看護インターンシップで質問すべきこと15選|好印象を与える例とNG例を解説

「看護インターンシップでは何を質問すれば良いかわからない」「質問して印象が悪くならないか心配」
看護インターンシップで、何を質問すべきか悩む看護学生は多いでしょう。看護インターンシップは、病院の雰囲気や職場の実態を知る貴重な機会です。適切な質問をすることで、入職後のミスマッチを防ぎ、病院側にあなたの入職意欲や学習意欲を強くアピールできます。
この記事では、看護インターンシップで「何を」「誰に」「どう」質問すべきか、好印象を与える質問例や避けるべきNG例を解説します。自信を持って看護インターンシップに臨むことができ、あなたの理想の職場を見つけられるでしょう。
看護インターンシップで質問が重要な理由
看護インターンシップは、病院の雰囲気を知るだけでなく、自分に合った病院かどうかを見極める重要な機会です。将来その病院で長く働き、看護師として成長できる環境かを判断するためには、受け身で参加するだけでは十分とはいえません。
インターンシップ中に積極的に質問をすることで、実際に働く看護師の声や職場のリアルな実態を知ることができます。これは、就職後のミスマッチを防ぎ、納得のいく病院選びをするうえで欠かせないポイントです。また、主体的に質問する姿勢は、就職意欲の高さや看護への真剣な姿勢として評価されやすく、採用担当者に良い印象を与える効果も期待できます。
看護インターンシップで質問すべきこと【働いている看護師】
実際に働く看護師の方に質問することで、職場の人間関係や働き方といったリアルな情報が得られます。
- 看護師の平均の勤続年数はどれくらいですか?
- 新人看護師の離職率はどのくらいですか?
- どのような看護方式を取られていますか?
- 看護師の1日のスケジュールを教えてください
- 病棟の雰囲気・チームワークは良いですか?
これらの質問により、職場で長く活躍できるか、安心できるサポート体制があるかが明らかになります。
看護師の平均の勤続年数はどれくらいですか?
看護師の平均勤続年数は、その病院が長く安心して働ける職場かどうかを判断する重要な指標です。勤続年数が長い病院ほど、待遇や職場環境、人間関係が安定しており、看護師の定着率が高い傾向にあります。
日本看護協会「2021年看護職員実態調査」によると、平均の勤続年数は10.6年とされています。看護インターンシップや病院見学では、この数値を一つの目安として比較するとよいでしょう。
さらに、「なぜ長く働く看護師が多いのか」「働き続けられる理由は何か」といった点まで質問することで、自分のキャリアプランや働き方と病院の方針が合っているかを具体的に見極めることができます。
新人看護師の離職率はどのくらいですか?
新人看護師の離職率を確認することは、病院の教育体制やサポート体制がどれだけ充実しているかを知るための重要な目安です。離職率が低い病院は、新人へのサポートが手厚く、人間関係も良い可能性が高いです。
日本看護協会「2024年病院看護実態調査」によると、2023年度の新人看護師の離職率は8.8%です。
この数字と比較して、なぜ離職率が低い(または高い)のかの理由や、離職防止のために病院がどのような取り組みをしているかまで確認できると、より安心できます。
どのような看護方式を取られていますか?
看護方式は、現場の協調体制や看護観にかかわります。以下は、おもな看護提供方式とその特徴です。
| 看護提供方式 | 特徴 |
| チームナーシング | 看護師をチームにわけ、リーダーとメンバーで患者さまを支える |
| 固定チームナーシング | 一定の期間、リーダーとメンバーを固定して、患者さまをサポートする |
| モジュールナーシング | 看護師を2つ以上のグループにわけ、そのチームでさらに小さなチームを組んで患者さまをケアする |
| PNS | 2人1組で互いに補完しながら看護をおこなう |
とくに、PNS(パートナーシップナーシングシステム)のような協力体制を重視する方式であれば、新人看護師でも安心して業務に取り組める可能性があります。病院の看護方式と、あなたが求める働き方やチーム医療のあり方が合致しているか確認しましょう。
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看護師の1日のスケジュールを教えてください
この質問は、業務の具体的な流れや残業の有無を把握するために必須です。
日勤・夜勤それぞれのスケジュールを聞くことで、休憩がしっかりと取れているか、緊急入院時の対応など、現場の忙しさのリアルを知ることができます。
具体的な時間配分や、業務の効率化のために工夫している点などを尋ねることで、入職後の自分の働き方をイメージできるでしょう。
病棟の雰囲気・チームワークは良いですか?
