訪問看護1年目で見つけたやりがいと成長~訪問看護リハビリステーション敬寿園 椎名さんにインタビュー~

公開日:2026/05/12 更新日:2026/05/12
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訪問看護リハビリステーション敬寿園で働く看護師・椎名さんにインタビュー。病院から訪問看護へ転職して1年。在宅ならではの難しさや葛藤に向き合いながら、チームに支えられて少しずつ成長してきた日々について伺いました。

【※本記事はNsPace Career が事業所向けに提供している「特集記事掲載サービス」によるものです。取材・撮影・編集はNsPace Career が担当しました。】

訪問看護に惹かれた理由と職場選びの決め手

椎名さんは、新卒で急性期病棟に配属され、その後は地域包括ケア病棟も経験してきました。

-まずは、訪問看護に興味を持たれたきっかけを教えてください。

事前に準備されたメモに目を落としながら、丁寧に言葉を選ぶ姿が印象的でした。

「急性期病棟で4年間と、慢性期病棟で1年間働く中で、目の前の治療だけでなく、その方がどんな暮らしに戻りたいのか、その後の生活まで支えたいという思いが強くなりました」

病院での経験を積む中で、「治療のその先」に自然と目が向いていったといいます。

「退院後の生活に不安を抱えたまま帰っていく方を見送りながら、本当に必要なのは自宅に帰ってからの支えではないかと感じました。その思いが、訪問看護の道を選んだきっかけとなりました」

治療の場から生活の場へ。その視点の変化が、訪問看護という選択につながりました。

-では、その中で敬寿園を選ばれた理由は何だったのでしょうか。

「敬寿園を運営する敬寿会は、『日本一職員が輝く施設』を目指しているという理念を掲げておりまして」

理念に惹かれたことも理由のひとつでしたが、決め手となったのは現場の雰囲気でした。

「職員の方々の働く姿がとても生き生きしているのが印象に残り、この職場に入職することに決めました」

理念として掲げられているだけではなく、それが日々の働き方の中に自然と表れている。
その空気感に触れたことが、椎名さんの背中を押したようです。

利用者さんの表情を丁寧に見つめながら、穏やかに声をかける椎名さん

チームで支え合う訪問看護の環境

訪問看護は、1人で利用者さんのもとへ向かう仕事です。
だからこそ、椎名さんにとって「1人で抱え込まない環境」は大きな安心につながっているといいます。

敬寿園では、チームで支える文化が根付いています。

「先輩には、『自分はこう思うんですけど、先輩はどう思いますか』という感じで相談しています」

また、日々の情報共有も大切にされています。

「30分くらい情報共有の時間があって、気になることを話し合っています」

日々の積み重ねが、チームの連携を支えています。

さらに印象的だったのは、教育のあり方です。

「指導者が1人というよりは、みんなに育ててもらったという感覚があります」

訪問中に迷った際にも、すぐに相談できる体制があります。

「利用者さんに状態変化があったとき、受診するべきか迷って電話で先輩に相談したこともありました」

1人で現場に立ちながらも、決して1人ではない。
その安心感が、椎名さんの挑戦を支えています。

訪問看護で感じるやりがいと難しさ

-実際に訪問看護を始めてみて、どのようなことを感じましたか?

