看護師が介護福祉士になるには?資格取得の方法や最短ルート、メリットを解説

公開日:2026/04/01 更新日:2026/04/01
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「看護師の資格を持っているけれど、もっと生活に寄り添ったケアがしたい」「介護福祉士の資格も取れば、将来の選択肢が広がるのかな?」と考えていませんか。

医療と介護の両方の視点を持つダブルライセンスのスタッフは、地域医療や介護施設で重宝されます。

この記事では、看護師から介護福祉士になるための具体的なルートや最短で取得する方法、メリットとデメリットをわかりやすく解説します。将来のキャリアプランを立てるためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。

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看護師から介護福祉士になることはできる?

看護師から介護福祉士になることは十分に可能です。

ただし、看護師の国家資格を持っているだけでは介護福祉士にはなれません。介護福祉士も国家資格であるため、定められた受験資格を満たし、年1回実施される介護福祉士国家試験に合格する必要があります。

なお、「介護士」として働きたい場合は、必要な資格はないため、求人に応募して採用されると、看護師から介護士に転職できます。

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看護師と介護福祉士の違いを比較

看護師と介護福祉士はどちらも「人を支える」大切な仕事ですが、その役割には違いがあります。自分がどちらの立場で患者さまとかかわるかを整理するために、違いをまとめました。

項目看護師介護福祉士
仕事内容医師の指示のもとで医療行為やケアを実施日常生活の支援
対象者治療を必要とする患者さま高齢者や障がいを持ち生活支援を必要とする方
年収高め低め
働く場所病院、クリニック、訪問看護ステーションなど有料老人ホームやデイサービスなど

現場でのより具体的な役割分担や、お互いの専門性を活かしてチームワークを深めるコツについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

関連記事:看護と介護の違いは5つ!役割・連携を良くするための方法をわかりやすく解説

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看護師が介護福祉士になる方法【3ルート】

看護師が介護福祉士の国家試験を受けるための受験資格を得るには、3つのルートがあります。

  1. 実務経験ルート
  2. 養成施設ルート
  3. 福祉系高校ルート

それぞれのルートを詳しく見ていきましょう。

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1.実務経験ルート

介護現場で「実務経験3年以上(かつ従事日数540日以上)」を積み、「実務者研修」を修了して、介護福祉士の受験資格を得るルートです。

社会福祉振興・試験センターの調査によると、介護福祉士国家試験に合格している人の約90%がこの実務経験ルートを選択しています。現場で働きながら着実にスキルを磨けるため、現実的な方法と言えます。

実務者研修は、高齢者施設や障害者施設などで働きながら受講可能です。看護師としての勤務経験は介護業務の実務経験に原則は含まれませんが、業務内容によっては一部認められるケースもあるため、確認してみてください。看護師として働きながら資格取得を目指す方におすすめのルートです。

※実務者研修:介護福祉士国家試験(平成28年度から適用)を受験するために必要な研修であり、期間は6ヶ月以上、授業は450時間以上。

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2.養成施設ルート

厚生労働大臣が指定する介護福祉士養成施設(専門学校・短期大学・大学など)を卒業して、受験資格を得るルートです。

学校によって異なりますが、2年以上の通学が必要です。じっくりと基礎から学び直したい方に向いていますが、学費や通学時間の確保がハードルになります。

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3.福祉系高校ルート

福祉系の高校に入学し、指定されたカリキュラムを修了して受験資格を得るルートです。

これから高校に進学する世代向けのルートであるため、すでに看護師で高校卒業以上の学歴がある方には、現実的な選択肢ではありません。

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看護師が最短で介護福祉士になる方法

すでに看護師として働いている方が、最短で介護福祉士になる方法は「実務経験ルート」です。

養成施設ルートのように学校に通い直すには多額の学費や休職のリスクが伴いますが、実務経験ルートであれば介護施設で働きながら給与を得つつ実務経験を積めます。

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看護師が介護福祉士になる際の免除・優遇はある?