病棟の雰囲気やチームワークは、看護師の働きやすさや仕事へのモチベーション、定着率に大きく影響する重要なポイントです。どれだけ制度が整っていても、人間関係が良好でなければ、長く働き続けることは難しくなります。
看護インターンシップでは、「どのような場面でチームワークの良さを感じますか?」といったように、具体的なエピソードを交えて質問することがおすすめです。そうすることで、現場での協力体制やスタッフ同士の関わり方など、病棟のリアルな雰囲気を把握しやすくなります。
心理的に安心して働ける環境や、困ったときに相談しやすい職場であるかどうかは、入職後の満足度や長期的なキャリア形成に直結します。数字では見えない部分だからこそ、質問を通じてしっかり確認しておきましょう。
看護インターンシップで質問すべきこと【職場環境】
病棟の専門性や教育体制、病院の方針を知る質問は、看護学生が学習意欲をアピールできます。
- どのような患者さまが多いですか?
- 委員会や勉強会はどのくらいありますか?
- 多職種と連携する機会は多いですか?
- 資格やスキルアップを支援する制度はありますか?
これらの質問により、あなたが望む専門分野を学べるか、自己成長を支援する環境が整っているかを確認できます。
どのような患者さまが多いですか?
看護インターンシップで訪れている病棟で多い疾患や年齢層、入院期間などを把握することで、興味のある看護分野と合致しているかを確認できます。
また、病院としてどのような医療やケアに注力しているのかを知る手がかりにもなるのです。患者像を尋ねることで、入職後に自分がどのようなスキルを身につける必要があるかをイメージできます。
委員会や勉強会はどのくらいありますか?
病院が看護師の学習とスキルアップをどの程度重視しているかを知るために不可欠です。現場での学びやすさに焦点を当てて質問しましょう。
- 委員会活動の頻度
- 新人でも参加しやすい勉強会の有無
- 最新の医療機器についての研修の有無
これらの情報から、最新の知識やスキルをコンスタントに学ぶ機会があり、成長し続けられる環境か判断できます。学習意欲を満たせる職場を選びましょう。
多職種と連携する機会は多いですか?
現代医療において、多職種連携は質の高いケアを提供するために欠かせません。医師や薬剤師、リハビリスタッフなどとの連携体制や頻度を確認しましょう。
連携が多い病院は、患者さまを中心としたチーム医療が機能しており、幅広い視点やコミュニケーション能力を身につける機会が多いことを意味します。
資格やスキルアップを支援する制度はありますか?
長期的なキャリアプランがある場合、重要な項目です。認定看護師や専門看護師などの資格取得に対する、金銭的・時間的なサポートの有無も確認できると今後のキャリア選択も視野に入れて検討できます。
また、院外研修や学会参加への支援体制も確認することで、病院が看護師の成長をしっかりと応援してくれるかどうかを判断でき、将来を見据えた病院選びに役立ちます。
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看護インターンシップで好印象を与える!一歩踏み込んだ質問例
事前に調べられる情報ではないことを質問することで、高い熱意を伝え、好印象につながります。
- 病院で成長できる看護師の特徴は何ですか?
- 活躍している新人看護師の共通点はありますか?
- 看護部として大切にしている看護観はありますか?
- 学生のうちに身につけておくと良いことは何ですか?
これらの質問を通じて、病院が求める人材像や価値観を理解できます。また、入職後の目標設定に活かせるアドバイスも得られるでしょう。
病院で成長できる看護師の特徴は何ですか?
病院がどのような姿勢や資質を持つ人材を求めているかを把握するために有効です。
この質問をすることで、自分の目標設定につなげようとするポジティブな姿勢が伝わり、入職意欲が高いと評価されます。
活躍している新人看護師の共通点はありますか?
入職後のロールモデルを探し、病院での成功を真剣に考えていることを示す質問です。
活躍している新人看護師の共通点を知ることで、入職までに磨くべきスキルや行動パターンを明らかにできます。入職後の自分の働き方をイメージしていると評価され、好印象につながります。
看護部として大切にしている看護観はありますか?
病院の看護観は、看護実践や患者さまへの接し方の基本となります。
自分が理想とする看護師像と病院の看護観が一致しているかを確認し、「この病院で働きたい」という意欲が高いことを示しましょう。
学生のうちに身につけておくと良いことは何ですか?
