせ、“続けられる方法”を一緒に考えることを大切にしているそうです。
「病院でお伝えすることが、そのまま在宅で続けられるとは限りません。『これなら続けられそうですね』という方法を一緒に考えることが、本当の意味で寄り添うことなのかなと感じています」
「病院と訪問看護の間には、まだ少し壁があるように感じています。お互いの役割を理解しながら、病院から在宅まで切れ目なくつながる地域医療をつくっていきたいですね」
利用者さんが住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるように。その思いを胸に、江原さんは今日も地域に寄り添う看護を続けています。
訪問看護に興味のある看護師さんへ
最後に、訪問看護に興味を持つ看護師さんへメッセージをいただきました。
「『一人で訪問するのが不安』という声はよく聞きます。私も最初はそうでした。でも、ここには経験豊富なスタッフがいますし、一人で悩むことはありません。分からないことはみんなで相談しながら進めています」
病院併設のため、入院中から退院後まで利用者さんを継続して支えられることも、このステーションならではの魅力です。また、学校行事や子育てなど、それぞれのライフスタイルに合わせて働き方を相談しやすい環境も整っています。
「訪問看護は難しそうと思われるかもしれませんが、心配しすぎず飛び込んできてほしいですね。地域で暮らす方を支える看護には、病院とは違ったやりがいがあります」
利用者さんにも、一緒に働く仲間にも寄り添いながら、チームで地域医療を支える。そんな温かな雰囲気が、訪問看護ステーション八幡中央の大きな魅力だと感じました。

インタビュアーより
江原さんのお話からは、利用者さんだけでなく、一緒に働くスタッフにも温かく寄り添う人柄が伝わってきました。「一人で悩まなくて大丈夫」「みんなで考えていけばいい」という言葉の一つひとつに、安心して働けるチームをつくりたいという思いが感じられます。
経験豊富なスタッフ同士が支え合い、困ったときは自然と相談できる雰囲気も、この訪問看護ステーションならではの魅力ではないでしょうか。病院と地域をつなぎながら、利用者さんが安心して暮らし続けられるよう支える看護。そして、その看護をチームで実践する温かな職場の姿が印象に残るインタビューでした。
事業所概要
事業所名
医療法人社団医聖会 訪問看護ステーション八幡中央
住所
京都府八幡市八幡五反田39番地1
事業所紹介ページ:https://ns-pace-career.com/facilities/20524
【八幡市・非常勤】時給1650円~2210円/17時まで勤務・残業ほぼなし◎病院併設で未経験も安心の訪問看護
事業所名
雇用形態
給与
就業場所
【八幡市・常勤】17時終業&残業ほぼなし◎病院併設で安心の教育体制/賞与4ヶ月・訪問看護未経験歓迎
事業所名
雇用形態
給与
就業場所
ナスキャリナビ 編集部 「ナスキャリナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「ナスキャリ」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。