看護師資格を持っていると、受験に必要な「実務者研修」のカリキュラムの一部が免除されるため、受講時間と費用を抑えられます。

看護師の資格を提示することで、「医療的ケア(50時間)」の受講が免除されます。実務者研修を受ける施設によってはさらに多くの科目が免除される場合もあるため、自身がどのような扱いになるか事前に確認しておきましょう。

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看護師が介護福祉士になる難易度は?国家試験の合格率と対策

介護福祉士は国家資格ですが、難易度は極端に高いわけではありません。ここでは、試験の概要と合格率、対策のポイントを解説します。

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介護福祉士国家試験の概要

項目内容
試験時期毎年1月頃
試験形式マークシート方式
受験料1万8,380円
合格基準問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者、かつ11試験科目群すべてにおいて得点があった者。または、試験科目ごとのパートで判定して、すべてのパートごとの合格基準を満たした者。
参考:介護福祉士国家試験|社会福祉振興・試験センター

介護福祉士国家試験は、年1回のみ実施されています。受験のチャンスが限られているため、看護師長にスケジュール調整を依頼したり、職場のスタッフに協力してもらったりするなど計画的に学習を進めることが重要です。

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介護福祉士国家試験の合格率と難易度

区分合格率
第34回72.3%
第35回84.3%
第36回82.8%
第37回78.3%
第38回70.1%
参考:第 38 回介護福祉士国家試験の合格発表について|社会福祉振興・試験センター

介護福祉士国家試験の合格率は、70~80%台で推移しており、難易度は高くないと言えますが対策は必須です。

看護師はすでに医療知識や解剖生理の基礎があるため、「こころとからだのしくみ」「認知症の理解」「医療的ケア」などの科目で有利です。一方で、「社会の理解」や「介護課程」などの制度分野はなじみが薄いため、重点的な対策が必要です。介護分野や制度分野の学習に集中すると、十分に合格を目指せます。

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看護師が介護福祉士になるメリット

看護師が介護福祉士の資格を持つことで、医療と生活の両面から患者さまを支える独自の強みが生まれます。キャリアの可能性を広げるおもなメリットは次の3つです。

  • 生活に寄り添うケアができる
  • 在宅・施設など働き方の幅が広がる
  • ダブルライセンスで転職市場において有利になる

それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。

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生活に寄り添うケアができる

介護福祉士の資格を取得することで、病気の治療だけでなく患者さまの生活支援に深くかかわれるようになります。

医療的な視点を持ちながらも、その人がその人らしく暮らせるようサポートするやりがいを感じられます。

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在宅・施設など働き方の幅が広がる

病院だけではなく、訪問看護ステーションや介護施設、デイサービスなど地域の現場で活躍しやすくなります。

現在の日本では、地域包括ケアシステムの構築を急いでいる現状です。超高齢社会において、ケアは病棟から地域へとシフトしているため、在宅や施設での経験を積むことは、ケアマネジャーへのステップアップや、訪問看護ステーションの立ち上げなどキャリアを広げることにつながります。

関連記事:介護施設の看護師の仕事内容6つ!やりがいや求人を探すコツを紹介

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ダブルライセンスで転職市場において有利になる

医療と介護の両方の専門知識を持つ人材は希少であり、転職市場で高く評価されます。

介護現場では医療知識を持つスタッフが重宝されるため、施設長や管理者といったリーダー候補としてのキャリアアップも目指しやすくなります。

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看護師が介護福祉士になるデメリット

看護師から介護福祉士への転身は魅力がある一方で、課題も存在します。後悔しない選択をするために、把握しておくべき注意点を整理しました。

  • ダブルライセンスでも給料が下がる可能性がある
  • 看護師と介護福祉士のどちらを優先すべきか悩むケースがある
  • 資格取得に時間と費用がかかる

自分が「患者さまの生活の場」で何を成し遂げたいのかを明確にすることが、デメリットを乗り越えるために大切です。

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ダブルライセンスでも給料が下がる可能性がある

職種給料
看護師36万3,500円
介護福祉士35万50円
参考:令和6年賃金構造基本統計調査 |厚生労働省令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果|厚生労働省

看護師から介護福祉士メインの働き方に変更すると、給料が下がる可能性があります。ダブルライセンスが給料に反映されるとは限りません。

介護施設で「介護福祉士」として採用・配置されると、看護師資格による給与水準が適用されないことがあります。収入面を重視する場合は、どの職種・ポジションで働くのかを事前に確認しておくことが重要です。

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看護師と介護福祉士のどちらを優先すべきか悩むケースがある