「今すぐ行動に移す意欲がある」ことを伝える効果的なアピールになります。
先輩看護師や指導者の視点から、学生時代に強化すべきスキルや、心構えのアドバイスを求めましょう。自己研鑽に前向きな姿勢を示せるだけでなく、入職までの時間を有効活用するための指針を得られます。
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看護インターンで避けたいNGな質問
高い志があっても、質問の内容や聞き方によっては採用担当者の評価を下げるリスクがあります。NGな質問を把握し、「意欲が低い」「準備不足」と見なされないよう注意が必要です。
- 調べればすぐわかる質問
- 待遇や休みだけに偏った質問
- ネガティブすぎる聞き方
- 実習との違いを理解していない質問
- 質問がゼロで終わることのリスク
病院への関心が薄い、または協調性がないといった印象を与えかねません。質問の目的を明確にし、ポジティブな聞き方を心がけましょう。
調べればすぐわかる質問
病院の公式ホームページや募集要項に記載されている、病床数、診療科目、基本理念などの情報を尋ねるのは避けましょう。
準備を怠っていると見なされ、評価を下げてしまうため、一歩踏み込んで確認したいことに絞ってください。たとえば、「理念を実現するために具体的にどのような取り組みをしていますか?」といった質問が効果的です。
待遇や休みだけに偏った質問
看護インターンシップにおいて、給与や有給休暇の消化率、残業時間など待遇や条件に関する質問ばかりをするのは注意が必要です。これらは重要な要素ではあるものの、質問が条件面に偏りすぎると、病院側から「仕事内容や成長よりも待遇面だけを重視している」と受け取られてしまう可能性があります。
その結果、志望度が低い、または仕事への意欲が十分でないと判断されるリスクもあります。待遇について確認したい場合は、まず教育体制や看護の方針、成長環境などに関する質問を行い、そのうえで補足的に聞くよう工夫しましょう。
質問の順番やバランスを意識することで、看護師としての意欲や真剣さを伝えながら、必要な情報も得ることができます。インターンシップでは「何を聞くか」だけでなく、「どう聞くか」も重要なポイントです。
ネガティブすぎる聞き方
職場の人間関係のトラブルや、仕事のつらさなど、マイナス面を掘り下げすぎる質問は避けましょう。
「人間関係は良いですか?」と直接的に聞くのではなく、「チームワークが良いと感じる場面はありますか?」のように、ポジティブな表現に変換して質問することが大切です。
ネガティブな聞き方は、批判的、または協調性に欠ける印象を与えかねません。
実習との違いを理解していない質問
看護インターンシップは、単位取得を目的とする実習とは異なり、病院が採用を前提に学生の意欲や適性を見極める場でもあります。
そのため、「見学だけでいいですか?」「実習と同じように、先輩に教えてもらえますか?」といった質問は、看護インターンシップの目的を理解していないと見なされ、評価が下がります。病院のプログラムの意図を理解し、主体的に情報を得る姿勢を見せましょう。
質問がゼロで終わることのリスク
「何もありません」と質問をしないまま終わるのは、避けるべきです。質問がないことは、「病院への関心が低い」「働きたい気持ちが弱い」と判断される可能性があります。
たとえ緊張していても、事前に準備した質問メモを見て、高いモチベーションが伝わるようにしましょう。
看護インターンシップで質問の仕方のコツ
質問の内容だけでなく、マナーやテクニックも評価を左右します。好印象を与えるためには、相手への配慮が不可欠です。質問のコツを実践し、ポジティブな印象を残しましょう。
- 質問は2〜3個に絞る
- 体験内容と絡めて質問する
- 看護師と指導者別に質問を使い分ける
- メモを取りながら聞く姿勢を見せる
- 最後にお礼を添える一言
これらのコツを実践することで、「意欲的で礼儀正しい学生」という印象を与えられます。質問のチャンスを最大限に活かし、内定につなげてください。
質問は2〜3個に絞る
看護インターンシップの時間は限られており、看護師や指導者も忙しい合間を縫って対応してくれています。
質問を多くしすぎると、「空気を読めない」「相手への配慮がない」とマイナスな印象を与えかねません。事前に準備した質問リストの中から、知りたいこと、かつ入職意欲をアピールできる質問を2〜3個に厳選して聞きましょう。
体験内容と絡めて質問する
看護インターンシップ中に実際に目撃したことや、体験したことと関連させて質問しましょう。