椎名さんは少し考えながら、まずやりがいについて話してくださいました。

「ご自宅という、その方にとって一番落ち着ける場所で、安心して暮らし続けてほしいという思いがあります」

訪問看護では、医療的なケアだけではなく、生活そのものに関わっていきます。

「医療的なケアだけでなく、日々の生活そのものを支えることが大きなやりがいだと感じています」

食事や排泄のリズムを整えたり、過ごしやすい環境を一緒に考えたり、ご家族の不安に寄り添ったり。そうした関わりの積み重ねが、その人らしい暮らしを支えていきます。

「その方の日常を守りながら、その方らしさを大切にした暮らしを一緒に作っていける。それが訪問看護のやりがいだと思います」

一方で、やりがいがあるからこそ、難しさも感じるといいます。

「在宅って、あるもので何とかしなきゃいけないんです」

病院とは違い、環境が整っているわけではありません。限られた条件の中で最善を考える必要があります。

さらに、利用者さんとの関係性にも悩む場面があります。

「どういうふうに伝えたらこの人に響くのかなって悩みます」

訪問看護では、生活の場に入らせてもらう立場です。

「『それはやめた方がいいです』って言ってしまうと違うので…」

正しさだけではなく、相手に届く伝え方が求められます。

やりがいと難しさは、表裏一体。
その両方に向き合いながら、日々の訪問に向き合っている様子が伝わってきました。

入浴支援で見えた生活を支える看護

こうした「生活を支える看護」を、実感した出来事があったといいます。

ある利用者さんとの関わりでした。

その方は自宅に戻られた当初、食事がほとんど取れず、点滴が必要でした。
しかし、妻の懸命な介護によって少しずつ経口摂取ができるようになり、体力も回復していきます。

そしてある日、利用者さんの口から「お風呂に入りたいんだ」と言われました。

それは、少しずつ生活を取り戻していく中で、自然と出てきた言葉でした。

「お風呂に入っていただきたい気持ちと、安全面を考えると控えた方がいいのではないかという気持ちで悩みました」

利用者さんの思いと、安全性。その間で揺れる葛藤は、訪問看護ならではの難しさです。それでも、椎名さんは『できない』と決めつけることはしませんでした。

「その方の思いを汲みながら、在宅で実現できる方法を考えました」

点滴のタイミングを調整し、ケアマネジャーとも連携しながら準備を進めていきます。

「できないと言うのではなく、実現する方法を探しました」

そして、利用者さんは自宅のお風呂に入ることができました。

「その方の思いを形にできたのかなと思います」

医療的な正しさだけではなく、その人らしい生活をどう支えるか。
この経験は、椎名さんにとって大きな意味を持つものとなりました。

信頼される看護師を目指して

また、日々の関わりの中で大切にしていることも教えてくれました。

「大切にしているのは、信頼関係の構築です」

訪問看護では、利用者さんの生活に深く関わる立場です。

「安心して心を開いていただけることが大事だと思っています」

信頼関係があるからこそ、見えてくるものもあるといいます。

「その信頼を通して、利用者さんのニーズや不安を把握して、適切な支援につなげることができていると感じています」

-今後、どのような看護師を目指していきたいですか?

「“来てくれて安心する”と思っていただける看護師を目指したいです」

訪問看護では、技術だけでなく、人としての関わりも大切になります。

「信頼に応えられる実力を持った看護師でありたいです」

訪問看護を始めて1年が経ちました。まだ模索の途中でありながらも、一つひとつの経験を丁寧に積み重ねています。

悩み、迷いながらも、立ち止まり、また進む。
その一つひとつの積み重ねが、椎名さんの中で少しずつ自信へとつながっているようでした。

地域に根ざしながら、利用者さんの暮らしを支える訪問看護リハビリステーション敬寿園

インタビュアーより

椎名さんのお話を通して印象的だったのは、「生活を支えたい」という思いが一貫していることでした。病院での経験から在宅へと視点を広げ、その中で感じた違和感や気づきを丁寧に言葉にされていたことが印象に残っています。

また、できない理由を探すのではなく、「どうしたらできるか」を考える姿勢は、訪問看護の現場においてとても大切な視点だと感じました。

これから訪問看護を目指す方にとって、等身大のリアルとやりがいの両方が伝わるインタビューになっているのではないでしょうか。

事業所概要

◆事業所名:訪問看護リハビリステーション東京敬寿園
住所:東京都世田谷区上祖師谷7-1-1

事業所紹介ページ:https://ns-pace-career.com/facilities/20616


◆事業所名:訪問看護リハビリステーション東京敬寿園サテライト葛飾
住所:東京都葛飾区新宿 3-19-19

◆事業所名:訪問看護リハビリステーション 埼玉さくらんぼⅡ番館
住所:埼玉県さいたま市南区大字太田窪3516-17

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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