医療行為を優先すべきか生活者の視点を優先すべきか、現場での役割のギャップに悩むことがあります。

医療職と福祉職では優先順位が異なる場面があるため、チーム内での立ち位置に戸惑うかもしれません。

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資格取得に時間と費用がかかる

実務経験に加えて、費用と実務者研修の受講が必要となり、相応の労力がかかります。

働きながら試験勉強をするためのモチベーション維持も課題になります。

関連記事:看護師なのに介護ばかりと感じる理由とは?よくある職場と後悔しない選択肢

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看護師が介護福祉士に転職する際のポイント

看護から介護の現場に入る際は、「視点の切り替え」が求められます。後悔しない転職を実現するために、入職前に整理しておくべき3つのポイントを解説します。

  • 介護の考えを理解しておく
  • 働く職場によって役割と給与が変わることを押さえておく
  • 看護師資格を活かせる職場を検討する

自分に合った環境を選び、新しいやりがいを見つけるための指針にしてください。

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介護の考えを理解しておく

介護の本質は「自立支援」にあります。医療現場では病気を治すための処置が優先されますが、介護現場では患者さまが残された能力を活かして、自分らしく生活を継続できるよう支えることが使命です。

「どうすれば自分でできるか」を考える視点の切り替えが、現場での信頼関係を築くためには欠かせません。この違いをあらかじめ理解しておくと、入職後のギャップを最小限に抑えられます。

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働く職場によって給与が変わることを押さえておく

介護現場では、施設の種類や規模によって給与が異なります。

施設給料
介護老人福祉施設37万2,960円
介護老人保健施設36万3,550円
介護医療院34万420円
訪問介護事業所35万5,790円
通所介護事業所30万4,850円
参考:令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果|厚生労働省

基本給だけでなく、処遇改善手当や夜勤手当の算出方法などを事前に確認しておくことが重要です。

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看護師資格を活かせる職場を検討する

看護師免許を介護の質を高めるための強みとして活かせる職場を選びましょう。

たとえば、医療的ケアが必要な方が多い有料老人ホームや、認知症ケアに特化したグループホームなどでは、ダブルライセンス保持者が重宝されます。資格手当として給料に反映されることもあります。

現場のリーダーや管理者候補として、医療と介護の橋渡しをする役割を担うことで、やりがいと待遇のバランスを保ちながら活躍できるでしょう。

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看護師が介護福祉士を目指す際によくある質問

看護師としての専門性を活かしつつ、介護福祉士という新しいステップに進む際によくある疑問をQ&A形式でまとめました。

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Q1:看護師資格だけで介護福祉士になれますか?

看護師資格だけでは介護福祉士にはなれません。

介護福祉士は独立した国家資格であるため、受験資格を満たしたうえで国家試験に合格し、登録をおこなう必要があります。

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Q2:看護師が働きながら介護福祉士の資格を取得できますか?

実務経験ルートを利用すれば、働きながら取得可能です。

介護施設で働きながら介護の実務経験を3年間積み、休日に実務者研修を受講することで、収入を途絶えさせずに資格を目指せます。

ただし、すべての施設や業務内容が試験センターの定める「実務経験」として認められるわけではありません。現在の職場や職種が対象かどうか、社会福祉振興・試験センターのホームページなどで事前に確認しておくことが大切です。

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Q3:准看護師から介護福祉士になるにはどうすれば良いですか?

すでに准看護師免許を持っている場合でも、介護福祉士を取得するには看護師と同じ手順を踏む必要があります。

「実務経験3年以上+実務者研修の修了」のルートで受験資格を満たし、国家試験に合格するのが一般的です。

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看護師から介護福祉士への転職は「目的」で判断しよう

看護師と介護福祉士のダブルライセンスは、超高齢社会において強みになります。「もっと一人ひとりの生活に寄り添いたい」「施設をまとめるリーダーになりたい」など、資格を取る目的をはっきりさせることが、後悔しないキャリア選択には不可欠です。

資格取得を考えながら今の自分の看護観や働き方を見直したい方には、生活を支えるケアができる「訪問看護」という選択肢もおすすめです。NsPaceCareerでは、在宅や地域で利用者さまの生活を支える訪問看護の求人を多数ご紹介しています。医療と介護の両面で活躍できる職場を、一緒に探してみませんか。

<参考サイト・文献>

介護福祉士国家試験|社会福祉振興・試験センター

第 38 回介護福祉士国家試験の合格発表について|社会福祉振興・試験センター

令和6年賃金構造基本統計調査 |厚生労働省令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果|厚生労働省

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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