「先ほど拝見した〇〇の業務について、新人看護師はどのように慣れていくのでしょうか?」といった聞き方をすることで、「注意深く観察していた」とアピールできます。体験内容を絡めることで、ネットで調べられないリアルな疑問だと伝わり、好印象につながります。
看護師と指導者別に質問を使い分ける
質問相手によって、求められる回答や立場が異なります。
現場の看護師には、「業務のリアル」や「病棟の雰囲気」など経験にもとづく質問をしましょう。一方、指導者や管理職には、「キャリア支援制度」「看護部のビジョン」など、組織全体にかかわる質問をすると、より深い情報が得られます。
メモを取りながら聞く姿勢を見せる
看護インターンシップで質問をする際に、話を聞きながらメモを取る姿勢は、真剣に学ぼうとしている証拠として好印象を与えます。相手の話を丁寧に受け止める姿勢は、学習意欲や看護への前向きな姿勢を伝えるうえで重要です。
また、メモを取ることで情報の聞き逃しを防ぎ、インターンシップ後に内容を振り返ったり、病院同士を比較したりする際にも役立ちます。就職活動においても有効な習慣といえるでしょう。
ただし、メモに集中しすぎて下を向いたままにならないよう注意が必要です。相手の目を見て話を聞くことを基本とし、必要なポイントだけを書き留めるよう心がけましょう。メモを取る際は、「メモを取らせていただいてもよろしいでしょうか」と一言添えることで、より丁寧で礼儀正しい印象を与えられます。
最後にお礼を添える一言
質問が終わった後や看護インターンシップの最後に、感謝の言葉を伝えましょう。「お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました」といった丁寧な一言を添えることで、礼儀正しさが伝わり、気持ちの良い印象を残せます。
とくに、質問に時間を割いてくれた看護師に対しては、「教えていただいた〇〇を、今後の就職活動に活かします」など、具体的な感謝を伝えることが望ましいです。
看護インターンシップについてのよくある質問
ここでは、看護インターンシップについて、よくある質問に回答します。
Q1:質問は必ずしないといけませんか?
必ず質問しましょう。質問をしないことは、「意欲が低い」「事前の準備不足」と見なされ、評価を下げてしまうかもしれません。
看護インターンシップは、病院側があなたの入職意欲や適性を見極める場ということを忘れないようにしましょう。
Q2:質問メモを見ながら聞いても大丈夫ですか?
質問メモを見ながら聞いても、問題ないでしょう。
ただし、メモを読むことに集中しすぎず、質問をする前後や回答を聞く際は、相手の目を見て聞く姿勢を心がけることが大切です。
Q3:看護師に個人的に質問していいのですか?
個人的な体験にもとづく質問をすることをおすすめします。
現場の看護師には、「この仕事でやりがいを感じる瞬間は?」「疲れたときのリフレッシュ方法は何ですか?」など、リアルな情報や個人的な看護観を尋ねるのが効果的です。
ただし、プライバシーにかかわる質問や、待遇面の個人的な話は避け、相手が答えやすい範囲で尋ねましょう。親近感を持って質問できる学生だと好印象を与えます。
Q4:逆質問で評価が下がることはありますか?
質問の内容によっては、評価が下がる可能性があります。たとえば、次のような質問です。
- 調べればすぐにわかる質問
- 給与や休日など待遇面に偏りすぎる質問
- 職場の人間関係の悪さを前提としたネガティブな質問
逆質問は、学習意欲とキャリアへの真剣さを示すためにあると理解しましょう。
Q5:オンラインの看護インターンシップでも質問は必要ですか?
オンラインであっても質問は必須です。オンラインでは、対面に比べて熱意が伝わりにくい側面があるため、むしろ積極的に質問をする姿勢が重要になります。質問内容に加え、通信環境を整え、画面越しでもハキハキと明確に話すことで、意欲を伝えましょう。
看護インターンシップでは質問して好印象を与えよう!
看護インターンシップは、病院のリアルを知るだけでなく、入職意欲や真剣さをアピールするチャンスです。
一歩踏み込んだ好印象を与える質問を事前に準備して質問のコツを実践することで、「ぜひ採用したい」と思われる学生になることができます。自信を持って看護インターンに臨み、理想の職場を勝ち取りましょう。
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<参考サイト・文献>
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